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バングラデシュ視察 6 ~息抜きの夕食~


デコボコ道を


往復約400km。




舗装道路しか走ったことのない我々にとっては、


追い越しの恐怖やら、


上下左右の揺れやらで、


腸ねん転を起こしそうな道のりであったが、


何とか日帰りをして、


その夜は


ラナ氏の妹さんご夫婦の


ご招待にあずかった。




私は、


胃袋に異常を起こしていたが、


アルコールで症状を治めて、


参加させていただいた。




このことは、


ダッカに着いてから聞かされた事だったので、


お土産などを


用意していなかった事が悔まれた。




宗教上の事があるので、


アルコールはなし。




野菜主体のメニューである。


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でも、


カボチャや


ニガウリや


オクラや


青菜や、


日本でなじみの野菜が


意外に多くて驚いた。






一番大変だったのは、


食事中の停電。



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エアコンなどは


当然のことながら付いていないが、


天井で回る


大きな扇風機が止まったのには閉口した。





食事中だから、


食べ始めると汗が出て、


その汗が止まらない。





家族の方が、


見兼ねてみんなで


変わった形の団扇を持ってきて


扇いで下さる。



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とても落ち着いて食事などしている状況ではなかったが、


昼飯抜きの長旅で、


お腹がすいていたこともあり、


みんなで美味しく頂いた。






食後はしばしの団欒。


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ラナ氏と、妹の旦那様とその愛娘。



バングラデシュのことに付いて


問答をかわしながら、


しばしの時を過ごしたが、


何せお酒がなにもない。




酒飲みばかりのメンバーには、


長い時間は過ごせない。




ましてや8人もの大勢で押しかけていたので、


適当な時間に、


心から感謝の意を現わして、


退去した。




しかし、


家庭料理は


どこで食べても、



やはり安心して食べられるし、


美味しい。




バングラデシュに来て、


2日目の夜の


心温まる夜のひと時でした。



バングラデシュ視察 5 ~ナマズ養殖池と学校建設用地~


レポートが前後したが、


日本バングラデシュ協会の


活動資金を生むはずの


ナマズ養殖池の現状をアップする。





ここがその


ナマズ養殖池。



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餌の投入場所から、


四分の一ほどの場所の写真。





池の堤では


黒い山羊がのんびりと草を食む。





このヤギも


大きくなったらいずれ、


自分たちの食用になるか


外部に売られる。





餌やり場は


池の中に突出している。






そこから、


2人がかりで


周囲に餌をまいてやると、


池の中のナマズたちが


みんなここに集まってくる。




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ラナ氏の弟が


ラナ氏に代わってこの池を経営し、


周りの人たちの雇用も生んでいる。




このような広い池が、


隣接して6面ほどあり、


稚魚・幼魚・成魚などと


大きさと種類によって分かれている。




テラピアの養殖池もあった。



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1日に、


餌を数袋あたえる。




池の水は


ご覧の通りに濁っており、


透明度はほとんどない。





魚は、


見る限り


ヒレなどにも病気はないし、


順調に育っているようだ。


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しかし、


池には


水に酸素を供給する水車もないし、


常時水を入れ替える給水・排水装置もない。




ため池で魚を飼っているようなものだが、


ナマズは相当強い魚なのか、


病気は今まで何も発生していないらしい。





ただ、


私の知る限り、


魚の養殖事業はなかなか難しく、


病気が発生すれば


池の魚が全滅するし、


洪水が発生すれば


みんな逃げ出してしまう。





それを防止するための


対策がとられていない原始的な養殖事業だから、


よほど注意しなければ


危ない。







お手洗いなどはどうなっているのか、


聞いてみたら、


各家々にはついてなくて、


みんな外で用をたすのだという。




「うそ~っ!」





今行きたいのだけどと、


緊迫して聞いてみたら、


ここを教えてくれた。





これがトイレ。




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またいで、用を足し、


水差しの水で後を流す。




自動ではないが


手動水洗トイレ。




使ってみたが、


不自由はない。




幼い頃の我が家のトイレも


このような爆弾式だったけれど、


でも、


個室にはなっていた。





外から見るとこんな感じ。



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中から手を振っているのは


ラナ氏。




4本の支柱をビニールシートで巻いてあるだけ。




天井がないので


雨が降ったら不自由かもしれないが、


しかし用をたすのに


それで何の支障もない。






養殖事業に


トラブルが発生しないことを祈りつつ、


学校建設予定地を視察。



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目の前に広がる農地。


養殖池からいくらも離れていない場所。




ここら辺りだと、


拡張する時に制限がないので


適地らしい。




バングラデシュでは、


地権者が複数入り乱れていることが多く、


全員の賛同を得て購入するのが


なかなか難しいと、


大使館などから


アドバイスをもらったが、


ラナ氏はそれらを


みんな承知しているので、


原資さえ確保できれば


何とかスタートできるかもしれない。



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近くを電線が通っているが、


家々に配線されているわけではない。





この辺りの家には、


電気もなければ


水道もない。





インフラの整備は


先の先の話であるが、


学校ができれば


せめて電気くらいは引いてやりたい。




考えると、


やらなければいけないことばかりだが、


このようなことが


そう簡単に行えるのなら


とうの昔になっている。





だからこその我々の出番である。




一歩ずつ


進むしかない、


そんな決意を新たにする


現場視察だった。


バングラデシュ視察 4 ~ナマズ養殖場のある村~


さて今日は、


我が協会の、あるいはスポンサー的な立場になるかもしれない、


当協会の副理事長でバングラデシュ人、


日本名 橋本羅名氏(今後はラナ氏と呼ぶ)経営の、


ナマズ養殖場視察のため、


近くの村を訪問する。




場所は


ダッカから約200km北。


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地図でいえば


ダッカ管区


モエモンシン(マイメンシン)県


トゥリシャル郡


ショナカリ村。




バングラデシュは、


道路行政には全く予算が来ないと見えて、


雨が降れば


ダッカ市内でも


デコボコ道でまともには走れない。




それが、


200kmも離れた田舎へ行くというのである。




その行程がどうなるかは、


私のブログも見ている人には、


おそらく想像はつくまい。




だけど、


我々がどうなろうと


それは視察には関係ないので、


概略しか記さないが、


早い話


往復地獄の行程で、


帰路では誰も話す人がいなくなったほどである。





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毎日乗っているこの車、


ガソリンではなくプロパン車。


後部に大きなガスボンベを乗せている。




日本車だから


作りはいいのだが、


それでも最後は


みんなグロッキー。




ダッカ近郊にも、


このようなホームレスの住い。


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ホームレスは、


都市中心に多く、


田舎に行けば親類縁者が面倒を見るから、


いなくなる。




親類縁者がいなくなった子供達が


生きるために


都市部に流れ込んできて、


食べ物をあさっては見るが、


冬を越せずに亡くなる人も多いという。




200kmの地獄のロード。


何せ、上下左右に大きく揺れるので、


一時もくつろげない。




バウンドしたら天井で頭を打ち、


左右に振られたら壁にぶつける。




狭い道を、


前のトラックを追い越すために、


反対車線に出るのだが、


反対車線からは、


それもトラックを追い越すために、


大型バスが狂ったようなスピードで


反対車線に出て迫ってくる。




「うわ~~っ!間にあわない!ぶつかる~~っ!」


上下左右に大バウンドしながら、


これの繰り返しである。




揺れで車に酔うことはないが、


恐怖と振動で胃袋がいかれ、


夜にはビール一缶さえ飲めなくなったほどである。



その状態が約3時間半。



それでも


何とか目的地に付いた。


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村長と話をするのは、


ラナ氏。



子供たちが総出で我々を迎えてくれる。



歓迎の意味ではなく、


来客が珍しいから、


みんな出て来たのである。




数えるほどしかない家々の子供たちだが、


兄弟が多いから、


こんな人数になる。


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みんな


私達に興味津津。


カメラだって全然嫌がらない。




そこで筆者も


みんなと一緒に記念写真に収まった。

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私も現地の人と何ら変わらず、


この子等の中に違和感なく収まっている。





子供達は、


生まれながらにこの環境だから、


何の屈託もない。




でも、


お気づきだと思うが、


みんな裸足。




履物を履いていないのではない。


履物が無いのである。



その彼らの住居。


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これが一家族の家。




屋根も壁も


みんなトタンの波板。




直射が照りつけて、


家の中は焼けるように暑く、というより熱くなるが、


生まれた時から過ごしているので、


彼らはどうもない。



雨がしのげるだけましらしい。



ここも同じ。


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ここはまだ、


木の枝が影を作ってくれるから、


過ごしやすいという。




家の中を見せていただいた。


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村長といえども裸足。



入ってすぐに食卓。


こぎれいにしているが、


下は直接土の上。




ベッドも例外ではない。


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土の上にベッドが置いてある。




裸足でそこへ行き、


そのまま寝るのだろうか。



トタンの壁が熱そう。




メンバーの一人が、


雨漏りなどしないのだろうかと


天井を見つめる。


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雨が降ったら、


雨漏りよりも、


床が雨水でべとべとにならないかと気になる。




Wベッドほど幅がある。


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一緒に二人とか三人寝るのだろうか。



ベッドに掛け布団が見当たらないが、


暑いのだから


掛け布団など不要かな。




ここは、


家の中の保管庫。

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保管庫と言っても、


高床式で扉があるだけ。




直射に当たらないと言うだけで、


冷蔵庫があるわけではなし、


でも、


少しは湿気を防げるかもしれない。




子供達と記念写真に入っているのは、


当協会の専務理事。


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この写真を良く見てほしい。


子供たちの瞳の清らかさ。



みんな例外なく澄んだ眼をしている。




そういう意味では


我々の目は負けている。




村の広場に集まった子供達に、


「学校に行きたい人手を挙げて!」 と言ったら、


みんなそろって両手を上げた。


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彼らは


両手をあげて訴えたいほど、


勉強がしたいのだ。




でも、


家の都合で学校へ行けない。




政府発表によると、


1年生への入学率は


90%以上と高いのだが、


いくらもたたずに大半の子供が、


家に引き戻されて、


学校へ来なくなる。




もし、


無料で給食の出る学校があったなら、


無料で教材を与えられたら、


親もきっと


学校に通わせてくれるに違いない。




細かな話になるが、


学校建設に約200万円。


たくさんの子供たちが学校へ行きたがっているが、


最初は小規模に30人か50人規模で始めると、


先生や給食や教材の


毎月の維持費が概算で、


わずか5~6万円。




これだけあれば


この子等に勉強の機会が与えられる。



規模を少しずつ大きくし、


200人から300人にすれば、


この辺りの子供達は


みんな学校に通えるようになる。




何となく、


頑張ればできそうな感じのレベルだとは思いませんか。





早い時期に


そんな機会を作ってやりたくて、


手探りながら懸命に動いている


一般社団法人日本バングラデシュ協会である。



バングラデシュ視察 3 ~尋常でない交通事情~


日本と


同じデザインの国旗を持つ国、


バングラデシュ。



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いくら文明が遅れているとはいえ、


この国にも


自転車はあるし、


車もあるが、


その運行が、


全く出たらめであることが、


日本とは大きく違う。





まず、


道路交通法が、


あって無きが如し。




赤信号も青信号もない。




左側通行も、


右側通行もない。



否、ひと通り基本はある。




赤信号は止まれ。


原則左側通行。




でも、


都合によって、


そんなものは簡単に破られる。





その都合が、


「利己主義」。





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ものを運ぶのには


頭に担いでも、


自転車で運んでも、


リキシャで運んでもいいだろう。





人手、自転車、三輪車、


そして車とそれはいろいろある。




それはその時代に即した手段なのだから、


当然あってもおかしくないし、


順を追って発展するものだ。






リキシャに客を乗せ、


雨の中を一生懸命自転車をこぐ姿を見て、


笑うものは1人もいない。


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この男性が、


よれよれのシャツを着ていても、


巻きスカートを着ていても、


それはそれで時代なのだから、


頑張れとしか言えないのだが、


この運行の基本に、


共通するものがないから問題になる。




道路交通法がまるで機能していない。






ちなみにこれは、


私たちが滞在中に借りた車。



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本来ならば


10人乗りではない大きさだが、


座席を改造したのだろうか、


10人の席が取り付けられている。



だから窮屈。


この車などは


右の車も左の車も、もっと小さい。


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なのに後ろの荷台に


10人以上の客を平気で乗せる。




これは


乗合自動車とでもいうのだろうか。




こういう車が、


荷台に溢れる客を乗せて、


道路をぶっ飛ばしている。




たくさんの客を乗せると、


当然、


座れないのだから立って乗る。





さて、


前のブログに書いた


オートリキシャ。



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小型の三輪車の、


後ろの座席に客を乗せる。




乗せても2人までだろうが、


ここでは


乗れるだけ乗せて


人数分の料金をとる。





客室も運転席も、


太い金網で覆われている。




夜に出る強盗防御のためである。




単独で行動すると、


危ない。


それ程夜は治安が悪い。





大使館の統計によると、


外国人が犯罪に巻き込まれるのは、


夜のリキシャと


オートリキシャ。


そして


長距離バスの中。




リキシャは、


簡単に外からの強盗に襲われる。




オートリキシャは


エンジントラブルと言って止まった場所で、


仲間に襲われる。





長距離バスは、


あるところに来たら、


客がみんな強盗団に早変わり。




貧しいが故の利己主義。





夜の単独行動は


注意を要する。




さて、


そんな車が


道を走るとこうなる。



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左がオートリキシャ。    右が乗合自動車。





雇った車の運転手でなくても、


ついクラクションを鳴らしたくなる。




そしてバス。



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この車体の傷を見てほしい。




こんなバスは


日本ではどこに行っても見られない。




でも、


ここバングラデシュでは、


普通というより、


みんなこうである。



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ご覧の通り、


横のデザインなどは


とうの昔に見えなくなっている。





混雑の中、


接触なんて事故のうちに入らない。




現場検証なんてやっていたら、


その道は何時間も通行止めで、


私が警察官でも、


やってられない。




だから、


ダッカの交通事故は、


年々減って、


東京より少ないと現地の人は言うが、


それは


記録される事故が減っているだけで、


接触などの軽微な事故は、


溢れるほど起こっている。




いちいち届けておられないのである。



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バスの運転手や、


リキシャ、オートリキシャの運転手にしてみれば、


接触などで、


いちいち車を止めておられない。





運んで


金をもらって、


稼いでナンボの世界である。          




これも、


突き詰めれば


貧しいが故の、


マナーより 利己主義。




こんな混雑の中である。



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東京都23区の、


ある近接する3区だけに、


今の東京都民を全部押し込めた人口密度を持つダッカ。




そんなところで、


現場検証なんてできるはずがないと、


私が思うほどだから、


きっと警察は


賄賂をもらって簡単に


事故処理をしているのだろう。






警察官を


3年やったら家が建つと言われるのは、


TOYOTAの街名古屋の栄警察署と一緒だが、


さもありなん。




この、


交通ルールを守らない人々と、


取り締まりにも個人主義が出る警官と、


それを普通に見過ごしている組織と政府の


底流に流れるものは、


結局


「利己主義」 以外の何物でもない。




自分が良ければ


人はどうでもよい。




これは一党独裁のお隣にも言えることだが、


自由主義を標榜しているバングラデシュで、


そのようなことがまかり通っているのは、


教育が行われていないからである。






そんな環境で育った大人が、


何を言っても変わらないのは、


国立駅前の違法駐停車を、


何度注意されても平気でいる


自分の都合最優先の


利己主義に固まったドライバーを見れば分かる。




教育を受けているはずの日本でもそうである。






それを変えるのは


やはり時間はかかるが、


子供達の教育しかないような気がする。






そして彼らが育って、


国を支えるようになるのを待つ。





だから、


微力ながら、



この国の教育面について


これから少しでも


支援できればと思う


日本バングラデシュ協会である。

バングラデシュ視察 2 ~首都ダッカ市内の現状~


いよいよ


バングラデシュに付いてアップしますが、


地球上の位置だけ


ご確認ください。



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インドの東側に位置し、


三方のほぼ全域をそのインドに囲まれ、


南側のみ


ベンガル湾に臨む。




国の人口は


約1億6,000万人。




首都は


ダッカで、


市域の人口は


約1,300万人。


市域の広さが


145k㎡しかないことを思うと、


人口密度は


東京都の14.5倍。






東京都に、


今の人口の15倍の人が住んでいると考えるか、


東京都の15分の1の広さに、


今の東京都の人口が住んでいる、と思っていただけばよい。





それ程の人口密集地ダッカ。




一歩ホテルを出ると、


こんな景色。


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崩れそうな建物の前を、リキシャが走る。



リキシャとは、


日本の人力車から来た名前で、


人が引かずに、


自転車に乗った人が引く。






人力車と自転車が


一体化したものである。


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派手な幌が付いていて、


人を運ぶのが大半だが、


荷物専用(右側)もある。





道路は、


このリキシャと人と、


車とバスと、


リキシャを小さなオート三輪で動かす


オートリキシャ(後ほど説明する)であふれかえる。



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とても日本人のドライバー感覚では、


前に進めたものではない。



右折、左折なんてとんでもない。




我々を乗せた車は、


大きな10人乗りのボックスカー。





滞在期間中


ドライバー付きで


連日借りている。





このドライバーが、


この混雑の中を突っ走る名人で、


私は連日、


「危ない!危ない!」を連発しながら、


事故の心配が絶えなかったので、


2日目にして


胃袋がダウンしてしまった。






交通事情も異常だが、


交通マナーも異常であることは、


後ほどまた記述する。






さて、


バングラは


河口のデルタ地帯なので、


地域を移動するのに、


どうしても船が必要。




その船着き場。

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桟橋で


コロンと寝ているのは、


大人ではない。




年端もいかない子供。




親を亡くして


食べるものもなく、


地方から出て来てみたが、


誰も面倒など見てくれない。




お腹は空くし、


やせ細って、


動く元気もないから、


やむなく寝ている。




この子は


将来どころか、


10日後の運命が読めない。





桟橋を渡っている時に、


何かが爆発したような激しい衝撃。





思わず首をすくめる。





先に行ってみると、


大型の渡し船が、


鉄製の桟橋に


舳先から突っ込んで


それで止まっている。



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止め方がめちゃくちゃであるが、


誰もあわてない。




いつだってそうなのだろう、


舳先も桟橋も


ボコボコに凹んでいる。





その桟橋から、


護岸を見下ろせば、


そこで体を洗っている人。


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岸はもう完全なゴミ捨て場。




その濁った水で


体を洗っている。




橋の下が


彼らの住みか。




屋根があるだけましだという。





改めて街を走ろう。



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リキシャがとにかく多い。




これが渋滞の源なのだが、


利用者が多いのだから、


車が偉そうに威張れない。




それでも、


車とリキシャでは


当然車が強いのだが、


それは車が大きいからではない。




リキシャ生活の人と


車を所有している人の


生活レベルの比較で、


富裕層が強いのである。




ちょっと複雑。




周りの人家の様子。


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およそ


人の住む家とは思えない。




日本ならば、


物置でもこれよりはるかにきれいだ。





リキシャの先の方では


果物を売っているところもある。





ゴミ箱。

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誰がかたずけに来るのか知らない。


漁っている人がいるのだが、


このゴミは


もう何十日もかたずけてないのだろう。





ここにも・・・。


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これが、


バングラデシュの首都


ダッカの様子である。







ダッカ市内でも、


信号機の付いた珍しい交差点。



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スムーズに流れるのかと思いきや、

信号なんて誰も気に止めていない。

青でも赤でも、

突っ込んだが勝ち。





躊躇して止まっていると、


後ろから


ものすごい勢いでクラクションが鳴る。




とにかくあちらでもこちらでも、


クラクションの音が絶えない。





我々の乗った車の運転手も、


ほぼ1日中鳴らし続けていた。




車が停車すると、


小さな子供や


大人たちが、


何かを買ってくれと窓に近づいてくるのは、


タイの貧困地域やベトナムと変わらないが、


バングラデシュでは


身なりが悲壮。





ダッカには


きれいな


旧王宮や


兵舎跡もあるのだが、


まず最初は


貧困と


交通事情を見ていただいた。




道路交通法なんて、


あって無きが如し。




どうすればよいのか。




もう、10年がかりの


教育しかないような気がする。




我々の目指していることは


決して間違っていないと確信する。




(次回に続きます)