昨日、白い花を描いていて以前書いたこの記事を思い出したので再掲しておく。
白いものの陰をペインズグレーで済ます人を見かける。
私は、
『陰の色を“陰色”などと決めつけるのはよくない』
と常々塾生に伝えている。
ペインズグレーに限らず、インディゴもシャドー○○も同じこと。
なぜ、決めつけてはいけないのか。…
皆さんはスライド上映をする時に、
色のついた壁に映すだろうか?
たぶん、例外なく“白い”壁に映すと思う。
それは、 “白”が正確に元の色を再現してくれるから。
“白”は周りの色に一番影響を受けやすいとも言える。 だから、
白の陰には色がついていて当たり前、逆にグレーになることはない。
白の陰はレインボーということがよくわかる例-1
by Fealing Lin Book "Watercolor Secrets" より
白の陰はレインボーということがよくわかる例-2
by Ruth Baderian Book "Painting Light & Shade" より
Claude Monet "The Grand Canal" 1908
陰の部分拡大
以下、2013年5月28日の記事の再掲
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白いものの陰(影)はグレーだと思っていまいか?
Shade of white is not gray!
これは石膏像のアリアス。 石膏なので、色は真っ白だ。 ふつうに蛍光灯の照明の下に置いてある。
陰(影)がカラフルに見える。
デジタル着色処理をしているわけではない。ふつうに写真を撮っただけだ。でも白い石膏の陰(影)はこんなにもカラフルなのだ。 撮影した時の状況は下の写真の通り。
ここまでハッキリした色が周りにあることは稀だが、全く色がないというのはもっと稀なこと。
地上にある限り(宇宙空間でない限り)何かしらの反射は多かれ少なかれ必ずあるはずだ。
だから、陰(影)はグレーにはなれない。
【関連記事】
実はこうやって撮影している。
陶磁器の白だって、真っ白ではない。“白”があるとすれば、ハイライト部分だけだろう。
+++++++++++++++++++++以上、引用終わり。
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