考えながら問題を解くのは、勉強ではない | 学年ビリ&高校中退から東大・医学部に合格した塾長、新宮竹虎のブログ

学年ビリ&高校中退から東大・医学部に合格した塾長、新宮竹虎のブログ

高校中退後、国立医学部に合格。その後再受験し、
東京大学に入学した自身の経験を活かし、
偏差値40前後の生徒達を東大や国立医学部に合格させてきました。
私の受験ノウハウが詰まった桜凛進学塾やブログが、
少しでも全国の受験生の励みになってもらえれば幸いです。

学問的研究と受験勉強を混同するな

 

・じっくり考えて問題を解く勉強をしてはいけない


受かるための
受験勉強をするときに、
じっくり考えていたら
私達のような凡人は落ちます


逆に
入試に合わせた知識を
たくさん増やすことに
こだわると受かります


よく数学大好きな教師とか、
近所で神童呼ばわりされる
数学大好きな学校のトップとかは、
「数学は
分からない問題を
じっくり考えることが大事だ。
考えるのに2日、3日
かかっても良い。」とか、
言います。

私達みたいな凡人が
これを実行すると
どうなるか。
結論から言うと、
落ちます。

まず、
そんなことを
やっていたら
時間ばかりが
過ぎてしまい、
知識を増やすことが出来ません。

知識が足りていなければ
落ちてしまうのは当然です


・難問が解けても入試で点は取れない


そして、
もし考えた結果、
ある難問が
解けるようになっても、
皮肉なことに
入試問題は
難問も標準的なレベルの問題も
配点はほとんど変わりません


しかも、
一つの科目でも
様々な分野を
勉強しないといけない
受験勉強では、
ある分野の難問を
解く知識があっても、
他の分野の標準問題は
それを解くのに必要な知識が
別に必要
で、
もちろん
その知識がないと
凡人には解けません


そのために、
時間をかけて
難問が解けるように
なっても、
標準問題を
知識不足のために
落としてしまいます。

さらに、
標準問題の知識の方が
覚えるのが
基本的にはラク
なので、
標準問題を
どの分野も
解けるようにしていた人の方が
解ける問題の種類が多く、
入試問題は
東大を含めたほとんどの大学では
標準問題の方が
難問よりも出題数が多い
ので、
凡人が難問を考えに考えて
解けるようになっても
受験で点数が取れません。

それは、
受験では落ちることを
意味します。


・知識がないのに考えても意味はない


また、
2日も3日もかけて考える、
というのは、
その科目が好きでたまらず、
知っている知識量も
ハンパではない
学者のような人にしか
効果を発揮しない勉強法で、
ただの学問的研究なのです


・九九を覚えずに筆算の練習をする子供はいない


どういうことか説明するために
一つ例え話をしましょう。

例えば、
あなたに
小学2年生の弟が
いるとします。

その弟は、
まだかけ算を知りません。

あなたは、
その弟に
かけ算の計算ドリルを
させようとするでしょうか?

「知らないことでも、
考えて分かるようになることが
大切だ。」と
言って、
その弟に
計算ドリルを強要するでしょうか?

さすがに、
そんな人はいないでしょう。

弟思いのあなたなら、
まずは
九九の表を
弟に覚えさせることから
始めるでしょう。

さすがに、
九九を知らない子供に
計算ドリルをさせても
意味がありません。

その子供の
トラウマに
なるだけです。

なに当たり前のことを
言っているんだ、と
思ったかもしれません。

では、
あなたが
問題を考えているときに、
その問題に対しての
基本的な知識を
持っているのでしょうか?


別にこれは
難問に限った話ではありません。
標準的な問題でも、
基礎的な問題でもそうです。

例えば、
二次関数の問題を
考えているときに、
あなたは
その問題を解くための
基本的な解法を
覚えているでしょうか?

もし、
解説を読んでみて
知らない解法が書いてあったら、
それは九九を知らない子供が
かけ算の計算ドリルを
やっているのと同じです


なぜなら、
その問題は、
かけ算を身に付かせるための
計算ドリルと同様に、
その基本的な解法を
身に付かせるために
存在するのです。


・九九と同じ様に、基本的な解法は覚えるべし


問題の基本的な解法を
覚えているときは、
すぐにその問題が
解けるでしょう。

特に標準的な問題の場合は、
すぐに解けるはずです。

つまり、
考えている時間が
あるってことは、
その問題の
基本的な解法を覚えていない

ということになります。

九九を覚えていない小学生には、
あなたは
「まず、九九を覚えよう。」と
言うでしょう。

基本的な解法を
覚えていないあなたに、
私は同じことを言いましょう。

「まず、基本的な解法を覚えよう。」


・考える勉強は専門家になってからしよう


ちなみに、
この考える勉強と言うのは、
十分な知識を
持っているときにのみ
効果を発揮します


受験で必要な知識を
ほぼ全て覚えている人が、
本当に難しい問題について
知識をフル活用して
考えているときや、
今までの知識を
フル活用して
新しい公式を導こうとする
学問的研究をしているときです


・受験勉強に学問的研究はいらない



もちろん、
受験勉強では
そんなことをする
必要はありません。

私は
東大の二次で満点を
取るくらいですから、
不必要なまでに
数学は解法の知識を
覚えてしまいましたが、
東大の理系の二次を含め、
どの問題も
見た瞬間に解法が分かります。

なぜかと言うと、
どの問題も
見たことある問題
だからです。

少し昔に、
東大の理系で
「円周率が3.05以上で
あることを示せ。」と言う
問題が出て、
これは
本質的な理解を
求めている問題だとか
勝手なことを
メディアは叫んでいたときが
ありましたが、
この問題は
その何年か前に
阪大か京大か
どこかは忘れましたが、
似た問題が出ていて、
私は
その問題の解き方を
知っていたので、
類題とも言える
その東大の問題は
すぐに解き方が分かりました。

入試なんて、そんなレベルです。

万が一、
今までに
見たことの無いような
独創的な問題が
入試で出ても、
そんなのは皆解けないし、
少なくとも
受験で合格するために
必要な点数は、
知識があれば解ける問題を
解けば
十分に取れます


・天才の正体は、莫大な知識を持った人


さらに、
私は東大に来て、
数学オリンピックで
金メダルを取っている友達が
出来ましたが、
彼は東大で満点を取った私でも
とても太刀打ち出来ない程の
莫大な知識を持っています。

天才ほど、
とてつもない量の知識を
持っているのです。

知識が無い私達凡人は、
出来るだけ
効率的に
知識を増やすことに
こだわらないといけません


少なくとも、
知識がないのに
いちいち考えていたら、
受験では落ちます


失敗する勉強法とは

×解き方が定着していない問題を考えて解く

×難問ばかり勉強する


成功する勉強法とは

基本的な知識はまず覚える

基礎や標準の問題から勉強する

ちなみに、
これらの内容は、
私の著書
「学年ビリから・・・」
にも
載っています。


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