取りこぼしの展覧会 1
4月の終わりに開催されていた「第65回東海伝統工芸展」に出かけていました。この展覧会はここ最近は足を運んでいます。
いつも取りこぼしの展覧会としてしか取り上げていませんが、今年はかなりレベルの高い作品が多かったように思います。 会場には陶芸、染織、諸工芸、人形の4部門で計134点を展示。156点の応募作品から選ばれた入選121点のほか、人間国宝作家の招待作品や、日本工芸会東海支部会員の遺作3点も並んでいました。
いつものように気になった作品をピックアップして取り上げていきます。
萬古渋色線刻文鉢 清水潤
人形部会の展示
開演三十分前 豊田亜也女
タキシードも着ずに一心に練習する様が伝わってきます。
やすらぎ 鷲見美代子
寒月 野村典子
春愁 堀部信子
笹鳴り 阪上展子
陶芸部会の展示風景
染織部会の展示風景
練込華文鉢 宮本かほる
白磁金彩ノ器2025 今田陽子
練込花器 伊藤雄志
つぎはぎ模様がいいですねぇ
紙胎蒟醬嵐影合子(したいきんまらんえいごうす) 安藤源一郎
山に吹き渡る風を主題とした作品。器の素地は、型に和紙を漆で張り重ねて作る「紙胎(したい)」によるもので、小原和紙が用いられています。漆を塗り重ねた表面を彫った後、色漆を埋めて文様を研ぎ出す「蒟醬(きんま)」と呼ばれる技法で風が表現されています。
黒猫型合子 古田一
桜花影大皿 上田春陽
色絵大鉢-明日へ- 佐藤颯真
色絵流加彩片身替わり鉢 梅本孝征
志野彩文花器 伊藤公洋
白緑釉壺 加納真爾
花筏 前田正剛
志野茶碗 鈴木藏
染付金魚鉢 小林真人