ヘビメタは略称ではなく蔑称である
今年、2024年の5月
落語家の月亭方正さんがXにポストした投稿で巻き起こった論争
へヴィメタルを「ヘビメタ」と呼ぶのはアリかナシか論争です。
普段、へヴィメタルを聴かない人からすれば「は?」と首を傾げたくなるような話なのですが、メタルをこよなく愛する僕からすると……
……んん?
……んんん?
いや、ゴメンナサイ。
よくよく考えてみたら、僕はこよなくメタルを愛していないし、そもそも80年代にへヴィメタルを聴いて育った世代じゃありません。いや、世代的には掠っているような気もしますが、僕はグランジ/オルタナティブに多大な影響を受けた世代なので、「へヴィメタル」だろうが「ヘビメタ」だろうが、呼び名なんて気にしたことがナイというのが正解だったりします。
は? 何だソレ?
今まで散々ブログ内で
デスメタルを語っておいて
いったいどの口がいってんの?
……なんてお叱りの声(幻聴)が聞こえてきそうですが、実際、僕自身、「ヘビメタ」は単なる略称だと思っていました。
ホントスミマセン
もしかすると過去にブログ内で略称として「ヘビメタ」を連呼しているかもしれません。
僕的には、ミスター・チルドレンを「ミスチル」、マイ・リトル・ラバーを「マイラバ」、このあと銀座でお寿司でも食べる?を「ザギンでシースー?」と言うのと同じ感覚で、へヴィメタルを「ヘビメタ」と言っていました。
でも、言われてみれば確かに。
子供の頃、テレビのお笑いバラエティ番組に長髪&革ジャン&鉄鋲&フライングVみたいな恰好でゲスト出演するミュージシャンを指して「ヘビメタ」なんて笑っていた記憶があります。
……ってことで。
ただいま絶賛愛読中の書籍です。
魔獣の鋼鉄黙示録
~ヘビーメタル全史~
イアン・クライスト(著)、中島由華(訳)
600ページという膨大なページ数で語られる大河の如きヘビーメタルの歴史書籍です。※ここからは書籍に合わせ、へヴィメタルではなく「ヘビーメタル」と表記させて頂きます。
定価3200円+税
……を、古本で850円で購入です。
1970年2月13日の金曜日
ブラック・サバスの「黒い安息日」と共に始まったヘビーメタルとヘッドバンガー達の輝かしい歴史……。
NWOBHMの雷鳴、MTV時代の華やかなグラムメタル、スピードとヘビネスを追及したスラッシュメタル、闇のエネルギーそのものであるデスメタル、試練の90年代、そして未来へ……
……と、
まるで僕が熱心なヘビメタ・キッズのような紹介文になっていますが、上に書いた文章(紹介文)は書籍の冒頭に書かれていた紹介をダイジェストに纏めただけのコピペだったりします。
そもそも僕がこの書籍を購入したのは、「好きこそ物の上手なれ」ではないですが、ここ最近、デスメタルを聴くようになったことで、「ヘビーメタル(デスメタル)の成り立ちについて詳しく知りたい」と思うようになったからでした。
先にも言ったように、僕は80年代のヘビーメタルはホトンド聴いていません。何となくの感じでは、当時付き合っていた彼女の影響でメタルをちょっとかじった程度……。その後、パンテラの重低音サウンドに衝撃を受け、スラッシュメタル(メタリカ、メガデス)を聴き、ガンズを聴いた……そんな程度です。
90年代(多分、1992年頃から)は、グランジ/オルタナティブに傾倒してしまい、ヘビーメタルと呼ばれる音楽は殆ど聴くコトがなくなりました。※ハードロックは聴いていた気がします。
実は、ここだけの話。
正直に言うと……
僕は今でも80年代のヘビーメタルを聴くと、
うっわ、ダサッ!
って感じてしまいます。
多分、これは、本当の意味でのヘビーメタルを知らないからだと思っています。
僕が知っているヘビーメタルは、ヒット曲ばかりを集めたコンピレーション盤で耳にする「万人受けするヘビメタ」だけなのだと思っています。今回は、そーゆー自分の中の固定概念を取り除く意味でも、この「魔獣の鋼鉄黙示録」を読んでみようと思ったのです。
決して……定価3200もする書籍が、850円で売っていたから、なんて、そんな理由ではない……はず。
ってことで。
興味のある方は、是非、読んでみて下さいね。
ちなみに、書籍内で紹介されている楽曲をサブスクで聴きながら読むと理解度がグンとアップするのは言うまでもありません。