取りこぼしの展覧会2
スケッチ倶楽部「4人の終着驛」
こちらは5月の頭に開催されていたスケッチ展です。スケッチ倶楽部「執着驛」という名前のシニア四人組の展覧会のようです。初めて参加しました。今回は友情出品された方を含めて五人の作品が並んでいました。それぞれに求めるテーマが違うということで、個人的にはなかなかバランスの取れた展覧会になっていたと思います。この日回った展覧会の中ではピカイチで来場者の方も多く一番賑わっていました。
最初は三治重靖さんの作品です。スケッチ水彩は色合いの薄い作品が多い中でかっちりとした色合いとテーマがはっきりと伝わってくる構図でまとめられていました。
渡辺洋さんの作品は風景画ですが静謐さと奥行き感のある作品で見るものの目線を釘付けにします。
高木靖彦さんの作品は同じ風景画でもやや焦点をぼかしたソフトフォーカスの筆致が特徴でしょうか。同じ列子屋を描いた作品でも味わいが違います。
近藤悟さんは高木さんと傾向が似ていますが、緻密な部分とぼかす部分がくっきりと色分けされていて焦点がはっきりしています。
亀崎敏郎さんは一番パステル画に近い色彩で描いています。
当日は渡辺さんが実際に会場で写真を参考に健筆を揮って見えました。いやあ、楽しい展覧会でした。