CBR250R MC41
走行距離 約22,500km
プラグホール破損による、エンジンオーバーホールです。
オーナーさまご自身で、プラグ交換をおこなったそうです。単気筒とはいえ、CBR250Rのプラグ脱着は奥まった箇所にあるため、作業難度は高め。
破損したプラグ
残りは、プラグホールに刺さったままです。
通常ではありえないぐらい、残ったプラグが飛び出ていました。プラグの締めすぎです。
もし、このままエンジンをかけていたら、残ったプラグ(電極側)とピストンクラウンが接触して、破損していた事でしょう。
オーナーさまも、「エンジンをかけないようにしました」と。
賢明なご判断です。
無事、プラグの片割れを取り外して、プラグホールのネジ山を修正しました。
ピストンに以上はありませんでしたが、燃焼室ともにカーボンは、やや多めでした。
(カーボンを洗浄後、エンジンを組みました)
カムシャフトは2本とも、走行距離のわりに傷が目立っていました。
今回はプラグの取り出しがメインなので、簡易的なエンジンオーバーホールですが、「エンジンの音が静かになった」とオーナーさまが仰っていました。
当店のエンジンオーバーホール標準工程は、ホームページでご覧いただけます。
エンジン単体のお持ち込み歓迎です。
編集後記
CBR250Rは水冷ですが、クーラント(冷却液)がほとんど入っていませんでした。もし、プラグを交換して、知らずに乗っていたら、エンジンがオーバーヒートしたり、故障していたところです。
そうなったら、はるかに修理代が嵩んでいたでしょう。走行中なら転倒して、大怪我をしたかもしれません。
「あー プラグやっちゃった。運が悪いな」
どころか、軽傷ですんだので、むしろ幸運と言えます。
当店のお客さまは、なぜか、強運の持ち主が多い気がします。
有限会社ガレージ湘南
https://garage-shonan.wixsite.com/info
関連記事