ケータハム スーパーセブンCSR用のデュラテック2.3Lのクランク焼き付き補修してきます!
下記で以前紹介したHEAD(下記参照…下記HEADはR500用300馬力仕様)と基本同じ・・・ではないですが・・・チューニング度合の低(CSR 2.3L 260馬力仕様)腰下を搭載いている車でサーキット走行後に音が出た!と言う事で、ばらしたら案の定メタル焼き付いてましたので補修していきます。
HEADでも紹介しましたが、マツダのMZR L3エンジンと基本同じエンジンで、バランサーシャフト等が外されてコスワースがチューニングを施している様です。
こんな感じのアルミBLOCKです。

これキャップ側!

バランサーレス!
これ、ピストンとコンロット!共にコスワース!

ピストン裏面にコスワース!なんかコスワースの響き・・・憧れます。

コスワースのチューニング度合によってピストンが3種類位ある様です。
次クランク!

鋳物クランクっすね!
おなじみのフォード鋳物刻印!

4番ピン焼き付き!!詳細写真!!

と言う事で補修してきましょう!!
ちと原始的ですが・・・クラック無いかの本当概略検査の打感検査!

こんな感じでクランク吊るしてハンマーで叩いて音質チェックします。
原始的ですが、クラックが激しく入ってる奴は打感の音質まじで違います!!
取り敢えず、このクランクは打感検査OK!!です。が・・・この後しっかりと非破壊検査(磁気探知)クラック検査は受けて貰います!
次に!!
曲がり検査します!

結果:振れ14/100㎜ 曲がり7/100㎜
曲がりNGです!
ですが鋳物クランクなんで曲がり修正不可です。
なので、基本は曲がったままクランク研磨して真直出すしかありません!!
次に、焼き付き箇所の計測!!
ん~~~とΦ49.43・・・
以外の焼き付いてないピン径:φ49.97~98・・・
既に0.6㎜程度痩せてます・・・

困った・・・これ直すの最低0.75アンダーメタルが必要です。
因みに、メーカーからは0.25アンダーサイズのメタルしか用意されていません!!!
要は、焼き付いたらクランク交換しなさい!!!との事なんでしょう!!
と言う事で、ここまでの流れを説明し!クランク変えた方がいいっすね~!!!と申し伝えて一度クライアント様に全て戻しました・・・!因みにこのクライアント様は貴重なデュラッテク 2.3Lエンジンのスペアを数機保有されてて、スペアエンジン バラシてその中古で直すわ!との事で一件落着かと・・・思っていたのですが・・・
数日後!佐藤君!!!だめだ~~中古ばらしたクランク組んでみたらクランク回らない!!!との事でまた再燃!!知らんがな・・・とも言えず・・・付き合い長~~~いのクライアント様でほっておけなく・・・また振り出しに!
これ中古ばらしのクランク!非常に程度良い!!

当然曲がりも無し!当然ジャーナル・ピンも寸法内に収まってます。
んで、メタルはめて計測・・・します。
これメインメタル計測中・・・

キャップBOLTの締結トルク:4.5㎏+180度の角度締め・・・結構です!筋トレ級ですね^^
んで・・・計測すると・・・なんでか判らんが確かにクランク寸法に対して-1.5/100程度マイナス寸法になっちゃてます・・・
そりゃ回らんわな・・・因みにメタルはSTD取り寄せてもらった物です・・・
んでコンロットも計測!

コンロットは大丈夫でした。クリアランス4~5/100㎜ベストです。因みにメタルはSTD取り寄せ品!
と言う事でクライアント様にはメインメタルがおかしいよ!!メタル再度取り直すなり、クランク研磨するなり考えて!と言うと・・・佐藤君に任せるよ!の一言~~~んん~~どうしたいのよ~!と問うと、どうせ程度良いクランクを研磨するんであれば、焼き付きクランクを研磨で直しても大して費用変わらないなら、焼き付きクランクを直したい!との事・・・判りましたよ~~!!んじゃ直しましょう!!との事でここまで2カ月が経過してます。
んで、メタルメーカーと相談します。
(F・M):フォードデュラテックにマツダL3(MZR)のメタルってつかえる?
(メタルメーカー):判らん・・・ハウジング径と、メタル幅、スラスト、材質どうなってるの?
(F・M):こうでこでこうで・・・!
(メタルメーカー):なんか寸法的に同じだね!
(F・M):どこまでアンダーサイズ行けるの???
(メタルメーカー):1.0アンダーまで行けるね!!
(F・M):んじゃメイン0.5アンダー 子1.0㎜アンダーでお願い!!出来たら送って~!
(メタルメーカー):了解!
こんな感じで!
来ました!
親メタル:0.5㎜アンダーサイズ メタル!

左側0.5㎜アンダーメタル 右側STD支給品
子メタル:1.0㎜アンダーサイズ メタル!

上側1.0㎜アンダーメタル 右側STD支給品
これSTD 品!メタル厚:1.500㎜

これ1.0㎜アンダーサイズ メタル。メタル厚1.995㎜・・・しっかり0.5㎜厚い!

ちょいと0.5㎜メタル厚みの違いを比べてみた。

左:STD 右:1.0㎜アンダー(0.5㎜厚い)結構ちがいますね!!
これSTD親メタル品!メタル厚:2.505㎜

これ0.5㎜アンダー親メタル品!メタル厚:2.745㎜・・・しっかり0.24㎜厚い!

いいですね~~!!
因みにメタル材質は共にアルミ系です。・・・鋳物クランクにはアルミ系の方が相性良いし耐荷重も高いのでGOOD!唯一欠点はメタル硬いので遺物埋没性があまり良くないかな~~!な感じですかね。
ちょいとマニアな方なら気になったかもですが、メインメタルの厚みがSTDでも2.5㎜も有ります。結構厚いですよね!!これ確実にアルミブロックでのメタルヘタリ性を考慮して厚くしてます。日産もVQあたりからメインメタル厚を2.5㎜に変えて来てます。日産しかわかんないですが、鉄BLOCK時代のL型とかRBとかVGとかのメインメタル厚は、T1.82~3です。その後アルミBLOCKになってきたSRとかはT2.0になって~~からの、アルミのV型エンジンではVH(V8)やVQの途中から2.5㎜厚に変わってきています。これがメタル厚の変遷です。
こんな事情も分かっていますので、私的にはメタル厚が厚く出来るメタルアンダーサイズ補修が嫌いではないんです。メタルのヘタリ随分なくなりますよ!それに、メタルクリアランスも自由に設定出来るし!
と言う事でメタル研磨寸法算出して~~研磨補修です。ただ焼き付き品なんで先にも書きましたが研磨前は非破壊検査(磁気探知)クラック検査うけ受けて貰い!問題無しならクランク研磨です。
研磨前にちょいと気になる所が有ったので修正しておきます。
これオイル穴・・・面取りもない削りっぱなし!・・・やな感じ・・・

これ、修正した面取りR形状で修正しておきます!

いい感じです!
と言う事で磁気探知~研磨出しです。研磨は外注様加工ですのでしばし待ちです。
上がって来ました!!

これ焼き付きの4番!

綺麗に治ってますね!!!
クリアランスは:メイン4~5/100㎜ コンロット4~5/100㎜で取ってあります。
と言う事で完成!納品です。
余談ですが、皆様メタルクリアランスってどの程度にしていますか??私的には軸径にもよりますがそこそこ広めが好きです。この辺の軸径50㎜程度であれば5~6/100㎜程度が好きです。10/100㎜まで広いとちょっと音が気になる様な・・・気がしますが、壊れる事はまず無いとおもいますが、まあ確かにうるさそうです。因みにメタルクリアランス広いと油圧逃げると言う方も居ますが10/100㎜程度であれば絶対に逃げません!!
クリアランスを広めにとってやって、常にメタルに冷たいオイルをじゃばじゃば送っってやった方が焼き付きにはぜったいに良いです。メタル温度を低く抑えられますので!!ということでことで音が気にならないのであればちょいと広めをお勧めしています。
では!!!