こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。
スポ根ドラマ。日米問わず好まれる傾向が十二分にあります。
つまりそこに共通するのはプロセス重視。陳腐な言い方になりますが“努力”、いかなる結果であろうともそこまでの道のりの“努力”する姿が共感を呼び込むことになるのだと思います。そうでなきゃ泥臭い方法論よりもスマートにやってのける姿がかっこいいと思われている米国で根性物がはやるわけないよね。
『がんばれ！ベアーズ』『ロッキー』なんかモロにその類だし、ジャンルは違えど『ダイ・ハード』だってその系譜です。日米両国でヒットです。
そこで米国の国民的スポーツ、アメリカン・フットボールにまつわるスポーツ・ロマン。
『ルディ/涙のウイニングラン』 Rudy ('93)
当時は注目されなかったんですが今は良い評価を得ているようで嬉しい限りです。
脇役をいい俳優が固めています。
「大きくなったらアイリッシュになるんだ」。これファイティング・アイリッシュといって名門大学ノートルダム校のアメフトチームの愛称のことでイコール同大学のチームに入るという意味。主人公ルディの子供の頃からの夢です。
*左端人物「アイリッシュ」と選手* *ノートルダム大ロゴ*
でも大きくなっても体は小さく（身長160cm）成績も届かないルディの言葉は皆に笑われます。そらそうだ。背丈が190cm体重100kgみたいな連中と釣り合うわけないでしょ。かといって勉学にいそしんできたわけでもなし。
唯一理解を示してくれた同じ職場の竹馬の友が労働災害事故で死亡。大ショックを受けるもそれが彼の中で大きな駆動力に変化。仕事を辞めて大学入学を本気で目指します。
当然ダメ。でも付属短大に入り二年後に編入というウラ技を大学関係者が教えて激励してくれます。彼の熱意を見てとったのです。
猛勉強の末やっと滑り込み。25歳（！）でチームに入れたもののスターティングメンバーはおろか控え選手にもなれません。が、連日の猛練習にいたいけなほど耐え抜きます。小さな体でまさに努力あるのみです。
練習風景 必見！→ http://www.youtube.com/watch?v=UTK-M9YAnU8
周囲の仲間も見る目が変わってきます。その真摯な姿に誰もが心動かされて。
その後お約束の挫折しかける危機を脱しチームにとどまります。
そして1975年度シーズン最後の試合。対ジョージア工科大との大一番に……も出場できません。
ところがチームメイト達が「ルディ、ルディ」の合唱開始。観客も一緒になって大合唱。監督もたまらず残り時間わずかでフィールドへルディを送り出す。大声援。
最後に彼がボールキャリアにタックルかまして撃沈。タイムアップ。
地響きのような大歓声の中チームメイトは何と彼を担ぎ上げてスタジアムを練り歩くのでした。
*『ルディ/涙のウイニングラン』DVD*
以来彼以外の選手で勝利の肩車でフィールドを行進をした者はいない、とのエンディングの説明に心熱くなる思いがします。
気付けば殆どあらすじ紹介に終始してしまいました。しかもかなり興奮しながらキーボード叩いてます。
“努力”したけどルディは決して成功者とは言い難い存在です。ただ“情熱という才能を与えられた”というだけ。でもその一途な“情熱”が“努力”を生産し続け、いまだにノートルダム大学の伝説として物語られているんです。記録ではなく記憶に残る人物として。
やはり子供でも大人でも結果ではなくプロセスを評価してあげるべきですね。
結果が良くてもその“努力”を。結果が出なくても“努力”そのものを。
さて意外と評判がいいのがジェリー・ゴールドスミスの音楽。
最後のシーンとともにアップしておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=dK90FLjcLhQ
本日も最後までお付き合い下さりありがとうございました。
予告編（ロングバージョン）：最後にルディ本人の写真あり
http://www.youtube.com/watch?v=rB0k21sGT_A
*サウンドトラック版CD* *『ルディ/涙のウイニングラン』VHS*
Rudy
監督；デヴィッド・アンスポー
『勝利への旅立ち』
◆ルディ；ショーン・アスティン
『グーニーズ』『メンフィス・ベル』『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ
※母親が『奇跡の人』(‘62)でヘレン・ケラーを演じアカデミー助演女優賞を得たパティ・デューク
◆ルディの父；ネッド・ビーティ
『ネットワーク』『スーパーマン』『トイ・ストーリー3』(声：熊のロッツォ)
◆パーシジアン監督；ジェイソン・ミラー
『エクソシスト』（最後に悪魔に打ち勝つ若い神父役）
◆スタジアムのメンテナンス；チーャルズ・S・ダットン
『エイリアン3』『評決のとき』『エクスプレス 負けざる男たち』
◆チームメイト44番；ヴィンス・ヴォーン
『Mr&Mrsスミス』『サイコ』（リメイク版のノーマン・ベイツ役）