依存症と精神疾患は常にセットで考えることが必至であり、カナダでは専門家は必ず両方のつながりを勉強し、サポートの仕方を多角的に学びます。

 

 

 

 

日本では、なかなかそこを繋げて考えないのですよね。私のメンタルヘルス&アディクションワーカーという仕事も、日本では理解されにくい。というか、そのような学位を修めた専門職は存在しないですよね、たぶん。


精神科医や看護師などの医療関係者、もしくは民間やNPOなどで働く方、以外で、依存症の現場に携わる人が少なすぎるし、それを育てる教育機関もない。カナダは、大学またはカレッジで学位を取得した専門職ワーカーが多く働いています。


治療そのものが政府主催の機関で行われるので、当然治療費もかかりません。(そもそも私の住むBC州では医療費が完全無料です)。職員の給料は国や州政府により支払われています。政府が直接主催していない機関も、政府からの補助金が下りて運営していることがほとんどです。


私の働いているのは州立の医療機関のサポートチームで、医者、警察、看護師、カウンセラー、そしてサポートワーカーがはたらいています。治療チームの中に、「専門職としてのサポートワーカー」も含まれているのです。

精神科医や看護師でけでは人数が圧倒的に足りません。そして服薬などの医療行為そして看護の他にも、依存症の治療は本当に多岐にわたります。そこをフォローする、きちんと専門知識があるワーカーを育てる必要があると思います。