こんばんは!

RYOGENです


寒さも一段と増してきましたが

風邪などひかれてないでしょうか?


これからイベント事が多くなりますし

楽しく年を越していきたいですね!



さて今日のテーマは12月ということで

12月に行われる修行生活の大ビックイベント!

臘八大摂心

(ろうはつおおぜっしん)

を紹介したいと思います


これはどんなイベントかと申しますと

一年の中で最も厳しい修行期間のことです叫び


そしてその期間は丁度今日も進行形でございまして

12月1日~8日の明け方までをさしますビックリマーク


ですので今もちょうど修行道場では

この地獄の臘八大摂心の真っ最中なわけですショック!


応援してあげましょう(笑)



ではこの臘八大摂心とはどんな修行期間なのかと申しますと、、、、、、


まずは12月1日~7日までの七日間を一日と考える

という大前提があります目


お釈迦様は菩提樹の下で7日間の坐禅の後

12月8日の未明にお悟りになったと伝えられておりますひらめき電球


ですのでそのお釈迦様の成道(じょうどう)にあやかって

禅宗の修行道場ではお釈迦様と同じように

この一週間坐禅三昧の生活を送って悟っちゃおう!!

というのがこの臘八大摂心の醍醐味ですニコニコ


『臘八』という文字も

この12月を表す臘月(ろうづき)の8日

即ち12月8日を示しているわけですひらめき電球



そしてその坐禅三昧の生活とはどんなものなのか?

と申しますと修行道場によって違いはありますが

ざっと書くとこんな感じです↓

(あくまで私のいた修行道場の時間割です)

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3:00 開静・・・起床の時間です

    朝のお経@本堂

    独参(「どくさん」といい老師様とマンツーマンの禅問答タイムです)

    →朝食→坐禅タイム


6:30 下見・・・朝の掃除の時間です

    早く終われば休憩ができますアップ


9:00 仏餉(ぶっしょう)・・・仏様にご飯をお供えします

    一般の修行僧は基本的には坐禅タイムです


10:00 斎座(さいざ)・・・昼食です

     昼食→独参→坐禅タイム


11:30 下見

     休憩ができますアップ


13:00 講座・・・老大師様の講義です

     講座中も坐禅のように足を組みます

     講座→坐禅タイム


15:30 薬石・・・夕飯です

     夕飯後は休憩ができますアップ


17:00 点灯・・・夜の坐禅開始です

     1セットが60分(休憩5分)の坐禅タイムです叫び


20:00 一番茶礼・・・味噌煮込みうどんを食べます

     食べた後は坐禅タイム


22:00 二番茶礼・・・甘酒を飲みます

     食べた後は坐禅タイム


23:00 満香・・・禅堂での坐禅タイムは一旦終了です

     ここから夜坐(やざ)という外での坐禅タイム開始です叫び


24:00 夜坐一旦終了

     ここから休憩ができますアップ

     坐禅したい人はもっと坐禅しても大丈夫です!


7日目だけは次の日の2:00まで坐禅タイムが続きます叫び

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そしてついにこの八日目の2:00に

臘八大摂心の終了の合図が鳴ります!


これを『鶏鳴(けいめい)』といいましてまさに字のごとく

鶏が鳴いたら終了ビックリマーク

という合図です!

(実際に鶏は鳴きませんニコニコ


即ちこの八日目の朝2:00についに臘八大摂心が終了し

修行僧たちはやっとこさ寝ることができますニコニコ


しかしながら八日目は朝4:00に朝課(朝のお経)が始まりますビックリマーク

さらには成道会(じょうどうえ)という

お釈迦様の悟った日を記念した行事が行われます!!


ですので本当に休めるのは

この行事が終わった後および次の日ですアップ



以上が臘八大摂心の概要ですが

タイムラインをご覧の通り本当に坐禅タイムが多いですビックリマーク


特に17:00~24:00までの7時間が勝負どころですプンプン


1セットも55分なので足も相当きついですショック!


まず一日目にして膝および腰に異様な痛みを持ち始めますガーン


休憩すると痛みは引くのですが

それが2日目・3日目と続いていくので

その痛みは徐々に早まり汗

最終日にはもうはじめから痛い感じです(笑)叫び



そのためこの臘八大摂心は雲水殺しの大摂心とも呼ばれています目


お釈迦様が悟ることどれだけ厳しいかということを教えてくださっているのかもしれません


とにかく足が痛くて


とにかく腰が痛くて


とにかく眠たいっ!

というのが本音でした得意げ


ただし良い事もありまて

食事に関しては厳しい修行に身体が耐えられるようにと

普段よりもゴージャスになり美味しいものが食べられます音譜

朝のお粥が芋粥になったり

オカズの品が増えたり

味ご飯がでたりなど

結構うれしいものですニコニコ

しかしいかんせん坐りっぱなしで動かないので

あまりお腹はすきません目


それでも残さず食べるという習慣もありますので

結構食べきるのがキツイというのも現実ですひらめき電球


一年目の頃はこの食事も厳しい修行だったように思いますショック!


そしてこの修行一年目の者にとっては

この臘八大摂心がとても重要視されます!!


この一週間を乗り越えてこそ

修行僧の仲間入りを認められるといわれますビックリマーク


何よりも八日目の朝には

修行道場においてもっとも恐れられている直日(じきじつ)さんという役柄の方が

お風呂をわかしてくれますショック!


そしてそのお風呂には一年目の者から入るという伝統がありますビックリマーク

直日(じきじつ)さんと言えば一年目の修行僧にとっては

話すこともできないような雲の上の存在の方です目


そんな方からお風呂を用意したから一年目から入るようにと言われると


少し肩の荷がおりるような
ホッとするような
やっとこさ認めてもらえたような


そんな嬉しさがあったように思いますニコニコ


二年目 三年目ももちろんつらいのですが

とくに一年目の臘八大摂心の厳しさというのは

一生忘れられないように思いますひらめき電球



修行とはなんぞや?

禅とはなんぞや?

悟るとはなんぞや?


一人の坊さんとしてお釈迦様に厳しく問い詰められているように思います目



少し長くなってしまいましたが


とにもかくにも


禅宗道場において最も重要な行事が臘八大摂心であり


それが12月1日~8日の朝まで今現在続いている


ということを知ってもらえれば幸いです




良玄合掌


p.s.

この臘八大摂心は宗派および修行道場によって異なる点が多々あります

私のいた修行道場の一例として紹介していますのでご了承くださいませ