こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
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テレビ東京の深夜枠“ドラマ24”はなかなかに個性的なドラマやハイクォリティなドラマを送り出してきているのは周知の通り。
この度は山里亮太原作『山里亮太短編妄想小説集 あのコの夢を見たんです。』を映像化したものだそうだ。
『あのコの夢を見たんです。』
第1話 「追いかけたいの!」
梗概
jk中条あやみは学校一のモテガール。引きも切らない男子生徒からの告白の連打にうんざりする日々。実は彼女、一度でいいから誰かを“追いかける恋”をしてみたいと願っていた。そんなある日、【振られ屋】なる失恋体験アプリと出会う。無料ならばと登録したところ、次々とヴァリエーション豊かな失恋を体験。ハマっていく彼女に特別会員のオファーも。すると、小学生の頃に離ればなれになった山里亮太(仲野太賀)と再会するシチュエーションを体験することになり・・・。
いやいや、あやみ嬢が今更jkってどうよ。全然現実感ないんだけどw
などと突っ込んではいけない。何しろ彼女は比類なきモテ女子なのである。そこらの女子とは、いや人類全般と質が違って当然なのだw
あやみ嬢をTVで眺むるのは昨年のドラマ『白衣の戦士!』以来だが、いよよ美々しくなっているようかのようである。空恐ろしいことだ。
で、『白衣の戦士!』でも強く感じたことだが、彼女の出演作は何よりもまず、あやみ嬢を観ることにフォーカスすべき。ということだ。さすれば、いかに駄作であろうとも上映時間をなんとか凌げると思うのだが、どうだろう?
今回は無理なキャラ設定を押し付けられていないので、演技もさほどに下手とは思えないのは好かった。ほぼアベレージに達していたと感じた。
まあそれでも結局はあやみ嬢を愛でることで満足するのが王道だろう。
しかし、喜び、歓喜、嬉しさ、憂い、憂鬱、嘆き、戸惑い、驚き、困惑、といった感情が表情に現れる瞬間は大いなる見どころである。そのどれもが時に可愛らしく、時に美しく、時に少女っぽく、時に大人びて見える。
12頭身かと思われるほどの頭蓋の小ささと高身長が相まって引いた画も素晴らしくサマになるのはお約束。
しかも、劇中にてお召し替えが繰り返され、どれもが麗しく意識的にモデルの素質を活かした起用と窺える。
さらには毎度のことだが、顎に特徴あるプロフィールも面白いではないか。Eラインがなっていないのに魅力を損ねていないのはどういうことか。却って親しみすら覚えるというものだ。
いや、顔の各パーツを見ても、それぞれが特に美しく整っているという風でもないのに、集合体となると俄然輝いてくるのであった。
*加藤諒に振られるw*
とまあ、褒め殺しみたいになってしまうが、ホントにこの人はヴィジュアル系で、女優として売っていくのは難しいのではないか、とも感じさせる。一体どんなキャラを演じさせたらよいのか。ワタクシにはとんと見当がつきません。
何を演じても文字通り日本人離れしていてリアルさを欠くような気がするのだが。時代劇も決して無理ではないだろうが違和感ありすぎだろうな。
兎にも角にも個人的にツボの女優ではないものの、そのルックスの好さは大いに認めるところの人物である。久々に観られてこれ重畳。これからも華やかなルックスの女優として邁進してほしいものだ。
物語も今風で、星新一のショートショートをアップデイテッドしたような印象を受ける。というより『世にも奇妙な物語』と言った方が適当か。オチもちょっと毒気があってスパイスが効いていた。
中条あやみ関連記事
●『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』ってタイトル長くね?
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第2話 「そして伝説へ・・・」
梗概
世界を暗黒の闇に陥れた恐怖の魔王が封印されて30年。奴が再起動したとのニュースが駆け巡る。世界を救った当時のメンバーは大慌て。ヒーローだった勇者は町工場の経営状態が思わしくなく金策に駆け回り退治に行けない。残る三人-町医者(僧侶=仲野太賀)、日雇い労働者(強力=宇野祥平)、スナックのママ(魔法使い=濱田マリ)-はオーディションで勇者を選抜しようと画策。が、相応しい人物なし、と諦めかけたところ、医療事務の芳根京子が偶然ビンゴ。初心者の彼女が手始めにドラゴンを一蹴。意外な才能が開花。TVでも大いに取り上げられたちまち超有名人の売れっ子に。抜け目のない町医者がこれを好機ととらえ彼女を金儲けの道具とする。だが芳根は勇者の助言を仰ぎ一人見事に魔王を倒すのだった。
設定がまるでドラクエ的な世界観。そこに芳根を投入するという無茶振りも意外と悪くなかった。
さて、ファニーフェイスの魅力で魅せます、と言えば芳根か太鳳ちゃんか。そんな芳根京子が、彼女の顔が、自分は大好きである。
フツーにしていてもぱっちりと黒目がちの大きな眼。くっきり天然の二重瞼の影。オードリ-・ヘップバーンのそれを小ぶりにしたような鼻。よく見れば頬から顎にかけてもやはりオードリー似?
顔の輪郭はこつこつしていて実に個性的。人をして一度見たら決して忘れないと言わしめるほどの二人といない顔立ちが印象的。
あやみ嬢と違って決して美人とは言えないが、こんな容貌は常に新鮮で見飽きることがない。作品ごとに様々な表情を開陳してくれる。
それでも観る人によっては拒否反応を誘発しそうな違和感を与えるファニーフェイスであることも理解できる。自分も初めて目にしたときは大いに驚いたものだ。同時に強烈な興味も湧いてきたのであった。そして今に至る。
さらに言えば芝居だって侮れないのである。
振り返ってTVドラマ『表参道高校合唱部!』の頃はまだまだだったが、それでもハイスペックを十二分に感じさせる素地が見受けられた。
その後の『わさび』(17)ではショートフィルムながら実にレベルの高い演技で瞠目させられ、同年の『心が叫びたがってるんだ。』では心的要因で失語症だか吃音で上手く会話できない難役にも挑戦。
今年の深夜ドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』では同性愛の女子を硬軟織り交ぜて好演。古舘寛治と滝藤賢一という当代きっての名脇役と肩を並べて遜色なし。
『海月姫』や『高嶺の花』など新境地にも恐れずにチャレンヂしていく姿には脱帽するしかない。
ん、昨年のドラマ『TWO WEEKS』はイマイチだったことは触れないでおこう。
劇中での勇者発掘オーディションなどは、かつて“オーディション荒らし”の異名をとった芳根を意識したネタでもあろう。第1話であやみ嬢のモデル経験を意識したお召し替えと通底する。
本ドラマでは愛想のない受付事務から勇者へと転じる荒唐無稽な役どころを演じたが、あの大きな眼に現れる演技は流石。一つのショットの中で微妙に変化する視線の位置や瞼の影。常に生きて動いている。決して一本調子の表情による演技ではないのだ。
役者として眼の動きで芝居するというのは当然だが、彼女のあの大きな眼こそ生得的なアドバンテージだろう。これを活用しないわけにはいきますまい。
今後の更なる飛躍を望む。
芳根京子関連記事
●TVドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』で古舘寛治、滝藤賢一、芳根京子を観た
ところで、OPタイトルでゲスト女優全員があらかじめ紹介されている。やや風変わりな人選が興味深い。鞘師里保なんて山里のアイドル好きの面目躍如ではないか。
ちなみに第7話のゲスト大友花恋は我がホームタウン高崎市出身者である。
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。