2017年8月21日から始めていた『相続放棄の道』。

これ完結せずに、私が記事を放棄していた。滝汗

読んでくださっていた方が「早くあの話を再開させれください」と連絡が来た。

私の様な弱小ブログにダイレクトメールでリクエストなんて初めてです。

申し訳なく思います。

私のペースで書くとパート700くらいじゃないと完結しないと思ったので、駆け足で簡単にまとめを書いていきます。

たった一人の読者のために、たま、頑張ってみることにした。

 

興味の無い方はまた違う話題の時にでも。

この話の始まりからは下矢印に読めるように引っ張りました。

ただ、急いで書くにあたり、義実家やおば、私たちが特定されるのも困るので、「その1」から多少のボカシを入れての進行でしたが、急遽再開で私の脳が当時仕様になるまで時間もかかりそう。「その7」からの再開でそのボカシ部分に「前と話が合わないのでは?」と思われる個所も出るかと思われますが、その点はこの様な諸事情を組んでいただきご容赦願います。

でも、弁護士を入れてあれこれ行った重要な箇所は事実を書きますので。

 

コ○ラさん、質問のためにコメントは開けますので、遠慮なくどうぞ。

 

興味のある方は以下を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、続きとなるものを一気に書きます笑い泣き

 

その後、弁護士さんと話し合いの中で、借用証書が本物なのか、勝手に誰彼かまわず送り付けてくる輩もいるが、何の心当たりもないのに相手に連絡をしたり、ましてや「大金はすぐに用意出来ないけれど、数千円でもいいなら」と支払った実績を作ってしまうともう、どうしょうもないらしい。

 

詐欺で胡散臭い業者が適当に「金返せ~っ!」と手紙を何万通も一斉にばらまき、ひとりでも反応があれば詐欺師にとっては最高らしい。例えば受け取って反応した年寄りが月に数千円でも支払っていて、そのまま身内に言わずに亡くなれば、借りてもいない借金は『相続対象』となり新たな命を得る。子どもらが「普通に生きていたジジババだし、そんな数千万、数億円の借金なんてあるはずがない!」って思っていても、高齢で認知機能が衰えていく親に「それらしい手紙」が届き、慌てて「私は違う」と反論の電話などしてしまえば、今度はこの時点で新たに詐欺師に『餌』となる個人情報を提供してしまう訳。

焦るジジババは知らないうちに、「我が子は違う!」と言いながらも、会話の中にふんだんに相手の言葉で翻弄されながら、子どもや孫やら自分たちの勤め先だった会社やら娘息子の家族構成やら様々なことまで伝えていて、詐欺師はもう、ジジババが何でも話してくれるからメモを取りながら「そう、○○に勤めていたご主人が、息子さんの✖✖さんに○○するのにお金がいるからと…」と言われたら、自分が言ったと言うことも忘れ、そりゃ太刀打ちできないわ。

「金返せ!」

って言葉は、人の思考を停止させる威力がある。事実であろうがなかろうが。

 

 

ヨシエ(姑・仮名)の姉もまさにそれだったようだ。

 

姉は亡くなられたご亭主さんとは事実婚で籍は入っていなかった。これは故人であるご主人がある程度の規模の事業をしていて、先妻との間に数人の子どももいたので、後々面倒な金のことで迷惑を掛けたくないからとご主人・ヨシエの姉さんと話し合って先妻の子も承知してだった。しかし、ご主人は病で倒れ入院後数か月で急逝、会社は先妻の子たちが畳んだ。ヨシエの姉も取りあえずは生活に困らないはずだったが、私たちとは違う県に住んでいてじわじわと内臓にガンと認知症に蝕まれていることを、こちら側の身内は誰も気が付かずにいた。電話で話すヨシエが何か会話が噛み合わないと思い、飛行機まで乗って姉に会いに行ったら即、救急車を要請して入院。ガンの末期だった。ヨシエは自分の身内に相談して、自分の住む市内に姉を転院&転居させることにした。

その際に後で何かあったら面倒なので、姉の家にあった郵便物を段ボール数箱分、そのまま突っ込んでヨシエ姉の借りた部屋に送るよう荷造りをしていた。

 

だが、ヨシエは荷造りしている際に、どうもこの督促状が気になって私へ相談をしてきた。

 

「気になるその封筒、お母さんが持ち帰ってすぐに私に見せて。」

ヨシエが帰宅し、私と亭主がその1億円超えの督促状を見て「弁護士に相談しておいた方がいいわ。」となり、ヨシエの地元の無料の法律相談へ予約、私と一緒に相談したが

「無視していいですよ。借りた事実がないのなら。こうやって適当に架空の督促状を送りつける詐欺もいるから、何もしないのがもっとも有効。」と言われ一度は安堵した。

 

滝汗

 

後日、届いた箱を開けると、出るわ出るわ、督促状が。

それも届くたびに数字が数桁ごとにupしている。

1億スタートが最後の日付では2億を軽く超えていた。

 

金を借りたとされる時期、ご主人が辛うじて存命中だった。借りたのはご主人でヨシエの姉は連帯保証人として名を連ね署名押印までしてあった。ヨシエに聞いても、それが姉の筆跡なのか何とも言えないと言う。

 

その借用証書自体が確かに金銭に金銭のやり取りがあった証なのかも分からない。調べ分かったのは、その請求している業者が限りなく胡散臭く「多数の、いきなり借りていない金を請求して来る実績のある企業」だと言うことだった。(後に弁護士も同意見)

一応、先妻さんの子らとも連絡を取ったが、その頃にはご主人の体調のも悪く会社運営も子らが継ぐことは無いと話していて、会社自体は閉める方向で動いていた、借金で倒産ではなく余力あるうちに清算を選び行ったので、その借りたであろう時期、そんな大金は動いていないのは明白だと子らも教えてくれた。

ヨシエ姉は事実婚でありご主人の事業には一切、首を突っ込むことも顔も名も出すことが無い人だった。無職の国民年金受給の独身女性としてご主人に寄り添い亡くなった。借用証書の日付は、微々たる年金受給を受給していた預貯金のも無い頃。

「こんな人が連帯保証人になるから金貸してなんて言われたら、私は貸さないよ」

と、ヨシエは鼻の穴を広げながら怒る。

 

頭を抱えながらも郵便物の束を開封続けるとゲッソリラスボス登場!!ヨシエの姉はその督促に対して、細々と支払いをしている事実が出て来た。年金が支給されると、そこから数千円でも支払っていた。

で、後に相談した受任してくれた弁護士も言っていたけれど、一度でも支払ってしまうと、借金(負債)を認めたことになるので、後にひっくり返して「それは違います」は通らないと考えてもいいそう。

 

 

身バレすると困るので、多少義実家が特定されないようにフィルターを通して書いているので、話の辻褄が合わないことがあったらお詫びしておきます。でも、重要な部分だけは明確に。

 

 

ヨシエの姉は亡くなられた。最後の体力を使って飛行機に乗り、生まれ故郷に戻り入院してそのまま会話もないままに。

この間、本当に何か月もなかった。何が事実か知る術は完全に消えた。

ヨシエも私もこの事実を知る数人は、故人を悼む余裕など無かった。

「訳の分からない督促が来ていたので弁護士と相談して無視した」って話が「その訳の分からない督促状に書かれた金額を本人が認めてしまい支払いを何度もしていたから、あのアホみたいな金額を相続権のある者たちが均等割りして数千万被ることになった」件がスタートしたのだから。

 

もう嫁のお節介で済む次元じゃない。

通夜に行く前、亭主とヨシエの家系図を作成した。そして、相続権のある者をピックアップした。ヨシエの姉兄が既に亡くなりその子らへ相続権が行ってる人もいた。総勢11名。この方々で2億2千万円を均等割りすると…
通夜より数時間早く亭主実家に到着して、ヨシエ姉宅から重要書類を手にして手作り家系図を見ながらまた相談。
 
通夜会場へ行くが、ここでは通夜後話す間もなく酒が振舞われ、もう話など出来る状況ではなくなっていた。私、ヨシエ、亭主の三人は酔っ払いの相手をしつつ、明日火葬後、みんな帰宅したら漏らさず伝えられないから、お骨をここに持ってきて解散前に言うしかないと決めた。ただ、私らが言ってももっと学のある身内さんもいて話をまともに聴いてもらえないかも知れない。
この話を進めるには、とにかく相続人11人が足並み揃えて「相続放棄」をしなければならない。取りこぼしがあれば、その人が2億2千万のの負債を被るのだ。酒を飲んで鼻の頭を赤くしている身内のおじさん発見。この人、確か金融関係勤務だった。この人にも一枚、噛んで貰えば信憑性が増して、よりみんな話を聞いてくれるかと私は心の中で赤鼻の彼をロックオンした。
 
 
火葬場で赤鼻さんを呼び出してロビーの隅で書類を提示して、これまでのことを説明した。赤鼻さんは一気に額から脂汗を噴出した。
「前回、相談した無料相談弁護士は当てにならないから使いません。新たにこれ関係に詳しそうなこちらの土地の弁護士をピックアップしているので、明日以降、私は母と動きはじめます。で、赤鼻さんにお願いしたい事があります…」
赤鼻さんはこの話が事実であり、放置すると孫子の代まで大変なことになると30代から後期高齢者の年代までの11名に事態を納得させ、今後は私の指示に従ってくれるようお願いをする役を引き受けてくれた。赤鼻さんからは、ヨシエ実家の本家の大おばさん(本家姐さん)を味方につけてしまおうと提言された。90歳近い本家長男の嫁様だが(以降、本家姐と記す)、口も出すし金も出す、言うことに曇りは無く素晴らしいひとだが、それゆえに皆が怖がり30代の男連中が通夜で酒飲みゆえの些細な失言でも、本家姐さんは聞き逃さず叱り飛ばして人の道を説く。火葬場から戻るまでの間、本家姐さんへ伝える役割を私が頂いて、話をした。本家では姐の娘・息子が相続対象者となっていて、事情をすぐに呑み込んだ姐さんは、その説明の際、騒ぎがあれば自分が静かにさせると約束してくれた。
 
で、ここから『相続の道 その1』に続くと。
 
いったん、ここで切ります。
続きは出来る限り早くします。