いすみ市⑧ 称賛&反響 住みたいまちNO1は予防原則を言える街 |  みどり色の地球

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学校給食に有機米100%を!いすみ市農林課の職員に聞く⑧

学校給食に有機米を100%活用することは目標であり、いすみ市としての戦略でもありました。安心安全な有機の街・子育ての街としてアイデンティティを確立したいすみ市には、狙い通り移住者が増えています。住みたいまちランキングの関東圏でNO1の地位を4年連続で獲得しています。有機米100%学校給食を達成し、注目を浴びるようになった今、予想を超えて非常に大きな反響を得ているそうです。映画や異分野からも注目を浴びていて、毎日のように問合せや相談があらゆる方々から届いているといいます。

 

農林水産大臣賞

「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」において、いすみっこを生産するいすみ市環境保全型農業連絡部会が最上位にあたる農林水産大臣賞を受賞しました。

映画「いただきます~ここは発酵の楽園~」

オオタ・ヴィン監督のドキュメンタリー『いただきますみそをつくる子どもたち』の待望の続編である『いただきます ここは、発酵の楽園』が劇場上映されています。本作には、いすみっこを使ったいすみ市のオーガニック給食が紹介されています。

 

食文化賞

辻静雄食文化財団が主催する第11回辻静雄食文化賞において、「千葉県いすみ市 有機農業による地域の食文化の創成」が本賞を受賞しました。

等あらゆる方々からの賞賛や、大変多くの反響をいただいているそうです。

 

他市からお問合せや相談の他、普通のお母さんからの相談なども来るそうです。多くは食の安全についてです。ネオニコチノイドの農薬の話や、農薬の成分のグリホサートなど。人々の不安や脅威などの声も多く届くそうです。

 

学校給食にグリホサート残留

例えば給食のパンに残留した除草剤の成分グリホサートについてや、イネに残留したネオニコチノイドについてなど。私も一般質問で質しましたが、吉川市は「基準値内なら大丈夫」と答えています。この基準は小さな体の子が毎日食べて大丈夫という検査にはなっていないし、残留基準は現状に合わせてか数値を上げている事実もあります。

通説にはまだなっていない話を自治体職員が自らお話され、また子ども達の発達障害との関連、健康を守りたいという「予防原則」のお話までされたので、大変驚きました。

鮫田さんは「どうすべきと行政としては言えないが、実際の客観的数値は紹介できる。健康被害、発達障害の原因になっている研究の中身にも合理性がある。疑いにも合理性もある。ただ、この見解を述べると、被害者と加害者の特定となり争いの元にもなる。いすみ市では生産現場を持っているので、事業に取り入れることはできる。実直に、具体的に取り組み実績していくことが大切。学校給食では有機米100%にしたし、パンは国産小麦か米粉パンにしている。姿勢を示すことがメッセージにもなる。これこそが普及啓発になる。つべこべ言う前に実績を重ねていく。不安な声は実際にあるし、避けては通れない。」と話されました。このような姿勢の行政職員がいることは希望の光が差してみえました。

 

「有機米の導入による子ども達の発育調査について」の質問がありましたが、発達調査は行っていないが、効果として見に見えるものに残食が減ったことをあげていました。これは不思議なのですが、実際にそうで、有機野菜で給食を提供している今治市もそうだと仰っていました。

『地産地消と学校給食』安井孝さん 出版コモンズ

地産地消の学校給食から始まり、有機農業や食育を柱としたまちづくりで全国の注目を集める今治市の約30年にわたる政策を紹介

 

①  学校給食に有機米100%を!いすみ市農林課の職員に聞く

② 生物多様性条約COP10から有機米づくりへチャレンジまで

③ プロセスを重視 協議会ですすめる

④  除草剤や農薬使わなくて大丈夫?

⑤  お手本はコウノトリの街・豊岡市 稲葉先生の門下生となって

⑥  縁の下の力持ち 行政の役目

⑦  学校の総合学習にも飛び込んで環境教育を

⑧  称賛や反響 住みたいまちNO1は予防原則を言える街

⑨ 有機米で活気あふれるまちづくりの未来

➉ すごい成果をあげている事業の裏には必ず頑張る職員がいます