・受験勉強とは知識を増やすこと
辞書を引くのは受験勉強ではありません。
英文や古典の文章をノートに写すのも
同じく受験勉強ではないです。
受験勉強とは、
入試に出てくる問題が
解けるように
準備する勉強のことで、
そのためには当然、
その問題を解くための
知識を
身に付けなければいけません。
そのときに、
学校の先生の言いなりになって
辞書を引いたり、
英文や古典の文章を写したりするのは
単なる作業です。
それらは、
参考書やノートを買ってくるだけの
行為と
何ら変わりません。
なぜか？
簡単です。
知識が増えないからです。
・ノートに英文などを写すのは受験勉強ではない
例えば、
英文をノートに写したところで、
今まで読めなかった
教科書や問題集の
英文が
ノートにも載るように
なっただけのことです。
英単語のスペルは
覚えるかもしれない、と
思った人は
いるかもしれませんが、
残念なことに
入試で英単語のスペルを
聞かれることは
ほとんど無いし、
あっても
かなり配点が低いです。
英文の構造が
分かるようになる、と
思った人も
いるかもしれません。
いやいや、
ノートに写さなくても
英文を読んで
意味がとれたら
構造は分かっています。
そもそも、
英文をノートに写すだけで
どれくらい
時間を浪費しているのか
考えてください。
・辞書を引くのも受験勉強ではない
これは、
辞書を引く行為についても
言えます。
「辞書を引いたら、
その単語は覚える。」と
思う人もいるでしょう。
それは本当でしょうか？
あなたは、
１回辞書で調べただけで
その単語を覚えられますか？
あなたは、
何回も同じ単語を
辞書で引いてしまったことは
ないでしょうか？
思い当たる節がある人は
多いでしょう。
英文を読んでいるときに、
「あ、この単語は
前に辞書で調べたな。
でも、
なんて意味だったかなー、
覚えてないなー。」と
思ったことはないでしょうか？
これも
思い当たる節がある人は
多いでしょう。
覚えるためのコツは
何度も何度も繰り返すことです。
それならば、
辞書を引くぐらいなら、
その時間を
市販の単語集などを用いて
単語を繰り返し覚えることに
使ったほうが定着するはず
ではないでしょうか。
・全訳を書くのも受験勉強ではない
もちろん、
全訳を書くことも
受験勉強ではない。
全訳を書いてみても、
同じ英文を読んで
意味が分からなかったりした経験は
ないでしょうか？
全訳を書くと言うのは、
一回英文を
じっくり意味をとって
読むことと
同じことです。
しかも、
かなりの時間をかけた上で。
もっと突っ込んで言うと、
全訳を書く勉強の目的は、
その英文を
スラスラ読めるように
することです。
それならば、
全訳が初めから載っている
教材を使って、
全訳を見ながら
英文を繰り返し読み込んだ方が
早く定着するはずです。
そんなんで
英文を読めるようになるの？と
思う人がたまにいるみたいですが、
私はその方法しかせずに
英語も
大学に入って勉強した他の言語も
読めますし、
個別指導や家庭教師で
教えてきた
何百人の生徒も
それでスラスラ読める様に
なっています。
４月頃に
センターの英語を解いて
１００点いくかいかないかの
成績の生徒が、
夏のセンター模試で
英語を１８０点以上取ったときは
驚いたものです。
・知識はラクに素早く増やそう
大体、
英文を写したり、
辞書を引いたり、
全訳を書いたりするのは、
勉強するための道具が
不足していた
明治時代の勉強法なのです。
現在のように、
様々な便利な教材が
存在している時代に
合った
勉強法ではありません。
そのことを知らずに、
明治時代の勉強法を
強制する
教養の無い学校や
予備校の先生がどんなに多いことか。
これは、
もはや呆れるしかありません。
電気や車が
人の生活がラクになるように
開発されていくのと同様に、
勉強道具も
人がラクに知識を増やせるように
開発されていっているのです。
それが一つの文明の発展です。
文明の発展に
反逆しないで欲しいものです。
・どの教科でも作業は極力省くべき
古典などの
他の教科に対しても
全く同じことが言えます。
さらに、
最近は
「数学の問題文もノートに書け」と
言う
全くもって
意味不明な教師が
いるらしいのです。
東大模試で数学１位
かつ
東大の入試で
数学満点だった
私がハッキリと言います。
それは完全に無意味です。
むしろ、
ムダな時間を
子供に使わせるので、
貴重な青春時代を
ムダに使わせる
犯罪と言っても
良いのではないでしょうか。
特に重要なことなので
長いですが、
『作業』と『受験勉強』は
分けて考えなきゃダメです。
『受験勉強』とは
受験に必要な知識を
効率よく増やすこと。
『作業』はそれ以外です。
失敗する勉強法とは
×ノートに文を写す
×辞書を引く
×全訳を書く
成功する勉強法とは
○短時間で大量の知識が増える方法にこだわる
ちなみに、
これらの内容は、
私の著書
「学年ビリから・・・」
にも
載っています。
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