補足:とくに記事に上げていませんが、2024年現在も度々、オーバーホールしています。
CBR250RR MC22
走行距離18,543km
スタッドボルト破損によるエンジンオーバーホールです。
オーバーホール後のエンジン音
※再生すると音が出ますので、音量にご注意ください。
キャブレター同調後(〜6000rpm)/ダイシンアルミマフラー装着車
エンジンスタートからのアイドリング
分解したエンジン
ピストン洗浄
純正部品は廃番のため、再利用です。(ピストンリングは交換)
バルブ(洗浄前・洗浄後)
バルブとシートの間は、カーボンが噛んでいました。圧縮漏れ(圧縮比低下)の原因になります。
カムシャフトは問題なし
カムギアトレインも異常なし
コンロッドとクランクシャフト異常なし
シリンダーは一部、錆があったものの許容範囲。クロスハッチも残っています。
4ストロークのエンジンでも、長期保管車(エンジンをかけていない)や保管状態によっては、シリンダー内に錆が発生します。
事例1
事例2
シール類、ガスケットのほか、セルモーターを交換しました。
キャブレターオーバーホール
ジェット類は外して洗浄。キャブレターオーバーホール後は同調をとります。
試運転、試乗して問題がなければ納車です。
補足 カムギアトレインの弱点
MC22のように、カムギアトレインが採用されている車種はカムチェーンと比較して、バックラッシュが少ないため、クランクシャフトに負荷がかかります。
今回は該当しませんでしたが、できればメタルを交換するか、表面処理することをお勧めします。
「バックラッシ(バックラッシュ)」とは、歯車がお互いに噛み合っているときに、意図的に運動方向に作られた隙間(あそび)のことです。バックラッシは大きすぎると騒音や振動の原因になり、小さすぎると伝達効率の低下、摩擦の増大による歯車の寿命低下の原因になるため、適切に設定する必要があります。
リアサス交換
純正のリアサスペンション
当店で開発・販売しているMC22用 YSS製リアサスペンション ME302に交換しました。
当店のエンジンオーバーホール基本メニューは、ホームページに掲載しております。
有限会社ガレージ湘南
旧車ライフお役立ちコラム
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