事例1:腰上オーバーホール
シリンダーから上のみオーバーホールのご依頼。
※現在、腰上のみのオーバーホールはおこなっていません
クランクシャフトがベアリングではなく、メタルの場合、腰上OHすることにより、負荷がかかって焼きつく恐れがあるからです。
(その旨、当店のホームページにも明記しています)
トラブルが発生しても一切、責任を負えない上、当店にとっても高リスクなのでお断りしています。
全体的にオイル漏れがはげしく、エンジンオイルにガソリンが混入していました。
キャブレターからエンジンにガソリンが流れたものと思われます。
ZRX400のエンジンオイルは全容量で3.7リットルですが、オイルを抜いた際、それをはるかに上回る量が出てきました。
洗浄後のシリンダーヘッド
事例2:腰上・腰下オーバーホール
2022.3月
エンジン単体のお持ち込み。
※事例1とは別のエンジンです
後期型エンジン
洗浄中のシリンダーヘッド
シリンダー(4番)が錆びていたため、ライナーを交換しました。
クロスハッチが美しいです
写真はかなり端折っていますが、先に組み立てた腰下に、シリンダーとピストン、ヘッドを組み立てます。
ヘッドを組んで、圧縮があることを確認。
シール類交換
完成です
主な作業内容:
ピストンリング、ベアリング、シリンダーライナー、インシュレーター、ガスケット・シール類交換、バルブ鏡面仕上げ、バルブシート修正、バルブすり合わせ(純正ピストンは廃番。バルブガイドはガタ極小なため交換せず)、エンジン塗装
余談ですが、依頼主は当店代表 日向の息子の同級生でした。
* * * * *
ZRX400は毎年のようにエンジンオーバーホールをしています。2022年現在、後期モデル以外は、部品が出ないようです。
※後期モデルは純正ピストン廃番。ピストンリングは出ます。
必要な部品を揃えてお持ち込みいただければ、前期モデルでもオーバーホール自体は可能です。
有限会社ガレージ湘南
旧車ライフお役立ちコラム
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