いすみ市⑦ 学校の総合学習にも飛び込んで環境教育を |  みどり色の地球

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学校給食に有機米100%を!いすみ市農林課の職員に聞く⑦

なぜいすみ市の給食が有機米100%なのかを子どもたちに知ってもらうために、小学校の授業にも飛び込んでいきました。小学校5年生の総合学習で45分の授業15回30時限を担います。初めは教育課長に相談し、農村部の学校をモデルにしてやることにし、学校長に相談し実現に。

評判が良く、次年度はさらに2学校から依頼があり、3校で行うことになりました。生き物探し、田植え、脱穀などの体験もあれば、座学で農業、環境、食、自給率、フードマイレージにまで話は及びます。

 

食育事業の目的は、有機米の意義・意味を知ってもらうことの他に、地元の農業に関心を持ってもらいたい、将来の担い手の養成もあります。

NPOいすみスタイル研究所が2015年に策定した「いすみ市生物多様性戦略」に基づき、教材として『いすみの田んぼと里山と生物多様性』というテキストをつくっています。

 

 

「どうしたら30時限も学校でできるのか」「教育課との連携はどうやっているのか」という会場からの質問に、方法が2つあると答えます。

①    想いが持った人が自分達でやる。これには人がいなくてはできない。

②    教育委員会など想いのない人にやらせる。

今回は①で、やりたい想いのあるスタッフで始めました。教育課に相談して、勝手に始めちゃった感じと。総合学習は用意もなかなか大変で、学校としても助かっていると思います。

外部講師として関わり、総合の時間をより充実させることができています。

想いや趣旨がわかるスタッフがいるかが課題ですが、子どもや保護者に良かったと言われることでさらに広がっていきます。総合学習には有機米に限らず、他のテーマでももっともっと関わっていけるといいと思うと仰います。

「学校給食と有機米」が注目され、有機米の生産者が色々と独占してしまっているところもあります。だから、生産者も子どもを受け入れる準備は大変ですが、有機の人だけがいい想いをしていると思われないように、先手を打って、経済活動より地域貢献を意識的に行っているところもあります。

 

①  学校給食に有機米100%を!いすみ市農林課の職員に聞く

② 生物多様性条約COP10から有機米づくりへチャレンジまで

③ プロセスを重視 協議会ですすめる

④  除草剤や農薬使わなくて大丈夫?

⑤  お手本はコウノトリの街・豊岡市 稲葉先生の門下生となって

⑥  縁の下の力持ち 行政の役目

⑦  学校の総合学習にも飛び込んで環境教育を

⑧  称賛や反響 住みたいまちNO1は予防原則を言える街

⑨ 有機米で活気あふれるまちづくりの未来

➉ すごい成果をあげている事業の裏には必ず頑張る職員がいます