旧車バイク購入 注意点

 

初投稿:2022/3/1

最終更新日:2024/3/25

 

 

修理のお問い合わせや、ご依頼をいただいている中で年々、部品が手に入らないケースが増えています。

 

とくに多いのが旧車・絶版車です。

 

比較的、新しいバイク(生産から10年未満)であれば純正部品が出ますが、それ以降は年々、部品が入手できなくなります。

 

(基本的にメーカーの在庫が無くなれば部品は廃番)

 

買った→壊れた→修理に出す→部品がないことを初めて知る

 

そういう方がとても多いです。

 

なかには中古車を販売しているにも関わらず、(自社で買ってくれたお客さんでも)修理を断るショップもあります。

 

「バイクを売ってるんだから、修理もできるはず」

 

そう思っている方がほとんどだと思いますが、意外とそうじゃなかったりするわけです。

 

 

1、販売のみに特化したい

 

2、技術的な問題(とくに旧車の場合、新車(現行車)のように部品交換すれば修理完了、ではないため難易度が高い)

 

3,来店者の態度や言動が、明らかにおかしい(例:高圧的)

 

 

・・・断る理由はいろいろです。

 

キャブ車や旧車(純正部品が欠品している)という理由で、修理を断るメーカー ディーラー系ショップが増えています。

 

もちろん、修理してくれるディーラー系ショップもありますが、少数派と考えた方がいいでしょう。

 

修理してくれそうなショップを見つけること自体、むずかしいわけです。

 

もし、運良く修理してくれるショップが見つかっても、すぐ修理に着手してもらえるとは限りません。ほかにも同じようなお客さまが集まっていて、順番待ちのお客さまでいっぱいだからです。

 

事実、ガレージ湘南ではレストア・エンジンオーバーホールの依頼を全国からいただいております。

 

車体をお預かりしての作業は、着手まで48ヶ月以上待っていただいる状況です。この記事を初投稿した2022年から、2024年現在まで、ずっとこんな感じです。

 

(毎月、仕上げている台数よりも、依頼の数が上回っています)

 

 

旧車・絶版車の修理、現行車との違い

 

・「キャブ車」「2スト」お断りのショップが多い

 

・修理に着手するまで時間がかかる(すぐやってもらえるとは限らない)

 

・作業に着手してから完了まで、時間がかかる(エラーコードで故障原因を特定したり、部品入手が容易な現行車と違って、旧車は原因の特定や、部品入手に時間がかかります)

 

・部品代が高騰している(パーツリストなどで調べれば分かると思いますが、記載されている当時の定価で手に入る部品は少なく、多くの場合、定価の何倍もの金額になっています。廃番になっていることも珍しくありません)

 

 

オークションなどの個人売買

 

バイク販売店と比較して、個人売買は安く買えるメリットがあります。

 

ただし、いざバイクが届いたら「エンジンがかからない」「3日で壊れた」というケースが年々、増えています。

 

この場合、修理費用は全額、自分持ちです。

 

(当店のお客さまによると、出品者が音信不通になるそうです)

 

「バイク購入費 + 修理費用」を足すと、バイクショップで買うよりも高くつきます。

 

なかには「安くバイクを購入して修理すれば、トータルで費用を抑えられるだろう」と考える方もいらっしゃいますが、実際には結果的に高い買い物になります。

 

(高校生や、リターンライダーなど、バイクにあまり詳しくない方に多いです)

 

旧車専門店で買えば安心?

 

必ずしもそうとは言い切れません。

 

お客さまの中に「(300万円〜500万円出して)絶版車・旧車専門店で購入したんですが、調子が悪いです」という方々が、来店されるからです。

 

販売価格が高いからバイクの状態が良い

 

人間心理として、高いもの=良いものと認識しますし、「良いものであってほしい」という心理が作用します。

 

しかし、実際に持ち込まれる車両を観ていますと、お客さまが気の毒に思えるような状態であることが、よくあります。

 

(もし自分がお客さんの立場だったら絶対、買った店に対して、怒り狂うと思います)

 

さらには遠方であるにも関わらず、「バイクに乗ってくるなら直してやる」といった言い方をするショップもあるようです。

 

調子の悪いバイクで長距離を走ればどうなるか、考えればわかりそうなものですが・・・。

 

決して絶版車・旧車の販売店を否定するわけじゃなく、ここで本当にお伝えしたいのは

 

「雑誌・広告に出ている有名店だから」と安易にショップを選ばないことが大事

 

という話です。

 

もう一つ大事なのは、絶版車・旧車がどんなものであるか? ご自身で学び、現実を知ることも大切です。

 

広告宣伝の良いイメージ、期待だけで購入すると「思っていたのと違った・・・」後悔することもありますからね。

 

なにごともメリットがあれば反面、デメリットが存在します。まずは両方を知ること。

 

・中古車とはどういうものなのか?

 

・個人売買と、バイクショップで販売されているバイクはなにが違うのか?

 

・バイクを購入したあと、修理の現場でどういう事が起きるのか?

 

購入する前にポイントを抑えておくと、あとになって後悔したり、大きく失敗することが減るかと思います。

 

 

くわしくは、下記のコラムでお伝えしています。

 

 

旧車ライフお役立ちコラム
https://garage-shonan.wixsite.com/info/column

 

 

有限会社ガレージ湘南

 

 

 

事例で学ぶシリーズ

 

 

個人売買で入手したバイクの修理・思いがけない事例

 

 

 

帰宅中、エンジンが焼き付いた原因
 

 

 

ヤマハピストンが入っていたカワサキFX

 

 

 

購入後、一週間ほどで不動になった意外な理由

 

 

 

あるある「自分で整備してたら壊してしまった!」

 

 

 

2ストでありがちな事例

 

 

 

個人輸入の注意点

 

 

 

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