腎血管性高血圧症(?)と整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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腎血管性高血圧症(?)と整体治療
患者Sさん=40才-女性-会社員/主婦の症例


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①    Sさんの病歴・・・
患者Sさんは別件(逆流性食道炎頻脈などの整体治療)で来院されていましたが、緑内障の治療に際して高血圧が抵抗因子と考えられたので、本症も併せて治療する事になりました

 

 


②    Sさんの診察
・高血圧は2年近く前から生じていたそうです。それ以前は110/80mmHgだったそうです。
・降圧剤を服用していない時の血圧は155/105mmHg前後ですが、高い時は180mm/130Hgまで上がるそうです。降圧剤の服用で20mmHgほど下がるそうです。110/80mmHgの時も時折あるそうです。
・近医、あるいは大学病院での入院検査をされましたが、画像検査や血液検査・尿検査などで特段の異常所見は無く、原因は不明だそうです。
・以前に
原因不明の頻脈がありましたが、それは改善しています。
・身長=155cm、体重=42kgで、顔面や足の浮腫はありませんでした。
・甲状腺の腫脹は無く、心尖拍動は左R5×鎖骨中線内にありますが、拍動は強くありました。
・聴診上、呼吸音に特段の所見はありませんでしたが、Ⅱ音は更新していました。頸部、胸部の血管雑音は聴取されませんでしたが、右肋骨弓下方に「シュッ-シュッ-シュッ」といった雑音が聴取され、聴診器押圧によりその雑音は増強しました(☚但し、大学病院では異常無しとの事)。その他の腹部で血管雑音は聴取されませんでした。
・心窩部から右季肋部にかけて著明な緊張と圧痛がありました。腫瘤感や抵抗感はありませんでした。また、以前に右わき腹の刺すような痛みが生じたことがあるそうです。
・数年前にアルドステロン症の指摘を受けたそうですが、その後アルドステロン値は正常だそうです。
・数年前の胃カメラ検査で、十二指腸潰瘍の痕が残っている事が指摘されていたそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療
     ⑴    絞扼されていると推測される右腎動脈を解放する
・幽門-十二指腸解放テクニック
・腎動脈解放テクニック

 





④    経過と結果・・・
・初診から3診目まで効果はありませんでしたが、3診目に右季肋部から臍方向にかけて「ゴロゴロゴロ」といった消化管の大きな排出音が数度聴取され、その後心窩部~右季肋部の緊張と圧痛は解消しました。その際に聴診をすると右肋骨弓下方に「シュッ-シュッ-シュッ」といった雑音はほぼ消失し、押圧するとかすかに聴取できる程度に軽減していました。


・4診目来院時、前回の治療で消失していた右肋骨弓下方に「シュッ-シュッ-シュッ」といった雑音はまた再発していました。前回同様の治療を施術しましたが、今回は上手くいかず、血管雑音は持続していました。
・上記の様な血管雑音の「増強⇔消失」は何度が繰り返されましたが、8診目以降、右肋骨弓下方での「シュッ-シュッ-シュッ」という雑音はほぼ消失し、深く押圧して聴診した時だけ、かすかに「シュッ・シュッ」という雑音がありました。この数週間の平均的な血圧は110~125/70~85mmHgだったそうです。

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・11診目来院時、右肋骨弓下方での「シュッ-シュッ-シュッ」という雑音は聴診器を深く押圧しても聴取されず、この間の血圧も110~125/70~85mmHgの範囲に収まり安定していました。
・その後もSさんは、緑内障の予防治療の為に定期的に来院されていましたが、右肋骨弓下方での「シュッ-シュッ-シュッ」という雑音は深く押圧した時だけにかすかに聞こえるだけで、血圧も110~125/70~85mmHgの範囲で安定していました。

 

 



⑤     今回の症例の概説、、、
・右腎動脈の雑音と推測される件についてSさんに確認したところ、大学病院の担当医は「雑音は聴取されません」との事でした。ただやはり、何度聴診しても右肋骨弓下方に「シュッ-シュッ-シュッ」と雑音は聴取されるので、同部の血管が絞扼されているのでは、との考えは捨てきれませんでした。
 

・またSさんの高血圧は拡張期圧が100mmHgを超える事もあり、一般的な降圧剤(Ca拮抗薬など)もそれほど効果が無いようですので、これらの所見は腎性高血圧の所見にあたる事から、右肋骨弓下方に「シュッ-シュッ-シュッ」といった雑音は腎動脈由来ではないか、と推測されました。
 

・ところで大学病院での精査では血管内腔の障害(動脈硬化・動脈瘤など)は確認されていないそうですから、別の因子が右腎動脈を絞扼している可能性があり、その有力な一つが十二指腸だと思われました。十二指腸の下行部外壁は腎筋膜と薄い脂肪組織だけを挟んで接触しているからです。

 

 

近接している右腎と十二指腸下行部

 

 

・Sさんは長年月の逆流性食道炎や萎縮性胃炎の既往があり、さらに十二指腸潰瘍の既往歴もある事から、胃-幽門から十二指腸にかけて炎症や出血などが繰り返されていた可能性があり、その炎症が十二指腸下行部外壁から腎筋膜にかけて波及し、その癒着性瘢痕(?)が腎動脈の絞扼に関係しているのでは、と思われました。その結果レニンが分泌される腎血管性高血圧に至っているのでは、と考えました。
 

・以上の事から、「絞扼されていると推測される右腎動脈を解放する」目的で「幽門-十二指腸解放テクニック」を施術することにしました。3診目施術中に十二指腸部で消化管の排出音が何度も聴取された後に同部の緊張が緩和し、血管雑音も軽減していたことも、この仮説を裏付ける所見かもしれません。つまり、以前の十二指腸疾患などで同部の蠕動運動機能が減弱し、食餌の移送が低下する事で十二指腸球部~下行部にかけて膨張し、それが右腎動脈の絞扼原因になっていた可能性があるからです。

 

 

 

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