頭痛・肩こり・腰痛解消なら呉市広の整体師:宮岡です。
今回の話題は「加工食品と、本物の食べ物との違いは…?」です。
加工食品とは何でしょうか…?
手軽に食べられるので、忙しい人には便利な物かもしれませんが
落とし穴があります。
カリフォルニア大学のロバート・ルスティヒ教授は
加工食品がアメリカ国民にダメージを与え
結果として、肥満や2型糖尿病が増加し
アメリカのヘルスケアに関する予算を増加させていると語っています
ルスティヒ教授によると
加工食品とは「製造の過程でフードエンジニアリングされたもの」で
以下の7つの基準を満たすものとしています。
加工食品とは・・・
●大量生産される
●次から次へと同じ製品が作られる
●どの場所で購入しても製品が一貫している
●特殊な原料・材料を使っている
●主要栄養素が冷凍された状態である
●脂肪ベースの物と水ベースの物を均一にするための乳化剤が使われている
●冷蔵庫や棚で長期間保存できる
上記は、一般的な加工食品の定義ですが
製造プロセスの特徴だけでは、実際に栄養面で本物の食べ物と違うのか
分かりづらい面も否めません。
そこで、ルスティヒ教授は、加工食品の特徴を11個でまとめています。
1:食物繊維が充分に含まれていない
2:オメガ3脂肪酸の量が不充分
3:オメガ6脂肪酸が多すぎる
4:微量栄養素の含有量が少なすぎる
5:トランス脂肪酸が多すぎる
6:分枝鎖アミノ酸が多すぎる
7:乳化剤が多すぎる
8:硝酸塩が多すぎる
9:精製塩が多すぎる
10:エタノールが多すぎる
11:果糖が多すぎる
それでは、個別にみていきます。
1:食物繊維が充分に含まれていない
食べ物が腸の中で吸収されていく過程において
食物繊維は、重要な役割を果たします。
食物繊維には、水溶性と不溶性のものがありますが
水溶性の食物繊維はゼラチンのように水分を取り込み
腸壁を覆うことでブドウ糖や果糖の吸収速度を遅くします。
これにより血糖値の急激な上昇を防ぎます。
しかし、加工食品は、食物繊維が少ないので、血糖値の急上昇を招きます。
2:オメガ3脂肪酸の量が不充分
オメガ3脂肪酸は魚やナッツ類に多く含まれています。
体内で抗炎症作用のあるエイコサペンタエン酸や
ドコサヘキサエン酸に変えられます。
3:オメガ6脂肪酸が多すぎる
オメガ6脂肪酸は、オメガ3脂肪酸とは異なり
体内で炎症作用のあるアラキドン酸に変わります。
オメガ6脂肪酸は必ずしも有害ではありません。
諸説ありますが、ルスティヒ教授は、オメガ3脂肪酸と
オメガ6脂肪酸の比率が1対1になるように摂取することを推奨しています。
しかし、アメリカでは、両者の摂取比率が1対25になっているのが実情です。
オメガ6脂肪酸の摂取しすぎは、酸化ストレスの原因となり
細胞に多大な損傷を与えてしまいます。
4:微量栄養素の含有量が少なすぎる
ビタミンCやビタミンEなどの微量栄養素は
抗酸化作用を持ち、細胞が損傷を受けることを防ぎますが
加工食品には、ほとんど微量栄養素が含まれていません。
5:トランス脂肪酸が多すぎる
トランス脂肪酸は、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸といった
自然界にある脂肪とは分子構造が異なるため
人体が分解して栄養に変えることができません。
そのため、最終的には人間の動脈や肝臓に蓄積します。
タンパク質の変性やDNAの損傷などの有害作用を引き起こす
フリーラジカルを生み出します。
アメリカ食品医薬品局は、2018年6月から
食品へのトランス脂肪酸の添加を原則禁止とする規制していますが
日本では、トランス脂肪酸の規制はされていません。
6:分枝鎖アミノ酸が多すぎる
タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち
人体で合成できない9種類を必須アミノ酸と言います。
必須アミノ酸のうち、側鎖に枝分かれした炭素鎖を持つ
バリン・ロイシン・イソロイシンなどが、分枝鎖アミノ酸です。
分枝鎖アミノ酸は、筋肉を作ります。
活動時のエネルギー源となります。
しかし、摂取しすぎた分枝鎖アミノ酸は、肝臓に運ばれ
脂肪として蓄積されることになります。
7:乳化剤が多すぎる
乳化剤は、油と水分を分離しないようにする役割を持ちます。
チョコレートなどを製造したり、食品を均一にするために使われています。
しかし、近年の研究では、乳化剤が腸内細菌に影響を与えることで
腸粘膜がダメージ受けると発表されています。
ルスティヒ教授は、乳化剤が、腸疾患やアレルギーのリスクにさらしていると
言及しています。
ちなみに、洗濯洗剤に使われている界面活性剤も
乳化剤の一種です。
衣類に付着した油汚れを洗濯時に水と絡めて
衣類の油汚れを解消するためです。
8:硝酸塩が多すぎる
アメリカでは、塩漬肉、日本では、チーズ、食肉製品、ハム・ベーコン
などに含まれる硝酸塩は、通常摂取する程度では
人体にとって有害なものではありません。
しかし、体内で発ガン性物質であるニトロソ化合物の生成に
関与する恐れがあるとの指摘があります。
9:精製塩が多すぎる
加工食品は、多くの精製塩が使われています。
精製塩の摂り過ぎはm心疾患や高血圧などを引き起こす原因です。
10:エタノールが多すぎる
全ての加工食品ではありませんが、加工食品には
エタノールやアルコールを含むものも多く存在します。
エタノールの過剰摂取は肝臓脂肪の原因です。
酸化ストレスを上昇させ、多くの疾患を引き起こします。
11:果糖が多すぎる
糖の一種である果糖は、肝臓においてエタノールと同様に分解されます。
そのため、ルスティヒ教授によると
砂糖は、子どもにとってのアルコールと同じだと指摘しています。
今日、アルコールを摂取しない子どもが
アルコールによって引き起こされる脂肪肝疾患のような
病気になることがありますが、この原因は
砂糖の過剰摂取だとルスティヒ教授は指摘しています。
加工食品は、手間が掛からず、便利ですが
常食するのは控えたほうが無難です。
加工食品に限らず、砂糖や精製塩の摂取を控えたほうがいいです。
更に付け加えると
小麦粉、植物油、乳製品を摂らなければ
病気から遠ざかります。
大事なので、繰り返します。
小麦、食物油、乳製品、砂糖、精製塩を摂らないことです。
今回は、加工食品についてお話しました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
ご精読ありがとうございます。
今回の話題は「加工食品と、本物の食べ物との違いは…?」です。
加工食品とは何でしょうか…?
手軽に食べられるので、忙しい人には便利な物かもしれませんが
落とし穴があります。
カリフォルニア大学のロバート・ルスティヒ教授は
加工食品がアメリカ国民にダメージを与え
結果として、肥満や2型糖尿病が増加し
アメリカのヘルスケアに関する予算を増加させていると語っています
ルスティヒ教授によると
加工食品とは「製造の過程でフードエンジニアリングされたもの」で
以下の7つの基準を満たすものとしています。
加工食品とは・・・
●大量生産される
●次から次へと同じ製品が作られる
●どの場所で購入しても製品が一貫している
●特殊な原料・材料を使っている
●主要栄養素が冷凍された状態である
●脂肪ベースの物と水ベースの物を均一にするための乳化剤が使われている
●冷蔵庫や棚で長期間保存できる
上記は、一般的な加工食品の定義ですが
製造プロセスの特徴だけでは、実際に栄養面で本物の食べ物と違うのか
分かりづらい面も否めません。
そこで、ルスティヒ教授は、加工食品の特徴を11個でまとめています。
1:食物繊維が充分に含まれていない
2:オメガ3脂肪酸の量が不充分
3:オメガ6脂肪酸が多すぎる
4:微量栄養素の含有量が少なすぎる
5:トランス脂肪酸が多すぎる
6:分枝鎖アミノ酸が多すぎる
7:乳化剤が多すぎる
8:硝酸塩が多すぎる
9:精製塩が多すぎる
10:エタノールが多すぎる
11:果糖が多すぎる
それでは、個別にみていきます。
1:食物繊維が充分に含まれていない
食べ物が腸の中で吸収されていく過程において
食物繊維は、重要な役割を果たします。
食物繊維には、水溶性と不溶性のものがありますが
水溶性の食物繊維はゼラチンのように水分を取り込み
腸壁を覆うことでブドウ糖や果糖の吸収速度を遅くします。
これにより血糖値の急激な上昇を防ぎます。
しかし、加工食品は、食物繊維が少ないので、血糖値の急上昇を招きます。
2:オメガ3脂肪酸の量が不充分
オメガ3脂肪酸は魚やナッツ類に多く含まれています。
体内で抗炎症作用のあるエイコサペンタエン酸や
ドコサヘキサエン酸に変えられます。
3:オメガ6脂肪酸が多すぎる
オメガ6脂肪酸は、オメガ3脂肪酸とは異なり
体内で炎症作用のあるアラキドン酸に変わります。
オメガ6脂肪酸は必ずしも有害ではありません。
諸説ありますが、ルスティヒ教授は、オメガ3脂肪酸と
オメガ6脂肪酸の比率が1対1になるように摂取することを推奨しています。
しかし、アメリカでは、両者の摂取比率が1対25になっているのが実情です。
オメガ6脂肪酸の摂取しすぎは、酸化ストレスの原因となり
細胞に多大な損傷を与えてしまいます。
4:微量栄養素の含有量が少なすぎる
ビタミンCやビタミンEなどの微量栄養素は
抗酸化作用を持ち、細胞が損傷を受けることを防ぎますが
加工食品には、ほとんど微量栄養素が含まれていません。
5:トランス脂肪酸が多すぎる
トランス脂肪酸は、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸といった
自然界にある脂肪とは分子構造が異なるため
人体が分解して栄養に変えることができません。
そのため、最終的には人間の動脈や肝臓に蓄積します。
タンパク質の変性やDNAの損傷などの有害作用を引き起こす
フリーラジカルを生み出します。
アメリカ食品医薬品局は、2018年6月から
食品へのトランス脂肪酸の添加を原則禁止とする規制していますが
日本では、トランス脂肪酸の規制はされていません。
6:分枝鎖アミノ酸が多すぎる
タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち
人体で合成できない9種類を必須アミノ酸と言います。
必須アミノ酸のうち、側鎖に枝分かれした炭素鎖を持つ
バリン・ロイシン・イソロイシンなどが、分枝鎖アミノ酸です。
分枝鎖アミノ酸は、筋肉を作ります。
活動時のエネルギー源となります。
しかし、摂取しすぎた分枝鎖アミノ酸は、肝臓に運ばれ
脂肪として蓄積されることになります。
7:乳化剤が多すぎる
乳化剤は、油と水分を分離しないようにする役割を持ちます。
チョコレートなどを製造したり、食品を均一にするために使われています。
しかし、近年の研究では、乳化剤が腸内細菌に影響を与えることで
腸粘膜がダメージ受けると発表されています。
ルスティヒ教授は、乳化剤が、腸疾患やアレルギーのリスクにさらしていると
言及しています。
ちなみに、洗濯洗剤に使われている界面活性剤も
乳化剤の一種です。
衣類に付着した油汚れを洗濯時に水と絡めて
衣類の油汚れを解消するためです。
8:硝酸塩が多すぎる
アメリカでは、塩漬肉、日本では、チーズ、食肉製品、ハム・ベーコン
などに含まれる硝酸塩は、通常摂取する程度では
人体にとって有害なものではありません。
しかし、体内で発ガン性物質であるニトロソ化合物の生成に
関与する恐れがあるとの指摘があります。
9:精製塩が多すぎる
加工食品は、多くの精製塩が使われています。
精製塩の摂り過ぎはm心疾患や高血圧などを引き起こす原因です。
10:エタノールが多すぎる
全ての加工食品ではありませんが、加工食品には
エタノールやアルコールを含むものも多く存在します。
エタノールの過剰摂取は肝臓脂肪の原因です。
酸化ストレスを上昇させ、多くの疾患を引き起こします。
11:果糖が多すぎる
糖の一種である果糖は、肝臓においてエタノールと同様に分解されます。
そのため、ルスティヒ教授によると
砂糖は、子どもにとってのアルコールと同じだと指摘しています。
今日、アルコールを摂取しない子どもが
アルコールによって引き起こされる脂肪肝疾患のような
病気になることがありますが、この原因は
砂糖の過剰摂取だとルスティヒ教授は指摘しています。
加工食品は、手間が掛からず、便利ですが
常食するのは控えたほうが無難です。
加工食品に限らず、砂糖や精製塩の摂取を控えたほうがいいです。
更に付け加えると
小麦粉、植物油、乳製品を摂らなければ
病気から遠ざかります。
大事なので、繰り返します。
小麦、食物油、乳製品、砂糖、精製塩を摂らないことです。
今回は、加工食品についてお話しました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
ご精読ありがとうございます。