(珈琲よもやま話no,9)

▼スペシャルティコーヒーは

『なぜ、ティピカ・ブルボンなど伝統在来品種に拘るのか?』

 

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『ティピカ種・ブルボン種』などの原種のコーヒーが『養殖ではない天然物のコーヒー』と言われるその訳をご存知ですか・・・

 

 コーヒーの木は本来、自然に自生して生えていた潅木です。

 

つまり、最初は人が手をかさずとも自然に育ってできていた植物です。

このコーヒーの木にできたコーヒーの実から生豆をとりだし「焙煎という工程」を加えることで人は現在のコーヒーを楽しむ方法を発見しました。

 

ここから本格的にコーヒーの木を栽培するようになったわけですが、このコーヒーの木は「実は天候や害虫といった環境の変化に弱い植物です」

特に品質の高い銘柄を生み出すコーヒーの木は、育てるのに非常に手間とリスクが高いという側面を持っています。

そのため品種改良の研究が進み、できるだけ天候不順や害虫といったことに対して負けない品種の木が開発されていきました。

 

その結果、生産性や病中害に対しての抵抗性は大いに向上しました。

これが味とリンクしていけば問題はないのですが、品種改良によって生み出された品種のコーヒーの木は、昔ながらの自然に生えていた原種からできたコーヒーと比べると、味のタッチや風味が異なるということが、おきやすくなりました。

 

『生産性が高く、病中害に強い品種と言うことで、味や風味では一段劣るロブスタ種』を掛け合わせることが多くなったからです。

とはいえ、そのような『昔ながらの原種のコーヒーの木を植えてコーヒーを生産している国は現状ではすくない』

この原種のコーヒーの木からできた銘柄は、なかなか手に入りにくい状況になっています。

 

つまり、昔ながらのコーヒー本来の旨味をもった原種のコーヒーは生産量が非常に少ないのです。

『スペシャルティコーヒーたる所以の一つです』

 

また、『原種のコーヒー(スペシャルティコーヒー)』の産地を見比べてみるに、コーヒー先進国よりも、コーヒー後進国ともいえる経済的には貧しい国(失礼)であったり、未開の奥地の生産地であったりと、機械化と量産体制がされていない人の手による昔ながらの手間のかかった栽培方法の産地が多いように思います。

 

つまり『養殖ではない天然物のコーヒー』と評される所以です。

 

 

 

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