だいぶご無沙汰してしまいました。
仕事はそれなりに忙しくやっていました!!
さて、今回も変わり種のチューニング依頼です。
どうやら、軽自動車の耐久レースに参戦を目的としたエンジンチューニングだそうです。
ブログアップOK出ましたのでご紹介です。
どうやら世の中では猛烈に遅いエンジンとして・・・悪名高いらしい、ダイハツEF-SEと言うエンジンのチューニング依頼です。クライアント様は本気です。ワンカムでツインカムをぶっちぎりたい~~~!!との熱い思いからやらせて頂く事となりました。
こんな感じのワンカムエンジンです。
なんか、レースのレギュレーション上排気量の拡大はNGだそうです。それ以外は基本なんでも良いとの事ですので、細かく見て行きながらチューニング内容決めて行きます。
まずはHEADからちと詳細に見て行きましょう!
上側!
燃焼室側!
むむ!!なんかベースとしては非常に良さげですよ!私の大好物な2バルブ ウェッジ型燃焼室!バルブレイアウトは直上で、直打リフターで、ポートレイアウトはクロスフローレイアウト!なんて素敵なHEADでしょうか!!!
まあ想像していましたが、EF-SEエンジンって圧縮比9.5:1の・・・レギュラー仕様です・・んなのは判りますが・・・余りにもローコンプレッツションすぎのディープな燃焼室!!間違いなく面研必要っすね!!カムとの兼ね合いもありますがまあ12.0:1程度にはしたいっすね~~!!
でも・・・思ってたよりVALVEデカイっすね!まあ金掛けないならこのままでもいいのかもしれませんが・・・クライアント様は・・・「4VALVEぶっちぎる為ならBIG VALVEいちゃッてください!」との事!了解いたしました!!
と言う事で、BIG VALVE化の検討開始!
STDは吸気弁:傘径φ33.0 ステムφ5.5 排気弁:傘径φ26.0 ステムφ5.5で傘間が約5.5㎜程度っすね!
さてどうしたもんかな~~!!とウロウロしていると!!ちょうど今HONDA S2000のF20CエンジンのHEADオーバーホールのお仕事がございまして・・・F20C新品のVALVEが目につきました!!!
ものは試しに刺してみた!!
むむ!!!なんとドンピシャサイズでないですか!!!
赤文字が傘径です!ステムも同じ5.5㎜なんです!!
BIG VALVE F20C(HONDA S2000用で)決まちゃいましたね^^!
こんな事もありますね!!
並べてみました。
左から、STD排気弁 F20C排気弁 STD吸気弁 F20C吸気弁の順です。
排気はSTD比:5.0㎜ビックバルブ。
吸気はSTD比:3.0㎜ビックバルブ。
になります。
吸気と排気のバランスってメーカーにより結構違いがあって、ダイハツさんは吸気優先の大きさにしてるんですね。まあ日産も同じっすね。吸気の約80%程度が排気弁になってます。その半面HONDAさんは排気弁が吸気弁の85%程度と排気弁が吸気弁に対して大き目のバランスになってます。まあこの辺はホントメーカーの考え方次第っすね。
さて、お次はカム見てみましょう!!
こんな感じのカムっすね。
開角は、う~~んまあ、220~230度程度でしょうか!リフトは8.0㎜程度こんな感じですね!!
これオーバーラップ吸気:排気振り分けの時のリフト量です。
オーバーラップリフト0.7㎜程度です。まあオーバーラップある時点で結構頑張ってるんじゃないでしょうか^^
と言う事で、カムもハイカム作ります。まあリグラインドですけどね~~!!!
どんなハイカムにしよっかな~~!!!と考えてます・・・
カムの仕様を決める上で、必要な情報としてリフターとかもチェックしてみます。
Φ31.0㎜もあります。しかも一般的に言う所のインナーシムタイプって奴で、ここまで大きいリフターだとカムの自由度結構大きいです。最高ですね~~!!!
そんなことで、カムの仕様は、4A-Gの288度 10.0㎜リフトカムをマスターにリグラインドする事とします!!軽自動車に10㎜リフトは結構でしょ!!
上記のバルブサイズと~~カムからざっと性能予測してみましょう!!!
因みにF20Cは2000㏄の4気筒ですよね。1気筒は500㏄で吸気弁2本ありますよね!今回流用する吸気VALVEは1本で、500㏄の半分の250㏄の気筒容積を受け持っています。要するに今回使うF20Cの吸気弁は気筒250㏄以内であればS2000と同等のリッター125馬力相当の馬力が出てきてもおかしくは無いっす。まあカムがS2000は最大11.8㎜リフトしてますからそこまではいかないまでも、カムも10.0㎜リフトまではもっていけそうだし・・・そんなこんなから70馬力程度は目指したいっすよね~~!
因みにこのEF-SE 3スロにしてLINKでコントロールする様です。
これは後ほどご紹介しますね!!
本日はここまで!!!