アディクトだって人だもの

アディクトだって人だもの

ゲイで薬物依存症、逮捕歴3回・受刑歴2回の自分が思うことや受刑の記録などを綴っています。

元受刑者、待ち人の方など色々な方と交流したいなと思っております。

※依存症や逮捕・服役などについて、ご相談などあればメッセージなどお願いします。

上野公園から台東区役所は歩いてすぐ。







割と大きな建物。人口に応じて大きさも変わりそうではありますが、上野擁する台東区はやっぱりそれなりの規模の役所が必要だということでしょうか。






広い1階の市民課。転入だの転出だの、ある意味市民生活に最も身近な部署だろうから広めに作られてるんでしょうけど…。



ちなみにこれはネットから拾った画像ですが、平日なのに人が溢れていて激混みでした。台東区くらい大きな区であれば人の出入りもそれだけ激しいということでしょうか。



とはいえ福祉課は上にあるので、市民課を通り過ぎて上に向かいます。



福祉課にたどり着いたのですが、ここもかなり混んでます。台東区って日本三大ドヤ街である「山谷」の一部が担当区になるので、貧困層が結構いるってことなんでしょうか。上野自体そこまでお金のある街ではないような気もしますが。



生活保護について相談に来た旨の話を職員にすると、整理券を渡されて待つように言われました。まぁ混んでるしな…。



長椅子に座って待機している中でも、実に様々な人が役所に現れます。




【連絡不精なおじさん】



50代くらいのボロボロの服を着たおじさんがふらっとやってきました。



職員が慌てた様子で駆けつけます。開口一番、「何で連絡に出ないの!」と説教。結構長い間音信不通だったようで、保護打ち切りになるとかならないとか、そんな話が進行していたようです。



不貞腐れたように「カネ無くなっちまってよ」と言うおじさんに、「今いくらあるんですか!」と職員が尋ねると「10円」との回答。絶句して言葉を失う職員の顔は今でも忘れられませんが…どんな感情だったのでしょうね。




【ホームレスなおじさん】



これまたふらっと現れた50代くらいのおじさん。「浮浪者」という表現がぴったりな姿をしているのですが、格好以上に凄いのはニオイ。



そこそこ距離が離れていたにも関わらず、物凄い臭いがします。未だに記憶に残っているのですが…どう表現したらいいものか…魚が腐敗した臭いというか明け方の歌舞伎町というか…とりあえず腐った何かの臭いが強烈に漂っています。



職員が数人慌ただしく出てきて、役所の奥まった部分にあるシャワー室に通します。こういう人のためにシャワーがこの役所にはあるようです。ま、ホームレスとか多いだろうしな…特に台東区は。




【異動の挨拶】



少し大人しそうな40代のおじさんがちょこんと椅子に座っていたのですが、職員がバタバタと出てきて「すいませんお待たせして!」と挨拶する姿が見えます。



「忙しいのにすいませんね」と腰低く挨拶するおじさんに「こちらこそ…。あと、突然すいませんが私異動になりまして…」とこちらも腰低く挨拶する職員。どうやら担当ケースワーカーだったようなのですが、異動によって担当を外れるからと挨拶に訪れたようです。



「いやいや、本当にお世話になりました」と変わらず腰の低いおじさん。「こちらこそ…次の担当者にもよく伝えておきますから…」とお互い和やかな挨拶をしている姿に少し気が紛れます。殺伐とした人間関係が繰り広げられている中、こうした人間関係もあるのですね。




それ以外にも医療費の事で相談に来てきたおばさんや、何かの病気になってしまって保護の相談に来ていたおばさん等も見かけました。全員何かの事情でお金が無くなってしまって、やむにやまれず役所に来ている…という人ばかり。



かく言う自分も家も無ければお金も無いので相談に来ているのですが…今日生きていくお金も無い、という切羽詰まったような人が結構いるので殺気立った雰囲気の人も多く、それに触発される形で職員側も殺気立っています。



…ホント、世の中カネだよな。



周囲の殺伐とした雰囲気にブルーになりながら呼び出しを待つのでした。