慢性の咳と整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

●当院は「整体治療」と、「2年制整体学校」を運営しています。
●各疾患・症状に対しての研究-治療成果、患者さんとのエピソード、コラムなどを掲載しています。
●当院での治療(左下欄参照)、又は学院への入学希望の方は専用メールか06-6180-6880までお電話下さい。

慢性の咳と整体治療
7診目で、ほぼ咳が解消した症例の解説です。
患者Mさん=53才-女性・主婦/公務員の症例
 

● 不整脈、高血圧、胸痛、呼吸困難の整体治療=総合案内はこちら

● JHSC整体院の総合治験例はこちら

 

 
 
 
 
① Mさんの病歴・・・
患者Mさんは別件(首の痛みと可動域制限)で来院されていましたが、かなり以前から慢性的な咳が出るので、それも併せて整体治療する事になりました。咳が出る特定の状況-環境は特に無いそうです。風邪を引くことが少なくないそうで、その都度内科医院を受診して必要な検査や投薬治療は受けているそうですが、この件=慢性の咳=について特段の診察-加療は受けていないそうです。
 
 
 
② Mさんの診察
・痰や呼吸困難・胸痛などは無いそうです。鼻汁、鼻閉あるいは発熱も無いそうです。
・喫煙歴は無いそうです。また、今まで特段の呼吸器系の疾患の既往は無いそうです。しかし、風邪をひくことが比較的多くあり、一度罹患すると咳や痰が長引くことが多かったそうです。また父や叔父など、比較的多くの近親者に結核などの呼吸器疾患での既往歴(死亡歴)があるそうです。
・顔色は普通で、眼瞼結膜は薄いピンク色で浮腫みはありませんでした。眼球結膜は白色でした。掻痒感は無いそうです。また、舌下静脈や手背静脈の怒張もありませんでした。口蓋扁桃の腫脹・発赤もありませんでした。
・2~3年前に受診していた整形外科病院での頚・胸部-肩の画像検査では「異常は全く無い」と言われていたそうです。血液検査では、ややコレステロール値が高いそうですが、今のところ特に問題は無いそうです。しかし脂肪肝の指摘は10年前に受けているそうです。血圧は100/60mmHgだそうです。
・20代前半の時に胆石症の診断を受けていますが、今までに疝痛発作の既往は無いそうです。
・15年以上に及ぶ慢性の便秘症でしたが、今は改善して残便感も無いそうです。また、五十肩もほぼ改善状態が維持できているそうです。
・胸部聴診上、特段の所見はありませんでした。
・胸部打診上、特段の所見はありませんでした。
・胸郭触診上、胸骨左縁-右縁に緊張と圧痛がありました。同部(特に右側)を押圧すると、空咳を誘発できました。また、右腋窩~側胸部あるいは右肋骨横隔洞にも緊張と圧痛がありました。さらにT3~T6の棘突起縁にも緊張があり、これらの部位の押圧でも空咳を誘発出来ました。
・腹部聴診上、グル音はやや弱く聴取出来ました。血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、回盲部、左下腹部などに軽度の緊張と圧痛がありました。腫瘤感、抵抗感はありませんでした。肝脾腫はありませんでしたが、胆嚢底は少し腫脹して触れ、軽度の圧痛がありました。
 
 
 
 
③ 治療目標と整体治療
   
⑴ 胸膜の癒着(?)と緊張を解放する
    ⑵ 念のために専門医での精査を勧める

・縦隔胸膜解放テクニック
・肋骨胸膜解放テクニック
・横隔胸膜-肋骨横隔洞解放テクニック
 
 
 
 
④ 経過と結果・・・
・念のための専門医での精査を勧めた上で当院の治療方針で施術していく事になりましたが、初診治療から癒着していると思われる胸膜部位の施術(刺激)により咳が随時誘発出き、施術中はずっと「ゴホゴホ」と咳き込まれていました。

・上記所見は来院されて治療する度に生じましたが、次第に施術(刺激)による咳の誘発は軽減していきました。それとほぼ並行して慢性の咳も軽減していきました。

・5診目には治療前の1/3程度まで上記所見、慢性の咳ともども解消していました。

・7診目来院時、施術刺激による咳の誘発はほぼゼロになり、普段の生活においても咳が生じる事が解消していましたので、とりあえずの整体治療終了としました(結局、専門医での精査はされていませんでした。)。
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
・Mさんの慢性の咳の原因についてはよく分かりません。しかし、少なくとも現在進行形的に何らかの呼吸器疾患に罹患している可能性はほとんど無いのでは、と思われました、、、とは言え、例えば肺の腫瘍や潜在性の肺炎やCOPDなどの可能性を我々整体師レベルで排除する事は出来ないので、念のための精査は勧めておきました。

・そんな中で慢性の咳について原因を推定し、治療方針を決定しなければなりませんが、その指標となったのがやはりMさんの既往歴・家族歴と胸部の触診所見です。

・Mさんは具体的な心肺系の既往歴はありませんが、ただ風邪症候群を度々引いているようですし、またそれが長引く傾向もあるようです。そして近親者に呼吸器疾患者もおられるようです。そんなところから呼吸器系の脆弱性がMさんにあるのでは、と思われました。また、先述の様に”風邪が長引く”という既往は、ひょっとしたら風邪だけではなく、気管支炎や肺炎(マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎)などにも進行していたのかもしれません。

・これらは憶測ですが、ひょっとしたら今までの度重なる上気道から下気道にかけての頻回の感染症時に、その炎症産物が胸膜にまで浸潤(胸膜炎)していたのかもしれません。その都度、罹患した感染症は完治しても、(Mさんを含むMさんの家系の呼吸器系の脆弱性ゆえに)その胸膜に浸潤した炎症産物が一部胸膜に吸収されずに残存し、それが(壁側)胸膜と肋骨内壁や縦郭臓器・横隔膜、あるいは(臓側)胸膜と肺実質の癒着に進展していたのでは、そしてそれらが胸膜を刺激する事で空咳が生じていたのでは、と考えます。
 
 

・この様な仮説から上記③「治療目標と整体治療」に記している”癒着していそうな胸膜部位を解放する整体テクニック”を施術したわけですが、結果的に慢性の咳が解消していったので、とりあえずは上記仮説と治療方針が妥当な線ではなかったか、と考えます。
 
 
 
------------------------------------------------------------------------

※ その他の関連愁訴のご案内

胆石症、慢性肝炎の整体治療=総合案内はこちら

● 泌尿生殖器の整体治療=総合案内はこちら

● アレルギー性皮膚炎、手湿疹、皮膚疾患、膠原病の整体治療=総合案内はこちら

 

● 関連整体コラム

  ストレートネック/スマホ首…ならぬ「義務教育首」とその関連愁訴

 

 

● 治療のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

付属治療室

JHSC整体治療室

●診療時間 【予約制】
 ・午前診…10時~13時
 ・午後診…15時~18時

●診療日
 ・月曜日~金曜日
 (水曜日=午前診のみ)
 ・第2土曜日、第4土曜日=午前診のみ

●休診日
 ・第1土曜日、第3土曜日、日曜日、祝日

●治療費
 ・初 診 7,500円
 ・2回目以降  5,000円
●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F

      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話 06-6180-6880 

メールでのご相談・治療予約はこちら



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

● 本学院-入学のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2年制整体学校

ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院


次の二つのコースからどちらかを選んで入学して頂けます。

1 本科2年課程 (一般の方が入学するコース)
2 プロコース (鍼灸師、理学療法士などのプロの方が入学かるコース)

 

●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F
      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話  06-6180-6880
●メールでのご相談資料請求体験入学…受付中


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

患者さんが通院される主な地域
大阪市、淀川区、東淀川区、西淀川区、大淀区、福島区、中央区、北区、旭区、都島区、此花区、大正区、東成区、城東区、住吉区、住之江区、平野区、守口市、門真市、寝屋川市、交野市、枚方市、東大阪市、大東市、八尾市、四条畷市、藤井寺市、柏原市、吹田市、豊中市、摂津市、茨木市、高槻市、箕面市、池田市、川西市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市、堺市、岸和田市、和泉市、泉佐野市、奈良市、生駒市、京都市、
亀岡市,向日市、長岡京市、松山市、岐阜市、広島市、横浜市、東京都、和歌山市、名古屋市、北海道-札幌市、鹿児島市、島根県