前菜

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こんばんてーん

 

ネタバレはあるよ、げきみそです。

 

 

今月の新刊だったかな、

 

『チェンソーマン』の15巻。

 

前回は水族館でのデートイベント(?)からデンジとアサ、そして遂に“支配の悪魔”ことデンジに預けられた少女・ナユタが登場、自惚れや自己評価の高いアサの本性も垣間見えていたところで、また新たなトラブル…

 

今度は明確にアサ(とヨル)を狙って来た“落下の悪魔”。

 

死体の山から現れて多くの腕を持ち、頭部は無く近くの死体から取ったものを顔の位置に抱えているという、ほぼ等身大ながら悪魔らしく異様なビジュアル。

 

全裸から瞬時にコック服に变化して地獄の悪魔達からのリクエストで料理を…と、人間を食材に見立てて淡々と殺害していく。

 

 

その様子もさることながら、悪魔としては“落下”の名を冠するように人々が天地を逆にして空中に「落ちて」行く能力。

 

精神攻撃の一種で、恐怖やトラウマから気分が下に向くほど身体は上に行くというもので、影響を受けた人のメンタル状況によって変わっていく。

 

これを発動しながら本人は至って普通に食材を集めている、この冷静さがより狂気を増しているキャラクター性が良いよね。

 

 

で、この悪魔の行動を一通り描いたところで唐突に現れるチェンソーマン!

 

前回の活躍で良くも悪くも変わってないなぁ…というのが分かったデンジくん、その戦闘力も相変わらず。

 

 

落下の悪魔による精神攻撃では、かつてのアキやパワーといった仲間がフラッシュバックして一時的には身体が浮いてしまうものの、自らの脳(頭部)を破壊&再生しながら戦うラフプレーで切り抜ける。

 

メンタル面は端からぶっ飛んでるデンジならではの戦法で精神系の能力は耐えられる…という表現もそうだけど、何より2部になってから(1コマ背景だけとはいえ)初めて1部の面子に触れられた部分なので、サラッとしたとこだけど結構熱い。

 

 

その後、アサを助けるデンジの助太刀にもうひとりのチェンソーマン?が現れるという場面もあったりして、後々への伏線みたいなものも描きつつ。

 

 

アサ(落下の悪魔の料理)を追う悪魔から逃げる為、盗んだバイクをアサ(ヨル)の能力でデンジが扱えるよう“武器”に変えたりするが、

 

人々への影響だけでなくビルを丸ごと投擲させられるような物理的な破壊能力も高い、落下の悪魔。

 

2部になってからは…まぁ学校周りで派手な戦闘シーンはあったけど、ここでようやく多くの民間人や街に多大な被害の出る大規模な事が起こっている。

 

惨殺される民衆とかもあるし、前回はちょっと控えめだったかなと思ったところで今回は普通に本作らしいグロさのある描写が戻って来ていますね。

 

アサを中心にしてスロースタートな印象だったけど、やっぱりチェンソーマンだな…と。

 

 

なんやかんやで助かったデンジとアサ、リクエストを完遂出来なかった落下の悪魔は意外とあっさり撤収。どうやら差金を引いていた飢餓の悪魔のところに戻り、そのまま退場。

 

これは一時的に居なくなっただけで再登場の余地ありか?

かなり圧倒的な能力があった悪魔だったが、それを指示する立場っぽいキガちゃんは何者?というのが強まる場面。

 

 

が、それ以上にしれっと“支配の悪魔”の力でデンジを助けていたナユタの動向も気になるところ。

 

飢餓と支配の関係性もそうだけど、表向きはデンジのところで小学生として過ごしているナユタも実は元・マキマとしての自覚や悪魔としての立ち回りを心得ているのかな?

 

これは岸辺がどこまで分かっててナユタをデンジに預けたのかって話になってくるだろうが、これ、またしてもデンジだけ何も分かってない(知らない)状態ってのもあるからねぇ…どう転んでいくか楽しみですが。

 

 

 

この一件の後、大きな被害があってチェンソーマンの影響が強まり支持派と否定派によるデモの衝突や政治的な動きに…なんて展開。

 

当のデンジは、公安の吉田から二度とチェンソーマンにならないよう促されるが当然拒否、吉田の独断なのか組織的になのか…ナユタを人質にして脅す形になってまで、デンジを“チェンソーマン”から離そうとする。

 

ここの吉田側の思惑が、もうひとりのチェンソーマンに繫がるのかなぁ…今は単行本でしか読んでないから、この辺もどうなっていることやら。

 

結局、公安側と吉田の連係が取れてなかったせいでナユタは解放されるが、おそらくデンジへの説得は失敗。

 

わりと以前から人の申し出は素直に聞いてたりしたデンジだけど、やはり自身のアイデンティティにもなるチェンソーマン絡みだからか、単純に男の言うことだからか(笑)反抗的。

 

まぁ吉田の態度が上から目線だったことや、これまでデンジの手綱を握っていた連中は性格を分かった上で上手いこと操っていたのだから、ここの説得は吉田が浅はかに見えちゃうよね。

 

 

とりあえずはナユタが解放されて吉田のデンジ説得は失敗、といったところで今回は終わりだったが。

 

キガちゃんによれば、これから何か大きな事柄が起こる前振りがあり、悪魔側の大攻勢も予想されるが…

 

そもそも、2部では何を描こうとしてるのかが未だよく分かんないところもあるんだけど、当面は何かを知っている風で今回も“落下の悪魔”を差し向けたと思われる“飢餓の悪魔”が1部でのマキマさんに近いポジションなのだろうか。

 

 

あとは、今のところ無邪気なナユタの身の振り方がどうなるか次第だろうなぁ…

 

チェンソーマンに関してはそんなに考察云々って感じで読んでる訳ではないけど、まぁそれはそれとして展開がどうなるかは気になるし楽しみですね。(^^)

 

 

 

 

 

げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄  o)