第55回スーパーボウル雑感 | 徒然逍遥 ~電子版~

徒然逍遥 ~電子版~

「行政書士ができる往年の映画ファン」のブログ
映画・洋酒・カクテル・温泉・書籍 etc
Myニュースレター【CINEMANIA通信】と重複記事あり

こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。

 

今回も重ねて言うが、自分はアメリカンフットボールファンである。

当初はNFLファンと言ってもよいプロフットボールウォッチャーだった。今から45年くらい昔のことだ。

 

初めてスーパーボウルを知ったのは第10回

ピッツバーグ・スティーラーズvsダラス・カウボーイズの対戦カード。

初めて録画中継を観戦したのは第11回

オークランド・レイダーズvsミネソタ・バイキングス戦だった。

 

一昨年から言及しているが、当時東京12チャンネルで毎週土曜17:30頃、「NFLプロフットボールアワー」みたいなタイトルの番組を放送していた。この時間はTVの前にへばりついてせっせとメモをとっていた。

番組では、さかのぼって第6回スーパーボウルの録画フィルムも観ることができた。貴重な体験だったと思う。

 *ダラス・カウボーイズvsマイアミ・ドルフィンズ*

 

今年はカンサスシティー・チーフスvsタンパベイ・バッカニアーズ

見どころは、昨年同様両チームのQB対決。

チーフスの若きエース弱冠25歳で昨年度のスーパーボウルMVPパトリック・マホームズと今季古巣ペイトリオッツから移籍したプロ歴20年のバッカニアーズトム・ブレイディである。

*文字通りの新旧対決*

 

ブレイディについて少々前置きしておくと、スターターとなった2001年のシーズンから19年連続のチーム勝ち越しや、2009~2019年の11年連続地区優勝、そして9回のスーパーボウル進出6回のスーパーボウル制覇に貢献。自身も4度のスーパーボウルMVPを獲得している。

今季はペイトリオッツからバッカニアーズへと移籍。1年目からスーパー進出を果たした。

つまるところ、現役ながらもはやレジェンドと化した名プレイヤーなのである。

 

で、挑戦者が昨年史上最年少でスーパーMVPを授与されたマホームズ。といった構図。

名うての海賊vs若き酋長。みたいな感じか。

ちなみに、バッカニア Buccaneerとは16~17世紀にカリブ海で存在感を誇示した海賊たち。ヘルメットのロゴがいかにもだ。

チーフ Chiefはご存じアメリカ・インディアンの酋長・族長を指す。矢じりのロゴがそれを表す。

 

 

さて、試合経過は、第1QチーフスがFGで先制点。バッカニアーズも負けじとブレイディ→グロンコウスキーのホットラインで逆転TD。

スコア3-7

 

第2Qチーフスがバッカニアーズの猛攻をしのぐも、再度ブレイディ→グロンコウスキーのTDパスが決まる。追い上げるチーフスも再度FG成功。

しか~し、前半終了間際ブレイディ3本目のTDパスが炸裂。スコア6-21

バッカニアーズ優勢で前半戦終了。

 

ハーフタイムショウにはザ・ウィークエンドとかいうアーチスト登場!

自腹で7億円拠出してのパフォーマンスだそうだ。

 

第3Qチーフスはなかなかエンドゾーンを割れずFGで追加点。しかし、後半戦もバッカニアーズが試合を優位に運びランでTD。続けてFG成功。スコア9-31

 

第4Q両チーム互いに譲らず、両者無得点で最終スコア9-31

チーフス連覇ならず。一方のバッカニアーズは2度目のチャンプに。

 

MVPには、パスを29回投げ21回成功、201ヤード獲得し、3本のTDパスを通すパフォーマンスを魅せた43歳のベテランQBトム・ブレイディが選出。

彼はこれで5度目のスーパーボウルMVPをゲット。最多受賞回数だ。

そして、ペイトリオッツ時代から通算7度目のスーパーボウル優勝を経験した。

 

バッカニアーズは過去3年間レギュラーシーズンで負け越しており不振続きだったが、今季のテコ入れが奏功して超スピードで頂点へと上り詰めた。

やはり時の勢いというのは侮れないものがある。

一方、チーフスのマホームズには苦い敗戦となったが、まだ25歳という年齢を考慮すれば昨シーズンのような優勝のチャンスが巡って来る可能性は十分あるだろう。

第54回スーパーボウル雑感

 *第54回スーパーボウル優勝*

 

 

ところで、個人的にはタンパベイ・バッカニアーズは弱小チームという印象が先入主観として支配的なのだ。なぜか?

 

1976年のシーズンに新規参入し、USCの名将として知られるジョン・マッケイ監督を招聘。

1年目には守備にリー・ロイ・セルモンを獲得。実兄のデューイ・セルモン共々目玉選手となる。

が、シーズン全敗で終える結果に。0勝14敗

エクスパンション・チームとして全敗というのは初の記録だった。

 *永久欠番63リー・ロイ・セルモン*

そんな原初的体験から、自分の好きなオレンヂ色をチームカラーとするバッカニアーズをちょいと軽視してしまうのだ(現在は赤と鉛色がメイン・カラー)。

1979年は地区優勝。NFCのチャンピオンシップまで駒を進める快進撃を見せたというのに。

 *RBリッキー・ベル*

 

ちなみに、チーフスは1970年の第4回大会以来4回出場で2回優勝。

*第4回スーパーボウル。16番QBレン・ドーソン。大会MVP*

 

 

これでアメリカンフットボールの季節は了となる。

基本的に秋冬のスポーツゆえ、しばらくはNFLのゲームとはお別れだ。

バッカニアーズ以上に弱い、つかその足元にも及ばない我がデトロイト・ライオンズの躍進を期待せずに待とうじゃないか。

 *QBマシュー・スタフォードも大型トレードで去り・・・*

 

本日も最後までお付き合い下さりありがとうございました。

 

アメリカンフットボール関連記事

全米プロチームの奇妙なネーミング

努力は本当に報われるのか?『ルディ/涙のウイニングラン』

年齢?関係ないね!『インヴィンシブル 栄光のタッチダウン』

激烈なる冬のスポーツと言えば…

日本大学アメリカンフットボール部が社会問題に

第53回スーパーボウル雑感

第74回甲子園ボウル&第33回ジャパンXボウルまとめ

プルデンシャル生命杯 第73回ライスボウルまとめ

第54回スーパーボウル雑感

第75回甲子園ボウルまとめ

第55回スーパーボウル雑感