ペインズグレーは使わない《改訂》 - Except the Paynes gray - | 塾長の日記

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陰の色について、まだまだ固定観念に捕われている方が多いようですので、もう一度過去の記事の改訂版をアップしようと思います。




陰色?
Shade color?


そもそもこの言葉自体が諸悪の根源だと思います。


まるで陰の色が決まっているかのようなこの命名が、絵を始めようとする人たちを混乱させ、挙句の果てに“思考停止”にまで貶めているのだと思います。

一度この呪縛に陥ると抜け出すのは容易ではありません。“陰色”がペインズグレーやインディゴだと思いこんだ途端に観察することを止め思考停止に陥るからです。


思考停止に陥ると文字通り考えず、観察することも辞め、ただただ“陰=ペインズグレー”でかたずけてしまうのですから、光の美しさや陰の深さなど知る由もありません。

私は、陰は最も色が豊富で、最も遊べる楽しい場所だと確信しています。そこにこそその人の個性(魅力)が最もよく現れるといってもいいと思います。

もし陰はペインズグレー、葉はサップグリーンに決めてしまったら、誰が描いても同じ絵になるのは想像に難くありませんよね?


逆光ですから、ビルが全部“陰”です。ここは“遊びどころ”!


花の影にペインズグレーを使う人はいないと思いますが、かと言って個有色の濃淡だけでは味気ないですよね。



最も遊べる、 最も楽しい  “陰”

それをグレー一色なんて、もったいなさすぎます・・・ (^_^;)








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