こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。
マイホームタウンは、北関東とはいえ関越自動車道で都内から1時間余りの距離。北は長野県、南は埼玉県に接しており、昭和感滲む適度な田舎からド田舎まで広範囲に亘る。
なので、映画やドラマの撮影に便利に使われている。「高崎フィルムコミッション」なる組織もあって誘致や支援活動に熱心でもある。
そんなこともあり、自宅の近所や日々通行する場所でも撮影隊に出くわす率が高い。
これもその一本。
『honey』 (‘18) 105分
梗概
幼少時両親を事故で亡くし、叔父・宗介(高橋優)に引き取られた小暮奈緒(平祐奈)は、トラウマを抱えたせいかビビりのヘタレを自認。高校初登校するやいきなりケンカに遭遇。一人で複数の上級生に立ち向かうのは赤い髪の不良学生・鬼瀬大雅(平野紫耀)だった。
翌日、奈緒は鬼瀬から体育館裏に呼び出され、いきなり結婚を前提に交際してくれ。と、花束付きで告白される。断り切れない彼女は承諾。だが、彼は見てくれとは異なる好人物であることに気付く。そんな彼に申し訳ない気持ちから、実は憧れの人=叔父・宗介がいることを申し出る。意外にも彼は無理矢理悪かったと謝罪し、友人になってくれと言う。快諾した奈緒。二人の行く末はどうなるのか。
※市内ロケ地情報末尾に掲載アリ
昨年、シンガーソングライター高橋優がパーソナリティを務めるFM番組「高橋優のリアラジ」に、今をときめくKing & Princeの平野紫耀がゲスト出演した。
二人は映画『honey』で共演者という関係。高橋は初出演、平野は初主演の作品で、トークは自然と撮影の話題へと移る。もちろん当時はまだキンプリも平野も知らなかったが、このジャニーズの人はやけにカスカスした声の人だな、との印象を強く抱いた覚えがある。
それがまさかTVドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』でお目にかかるとは予想だにしなかった。
さて、本作では赫い髪の不良学生として登場。
しかし、原作が少女漫画だけに外見と中身はギャップがあるのがお約束。して、当初は拒否反応を示す女子もギャップ萌えするとかしないとか。自然と長所に気付き、徐々に惹かれていく・・・というありきたりのストーリーである。
それでも、キャストに太眉女優代表の平祐奈。好男子のハンサムガイ横浜流星。さらには結構気に入りの水谷果穂もいるし、前述通り高橋も顔を出すとなれば興味も湧く次第。
平の初登校後からしばらくはテンポ良く話が進み、適度に笑える箇所もあり、おっ、なかなかヤルじゃん。と感心。例えば、平野が平の教室に入って来て、小暮奈緒。と呼びかけるや、顔の造作と声色を変えて、違います。と返答する場面などは殊に好い感じである。
だが、その後平野が横浜と友人になりたいと熱く語るシークエンスは、階段を5段飛ばして登ったかのような唐突感。平野をそこまで動かす動機が不分明で、自然な流れとはとても言えず不自然極まりない。
ま、めでたく平野、横浜、平、水谷のカルテットが完成したが、それ以降、彼ら4人の緊密度が描き切れていなくて残念。横浜と水谷は要らないとすら思えた。
そんなこともあり、その後お話はあまり面白くなくて気もそぞろ。時間ばかり気になってしまった。
然れども、見どころは別にあった。平野と平の二人である。
この二人のいちゃつき振りが突き抜けた輝きを放つのだ。マジで超ハッピーなカップルにしか見えない。それもこれも要因は二人のまぶしいほどに魅力的な笑顔にある。
平野は『花のち晴れ~』で、強権的な父親に褒められると、それまでの緊張した表情がたちどころにほころんで可愛らしい笑顔を魅せていた。あれを思い出してもらえれば分かりやすいだろう。
→『花のち晴れ~花男NextSeason~』で平野紫耀、飯豊まりえ、今田美桜を観た
*不良に見えないし*
平はというと、その笑顔のプロフィールが実に愛らしい。あの眉ときれいな目元、そして幼さを感じさせる頬、整った鼻筋と笑みを湛えた口元から顎のシルエットが見事なバランス。
平野も横顔が美しいので、二人がアップで向きあうシーンはベストショットの連写となろう。
とにかく両者の顔が接近しすぎの場面が何度もあって気恥ずかしいほどだ。
のみならず、この二人、もしや演技じゃなくて本気で・・・?との疑念が浮上してくるレベルの多幸感に包まれているではないか。洋画並みのリアリティ。
これを見ると平野推しの方々が、なにこれ近過ぎぃ、と心配したり、一気に激烈なる嫉妬に燃えたりしても理解できるぞ。とも思う。
ジャニーズ事務所はこれでよくOK出したな、と少々驚いた。
さてさて、こんな具合で主役が、特に初主演の平野がとても頑張った作品となった。
実は冒頭の雨の中、喧嘩でボコられて路面にへたり込む平野が、見知らぬ女子(実は平)にそっと絆創膏を手渡され嗚咽する場面で、つい共感してちょっと涙ぐんでしまったことを告白しておく。
ただし、こういった少女漫画原作の実写映画は、対象年齢は19歳以下かもしれない。自分のような初老の翁は想定対象外の存在であろう。
エンディングに流れるSonar Pocket「108~永遠~」はベタだけどしっくりくる。
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●TVドラマ『ひまわりっ~宮崎レジェンド~』の平祐奈だけを観た
附録:【高崎市内ロケ地情報】
*冒頭、佐野岳らとの乱闘シーン。背後の壁に注目*
*これはとある邸宅の塀でした*
*反対方向から*
*その後、雨中ぐったりするシーン*
*この辺にもたれ掛かっています*
*突き当りを右に折れた小路が乱闘シーンの現場です*
(いずれも自宅から自転車3分圏内)