白の影はグレーじゃない - White is colorful! - | 塾長の日記

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今週の横浜画塾のモチーフは“牛乳”です。



白の陰をグレーを使わずにどう表現するか、いろいろな例を挙げて、考えていただきながら描いてもらっています。

なぜ、グレーではだめなのか。


皆さんはスライド上映をする時に、色のついた壁に映しますか?


たぶん、例外なく“白い”壁に映すと思います。 


それは、

“白”は正確に元の色を再現してくれるから。

“白”は周りの色に一番影響を受けやすいとも言えます。


ですから、


白の陰には色がついていて当たり前、逆にグレーになることはないのです。




以下、2013年5月28日の記事の再掲です +++++++++++


白いものの陰(影)はグレーだと思っていませんか?
Shade of white is not gray!



これは石膏像のアリアスです。
石膏ですので、色は真っ白です。
ふつうに蛍光灯の照明の下に置いてあります。


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陰(影)がカラフルに見えます。

デジタル着色処理をしているわけではありません。ふつうに写真を撮っただけです。でも白い石膏の陰(影)はこんなにもカラフルなんですね。






撮影した時の状況は下の写真の通りです。

ここまでハッキリした色が周りにあることは稀ですが、全く色がないというのはもっと稀です。

地上にある限り(宇宙空間でない限り)何かしらの反射は多かれ少なかれ必ずあるはずです。

だから、陰(影)はグレーにはなれないんです。




【関連記事】
ペインズグレーは使わない
陶器やガラスは暗い色





実はこうやって撮影しています。
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陶磁器の白だって、真っ白ではありません。“白”があるとすれば、ハイライト部分だけでしょう。
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+++++++++++++++++++++以上、引用終わり。








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展覧会の予告


塾生の1年間の集大成!250点一挙展示

第8回 横浜画塾展
2014年10月6日(月)~12日(日) 
10:00~18:00(※初日は14:00~ 最終日は~16:00)
場所; 横浜市民ギャラリーあざみ野 


水の上でうたう
水彩画4人展
2014年10月6日(月)~12日(日) 
場所;ぎゃらりージュエ
芸大同窓の西丸式人、山内亮、永山裕子(敬称略)、笠井一男の3回目となる展覧会。




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