大阪・梅田のパッケージデザイン会社ではたらく社員のブログ -142ページ目

ブランド戦略の構築と維持は全く違います!

おはようございます!


かなり朝晩は涼しくなりましたが、体調は崩してませんかはてなマーク


先週は娘の運動会で、天気が良くて日焼けで顔がボロボロに

なってしまいました 見猿

またすぐ地域の運動会があるんではりきっていきましょう!


では、よろしくお願いいたします。


もうみなさんもご存じかと思いますが、10月1日から、

松下電器産業からパナソニック へ社名が変更されました。


パナソニック1

ブランド戦略に関しての話題で、ここまでの大企業のことはなかなか

伝えられないと思いこのブログでも取り上げさせていただきます。


しかも90周年を迎える同社が社名変更というかなり強烈すぎて、

新聞紙上も盛り上がってます!

個人的には阪急阪神百貨店にも興味があったんですが、

この話題も吹き飛ばされてしまった感じです。


世間では色々と言われていますが、

「松下」「パナソニック」「ナショナル」とブランドが別れていたのを、
全て「パナソニック」に統一するというのはブランド戦略という点から

とらえると正しいはずです。

今までは企業名とブランド、両方使わざるをえなかったというのは、

ブランディング上では問題を抱えていたはずですから・・・。

しかし、それにしてもパナソニックの大坪社長はかなり勇気が

いったと思います。なんといっても、ブランド変更費用は約400億円

かかっているとのことですので !!!!!!!!

中小企業からすれば考えられない価格だと思いますが・・・・。

具体的には名刺や伝票、カタログ等の営業ツールから始まり、

本社や事業所の看板やプレート類、スーパープロショップや

地域販売店の看板取り換え、社歌や社章そしてCM等・・・・・。

まだまだ限りなくあります。

パナソニック2


ブランドを統一することによって、世界的にブランド力を強化して

海外での浸透を図る考えということです。


当社でも現在、ある企業様が社名変更するとのことで、ロゴマークや

ロゴタイプをデザイン制作するという仕事が着々と進んでいます。

「パナソニック」の事例は、もともとあったブランド名に統一するという

ことなので正直ブランド構築というよりブランドの維持というほうが

正しいと思います。


ブランド構築と維持では段階がまったく違い手法も異なります。

当社がお手伝いしている場合は、まったく新しい社名に変わり、

マークも新しくなるというわけで、完全なるブランド構築していく
という作業です。


これは正直簡単ではありません。


一番効果的な方法は自ら、新しいカテゴリーを創造し、

そこでナンバーワンブランドになりパブリシティによりブランド構築

していくということでしょうが。


これはどんな企業でもできることではないので、やはりまずは、

ブランドを継続して正しく使うということが大事だと思います。

これによりイメージアップや信頼感を高めていくことが必要です。


「パナソニック」の場合はブランド維持という傾向があるため、

広告投下を大量にして、印象に残し、競合他社にも無理な広告出費

をさせる戦略だろうと思います。

今後のパナソニックの広告量にもぜひ注目してください。


大企業でなくても、どんな企業でもブランド構築は必要です。
みなさんの会社でもまだ手つかずであれば、この重要性に早く気づき、

早めにブランド戦略に取り組んでください。
周りではまだまだ気づいていない経営者も多いですから。。。

ネーミング、パッケージデザインで付加価値を高める!飲料篇

おはようございます!


本日は娘の運動会です。プログラムをみると、昔は一番盛り上がった

クラス対抗リレーがありません。。。騎馬戦も・・・・・。

学年対抗リレーって書いてました。

「なんだそりゃ?」

同じ学年同士で競争するから、盛り上がるねんけど?って思うのは

自分だけでしょうか???


まぁ。また報告します!


では、よろしくお願いいたします。




2008年1月~6月のビール類課税出荷数量で、サントリーが

シェア13%を獲得しサッポロビールを抜いて業界3位に浮上しました。

これは45年の快挙であり、プレミアムモルツ の好調さが背景に

あるようです。



プレミアムモルツ

「ザ・プレミアム・モルツ(発売時はモルツ スーパープレミアム)」は

販売数量が右肩上がりで、対前年120.3%の伸びを記録。

ビールと発泡酒は前年に比べて苦戦を強いられているなかでは

異例の販売数量です。


実は、「ザ・プレミアム・モルツ」の前身は、1989年に業務用として

発売された「モルツ スーパープレミアム」。


ネーミングがモルツ スーパープレミアムでは、所詮モルツの

ちょっといいものというイメージを持たれてしまうため、
2003年リニューアル時に“プレミアム”という言葉を中心に持っていき、

より高級感を高めたそうです。


パッケージデザインもこだわり高級感を全面に押し出し、

パッケージのロゴはわざわざプレートを製作し撮影したものだとか。


当時、ビール市場にはプレミアムビールのカテゴリーはなく、

唯一、サッポロの最上級ビール、エビスビールが君臨しており、
遅れをとりながらも、ダイレクトなネーミングとパッケージデザインで

付加価値を高め、プレミアムビールという新たな市場を

創りだしたというわけです。


その後、一気に火がつくこととなるのですが、そのきっかけが

2005年の「モンドセレクション」最高金賞受賞です。

受賞後は、品切れ状態になるほどの売れ行きを記録。


“手に入れにくい最上級ビール”


のイメージがつきさらに人気が上昇し、2005年末には

対前年200%を記録したそうです。


その後、プレミアムビールを飲む場面は、

「休日の夕食中」が圧倒的に多いことがわかると、キャッチコピーを


『最高金賞のビールで最高の週末を。』


とし、一気にマーケティング戦略を加速。
「少々高くても美味しいビールを、週末に、気軽に飲んでほしい」

という気持ちをこめて。


CMではミュージシャンの矢沢永吉氏を起用。

「ザ・プレミアム・モルツの特別感」を消費者に強く印象づけ、
2006年には「ザ・プレミアム・モルツ」の販売量はついに

対前年比440%を達成しました。


これからどんなマーケティング戦略をとるのか注目していきたいと思います。

まだまだプレミアム市場は続くと思われますが、
みなさんの商品も、高級感をキーワードにネーミングや

パッケージデザインを見直してみてはいかがでしょうか?




パッケージデザインの重要性 まとめページ

ブランディングが新たな市場を創り出す!家庭日用品篇


おはようございます!


今週月曜日は敬老の日でしたが、みなさんは何か感謝の言葉や、

贈り物をしましたか?


祖父母がいる人は、やっぱり感謝の気持ちを伝える大切な日だと

つくづく思う祝日でした。


では今週もよろしくお願いいたします。


花王のチェック というハブラシを皆さんは知ってますか?

テレビCMで「女の子専用」とうたったハブラシです。


チェック

通常大人用、こども用という分類が一般的ですが、女の子専用

いう切り口で新たな市場を開拓してかなり売れているようです。


一年間の売上は計画の1.2倍でブランディング刷新に

成功しています。


「チェック」は既存品の「超コンパクト」を刷新した上で、「先細スリム」
を追加したハブラシのシリーズ。

柄が曲がっていて先端部分が小さく、

女性の小さな口の中での操作性に優れ、1本1本の歯を
隅々までキレイに磨くことに適しています。


ブランディングのため着目したのが、消費者の歯磨き行動の

アンケートだそうです。

女性を対象に実施している平均歯磨き時間のアンケートでは、

以前は朝が2.7分で夜が3.5分だったのに対し、

最近の調査では朝が3.4分で夜が4.8分と歯磨き時間が

長くなっており、特に若い女性で歯磨き時間が長い人が多いそうです。

個別聞き取りでは、風呂で入浴しながら、テレビを見ながらといった

「ながら磨き」をして歯の隅々まで丁寧に磨く人も多かったとのこと。

みなさんもながら磨きをしてませんか?


自分はテレビを見ながら歯磨きをしています!
丁寧に歯磨きをする女性には「チェック」の機能が最適だと

気づいたみたいです。

「超コンパクト」は、先端のブラシ部分の毛先を細く高密度にし、

奥歯の汚れを細くかき出す機能を高め、「先細スリム」は
先端部分を細くした上、毛先を細くし、歯や歯ぐきにソフトにあたり、

凸凹に対応できるようにも工夫しました。

ブランド刷新により、百円前後の安売り商材としての扱いから、

二百円前後まで上がり、女の子専用という新たな市場を
創り出しています。

ブランディングの成功事例です。


○○専用という切り口も他業界ではまだまだ使える手法だと思います。

皆さんも商品改良の際、新たな切り口でブランディングに

取り組んでみてはいかがでしょうか?