バングラデシュ視察 4 ~ナマズ養殖場のある村~
さて今日は、
我が協会の、あるいはスポンサー的な立場になるかもしれない、
当協会の副理事長でバングラデシュ人、
日本名 橋本羅名氏(今後はラナ氏と呼ぶ)経営の、
ナマズ養殖場視察のため、
近くの村を訪問する。
場所は
ダッカから約200km北。
地図でいえば
ダッカ管区
モエモンシン(マイメンシン)県
トゥリシャル郡
ショナカリ村。
バングラデシュは、
道路行政には全く予算が来ないと見えて、
雨が降れば
ダッカ市内でも
デコボコ道でまともには走れない。
それが、
200kmも離れた田舎へ行くというのである。
その行程がどうなるかは、
私のブログも見ている人には、
おそらく想像はつくまい。
だけど、
我々がどうなろうと
それは視察には関係ないので、
概略しか記さないが、
早い話
往復地獄の行程で、
帰路では誰も話す人がいなくなったほどである。
毎日乗っているこの車、
ガソリンではなくプロパン車。
後部に大きなガスボンベを乗せている。
日本車だから
作りはいいのだが、
それでも最後は
みんなグロッキー。
ダッカ近郊にも、
このようなホームレスの住い。
ホームレスは、
都市中心に多く、
田舎に行けば親類縁者が面倒を見るから、
いなくなる。
親類縁者がいなくなった子供達が
生きるために
都市部に流れ込んできて、
食べ物をあさっては見るが、
冬を越せずに亡くなる人も多いという。
200kmの地獄のロード。
何せ、上下左右に大きく揺れるので、
一時もくつろげない。
バウンドしたら天井で頭を打ち、
左右に振られたら壁にぶつける。
狭い道を、
前のトラックを追い越すために、
反対車線に出るのだが、
反対車線からは、
それもトラックを追い越すために、
大型バスが狂ったようなスピードで
反対車線に出て迫ってくる。
「うわ~~っ!間にあわない!ぶつかる~~っ!」
上下左右に大バウンドしながら、
これの繰り返しである。
揺れで車に酔うことはないが、
恐怖と振動で胃袋がいかれ、
夜にはビール一缶さえ飲めなくなったほどである。
その状態が約3時間半。
それでも
何とか目的地に付いた。
村長と話をするのは、
ラナ氏。
子供たちが総出で我々を迎えてくれる。
歓迎の意味ではなく、
来客が珍しいから、
みんな出て来たのである。
数えるほどしかない家々の子供たちだが、
兄弟が多いから、
こんな人数になる。
みんな
私達に興味津津。
カメラだって全然嫌がらない。
そこで筆者も
私も現地の人と何ら変わらず、
この子等の中に違和感なく収まっている。
子供達は、
生まれながらにこの環境だから、
何の屈託もない。
でも、
お気づきだと思うが、
みんな裸足。
履物を履いていないのではない。
履物が無いのである。
その彼らの住居。
これが一家族の家。
屋根も壁も
みんなトタンの波板。
直射が照りつけて、
家の中は焼けるように暑く、というより熱くなるが、
生まれた時から過ごしているので、
彼らはどうもない。
雨がしのげるだけましらしい。
ここも同じ。
ここはまだ、
木の枝が影を作ってくれるから、
過ごしやすいという。
家の中を見せていただいた。
村長といえども裸足。
入ってすぐに食卓。
こぎれいにしているが、
下は直接土の上。
ベッドも例外ではない。
土の上にベッドが置いてある。
裸足でそこへ行き、
そのまま寝るのだろうか。
トタンの壁が熱そう。
メンバーの一人が、
雨漏りなどしないのだろうかと
天井を見つめる。
雨が降ったら、
雨漏りよりも、
床が雨水でべとべとにならないかと気になる。
Wベッドほど幅がある。
一緒に二人とか三人寝るのだろうか。
ベッドに掛け布団が見当たらないが、
暑いのだから
掛け布団など不要かな。
ここは、
保管庫と言っても、
高床式で扉があるだけ。
直射に当たらないと言うだけで、
冷蔵庫があるわけではなし、
でも、
少しは湿気を防げるかもしれない。
子供達と記念写真に入っているのは、
当協会の専務理事。
この写真を良く見てほしい。
子供たちの瞳の清らかさ。
みんな例外なく澄んだ眼をしている。
そういう意味では
我々の目は負けている。
村の広場に集まった子供達に、
「学校に行きたい人手を挙げて!」 と言ったら、
みんなそろって両手を上げた。
彼らは
両手をあげて訴えたいほど、
勉強がしたいのだ。
でも、
家の都合で学校へ行けない。
政府発表によると、
1年生への入学率は
90%以上と高いのだが、
いくらもたたずに大半の子供が、
家に引き戻されて、
学校へ来なくなる。
もし、
無料で給食の出る学校があったなら、
無料で教材を与えられたら、
親もきっと
学校に通わせてくれるに違いない。
細かな話になるが、
学校建設に約200万円。
たくさんの子供たちが学校へ行きたがっているが、
最初は小規模に30人か50人規模で始めると、
先生や給食や教材の
毎月の維持費が概算で、
わずか5~6万円。
これだけあれば
この子等に勉強の機会が与えられる。
規模を少しずつ大きくし、
200人から300人にすれば、
この辺りの子供達は
みんな学校に通えるようになる。
何となく、
頑張ればできそうな感じのレベルだとは思いませんか。
早い時期に
そんな機会を作ってやりたくて、
手探りながら懸命に動いている
一般社団法人日本バングラデシュ協会である。














