いすみ市④ 除草剤や農薬使わなくて大丈夫? |  みどり色の地球

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学校給食に有機米100%を!いすみ市農林課の職員に聞く④

有機栽培の懸念は雑草と害虫被害です。

雑草

初年度、大変だったのはとにかく雑草。雑草だらけで、とても無農薬の畑は広げられないと思うほどだったそうです。あまりに大変で断念しかけたほどでした。しかし、翌年から「NPO法人民間稲作研究所」稲葉光國先生に技術的なご支援をいただき、ゼロから有機農家を育成する事業を3年間行いました。5名で再チャレンジしましたが、これが比較的上手くいき、5人から10人、15人と参加農家も増えました。田んぼでのさばるいくつかの植物に対する的確な対応により、大変な想いでの除草作業が必要なくなったのだそうです。この稲葉先生の技術支援がなければとても実現できなかったと仰っていました。

害虫

もう一つの心配であった害虫被害は、始める前は周りの慣行農家さんの懸念はある程度あったそうですが、被害そのものはいすみ市ではなかったとのこと。農薬を使わないことで、害虫だけでなく天敵になる生き物も増えるので、害虫だけが増えることはなかったようです。カメムシは発生しますが、それは畔の管理や肥料のあげすぎなど、他のことが原因だといいます。

慣行農家との摩擦は少なかったと仰います。メンバーに地域の誰もが知っているような優良農家さんがいて、理解を図る上でその方の名前を紋所のように出して説明していたという話にはちょっと笑ってしましたが。有機JAS認証をとっているので、田堺は制度に従って距離をとっていますし、お隣と話し合って行っていると言います。慣行農家さんも殺虫剤の散布を内側によけてくれたり協力体制も見られます。

 

①  学校給食に有機米100%を!いすみ市農林課の職員に聞く

② 生物多様性条約COP10から有機米づくりへチャレンジまで

③ プロセスを重視 協議会ですすめる

④  除草剤や農薬使わなくて大丈夫?

⑤  お手本はコウノトリの街・豊岡市 稲葉先生の門下生となって

⑥  縁の下の力持ち 行政の役目

⑦  学校の総合学習にも飛び込んで環境教育を

⑧  称賛や反響 住みたいまちNO1は予防原則を言える街

⑨ 有機米で活気あふれるまちづくりの未来

➉ すごい成果をあげている事業の裏には必ず頑張る職員がいます