逆流性食道炎(バレット食道)と食道裂孔ヘルニア、萎縮性胃炎の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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逆流性食道炎(バレット食道)と食道裂孔ヘルニア、萎縮性胃炎の整体治療
患者Sさん=40才-女性-会社員/主婦の症例


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①    Sさんの病歴・・・
患者Sさんは、20代から胃の調子が悪く、31才でピロリ菌の除菌をしたそうですが、萎縮性胃炎の末期と言われていたそうです。その後37才で逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアを患い、38才でバレット食道(SSBE=ショートバレット食道)との診断を受けたそうです。ただ、この様な病歴であるにも関わらず、特段の胃の愁訴は無かったそうです。ところが、4か月前に突然胃のつかえ感(心窩部痛)を感じるようになったそうです。さらに背中の痛みも加わり、食欲も減退し、不眠と中途覚醒も出るようになったそうです。プロトンポンプ阻害薬や漢方薬を服用しているそうですが、数十分から数時間の軽減効果はあるそうですがそれも一時的で、その後すぐに逆戻りするそうです。現在、体重が40kgを下回り(本来45kg/155cm)、このままだと手術をしないといけないそうですが、手術だけは回避したいとの事で、今回の来院となりました。

 



②    Sさんの診察
・胃のつかえ感以外の愁訴は胸やけがひどく、夜も寝れないくらい強いそうです。また呑酸、咳、ゲップ、咽喉の違和感などがあるそうですが、一番つらいのは右背中痛(右肩甲下角の下方)だそうです。
・時々、痔核が生じ、微量の出血が排便時にあるそうです。
・喫煙歴は無く、血圧は110/80mmHgだそうです。
・月経周期は28日で、中学生の時から下腹部~S字結腸部にかけて猛烈な生理痛があり、痛みで失神する事もあったそうです(☚特に排便時)。不正性器出血は今まで無かったそうです。また、婦人科検診では特段の病態は無かったそうです。
・胸部聴診上、特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、グル音は弱く聴取されましたが、血管雑音などはありませんでした。
・腹部触診上、心窩部から剣状突起上縁付近に著名な緊張と圧痛がありました。また、脊柱左右付近の空-回腸、十二指腸空腸曲、左右の鼠径部上方、直腸に緊張と圧痛がありました。さらにS字結腸部に著明な脆弱性の緊張と圧痛がありました。
・右側のCVAの叩打痛があり、心窩部にも放散するそうです。
・血液検査で、特段の異常所見は無かったそうです。
・内視鏡検査で、食道裂孔ヘルニアとバレット食道(SSBE)の指摘を受けています。生研での異常は無かったそうです。
・腹部CTで、上行結腸の捻じれを指摘されていたそうです(☚特段の治療は必要なしとの事)。また、右腎に5mm前後の結石が三つあるそうです。さらに数年前からS字状の側弯症も指摘されていたそうです。
・腹部エコー検査で、胆石などの所見は無かったそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療
   ⑴    胃を中心とした胃腸消化管平滑筋の疲労と緊張を解放する
   ⑵    下部食道括約筋の過労と緊張を解放して胃酸の逆流を阻止する
   ⑶    左胃動脈とその食道枝、下横隔動脈食道枝、胸大動脈食道枝、右胃動脈、胃十二指腸動脈、短胃動脈などの血流を回復・促進する

・胃腸平滑筋テクニック
・下部食道括約筋解放テクニック
・回盲部-腸間膜根解放テクニック
・腹腔動脈、左胃動脈、短胃動脈、上・下横隔動脈、上腸間膜動脈などの解放テクニック
・縦郭開放テクニック
・横隔膜開放テクニック

 





④    経過と結果・・・
・初診治療後、背中痛は半減以下になっていたそうです。


・3診目来院時、心窩部痛や胸やけと呑酸・ゲップは1/3以下に解消していたそうです。咳も気にならないくらい減っていたそうです。

 

・その後順調に推移し大幅に改善していましたが、ところが8診目治療後に急に症状が再発し、咳が少し出るようになり、ゲップや呑酸、心窩部痛などが悪化し、特に背中痛が辛いそうです。よくよく問診すると、かなり調子が上向いていたので、イタリア料理をかなり食事したそうです。やはりそれから悪化したそうです。


・9診目から再度仕切り直して整体治療を続けたところ、17診目で心窩部痛、背中痛をはじめその他全ての胃-食道に関係する愁訴が観られなくなり、その後約2か月の経過観察的治療(2週に一度の通院)を続けても、その経過中に再発所見がありませんでしたので、今回の治療を終了する事にしました。
 

・尚、Sさんは治療終了後の3か月後に別件で再来院されました。そしてこの間に社内検診で胃の内視鏡等の検査も受けていたそうです。その結果食道裂孔ヘルニアは無かったそうです。バレット食道は進行せずにSSBEの現状状態だったそうです。萎縮性胃炎については、その担当医師の所見としては「萎縮性胃炎の状態ではなく、問題ないですよ」と言われたそうです。Sさんは「(去年の検査では)萎縮性胃炎だと言われたので、今回の検査結果がホンマかどうか、、、嬉しいけども信じていいのかどうか、、、」と、戸惑っておられました。

 

 

 


⑤     今回の症例の概説、、
・今回のSさんの症例は、逆流性食道炎に食道裂孔ヘルニア、バレット食道そして萎縮性胃炎と、合計四つの病名を持っての来院でしたから、そこそこ手こずるな、と予想していました、、、が、その割には当初は順調に推移していて「ホッ」としていました。しかし、やはりチョッとしたスキに悪化してしまう、といった一番イヤな展開になってしまいました。それは逆流性食道炎に限ったことではありませんが、ある疾患が治りかけに悪化すると、初診時よりかえって治りにくい”こじれた状態”に悪化する傾向があるからです。Sさんは、その最悪ルートに陥った症例になってしまいました。

 

・とは言え、Sさんも気を取り直して(9診目来院時には、相当精神的にも身体的にも辛い様子でした)通院していただいたので、最後は笑って治療終了することが出来たと思います。そしてその後の検査で食道裂孔ヘルニアは改善され、バレット食道は進行せずに現状維持だったので「ひとまず安心」といったところだと思います。理論的には「萎縮性胃炎は元の健常な胃には戻りにくい」と言われているので、多少の戸惑いはあるものの、今回のSさんの検査が予想以上の好結果でしたので、我々としてもうれしかったです。
 

・この様に最近好結果が多いのは、以前に比べて血行の改善を重視した施術を目指しているので、これによる細胞再生促進の効果が大きいのでは、と推測しています。

 

 

 

・胃酸の逆流が続くとバレット食道が進行・悪化することが往々にしてあるので、今後の目標としてはSさんの胃酸逆流が生じないように、また胃の粘膜や平滑筋細胞の再生に少しでも寄与できるよう、経過観察的な整体治療を適時間隔で施術できれば、、、と思っています。

 

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