バングラデシュ視察 3 ~尋常でない交通事情~
日本と
同じデザインの国旗を持つ国、
バングラデシュ。
いくら文明が遅れているとはいえ、
この国にも
自転車はあるし、
車もあるが、
その運行が、
全く出たらめであることが、
日本とは大きく違う。
まず、
道路交通法が、
あって無きが如し。
赤信号も青信号もない。
左側通行も、
右側通行もない。
否、ひと通り基本はある。
赤信号は止まれ。
原則左側通行。
でも、
都合によって、
そんなものは簡単に破られる。
その都合が、
「利己主義」。
ものを運ぶのには
頭に担いでも、
自転車で運んでも、
リキシャで運んでもいいだろう。
人手、自転車、三輪車、
それはその時代に即した手段なのだから、
当然あってもおかしくないし、
順を追って発展するものだ。
リキシャに客を乗せ、
雨の中を一生懸命自転車をこぐ姿を見て、
笑うものは1人もいない。
この男性が、
よれよれのシャツを着ていても、
巻きスカートを着ていても、
それはそれで時代なのだから、
頑張れとしか言えないのだが、
この運行の基本に、
共通するものがないから問題になる。
道路交通法がまるで機能していない。
ちなみにこれは、
私たちが滞在中に借りた車。
本来ならば
10人乗りではない大きさだが、
座席を改造したのだろうか、
10人の席が取り付けられている。
だから窮屈。
この車などは
右の車も左の車も、もっと小さい。
なのに後ろの荷台に
10人以上の客を平気で乗せる。
これは
乗合自動車とでもいうのだろうか。
こういう車が、
荷台に溢れる客を乗せて、
道路をぶっ飛ばしている。
たくさんの客を乗せると、
当然、
座れないのだから立って乗る。
さて、
前のブログに書いた
オートリキシャ。
小型の三輪車の、
後ろの座席に客を乗せる。
乗せても2人までだろうが、
ここでは
乗れるだけ乗せて
人数分の料金をとる。
客室も運転席も、
太い金網で覆われている。
夜に出る強盗防御のためである。
単独で行動すると、
危ない。
それ程夜は治安が悪い。
大使館の統計によると、
外国人が犯罪に巻き込まれるのは、
夜のリキシャと
オートリキシャ。
そして
長距離バスの中。
リキシャは、
簡単に外からの強盗に襲われる。
オートリキシャは
エンジントラブルと言って止まった場所で、
仲間に襲われる。
長距離バスは、
あるところに来たら、
客がみんな強盗団に早変わり。
貧しいが故の利己主義。
夜の単独行動は
注意を要する。
さて、
そんな車が
道を走るとこうなる。
左がオートリキシャ。 右が乗合自動車。
雇った車の運転手でなくても、
ついクラクションを鳴らしたくなる。
そしてバス。
この車体の傷を見てほしい。
こんなバスは
日本ではどこに行っても見られない。
でも、
ここバングラデシュでは、
普通というより、
みんなこうである。
ご覧の通り、
横のデザインなどは
とうの昔に見えなくなっている。
混雑の中、
接触なんて事故のうちに入らない。
現場検証なんてやっていたら、
その道は何時間も通行止めで、
私が警察官でも、
やってられない。
だから、
ダッカの交通事故は、
年々減って、
東京より少ないと現地の人は言うが、
それは
記録される事故が減っているだけで、
接触などの軽微な事故は、
溢れるほど起こっている。
いちいち届けておられないのである。
バスの運転手や、
リキシャ、オートリキシャの運転手にしてみれば、
接触などで、
いちいち車を止めておられない。
運んで
金をもらって、
これも、
突き詰めれば
貧しいが故の、
マナーより 利己主義。
こんな混雑の中である。
東京都23区の、
ある近接する3区だけに、
今の東京都民を全部押し込めた人口密度を持つダッカ。
そんなところで、
現場検証なんてできるはずがないと、
私が思うほどだから、
きっと警察は
賄賂をもらって簡単に
事故処理をしているのだろう。
警察官を
3年やったら家が建つと言われるのは、
TOYOTAの街名古屋の栄警察署と一緒だが、
さもありなん。
この、
交通ルールを守らない人々と、
取り締まりにも個人主義が出る警官と、
それを普通に見過ごしている組織と政府の
底流に流れるものは、
結局
「利己主義」 以外の何物でもない。
自分が良ければ
人はどうでもよい。
これは一党独裁のお隣にも言えることだが、
自由主義を標榜しているバングラデシュで、
そのようなことがまかり通っているのは、
教育が行われていないからである。
そんな環境で育った大人が、
何を言っても変わらないのは、
国立駅前の違法駐停車を、
何度注意されても平気でいる
自分の都合最優先の
利己主義に固まったドライバーを見れば分かる。
教育を受けているはずの日本でもそうである。
それを変えるのは
やはり時間はかかるが、
子供達の教育しかないような気がする。
そして彼らが育って、
国を支えるようになるのを待つ。
だから、
微力ながら、
この国の教育面について
これから少しでも
支援できればと思う
日本バングラデシュ協会である。










