私のカレッジでの学位は”mental health and addiction”です。精神疾患と依存症の専門職に就くための学位で、カナダではこの二つを同時に学ぶのが一般的です。


なぜなら、この二つは関連性が極めて高く、両方を発症して苦しんでいる人が多いからです。


どちらが先に発症するか、それは卵かニワトリか、の様に一概に言えません。


精神疾患を発症し、その苦しみや症状を和らげるためにアルコールや薬物に頼り依存症になってしまうケース。


依存症になり、それゆえに仕事や学業を以前と同じ様に維持するのが難しくなってしまったり、家族や友人との関係に影響を及ぼし、その苦しみから鬱病などの精神疾患を発症するケース。


薬物の使用が精神疾患を誘発するケース。例えばカナダではマリファナが合法ですが、若い時の使用が統合失調症を誘発するとも言われています。


色々なケースがありますが、サポートワーカーの専門職に就くには、精神疾患と依存症は切っても切り離せず、両方について学ぶ必要があります。


それぞれの治療やサポートセンターも同じ機関に属することが多く、連携して行うのが一般的です。


日本に比べて、国や州主体の治療機関は整っています(それでも需要は年々増え続け、まだまだ整備が必要です)。


日本では病院での治療が一般的だと思いますが、カナダでは、病院だけでなく様々な治療やサポートを提供するサービスがあります。費用は無料です。私達専門職の給料は、国や州から払われます。


システム自体が日本と違うので、今後お話していく上で、なるべく説明をする様にしていきたいと思います。ご質問がありましたらお気軽にコメントください。