今日も陰の色についてのやり取りがあったので、過去の記事を再掲しておく。
私は塾生に、陰(影)にペインズグレーやインディゴなどを“陰(影)色”と決めつけて使用しないように提案している。
ペインズグレーやインディゴが悪いのではなく、“決めつける”ことが良くないと思うからだ。
陰(影)は、それぞれの個有色、光源の種類、光の方向、時間、季節、場所、周辺の環境、自分の絵の完成イメージなどなどあらゆるものの影響を受けるものだ。
“その都度変化する” はずの陰(影)の色を決めつけてしまったら、”思考停止” を起こし、絵を描く上でたいへん重要で魅力的なところを放棄することになってしまう。
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ということで、
具体的に見てもらった方がわかり易いと思うので、何点か観てみよう。
”A Lovely Tram” 51cm × 36cm
"静寂清流 Calm Mountain Stream” 51cm × 36cm
巨匠たちもグレーは使っていないようだ。
左の絵の赤い四角で囲んだ部分を拡大したものが右(下)の四角になる。
Maxfield Parrish "Garden of Allah" (1918)
Claude Monet "Woman with a Parasol" (1875)
いかがだろうか?
多少デスクトップの色の再現性などの問題はあるとは思うが、単純なグレーではないことがわかる。作家それぞれに陰の色に最大の工夫をして楽しんでいるように思う。
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