白の影はグレー? 《改訂・再掲》 - The shade of White is Gray? - | 塾長の日記

塾長の日記

水彩画のこと、横浜画塾のこと、スケッチのこと、時事ネタ、美術全般のことアコースティックを中心とした音楽のこと、季節の移り変わり、おいしいもの、おもしろいところ…なんでも気づきのままに。

今日も陰の色についてのやり取りがあったので、過去の記事を再掲しておく。

 

 

 

私は塾生に、陰(影)にペインズグレーやインディゴなどを“陰(影)色”と決めつけて使用しないように提案している。

ペインズグレーやインディゴが悪いのではなく、“決めつける”ことが良くないと思うからだ。 

 

 

陰(影)は、それぞれの個有色、光源の種類、光の方向、時間、季節、場所、周辺の環境、自分の絵の完成イメージなどなどあらゆるものの影響を受けるものだ。

 

“その都度変化する” はずの陰(影)の色を決めつけてしまったら、”思考停止” を起こし、絵を描く上でたいへん重要で魅力的なところを放棄することになってしまう。 

 

【関連記事】 

白の陰はカラフル

白の影はグレーじゃない 

ペインズグレーは使わない 

 

 

 

 

ということで、 

 

具体的に見てもらった方がわかり易いと思うので、何点か観てみよう。 

 

”A Lovely Tram” 51cm × 36cm  

 

"静寂清流 Calm Mountain Stream” 51cm × 36cm

 

 

 

巨匠たちもグレーは使っていないようだ。

左の絵の赤い四角で囲んだ部分を拡大したものが右(下)の四角になる。 

 

   

Maxfield Parrish "Garden of Allah" (1918)

 

 

   

Claude Monet "Woman with a Parasol" (1875)

 

 

 

 

 

いかがだろうか? 

 

多少デスクトップの色の再現性などの問題はあるとは思うが、単純なグレーではないことがわかる。作家それぞれに陰の色に最大の工夫をして楽しんでいるように思う。

 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

水彩画専用 Twitter 新アカウント

 

作品公開中

  
 

水彩画のこと、旅行のこと、展覧会のこと等々

 

 

 

 

 

お知らせ

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++

新刊 水彩風景 シーン別でわかる 手順百科 (グラフィック社刊) 
笠井一男・著   定価¥2,200.-(税込み) 大手書店にて絶賛発売中!

 

  新刊表紙 

 

++++++++++++++++++++++++++++++

■海外スケッチツアー

笠井一男と

秋光のコート・ダジュールを描く

 

 

image image
受付中! 

お問合せ、お申し込みは、

㈱トラベルプラン 03-3561-5050 
担当;高木・大隅

 

 

■国内スケッチツアー
笠井一男講師同行!

【中止決定】

コース番号02959

天童温泉連泊で春の山形を描く 山寺と 大正浪漫漂う銀山温泉街3日間

 

 

++++++++++++++++++++++++++++++

■既刊本も好評発売中!

 

● 『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法
(グラフィック社刊)

<P38>の “7つのインデックス” を中心にページを繰っていただくとより理解が進むようにできています!

 👇クリック
ウォッシュから始める水彩風景  劇的に絵が変わる7つの方法

92点の作品(そのうち28点はプロセス説解説付き)をご覧いただけます。

 

 

 

● 『水彩手順トレーニング 実例 全スタイルとレッスン』   

(グラフィック社刊)

B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)   

 

 

 

● 『水彩風景 プロの手順 - なにを・どの段階で描くか - 

(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)  

$塾長の日記