慢性腰痛・生理痛と性感染症(クラミジア)の整体治療
(子宮後屈症の合併例)
● 性感染症(外陰部痛、不妊症、性交時疼痛症)…【総合案内】
●性感染症(STD)は決して特別な疾患ではありません。
確かに「性感染症」という名称の響きはチョッと恥ずかしいですから、自分が性感染症に罹患したとしても人前で言いにくいかもしれませんね。
でも性的体験があれば誰でも高い確率で感染するものですし、逆に他者に感染させてしまう可能性も高いですから、大人としては意識しておかないといけない疾患の一つだと思います。
ところでこのコラムではそんな事を書きたいのではなく、整体と性感染症の関係を知って頂きたいと思っています。
●「性感染症と整体・・・なんの関係があんねん?」…性感染症の後遺症がポイント
ところで普通の方は「性感染症と整体・・・なんの関係があんねん?」とお思いになると思いますし、「性感染症は病院やろ!」とイメージされると思います。それはあたりまえです。
仮に、性感染症に罹患している方が私の整体院に来院して「性感染症を治療してください。」と言われても、私は何もできませんからお断りします。病院で抗菌剤等で治療して頂く事をお勧めします。それが一番ですから。
ただ、問題はその後、つまり性感染症の後遺症についてなんです。但し、これは女性に限りますが。。。
●なぜ女性に限るのか???
それは、女性器と腹腔が直接的につながっているからです。つまり性行為で感染した「菌」は膣から子宮➡卵管➡腹腔内(卵巣、小腸、大腸、肝臓など)に上行し感染巣を作っていくのです(菌の種類によっても到達部位は異なりますが)。ですから女性が性感染症によって罹患した菌は生殖器だけでなく腹腔内に散らばっていくのですね。そして散らばって行った先々で炎症を起こしたりして腹痛や腰痛・生理痛などの愁訴を生じさせるのです。
そして病院に行って抗菌剤などの治療を受けて治癒していくのですね。
「抗菌剤で治るんやったら、整体なんか関係ないやん!」
とのお感じの方も多いと思います。
確かにその通りです、、、がしかし、そうもいかないケースが結構多いようです、性感染症の後遺症については、、、。
●女性の性感染症の後遺症としてどの様なケースがあるのか、、、癒着を剥がせ!
それは不妊や生理痛など、様々な後遺症が有るようですが、ここでは「腰痛」に絞って書いてみます。
先ほど「性器から感染した菌は腹腔内に上行して感染巣を作り、炎症を起こしたりする」と記しましたが、その際に臓器同士、あるいは臓器と腹膜の間隙で癒着を生じることがあります。そして抗菌剤で菌は死滅してもこの癒着は残存する事があります。その癒着が神経反射的に腰痛を起こすケースがあるのです。
さらに悪い事には、女性の性感染症は(特にクラミジアなどは)、男性に比べて具体的な症状が出ない事も多く(=無症状)、抗菌剤による治療が遅れるケースも少なくなく、それが癒着をさらに助長するようなのです。
従って多くの女性は「自分のお腹の中に性感染症による菌が残存して、それが臓器間の癒着の原因になっている…そしてそれが「慢性腰痛」の原因になっている」なんて事を、夢にも思っていない事になるのですね。そしてその癒着をはがしていく整体手技こそ、慢性腰痛を始めとして、生理痛・腹痛や不妊症の治療に大きな効果を出してくれるのですね。
●性的事柄の問診はちょっと恥ずかしいですが、、、
正直言って、腰痛で来院された女性患者さんに、いきなり
「性感染症になったことがありますか?」
とは、いくら私でも聞きにくいです。しかし子宮内膜症や便秘などと同様に、この性感染症の後遺症は女性の慢性腰痛の要因として、必ず意識していないと治療出来ない原因である事も間違いありません。ですから女性患者さんが来院された際には
「性感染症による後遺症(癒着)はあるんだろうな…」
的な感じで診ていくようにしています。そして必要に応じて性的な問診をさせて頂くようにしています。
でも、意外と性的な問診をした際、キチンと答えて頂く女性が多いですね。やはり真面目にお聞きすると真面目に回答して頂けるようです。それが整体にも大きく役立っていますね。
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