ぐれむりんの気ままなブログ

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勝手気ままな★備忘録★レビュー

実はココだけの話……

僕がザ・ローリング・ストーンズを初めてリアル・タイムで聴いたのは、1994年発売の「ヴードゥー・ラウンジ」だったように思います。※それでも30年前ですが……。

 

The Rolling Stonesは、活動歴60年以上を誇るイギリス出身のロック・バンドです。

 

現在までに25枚の……いや27枚の?

オリジナル・アルバムを発表している老舗バンドなのですが、今の若い世代の方々の中には、彼らの作品をアルバム単位でまるっと聴いたことがある人はホトンドいないのではないでしょうか?

 

……なんて偉そうなことを言っている僕も、ストーンズの良さが理解できたのは、実はここ15年くらいの話だったりします。

 

とはいえ、これほど有名なバンドです。

一度や二度…、いや、三度や四度や五度くらいは「その良さを理解してみよう」と彼らのアルバムを義務教育的に聴いていた時期がありました。それこそ、中学・高校・大学・社会人と……何度もトライしてみては挫折の繰り返し。

 

…とまあ、それは置いといて。

 

今回から、少しずつですがアルバム紹介なんてものをしてみたいと思います。

 

とは言え、第1回でも書いた通り、僕は熱心なストーンズ・ファンではありません。ハッキリ言ってニワカ・リスナーです。

なので、かなり的外れなアルバム紹介になるのはご了承ください。熱心なファンの皆さまは、是非、ふふんと鼻で笑って読み流してやってください。

 

The Rolling Stones

ザ・ローリング・ストーンズは今から63年前の1963年にデビューしたイギリスのロック・バンドです。

 

…で、いきなりですが。

ストーンズを聴こうとした矢先に出鼻を挫かれるのが……

彼らのデビュー・アルバムが2種類存在するという、なんとも摩訶不思議な現象に遭遇してしまうことではないでしょうか。

1964年発売 デビュー・アルバム

①THE ROLLING STONES

②ENGLAND'S NEWEST HIT MAKERS

 

何で別タイトルで2種類あるの? と、思った皆さん。

これ、実はイギリス盤とアメリカ盤の違いだったりします。

そして、ここで厄介なのが……

イギリス盤とアメリカ盤で

収録曲が違うという謎現象です!

 

いや、どうやらコレ……謎現象でも何でもなく、60年代のレコードあるあるなのだとか。

 

当時の音楽業界はアーティストの権限が弱い時代で、レコードの収録曲はレコード会社が勝手に変更するのが当たり前の時代だったそうです。

 

その際に厄介だったのが、イギリスとアメリカというふたつの国で、微妙な音楽文化の違いがあったということです。

 

例えばイギリスでは「EP」※今でいうミニ・アルバムという販売形態が一般的だったのに対し、アメリカではEPを発売するという文化が無い。イギリスでは「EP」で発売した曲はアルバムに収録しないのが一般的だったのに対し、アメリカではアルバムには必ずヒット曲を入れ、しかも収録曲は12曲までという制限つきだったり……。

 

そんな違いがあったため、彼らの2枚のデビュー・アルバムは、収録曲が違う上に、オープニングの曲まで違うという変則仕様だった……と、そんな話でした。

 

でもまあ、そこはまだデビューしたての新人バンドです。

持ち曲(発売済の楽曲)自体も少なく、作中の曲が差し替えられたのは1曲のみ。

 

イギリス盤の「THE ROLLING STONES」は「ルート66」からスタートするところを、アメリカ盤の「ENGLAND'S NEWEST HIT MAKERS」は、アメリカでのデビュー・シングル「ノット・フェイド・アウェイ」から始まり、その分、「モナ」という楽曲が未収録となりました。※「ノット・フェイド・アウェイ」はイギリス盤には未収録です。

違いはその程度……

なのですが、この違いで、アルバムに対する印象がガラリと変わってしまいます。アルバムの顔とも言えるオープニング曲が違うのだから当然と言えば当然です。

 

勢いとノリのある「ルート66」で始まるイギリス盤はロックンロールな印象が強いのに対し、キャッチーな「ノット・フェイド・アウェイ」で始まるアメリカ盤はロックンロール味が薄い印象を受けました。

 

ちなみに、この2枚のデビュー・アルバム。なぜか長い間イギリス盤が廃盤となっていたため、アメリカ盤が正式なデビュー・アルバム的な扱いになっていたようです。

 

2002年に60年代の作品がリマスター再発された際も、発売されたのはアメリカ盤のみだったようです。僕自身、最初に聴いたのはアメリカ盤の「ENGLAND'S NEWEST HIT MAKERS」でした。

 

逆に(?)2016年に発売された「THE ROLLING STONES in mono」BOXにはアメリカ盤1stは収録されず、イギリス盤のみが収録されています。しかもなぜかこの1枚だけが……。

 

内容的には、当時のローリング・ストーンズはまだ自作曲を作る能力に乏しく、収録曲12曲中の9曲がカバー曲です。※というか、当時はそれが当たり前だったそうです。しかも、60年代のモノラル録音作品です。初聴き時は、やたら古臭くてショボい印象でした。今現在、一般的に認知されているローリング・ストーンズとは声も演奏もまるで別物です。

 

ギターの音色をエフェクターで歪ませる……なんて技術や発想が無い時代なので、ギターもテロテロしてて薄っぺらいです。

 

でもそこがいいっ!

 

それに気が付くまで2~3年くらいかかったかも?

 

いや、実際には、僕自身が古典ブルースに傾倒した時期がなければ、いまだに初期ストーンズの良さは理解できなかったかもしれません。古典ブルース※40~50年代の黒人ブルースを経由して聴いたローリング・ストーンズは、無茶苦茶カッコいいブルース・バンドでした。

 

ここら辺が、ブライアン・ジョーンズ(ギター)時代のストーンズがカッコいいと言われる理由なのかもしれません。

 

ちなみに、ブライアン・ジョーンズはストーンズ結成時のオリジナル・メンバーで初代リーダーです。

スライド・ギターの名手で、ブライアンのギター演奏に感銘を受けたミックとキースがブライアンを誘って結成したのがローリング・ストーンズなのだとか。

 

初期のストーンズが「R&Bバンド」を名乗っていたのもブライアンのコダワリだそうです。

 

だた、当時のストーンズはビートルズのライバル・バンド的な立ち位置にいたため、自作曲でヒットを連発するビートルズと同様のスタイルを求められ……※ジャガー&リチャーズのコンビが作詞・作曲の才能を開花させてきたこともあり、追いつめられていったブライアンはドラッグに溺れ、1969年にバンドを脱退し……同年に27歳の若さで急死してしまいます。

 

ロック界の都市伝説「27クラブ」※ロック・スターは27歳で死亡するの最初のひとり……的に言われているそうです。

 

「27クラブ」にはクロスロード伝説のロバート・ジョンソンを始め、ブライアン・ジョーンズ、ジミヘン、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、カート・コバーン、エイミー・ワインハウスなどなど、様々なロック・スターが名を連ねていますが……信じるか信じないかはアナタ次第です、って感じでしょうか。

※クロスロード伝説は、十字路で悪魔と出会ったロバジョンが、自分の魂と引き換えにギターのテクニックと名声を手に入れ、27歳の若さで死亡した……という有名な逸話ですね。

 

興味のある方は、是非、ブルース・R&B全開な初期のローリング・ストーンズを聴いてみてくださいね。

 

ちなみに、ストーンズのアメリカ盤2ndアルバムは「12×5」というタイトルで、こちらはイギリスでは未発表と、さらにカオスな状況になっているのですが……これについてはまた次回ということで。

 

 

 

 

 

世界一有名なベロ・マークと言えば……

イギリス出身のロック・バンド

The Rolling Stonesです。

 

The Rolling Stonesと書いて、ザ・ローリング・ストーンズと読みます。通称は「ストーンズ」です。

SMILE-UP(旧ジャニーズ)のアイドルグループ「SixTONES」とはまるっきり別物なので誤解の無いようにお願いします。

 

デビューから60年以上の活動歴を誇るモンスター・ロック・バンドで、その間、一度も解散することなく常に第一線で活躍し、「現在のロック・バンドは皆、必ずビートルズかローリング・ストーンズの影響を受けている」とさえ言われるほどの伝説的な存在です。

 

ロックが大好きなキッズなら、一度は耳にしたことがあるバンドだと思います。いや、もしかすると「楽曲は知らないけどこのベロ・マークは知ってるわ」という女子高生&女子大生&中二男子&アパレルショップ店員のほうが多いかもしれません。

 

……そーなのです。

これほど偉大なロック・バンドなのですが、ビートルズに比べると、イマイチ日本人には馴染みが薄いバンドだったりします。

 

なんてことをシッタカぶって書いている僕自身、実は、ザ・ローリング・ストーンズにはあまり馴染みがありません。

実際のとこ、僕がストーンズをまともに聴けるようになったのは、ここ10~15年くらいの間だったりします。

 

【ご注意ください】

今回のブログは、ニワカ・ストーンズ・ファンによる、ニワカ・ストーンズ紹介です。熱心なストーンズ・ファンの皆さまは、どうか鼻でふふんと笑って読み飛ばしてやってください。

 

ではなぜ、僕はストーンズを聴けなかったのか?

理由は簡単です。

曲がダサくて、演奏が下手で、歌い方が苦手だったからです。

そもそもストーンズって、曲が古臭いんだよね。

 

……なんてことを本気で思っていた時期がありました。

 

だってストーンズって、オジサンが聴くバンドの代名詞でしょ。

 

……なんてことも本気で思っていた時期がありました。

 

でも、これって、当然の話なんですよね。

音楽好きオジサンの僕が「オジサンが聴くバンド」って思っていたようなバンドです。活動歴、長すぎです。

僕が初めてストーンズを聴いた時、既にストーンズの活動歴は25年以上だったような記憶があります。

 

自分が生まれるよりずっと前から活動していて、物心ついた頃には「オジサンが聴くバンド」になっていたバンド。

 

実はこれも、僕が長らくストーンズを聴くのを避けていた理由のひとつだったような気がします。

 

作品数多すぎ問題です。

 

当時はまだ、ネットもスマホもウィキペディアも無い時代だったので、正直、ストーンズの作品が何枚あるのかも分からなかったし、名盤と言われる作品やベスト盤に手を出して……心底ガッカリなんかして。

 

そーなのです。ハッキリ言っておきます。

ファンや評論家が言う名盤に名盤はホトンドありません!

いや、正しくは……名盤というのは、その当時の常識や概念を打ち破って新しい価値観を生み出すような作品です。

名盤が打ち破った常識や概念が「当たり前」になった後の時代に聴く名盤は、ただの「普通の作品」でしかないのです。

※もちろん個人の持論…というか感想です。

 

特にローリング・ストーンズの場合、その音楽性もあってか、特に日本人には馴染みが薄い音楽だったことを後から知りました。

 

それが、

ブルース、R&B、ソウルといった

ブラック・ルーツ・ミュージックです。

 

1950年代にアメリカで誕生したロックンロールは、元々は黒人のルーツ音楽であるブルースやR&Bに白人のカントリー・ミュージックが合体して生まれた音楽だと言われています。

ただ、アメリカでのロックンロール人気は長くは続かなかったそうで、人種問題や当時の情勢などの影響もあり、1950年代の後半には下火になってしまったようです。

 

その後、ロックンロールは海を渡ってイギリスの若者を熱狂させることになりました。

そして1960年代の初めに登場したのが、ザ・ビートルズザ・ローリング・ストーンズというふたつのバンドです。

 

1962年にデビューしたザ・ビートルズ。

1963年にデビューしたザ・ローリング・ストーンズ。

 

このふたつのバンドが、ロックンロールを現代的なロックへと進化させていくことになります。

 

ただ、このふたつのバンドには明確な違いがありました。

 

オリジナル曲に強いこだわりを持っていたビートルズと、黒人音楽をリスペクトし多くの人々にルーツ音楽を広めたいと考えるローリング・ストーンズです。

 

その結果……

 

ザ・ビートルズはロックンロールを「ロック」という新しい音楽へと進化させ、現代のロックやポップスの元になる多くの楽曲を世の中に広めていくことになります。

 

一方のザ・ローリング・ストーンズは、ブルースやR&Bに影響を受けたルーツ志向の楽曲を世の中に広めていくことになります。

 

「現在のロック・バンドは皆、必ずビートルズかローリング・ストーンズの影響を受けている」と言われるのはこのためですね。

 

感覚的には、洗練されたメロディ重視のロックはビートルズに影響を受け、泥臭いグルーブ重視のロックはローリング・ストーンズに影響を受けている……そんな感じでしょうか。

※もちろん根拠のない個人の感想です。

邦楽ロックは、明らかにビートルズの影響を強く受けていると思います。そのため、ストーンズのようなルーツ志向の泥臭い音楽には馴染みが薄い…と言うか日本では売れそうにありませんね。

 

要するに、ストーンズは玄人向けのロックを演奏するバンドってことになります。

 

そして、それがゆえに……

とにかくファンがメンドクサイ。

熱心なファンほどメンドクサイ。

※何度も言いますが個人の感想です……。

 

これもまた、僕をストーンズから遠ざけていた理由のひとつです。ビートルズのファンも大概メンドクサイとは思いましたが、ストーンズのファンはよりメンドクサイ印象を持っています。

 

1980年代に「ボン・ジョヴィはハードロックじゃない!」と熱弁していたメタラーと同じくらいメンドクサイと思います。

 

 

 

そんな僕が、ストーンズを聴く切っ掛けになったのは……。

 

2009年に発売された14枚組のリマスターBOXでした。

現在はバカみたいに高額なボッタクリ価格になっていますが、購入時は15000円という比較的リーズナブルな価格での購入です。

1971年以降に発売されたアルバム※2009年時が最新リマスターで一気に入手できる……ってことで購入してみました。

 

実はこの当時、僕はストーンズの71年以降の作品は全て旧盤を所有していました。でもなぜか、このリマスターBOXを購入するまではあまり熱心に聴くことがありませんでした。

 

その理由は……

各アルバムの音量がバラバラだったから。

まあ、これは後から知ったのですが、当時の僕が持っていた旧盤は1994年リマスター盤とそれ以前のガチ旧盤が混ざった状態だったのですが……。

2009年頃には、僕は既にiPodクラシックを使用していたため、各アルバムの音量差が少ないリマスターBOXというが、とにかく有りがたい存在だったのだと思います。

 

この頃から、少しずつ……

ストーンズへの苦手意識が無くなってきたように思います。

僕が古典ブルースに傾倒していたのもこの頃だったかも?

 

多分、タイミングが良かったのだと思います。

 

古典ブルース※1940~50年代のブルースに傾倒していた時期に聴いたストーンズは、それ以前に聴いたモノとはまるで違った音楽に聴こえました。

 

大学生の頃に購入し、ほとんど聴くことのなかった「ホット・ロックス1&2」も無茶苦茶カッコよく聴こえました。

※「ホット・ロックス」は1960年代の楽曲をまとめたベスト・アルバムです。現在は2枚組のセットになっているようですね。

 

ちなみに、僕の持っている「ホット・ロックス1」に収録された「サティスファクション」はステレオ音源でした。ウィキペディアで調べてみると、サティスファクションのステレオ音源が収録されているのは日本盤とドイツ盤の一時期のみで、現在ではレアな音源のようです。ずっと知らずに聴いていました。

↑こちらはモノラル音源版です。この頃のストーンズは圧倒的にモノラル音源の方がカッコイイと思います。

 

その後、60年代のストーンズ楽曲も聴きたくなった僕は、当時発売されていた「in the 60's コレクターズ・ボックス」という17枚組+DVD1枚組のBOXセットを中古で購入してしまいました。

 

こちらは定価が5万円という高額BOXでしたが、僕は運よく、定価の半額以下の2万円で購入。特に盤面に傷も無いし、正規品で付属のオマケなども全て揃った状態でしたが、ガチで運が良かったってことでしょうか?

まあ、発売から10年以上過ぎてたので安かったのでしょうが。

※なぜか17枚目の「ロックンロール・サーカス」だけがiTunesで取り込み不良を起こしてしまうのですが……再生は普通にできるのでPC側の問題かも?

 

とまあ、相変わらず自分語りが長く、作品の紹介も何も無いままダラダラと書いてしまっている「きままなブログ」ですが、興味のある方は、是非、ザ・ローリング・ストーンズを聴いてみてくださいね。

 

【第2回】からは、少しずつ、アルバムの紹介もしたいと思っていますが、なにせニワカ・ストーンズ・ファンのため、的外れなトンチンカン作品紹介になると思います……そもそも、現在までに27枚ものオリジナル・アルバムを出しているレジェンド・バンドなので、途中で力尽きてしまいそうな気もしますが……。

 

 

 

 

 

2026年6月24日に発売された

BLANKEY JET CITY

リマスター盤CDは結局…買いなのか?

個人的には、高音質サウンドが目当てならば購入は見送り、旧盤CDの音量差に不満があったファンなら、買い直しを検討しても後悔はしない……かもしれない。と言うのが結論だと思います。

※あくまで全作購入し直した往年のファンの意見です。

ただ、旧盤CDは、BJCが活動していたリアルタイムに発売されたオリジナル音源という意味では、それはそれで意味があるようにも思えますね。

 

 

LOVE FLASH FEVER

1997年発売 6thアルバム

 

 前作「SKUNK」での解散危機を乗り越え、活動休止を挟んだ後にレコード会社を移籍して発売された6枚目のアルバムです。

僕がリアルタイムで聴いた最初のアルバムでした。

 

当時は今のようにインターネットが普及しておらず、アーティスト情報に乏しい時代だった……というのもありますが、バンドの解散危機や、レコード会社の移籍、セルフプロデュースへの移行等々、BJCを取り巻く環境の変化などは一切知らずに作品を聴いていました。

 

当時は、ミッシェル・ガン・エレファントの人気が爆上がりしていた時代で、僕がBJCを知ったのも、ミッシェル好きのバンド仲間から紹介されたから……なんて、そんな理由でした。

 

今の耳で聴くと、デビューからSKUNKまで※BJC前期のサウンドとはガラリと印象が変わっていることに気が付きます。

どうやらこれは、レコード会社を移籍し、セルフプロデュースを始めたことが影響しているようです。

 

それまでの凝ったプロデュースをやめ、ガレージロック的な一発録りスタイルに変更した……なんて情報が、今回のリマスター盤CDの公式解説の中にありました。

今回のリマスター盤では、前期(土屋昌巳さんプロデュース時代のテープの速度調整による音の奥行き表現等の技術)と後期(セルフプロデュースによる一発録り)の音の質感の違いは敢えてそのままにしてリマスタリング作業を行った……とか。

 

ちなみに、リマスター盤CDの音質は、旧盤との違いはほぼ分かりません。さらに、このアルバムに関しては、ダイナミックレンジも旧盤とほぼ同じような波型でした。

具体的には、中音域が持ち上がった、ノリ弁波形に近い波形です。と言っても最大音量はキッチリとピーク内に収まっているので、元々のマスター音源がそーゆー音だったってことですね。

今回のリマスター盤CDの中では、「HARLEM JETS」に次いで他のアルバムより音量が大きく感じます。

 

 

ロメオの心臓

1998年発売 7thアルバム

 

BJC史上で最も売れた7枚目のアルバムです。

代表曲「赤いタンバリン」を収録……なのですが、実は「赤いタンバリン」自体はBJCの楽曲の中では異質なくらいポップでキャッチーな楽曲だったりします。

 

サウンドはよりガレージロック的なローファイ・サウンド寄りで、これもまたBJC作品の中では異質なレベル。さらに、打ち込みサウンドの導入※レディオヘッドの影響だとか?という、これまたBJC作品の中では異質な作品……と、異質尽くしのアルバムだったりします。

 

ついでに言うと、このアルバムに「打ち込みサウンド」を導入したことで、中村達也さんが「だったら俺は必要ないじゃん!」と怒って、バンドの解散が決定的になったのだとか……。

 

今回のリマスター盤CDの音質は、残念ながら旧盤との違いが分からないレベルのローファイ・サウンドです。まちがっても高音質にはなっていないのでご注意ください。

 

とは言え、当時はよりローファイ・サウンドを鳴らすミッシェル・ガン・エレファントに熱中していたし、今のように高音質なイヤホンやヘッドホンで音楽を聴く機会も無かったので、このアルバム自体の音が悪いと思ったことはありません。いや、個人的には今でも音が悪いとは感じません。

 

リアルタイムで聴いていた当時、BJCファンの友人が「ベンジーがシャーベッツに力を入れてるせいでブランキーの歌詞の質が落ちた」と嘆いていたのを憶えています。

 

 

HARLEM JETS

2000年発売 8thラスト・アルバム

 

BJCのラスト・アルバムです。

このアルバム……と言うか、1曲目に収録された「SEA SIDE JET CITY」は、旧盤とリマスター盤を聴き比べた瞬間に音質が違っているのに気が付きました。

今回のリマスター盤CDの音質を聴いた瞬間、旧盤の音がメリハリの無い平坦サウンドだったことを理解した……ような気がします。イントロのギターの響き方がまるで別物でした。

 

今回のリマスター盤CDで最も音質が改善されたアルバムかもしれません。何と言っても、旧盤の馬鹿デカかった音圧が抑えられ、ダイナミックレンジが復活。音圧競争時代のノリ弁波形は完全に改善されています。

 

内容的には、あくまで個人の感想ですが、ミッシェル・ガン・エレファントの影響なのか? 当時は、歌詞の意味がまるで分からない…そんな感想を持った作品でした。

 

今の耳で聴いても、前期の頃に顕著だった「映画のワンシーン」のような映像的な歌詞はほとんど無くなり、抽象的で意味の分からない歌詞で埋め尽くされたような……と、言うのは、単に僕が無知なだけなのかもしれません。

例えば、アルバム収録曲の「SALINGER」は、アメリカの小説家、J.D.サリンジャーのことで※ライ麦畑でつかまえての作者「DERRINGER」は小型拳銃のことだったり。

そう言えば「悪いひとたち」に登場した黒い肌のチキン・ジョージは、アレックス・ヘイリーの小説「ルーツ」に登場する黒人奴隷の孫の名前だったりと、知識があれば、歌詞の意味のとらえ方も変わってくるような……暴走族の総長が書いたとは思えない文学的で知的な歌詞なのかも……なんて。

 

そういう部分も、当時のBJCファンが浅井健一さんの歌詞を考察したがっていた理由のひとつなのかもしれませんね。

 

このアルバムの発表と同時に、BJCは解散を宣言。

実は僕は、BJCの解散にはホトンド興味が無かった気がします。

 

当時は、今のようにロック・バンドの寿命は長くなく※個人の感想です、バンドの旬は10年、アルバムは10枚……と、そんな時代だった記憶があります。

そりゃあそうだ。例えば15歳(高校生)で聴き始めたバンドが10年活動すれば、解散する時は25歳(社会人)だもの。

社会人になれば音楽を聴く機会も減り、結婚すればCDも買わなくなる。そんな価値観が残っていた時代でした。

 

そもそも、35歳を過ぎたオジサン※今では問題発言になりそうですがが、ギターを抱えてロックしてるなんて、そんなの(若い人たちは)誰も聴かないでしょ、って。

 

ちなみに、参考までに……

バカボンのパパ(41歳)

ルパン三世の銭形警部(29歳)

サザエさんの穴子さん(27歳)

サザエさんのサザエさん(24歳)

サザエさんの波平さん(54歳)

 

マジですか?

チバユウスケさんって、波平さんと同じ年齢になってもギター抱えて叫んで歌っていたんですか……って驚きますよね。

 

 

TRINITY

2026年 アルバム未収録楽曲集

 

今回のBJC再発企画のラストを飾る、オリジナル・アルバム未収録楽曲集です。

 

オリジナル・アルバム未収録の楽曲を網羅した……と謳われていますが※実際その通りではありますが、前期の楽曲は「いちご水」のみで、他は全て後期の楽曲です。

しかも、「国境線上の蟻」「白盤」「黒盤」「レア・トラックス」と過去に発売されたベスト盤に個別ではありますがほぼ全て収録済。

 

リマスター盤CDの音質は、旧盤との聴き比べはしていませんが、全体的に厚みが無く線の細いサウンドになった印象。

これは、オリジナル・アルバムのリマスター盤より全体的に音圧が低いせいでそう感じるだけかもしれません。

とは言え、特に不満はなく、オリジナル・アルバム未収録の楽曲をひとまとめにしてくれているのは嬉しい限りです。

残念なのは、公式リリースされている「ヴァージョン違い」が未収録なことくらいでしょうか。

 

収録曲の多くがシングル・カップリング曲ということもあり、個人的にはアルバムとして聴くには物足りなさを感じます

ミッシェル・ガン・エレファントは、アルバム未収録曲に名曲が多かったのに対し、BJCはあくまでカップリング曲という印象の曲が多いもので。

 

念のため、これはカップリング曲が「駄曲」と言う意味ではなく、本来のBJCのイメージとは違う曲が多い、という意味でのカップリング曲です。

例えばこんな曲。

どう考えたって、アルバムには入らないと思うもの……。

 

と、いうことで。

長々と6回に渡ってご紹介してきたブランキー・ジェット・シティの最新リマスター盤CDでした。興味のあるかたは、是非、90年代に伝説のロック・バンドと呼ばれたバンドの楽曲を聴いてみてくださいね。

 

 

 

 

 

2026年6月24日に発売された

BLANKEY JET CITY

最新リマスター盤CDですが。

音質と同様に気になるのが、各アルバムの音圧差がどうなっているのか……ではないでしょうか?

 

例えば、サブスクなどの場合は、あまりこれらの音圧差を気にする必要がない…なんて話を聞いたことがあります。と、言うのは、どうやらサブスクなどの音源は、配信時にアルバム毎の音量差がなくなるように、各プラットフォームで自動的に音量の均一化処理が行われているそうなのです。

う~む、なんて便利な世の中なのでしょう。

 

ところがCDの場合、一度世の中に発売された音源は、基本的には再プレスした場合でも同じ音源が使用されることになります。

例えばSHM-CDのような「高音質素材」を謳った再発盤でも、リマスターの表記が無い場合は、基本的には使用マスターは最初に発売された時と同じ古い音源のまま、というのが一般的です。

 

ここで問題になる(?)のが、発売された年代によって、CDに収録された音量に大・小の差ができてしまうということです。

 

80年代のCDは音量が小さい……みたいな。

90年代後半のCDはやたら大音量、だったり。

 

特に、90年代後半から2010年過ぎ辺りのCDは収録音量が大きく※俗に言う「音圧競争」時代の作品です、2026年の現在では、その時代のCDは音質が悪い代表と否定的に言われてしまう傾向が強くなっています。

 

2024年から始まったBJCのリマスター再発企画でも、この音圧競争時代の音質を改善するというのがコンセプトのひとつに掲げられていました。いわゆるダイナミックレンジの復活です。

 

ダイナミックレンジというのは、簡単に言うと「音量の大・小の幅」のことですね。※音量が大きい・小さいとは別のお話です。詳しくはウィキペディアなどで調べてみてくださいね。

簡単に説明すると、例えば、シンバルなどを鳴らした時、鳴り始めの音から最大音量まで上がり、徐々に音が消えていく……。

その最大音量から最小音量までの幅がダイナミックレンジです。

 

音というのは空気の振動なので、デジタル化すると下のような波模様のグラフで表現されます。

ところが、90年代後半から2010年頃までのCDは、とにかく音量を大きくするために、これらの音の幅を犠牲にしたマスタリングが行われた時代でした。

当時の楽曲の波形は、こんな感じ。

波模様が無くなっている部分は、最大音量がピークを超えてしまっているため、超えた部分の波はバッサリとカットされてしまっています。これらの波形は海苔弁当の海苔のように見えることから「ノリ弁波形」なんて呼ばれました。

 

音の小さい部分は、敢えてブースト(増音)させて強制的に音を大きくする、なんて話も読んだことがあります。

もちろん、音楽のマスタリングはプロのエンジニアがプロ用の機材で行うので、実際にはキチンとした音楽になっているし、普通に聴いただけじゃ音の悪さなんてホトンド感じないと思います。

 

このノリ弁波形……。

今では悪音質の諸悪の根源のような言われ方をしていますが、逆に、大音量で迫力のある音になっているので、イヤホンやヘッドホンで聴いた際には「良い音」に聴こえたりなんかします。環境音の多いカーステレオで聴く際も、大音量のノリ弁波形の方が聴きやすいと思います。

 

その反面、ジャズやクラシック音楽のような、空気感や音の余韻も合わせて楽曲として楽しむような音楽では、本来あるはずの空気の振動(波形)がバッサリとカットされたノリ弁波形では、音の余韻も奥行きも立体感も無い平坦な音として嫌われてしまう……なんてことになってしまいます。

 

しかも、CDの場合は収録できる周波数の幅も決まっているので、人間が音として認識できない周波数はバッサリとカットされています。

 

ただ、人間は耳に聴こえない音(空気の振動)も肌で感じる事ができる……なんて言われているのです。

 

フェスやライブに行くと、動画で観るのとは違う迫力や空気感に圧倒され感動してしまうのは、耳では聴こえない音の波を身体全体で受け取って、文字通り「肌で」音を感じているから、なんて言われてますね。

 

そして今回のBJCリマスター盤CDは、「第2回」でも書かせていただいた通り、全アルバムの波形が完璧な形でピーク音量の中に納まり、ダイナミックレンジ(波形)が完全に復活した音源になっていました。

 

それを踏まえて……

 

 

SKUNK

1995年発売 5thアルバム

 

元々BJCは、このアルバムを最後に解散する……と話し合われていたくらいバンド内の関係は緊迫したムードだったようですね。

 

でも、アルバム完成後のライブの出来が良かった※オーディエンスの盛り上がりも含めため、「俺たちまだイケるじゃん」ってことで、バンドは解散することなく活動を継続。その後、1年間の活動休止期間を設け、その間に各メンバーはそれぞれソロプロジェクトを始動させています。

 

内容は、前作「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする」とは打って変わって、攻撃的なBJCサウンドが戻ってきています。レコーディングの途中から、プロデューサー土屋氏の元を離れてセルフ・プロデュースに移行したのだとか?

どうやら、前作のオーバープロデュースが気に入らず、バンド本来のサウンドへ戻ることにしたってことでしょうね。

 

今回のリマスター盤の音質は、何となく空気感や聴こえ方が違うかな……以外の差はほとんど感じません。

 

高音質目当てでリマスター盤を買い直すと、正直、ガッカリするかもしれませんね。

 

ただ、ここで問題になる(?)のが、全アルバムを通して聴いた時の「音圧の差」なのです。

 

残念ながら(?)、僕はブランキーの旧盤CDは、PCに楽曲データを取り込んだ後に無料の波形編集ソフトで音量の調整を行っています。※趣味の波形編集です。マニアックですみません。

なので、旧盤CD自体の音圧の差がどれくらいあったのかは確認できていません。

 

本当なら、旧盤CDを全て引っ張り出して元の音量を確認したいところなのですが※ミッシェルはそうしたので。さすがにそこまでする気力が無かったので、とりあえず、代表的な3作のみ、旧盤CDを新たにiTunesに取り込んで聴き直してみました。

 

取り込み直したのは、「Bang!」「ロメオの心臓」「HARLEM JETS」の3枚です。

 

実は今回のリマスター盤CD、第2回でも少しだけ触れましたが、旧盤に比べ音量が小さくなっています……と、言うのは誤りでした。

 

実際に比べてみると、「Bang!」はリマスター盤CDの方が音量が大きくなっています。逆に「ロメオの心臓」と「HARLEM JETS」は音量が小さくなっています。

 

旧盤の音量は、「HARLEM JETS」は体感的に「Bang!」の4倍くらい音量が大きいです。「ロメオの心臓」は「Bang!」の2倍くらい音量が大きい感じでしょうか……。

カーステレオでシャッフル再生すると、音量の違いに驚くくらいの差がありました。

 

リマスター盤CDでは、各アルバムで若干の音量の差は感じるものの、その差は微々たる程度で、スマホやDAPの音量均一化機能を使わなくても「まあ、普通に聴けるかな」ってレベルです。

 

しかも、波形(ダイナミックレンジ)はピーク音量を超えることなくキッチリと範囲内に収まっています。

 

ちなみに、これはプラシーボ効果も多分に影響していると思いますが、カーステレオで流れた旧盤「HARLEM JETS」の音質の悪さにかなり驚かされました。何て言うか、キンキンと耳障りで、正直、うるさいなって感じる音質でした。

 

これは以前、ザ・ビートルズ2009年リマスター盤を聴いた時にも感じた感想ですが……。

 

ザ・ビートルズ2009年リマスター盤CDが発売されたのは、まさに音圧競争真っただ中の時代だったのですが、さすがは天下のザ・ビートルズと言うべきか、音圧競争の風潮に毒されることなく、ダイナミックレンジをキッチリと保った音圧でリマスターが行われていました。

 

当然、当時のレビューには「昔のCD並みに音量が小さい」とか「リマスターの効果が薄い」という意見もありましたが、このリマスター盤の発売を機に音圧競争が終わりを告げた……という記憶があったりなかったり?

 

実際、ビートルズのリマスター盤CDをカーステレオで爆音で聴いた時、かなりの大音量でも音が潰れることなく迫力ある音で音楽を楽しめる……という経験をしたように記憶しています。

旧盤CDを同じ音量で聴くと、なぜか音が団子状に混ざり合って潰れてしまい、雑音みたいでウルサイ……と感じました。

 

これは、高音質なイヤホンやヘッドホンだと、音量を大きくしても「うるさく感じない」というのに似ていると思います。

安価なイヤホンだと、ある程度の音量を超えると、音が潰れて雑音のようになってしまうものが、高解像度なイヤホンならそれがなく綺麗なままの音で聴くことができる……みたいな。

 

もしかすると、ノリ弁波形だった旧盤「HARLEM JETS」も、大音量で聴くのが適さない潰れた音質だったのかもしれません。

 

残念なのは……

オジサンになった今の僕には、ブランキーを大音量で聴くのは耳に負担が大きすぎる……ってことでしょうか?

ぶっちゃけ、大音量でブランキーなんて聴いた日には、キーーーーッンって耳鳴りが鳴りやみませんもの。

 

いやはや、歳は取りたくないもの……おっと、話が逸れました。

 

ってことで。

音質的にはあまり違いを感じないブランキー・ジェット・シティのリマスター盤CDですが、音量の差に関してはかなり良い感じで改善されているのは間違いありません。

 

興味のある方は、是非、聴いてみてくださいね。

 

 

 

 

 

圧巻!

としか言いようがありません!

 

Jack White

7作目のソロ・アルバム

Frozen Charlotte

を購入したのです。

 

 

圧倒的にハイテンションなボーカル。

全曲通してギター・リフの応酬。

バラード皆無な無骨なブルース・ロック。

 

今年の4月にリリースされていた新曲「Derecho Demonico」「G.O.D. And The Broken Ribs」という力強い楽曲を筆頭に、アルバムの最初から最後まで、圧倒的なテンションのまま一気に突き進んでいく最新アルバム。それが「Frozen Charlotte」でした。

 

ここまでハイテンションなブルース・アルバムは、ザ・ホワイト・ストライプスのデビュー・アルバム以来かもしれません。

 

ただ、ザ・ホワイト・ストライプスと決定的に違うのは、サウンド・アレンジが現代的……、いや、現代的というか、アナログ・ビンテージな質感を残したまま、凝った音創りをしている……みたいな? 初めてザ・ビートルズの「リボルバー」を聴いた時のような、古いのに新しい摩訶不思議な感覚とでも言うのでしょうか? そんなアルバムでした。※個人の感想です。

 

全曲、ブルース的な楽曲とギター・リフにのせて、ザ・ホワイト・ストライプス時代を彷彿とさせるジャックのハイテンション・ボーカル、トリッキーなギター演奏、現代的なのにビンテージな匂いがするサウンド・アレンジ、フックの効いたコーラス・ワーク。

 

一聴すると、テンション高めの似たような楽曲ばかりが続くアルバムにも思えますが、捨て曲もなければ駄曲もなく、中だるみすることなく一気に最後まで突き進み……ここでやっとブレイク・タイムかと思ったら、それがラスト・ナンバーだった……と言うのが初聴き時の感想です。

 

間髪入れずに2周目を聴いてみると、まさに、ジャック・ホワイトの全キャリアを総括とでもいうような楽曲が目白押し。

ザ・ホワイト・ストライプスを感じる曲、ザ・ラカンターズを感じる曲、ソロ楽曲を感じる曲など、様々なアレンジやギター演奏が随所に詰め込まれていて、ただし、ボーカルだけは圧倒的なハイテンション。そりゃあもう、随所で叫びまくってます。

 

個人的には、世界中で大絶賛された前作「No Name」を軽く飛び越えた傑作アルバムだと感じました。

 

ただし、ソロ作の重厚さや作り込みが好きなファンには、シンプルなアレンジが多くて不評かも?

ホント、これぞロック・アルバムの見本のような、シンプルなアウトロが多いアルバムです。無駄な余韻で引っ張ることなく、間髪入れずに次の曲へ切り替わる潔さ。ガレージロックです。

ここら辺が、このアルバムにザ・ホワイト・ストライプス的な雰囲気を感じた理由かもしれません。

とは言え、シンプルなのは楽曲構成だけで、サウンド・アレンジに関しては、これまた過去に類をみない多彩な音響効果(?)が多く、聴いてて飽きない作りになっています。

 

これ、ライブでどう再現するんだろう?

なんて思っていたら、すでに新曲2曲はサタデー・ナイト・ライブで披露されていました。

 

まあ、SNLが生演奏なのかは知りませんが※海外はボーカル以外は事前録音した音源に合わせた偽演奏が多いとか?上のライブ演奏を見ると、まるで違和感ないアレンジになってました。

まあ、天下のジャック・ホワイトなんだから当然と言えば当然なのですが。心配すること自体オコガマシイ話ですよね……。

 

うーん、それにしても。

2026年は、ミッシェル・ガン・エレファントのリマスターBOXから始まり、ブランキーの全作再発、ジョン・スペンサーの新作発売、ジャック・ホワイトの新作発売、ローリング・ストーンズの新作発売、ラム・オブ・ゴッド、ブラック・キーズ、エクソダス、テデスキ・トラックス・バンド、ザ・クリブス、グレアム・コクソン、マリリン・マンソン、等々……。

聴いても聴いても聴き終わらないってくらい、次から次へと作品が発売されるのはなぜなのか?

 

この調子だと、※いつものことですが年末までずっと音楽三昧な日々が続いていきそうな予感が……。

 

ってことで、興味のある方は、是非、ジャック・ホワイトのハイテンションな新作を聴いてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

2026年6月24日に発売された

BLANKEY JET CITY

リマスター盤CDは買いなのか?

これは、実に悩ましい問題だと思います。

実際に、全作リマスター盤を喜び勇んで購入した僕ですが、後悔まではしていないまでも、満足感は足りない……と、言うのが正直なところかもしれません。

 

リマスター音質を目当てで購入すると後悔するかも?

フィジカル盤(物理商品)を目当てで購入なら満足かも?

 

旧盤CDを全作リアルタイムで購入している往年のファンとしては、古くなったCD※ジャケやケースの経年劣化を新しく買い換えたら、オマケでリマスター音質(旧盤との差はわずか)だった、そんな購入の仕方が正しい考え方かもしれません。

 

 

METAL MOON

1993年発売 ミニ・アルバム

 

名曲「綺麗な首飾り」が収録されたミニ・アルバムですが、メンバー自身はミニ・アルバムだとは思っていない※と発言したとかしていないとか?と言うくらい、濃厚な内容のアルバムです。

 

全6曲で収録時間は約30分。

 

内容はジャズ・テイストなアレンジから、グラムロック的なアップ・テンポ・ナンバー、ミドル・テンポの重々しい雰囲気までバラエティに富んだ内容です。個人的には、当時は歌詞のテーマが重苦しく、かなり濃密な内容に感じた作品でした。

リマスター盤の音質については、全体的にスッキリとした空気感になった……悪く言えば迫力が無い音に感じてしまいました。

「Sweet Milk Shake」については、初聴き※PCへの取り込み時に旧盤と聴き比べたのですが、全体的に高音が強い印象でした。

スッキリ、アッサリ……みたいな?

 

いったい何が理由なのだろう? そう思ってアルバムをジックリ聴いてみたのですが、最初に気が付いたのは1曲目に収録された「おまえが欲しい」の音質の変化です。

 

旧盤にあった、低音ベースの音のビビりが無くなっていました。

モニターヘッドホンで大きめの音量で聴くと、旧盤はイントロのベースのフレーズに合わせて、左チャンネルに僅かにビビり音のような振動があるのに気が付きます。

※Youtubeの動画でも分かると思います。

ベースの音はセンターから鳴っているのですが、連動するように左チャンネルから空気振動のようなビビり音が出ているのです。

 

今までずっと……、気にもしていませんでした。

 

僕はてっきり、重低音のベースの音で機材かドラムのバネかギターの弦が振動しているのだろう……なんて考えていた、いや、それすら考えていなかったかもしれません。

リマスター盤では、このビビり音がスッキリ綺麗に無くなっていました。

 

え? これって、もしかして音割れだったの?

 

そんなノイズ的な音が修正されたせいか、アルバムの音が全体的にスッキリとクリアな雰囲気になった……のかもしれません。

 

そして、ビビり音の無いクリアなリマスター盤を聴いてしまうと、旧盤のビビり音がやたら気になってしまって、すごく違和感を感じるようになってしまったのも事実です。

 

もしかすると、同様に、他にも気がつかないような細かなノイズの修正があるかもしれないですね。

 

 

幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする

1994年発売 4thアルバム

 

これまで攻撃的なバンド・サウンドが特徴だったBJCが、ジャズやアコースティック色の強い楽曲、ホーン・セクションなどを大幅に導入した異色作、とでも言うのでしょうか?

 

リアル・タイム後追いファンだった僕が、BJCをガレージ・ロックだと一度も思ったことがなかったのは、このアルバムのサウンドが影響しているのかもしれません。

 

当時は、やたら地味に感じたアルバムで、リアル・タイムでは収録曲中の半数近くの曲をマトモに聴いたことがなかった…ような記憶があります。このアルバムの良さに気づいたのは、2009年だったか、「モンキー・ストリップAct.2」で、収録曲のライブ・ヴァージョンを聴いた時でした。

アルバムでは地味に感じた楽曲が、ライブになると、そりゃあもうカッコいいのなんの。「こんなカッコいい曲だったの?」って改めてオリジナル・アルバムを聴き直し、その時にやっと、このアルバムのカッコよさに気づいた……なんて。まったく、BJCファンの風上にもおけない往年のファンですね。

 

リマスター盤の音質は、旧盤との違いはほとんど分かりません。

何となく、音がスッキリしたような空気感がある?

いや、気のせいかも?

 

ベースの音がクッキリとして聴きとりやすくなった気もしますが、旧盤とリマスター盤を何度も聴き比べて、何となく分かる程度でした。

ベースに関しては、今回のリマスター盤全作でクッキリ鮮明になった印象がありますが、そもそもベースって積極的に表に出てくるタイプの楽器じゃないので、音質の違いが気づき難いのかもしれません。ベース好きな方や、ベーシストの方が聴くと、旧盤とリマスター盤の違いに気づきやすいのかもしれないですね。

 

ちなみに、オーテク開放型モニターヘッドホンR50xで聴くと、音場が広いスピーカー的音質のせいか、旧盤との音の違いはほぼ分かりませんでした。オーテク密閉型モニターヘッドホンM50xだと、ベースの聴こえ方が違っているのが分かります。いや……それすらもただの思い込みかもしれませんが。

 

 

The Six

1995年発売 ベスト・アルバム

 

BJC初のベスト・アルバムですが、タイトルからも分かるように、通算6作目のオリジナル・アルバム※「METAL MOON」含めというニュアンスが強い作品です。

 

収録内容は、メンバー自身が「サウンドに不満がある」と公言していたデビュー作からセルフ・カバーを4曲、アルバム未収録のシングル曲2曲「悪いひとたち」の検閲無し完全バージョン、そして既存曲7曲のリマスター音源を収録。

収録曲のうち半分の7曲が、このアルバムでしか聴くことができないという贅沢な仕様のベスト・アルバムですね。

 

なので、リアルタイム後追い当時は、「METAL MOON」も合わせ、このアルバムが6thアルバムと思って聴いていました。

 

今回のリマスター音質については、正直、違いは分かりません。と言うか、熱心に聴き比べをしていません。新録がアコースティック・アレンジの曲ばかりで、聴き比べても違いが分かり難いし、このアルバムは何気にリマスター盤の音圧が低い気がします。気がしたので、ちょっと調べてみました。

 

無料の波形編集ソフトで「悪いひとたち」のC.B.Jim版との音圧の違いを確認してみたところ、-1dbほどThe Six版のほうが音圧が低かったです。-1dbの音圧の差は、カーステレオで音楽をシャッフル再生で聴いた時に「ん?ちょっと音が小さいな」と気が付くレベルの音量の差です。

まあ、スマホやDAPの音量均一機能を使えばホトンド差がなくなる程度の音圧差ですね。

 

ちなみに、名曲「悪いひとたち」ですが、ブランキー市長が作ったジェット・シティと言う名の未来の架空都市で暮らす人々のお話というBJCの歌詞のコンセプトを知らずに聴いた時は、僕は漠然と、これは白人の歴史を歌ったもの……というニュアンスで聴いてしまっていました。

いや、白人というか、人類の歴史というべきでしょうか?

 

第1回でご紹介した、今どきのブロガーさんは、この歌を、女性への執着が凄くてキモイ歌……と解釈していました。

 

僕がリアルタイムで聴いた時は、悪いひとたち(自分の祖先)が弱い人たちを殺して奪った土地を開発・発展させ、今の荒んだ世界が出来上がり、そこで暮らす自分たち(悪いひとたちの子孫)も荒んだ生活※経済ではなく精神的に荒んでいるを送っているけど、次に生まれてくる子供は「きっと可愛い女の子だから」と、未来にわずかな希望を夢見ている……そんな歌だと思っていました。

 

あれから30年経った今は、後半の歌詞(今の暮らし)は、ひとりの目線ではなく、群像劇のように様々なひとたちの視点が描かれているのかな……なんて思いながら聴いています。

 

この曲は、ジェット・シティの成り立ちを歌ったもの?

同様にラスト・アルバムで「SEA SIDE JET CITY」として、華やかな?ジェット・シティの様子も歌われていますね。

それによると、ジェット・シティは街の灯りがミラーボールで統一されているそうです。

 

BJCの歌詞が面白いのは……

例えばスピッツの名曲「夏の魔物」のように、※夏の魔物とは、若い頃の過ちで彼女を妊娠させ、中絶して生まれてこれなかった子供のことだと言われてますね。歌詞の中に登場する主人公(視点)がひとりではないということです。

 

街へミルクを買いに出かけたチキン・ジョージ、雪道でスリップしたクルマとその同乗者、低い音をたてて走るオレのクルマ、オレのクルマがガードレールにぶつかって炎に包まれる場面を望むひとたち……。でも、曲内で結果までは描かれていません。

 

そして「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする」のオープニング曲「円を描く時」に登場する「僕」が見た、燃え上がったクルマと、その前で手を叩いて遊んでいる子供。それを見た僕はあわてて「早く彼を助けだそう!」と皆に言っている……。

 

これが「悪いひとたち」の結末なのか?

それともまるで関係のないお話なのかは……

 

興味のあるかたは、是非、ブランキー・ジェット・シティを聴いてみてくださいね。

 

 

 

 

 

2026年6月24日に発売された

BLANKEY JET CITY

2026最新リマスター盤CDを聴いて改めて思ったのは、BJCは、旧盤CDの音質がスゴク良かったんだなということでした。

それくらい、今回のリマスター盤CDと旧盤CDの音質には差がない……と、言ってしまっては身も蓋も無い話なのですが。

 

もちろん、まったく差が無いわけではありません。

 

とりあえず1週間、純粋にリマスター盤CDの音質を楽しんだあと、通称「白盤」「黒盤」と呼ばれる2枚の旧盤ベスト・アルバムとリマスター盤の音質の違いを聴き比べてみました。

それから、気になったアルバムを中心に、旧盤オリジナル・アルバムとの音質の違いも確認してみました。

 

聴き比べに使用した環境は、iPodタッチ7thにオーテクモニターヘッドホンM50xを直挿し、同じくオーテク開放型モニターヘッドホンR50xを直挿し、使用したデータは旧盤がAppleロスレス、リマスター盤がWAVEデータという、聴き比べ環境としては決して褒められるモノではない状態です。

 

 

結果としては、音質の違いはごく僅か……。

「うーん、言われてみれば、奥行きとか臨場感が増したようにも聴こえるかな~?」って、そんな感じ。

 

リマスター盤でよくある、細部の細かい音が聴こえるようになったとか、そーゆーものはホトンド無く、スネアの響き方の質感が変わってる? ベースに厚みが増した? 僅かにギターの音が大きい? 空気感が違う……みたいな。

極限まで意識を集中して聴くか、爆音で聴くか、高額な再生機材やスピーカーを揃えるか、そーでもしないと明確な違いは分からない、そんな気がします。

 

取りあえず、今の僕の視聴環境で明らかに音質の違いを感じたのは2ndアルバム「BANG!」とミニ・アルバム「METAL MOON」だけだったかもしれません。

※もう少し聴き込めば違いに気づくかも?

 

BANG!

1992年発売 2ndアルバム

 
 
 
 

 

デビュー作「Red Guitar and the Truth」とは打って変わって、タイトで硬質で荒々しいBJCサウンドが確立された2ndアルバムです。当時の記憶では、「Red Guitar and the Truth」の音を聴いたプロデューサーの土屋昌巳さんが、バンド本来の持ち味がまったく出ていないと、自らプロデュースに名乗りを挙げたのだとか?

※あくまで当時の情報、と言うか記憶です。

 

BJCファンの中では、多分、人気No1に挙げる人が最も多いアルバムだと思います。当時から「BANG!」「C.B.JIM」「SKUNK」の3枚はどれが最高傑作か……と議論になっていたような?

 

確かに。

Rain Dog冬のセーター絶望という名の地下鉄クリスマスと黒いブーツ★★★★★★★ディズニーランドへ、等々、人気曲が目白押しです。

 

歌詞の世界観もより映像的で、まるで古いアメリカ不良映画のワンシーンを観ているような、そんな映像が頭の中に浮かんでくる歌詞で溢れています。※個人の感想です。

僕はこのアルバムを聴いた時に、自分の中のBJCの「ダサカッコよさ」の比率が、カッコよさの方へ傾いた気がしています。

 

今回のリマスター盤は、中音域がスッキリとし、高音と低音にメリハリがついた。良く言えば臨場感や立体感の増した、悪く言えば耳に突き刺さるサウンドだと思います。

ただし、あくまで旧盤とリマスター盤を聴き比べた時にそー感じる程度で、聴き比べなんてしないで普通に聴くと、音質の違いにはホトンド気が付かないレベル……かもしれません。

※あくまでオジサンの衰えた聴力でのお話です。

 

ちなみに、前回の第2回で「Red Guitar and the Truth」を紹介した際に書き忘れましたが、アルバムのジャケットに関しては、ほぼ旧盤と同じモノが使われていました。

 

どういうことかと言うと、「Red Guitar and the Truth」は歌詞の文字がボヤけたように太くなっていて、漢字なんかは文字が潰れていたりします。これは、パソコンが普及する以前の「写植」という印刷の技法が使用されているせいですね。

パソコン普及以前は、写植(小さな印鑑のような鉛の文字)という文字印を、ひと文字づつ並べて印画紙などに焼き付けていく技法が使われていました。つまり、100文字の歌詞を掲載するには、100個の写植文字をデザイン通りに順番に並べて、それを印画紙に焼いていたってことです。歌詞カード1ページ作るのにも、膨大な時間と労力が必要とされていたってことですね。

 

ちなみに「BANG!」は、二つ折りのジャケット内に一枚の紙を折りたたんだ状態の印刷物が入っている、まさに、平成レトロな歌詞カード仕様です。こちらも旧盤と同じ仕様でした。これは、アナログ・レコード時代の名残なのかもしれません。

 

 

C.B.Jim

1993年発売 3rdアルバム

 

「BANG!」と並び、初期の傑作と言われる3rdアルバムです。

1曲目に収録された「PUNKY BAD HIP」は、これぞBJCという歌詞と攻撃的なサウンドの大人気曲ですね。

 

ただ、なぜか?

リアルタイム当時はイマイチ好きになれなかったアルバムです。

その理由は……単に攻撃的で速い曲が少なかったから。当時の僕は熱心なミッシェル・ガン・エレファント・ファンだったので、速くて攻撃的なロックを聴くのが好きだった。ただそれだけの理由です。

今の耳で聴くと無茶苦茶カッコイイなって思うのですが、当時は、こーゆー楽曲の良さがまるで理解できなかったですね。面目次第もありませんって感じです。

 

その反面、「D.I.J.のピストル」「3104丁目のダンスホールに足を向けろ」みたいなノリノリの曲も入っていて、駄作というわけじゃないのだけど……やっぱり、ミッシェルの方が数倍カッコイイよね~なんて思っていた記憶が有ったり無かったり。

ミッシェルが、DAI語に先駆けて「G.W.D」なんてタイトルの楽曲を発表していましたが、それよりも早く、BJCは「D.I.J.」って略語をタイトルにしていたのですね。D.I.J.は、ドキドキするようなイカれた人生の略だそうです。

うーん、カッコいいのかダサいのか? 判断に迷いますね。

 

このアルバムに収録された名曲「悪いひとたち」は、歌詞の一部を無音にした検閲バージョンが収録されています。

検閲無しの完全バージョンは、後の「The Six」に収録されます。シングル・バージョン(インディーズ盤)はストリング無しバージョンで、今のところ、アルバムには未収録です。

 

リマスター盤の音質は、気持ち奥行きが増したかな?と感じる程度で旧盤との差はほぼ分かりません。言われてみれば、ドラムとベースの音が聴きやすい……いや、逆にギターリフが聴こえにくい……と、何とも判断に迷うような印象でした。

多分、リマスターというプラシーボ効果がかかってしまい、音量の差で違う音に聴こえているだけ、なのでしょうが……。

 

逆に言えば、それくらい旧盤の音が良いってことかも。

旧盤CDを綺麗な状態で所有している方は、音質目当てでリマスター盤を買い直すとガッカリしてしまうかも?

 

ちなみに今回のリマスター盤は、よくある「各楽器の音にメリハリをつけて低音に厚みを増した……」みたいな現代的な音作りにはあえてしていないとのことです。

あくまで、オリジナルのアナログマスターに近いサウンドを目指し、ついでに?現代の視聴環境※DAPでイヤホンで聴くに合わせて各アルバムの音圧(音量)差を少なくした。とのこと。

前期と後期のレコーディング方法の違いによるサウンドの特徴も、あえて調整しないでそのままにしているそうです。

 

ミッシェルのリマスターBOXもそうでしたが、アナログマスターって、磁気テープに録音された音源なので、どうしても経年による音の劣化が避けられないのだとか。

 

今回のリマスター盤の説明にある、アナログマスターからハイレゾリューションを施してデジタルトランスファーというのは、要は、経年劣化でマスターテープの音質が悪くなる前に、高音質でデジタル化して保管しようという試みなのですね。ミッシェルのリマスター盤の時にそんな説明が書いてありました。

 

ミッシェルとBJCの違いは、ミッシェルが90年代からアナログ・レコードの発売にこだわっていたのに対し、BJCはアナログ・レコードをほとんど発売しなかったということです。

つまり、BJCの場合は、90年代に発売されたCDこそがオリジナル盤ってことですね。

 

何となく、BJCの旧盤CDの音が良いのも頷ける気がします。

 

ってことで、興味のある方は、是非、配信でもよいのでブランキー・ジェット・シティを聴いてみてくださいね。

 

 

 

 

 

ついに発売されました。

BLANKEY JET CITY

2026年最新リマスター盤オリジナル・アルバムCDです。

2024年7月28日のサブスク全曲解禁&オリジナル・アルバム全アナログ・レコード化から始まった今回の再発企画。ラストを飾る、オリジナル・アルバム未収録楽曲集「TRINITY(LP3枚組)」の発売に合わせ、最新リマスターを施した再発盤CDが発売されました。

 

2026年6月末の現在で、最新リマスタリング音源が聴けるのは今回発売された再発CDのみ。サブスクやアナログ・レコード盤は旧マスターの音源がそのまま使用されているそうです。

 

今回のリマスターの謳い文句は……

現存するマスター・テープから新たにハイレゾリューションを施しての2026年の最新リマスタリングを実施。原音に近い臨場感、立体感のある音像をお楽しみください。と、なっております。

※ついでに入手困難で旧盤の価格が高騰したため……だとか。

 

なるほど、そーですか。

…ってことで先ずはこの1週間、旧盤との聴き比べなどはしないで、純粋に新しいリマスター音質を楽しんでみることにしました。3月に発売されたミッシェル・ガン・エレファントのリマスターBOXは、旧盤との違いを重箱の隅をつつくみたいに探してしまいましたが、その際にふと……「ロックってこーゆー聴き方をする音楽じゃないよね」って感じたことへの反省です。

 

なんて言いつつ、ダイナミックレンジに関しては我慢できずに確認しちゃいました。これはまあ、今回の再発企画(アナログ・レコード盤)のコンセプトのひとつでもあるので、どうしても確認しておきたかったもので……。

 

ダイナミックレンジです。

簡単に言うと、

CDの収録音量のバランスのことです。

 

正しくは「最小音量と最大音量の差」みたいなヤツですが、BJC後期の作品は音圧競争(ラウドネス・ウォー)時代の作品なので、特にラスト・アルバム「HARLEM JETS」の旧盤CDはダイナミックレンジがぶっ潰れた最悪の音質だと、一部のアナログ・レコード・ファンから酷評された平坦サウンドでした。

※なんか解ったように偉そうに書いてますが、僕には音量が大きいだけで、平坦な音には聴こえません……ゴメンなさい。

 

これに関しては、コチラのブログがすごく分かりやすく説明してくれています。何度も拝読させていただいているブログです。

 

今回のリマスターCDはまさに「完璧な波形」でした。

※何が完璧なのかってツッコミはご遠慮ください。

「HARLEM JETS」もガッツリ音圧が下がり、キチンと波形が再現されているし、「綺麗な首飾り」の不自然なレフトチャンネルの波形も自然な形で収録されていました。※上のブログを参照。

全アルバム、最大音量がピークを超えることなく、綺麗な波形で収録されています。

いや、ホント……

ちょっとCDの音量が小さすぎじゃありませんか? って思うくらい音圧が調整されています。もちろん良い意味で。

 

ただ、ひとつ残念だったのは、アルバム毎に微妙に音量の大・小の差を感じてしまうことです。

特に、「Red Guitar and the Truth」「METAL MOON」「TRINITY」の3作品は他のアルバムに比べて音量が小さく感じます。

それでも、ウォークマンの「音量均一機能」を使えば、音量の差はホトンド無くなるレベルの音量差だったりします。

今はホトンドのスマホやDAPに搭載されている機能なので、ひとまず音量に関してはスルーして聴いてみることにします。

 

BLANKEY JET CITYです。

BLANKEY JET CITYと書いて、ブランキー・ジェット・シティと読みます。通称はブランキーまたはBJCですね。

 

今から35年前にデビューした

伝説のロック・バンドと呼ばれる孤高の存在なのですが、これに関しては……今の若い世代の皆さんは気にせず完全に無視しちゃってください。

自分が生まれる前の「伝説」なんて、ただの昔話にすぎません。

皆さんのお父さんやお母さんが若い頃に熱中していた(かもしれない)日本のロック・バンドです。僕も熱中していました。ただそれだけのお話です。

 

でも……

最初にハッキリ言っておきます。

このバンド、とにかく癖が強いです。強すぎです。特にボーカルのベンジーこと浅井健一さんの歌声……、そして歌詞。

そりゃーもー…、

死ぬほどダサいです。

第1回でも触れましたが、今の世代のブロガー(?)が「歌詞と行動がダサすぎる……」と言っているのには納得です。

実際、今から30年近く前に初めてBJCを聴いた時、僕もまったく同じ感想を持ちました。

なんだこのくそダサい歌詞?

なんだこのくそ下手な歌唱?

令和の今ではなく、30年前のリアルタイム平成時代でも、「なんだコレ?」って思うくらい癖の強すぎるバンドでした。

 

熱心なBJCファンですら「ダサいのが逆にカッコ良い!」って言ってた※個人の記憶ですくらい、ファンも認める折り紙付きのダサさです。いや、ダサカッコ良さです。

 

まさに、カウンターカルチャーとでも言うのでしょうか?

 

カラオケ全盛の時代。ミスチルやスピッツやチャゲアス、ドリカムやtrfなんかがバカ売れしていた時代です。上のブログにもあるように、当時は「比喩とかまわりくどい表現」を使ったお洒落で華やかで、まるでドラマの主人公になったような気分を味わえるラブ・ソングがバカ売れしていた時代です。

 

そんな中に、時代錯誤な不良性をテーマに、直接的で強い言葉を歌詞にぶち込んだ、J-ROCKの常識をぶっ壊すような楽曲を演奏して歌う、そんなバンドが登場します。それがブランキー・ジェット・シティです。

 

なんて偉そうに言ってますが、僕がBJCを聴き始めたのは1998年の1月。ベスト・アルバム「国境線上の蟻」と、6thアルバム「LOVE FLASH FEVER」を同時に購入してからでした。

 

しかも購入した理由が、ミッシェル・ガン・エレファントにドハマリしていた僕に、バンド仲間のひとりが、「ミッシェルも良いけど俺はブランキーの方が好きなんだよね」なんて言ってきたこと……それだけでした。

 

今じゃ信じられない話ですが、90年代後半というのは、とにかく情報が無かった時代です。そりゃあそうだ。ネットもスマホもSNSもYoutubeも無かった時代なんだもの。

 

音楽の情報は、雑誌を読むか、ラジオを聴くか、CDショップに足を運ぶか……自ら能動的に行動しないと手に入らないのが当たり前でした。そんな中で「ミッシェルも良いけど」と前置きして「ブランキーの方が好き」なんて言ってのけた音楽仲間がいたのです。音楽好きにとって「ブランキーの方が好き」という情報がどれほど貴重なものだったか!※かなり話を盛っていますので、決して真に受けないで下さいね。

 

そっか……、ミッシェル好きの彼が言うなら、ブランキーってバンドも無茶苦茶カッコいいんだろうな~。

 

そんな感じで購入したのが、当時発売されたばかりの「国境線上の蟻」と「LOVE FLASH FEVER」だったのです。どちらも初回盤でした。「国境線上の蟻」は金色ジャケットで、「LOVE FLASH FEVER」はレンチキュラー仕様ジャケットでした。当時はどちらも邪魔臭い無駄なジャケットだなって思っていました。

 

聴いた瞬間、愕然としました。

なんだこのくそダサい歌詞?

なんだこのくそ下手な歌唱?

 

そりゃーそーですよ。

アルバムのオープニング曲から、プラネタリウムで~ぇ、ハッパを決め~た~ぁ。とても清らかな~ぁ、遠い思い出~ぇ……って、舌足らずな癖強ド下手歌唱が始まるんだもの。

おいおい嘘だろ? これのどこがカッコイイの?

ただ……当時は、ブランキーを勧めてくれた仲間の手前「う、うん……ブランキーも…すごくイイよね……」なんて苦笑いしながら頑張って聴いていたのです。

 

バンド仲間が言うには、ブランキーはさ、好きになるまで時間がかかるけど、一度好きになったら他のロック※ここで言うロックとはヒットチャート常連の売れてる音楽を指していますが退屈で聴けなくなるんだよね。ってことでした。

 

僕が彼と同じように「ブランキーはさぁ~」と友人たちに語りだすまでに、半年もかからなかったような気がします。

次作「ロメオの心臓」が出た頃には、過去のCDは全作中古で購入して聴きまくっていたように記憶しています。

 

ええと、つまりですね。

何が言いたいのかと言うと……

 

伝説のロック・バンドと呼ばれるブランキー・ジェット・シティは、リアルタイム平成時代でさえ、聴いた瞬間に「なんだこのくそダサい歌詞と下手な歌唱は?」と困惑するくらい、普通じゃないロック・バンドだったということです。

 

そしてもうひとつ。

BJCの歌詞について絶対に知っておいてほしいのが……

彼らが歌っているのは、平成や令和の身の回りの出来事や恋愛事情などではなく、

ブランキー市長が作ったジェット・シティという名の未来の架空都市で暮らす人々のお話

だということです。

 

僕がこの歌詞のコンセプトを知ったのは、解散ライブの実況記事でした。

 

解散ライブ「ラスト・ダンス」の全ての演奏が終わったあと、ステージの後ろにある巨大スクリーンに、「ブランキー・ジェット・シティの出演者」として、歌詞に登場する人たちの名前が映画のエンドロールのように流れたそうです。

どうやら、このコンセプトはBJC活動時代から既に掲げてた?そうですが、リアルタイム後追いリスナーだった僕は、解散ライブの時までそれを知らずに彼らの楽曲を聴いていました。

 

これを知って、改めて彼らの曲を聴くと。

映画のワンシーンのように断片的だった歌詞の世界が、色々なところで繋がって※と考察や想像をして、デビュー作からラスト・アルバムまで通してひとつのコンセプト作品になっている……なんて勝手に考えて悶絶して。

 

ペットショップで見かけたパープル・ジェリーは、最後には天国に行ったって歌われてるし、ウッドベースが言った「あの細く美しいワイヤー」なんて「はじめから無かった」って歌われ、もしかしたらダイナマイト・プッシー・キャットは3104丁目のダンスホールで演奏していたのかも…なんて妄想して。

 

それぞれの楽曲で歌われる住人たちの暮らしを改めて楽しむことができる……って、浅井健一さんは天才か?

 

でも、それを知らずに聴いてしまうと……

ただただ、ダサい歌詞と下手な歌唱が聴くに堪えられないダサいバンドになってしまうと言うことです。

 

それを踏まえて、聴いてみてください。

ブランキー・ジェット・シティの2026年リマスター盤です。

 

先ず、今回のリマスター再発CDで最も良かったのは……

彼らのデビュー・アルバム

Red Guitar and the Truth

を聴き直す機会に恵まれたことだと思います。

※もちろん、個人の感想です。

 

実はこの作品、僕が唯一……

CDは買ったけどほとんど聴かずに、しかもその後、iTunesに取り込みすらしなかった作品だったりします。

 

その理由はズバリッ!

旧盤の音の悪さです。

音圧の低さと、メリハリの無い音質。

他の作品に比べ、明らかに音圧が低く、しかも次作「Bang!」と同じバンドとは思えない迫力の無いサウンド……。

 

まるで80年代の古いビート・パンク・ロックみたい。

曲が良いとか悪いとか、それ以前の問題です。

 

残念ながら、今回のリマスター盤で劇的に音質が改善された……なんてことはありません。正直、音圧が少しだけ上がった程度で、音質の変化はホトンド感じることができませんでした。

もしかすると、ジックリ聴き比べなんてすると、音質の変化に気づけるかもしれません。

 

でも、それでも次作「Bang!」で確立されるBJCサウンドと比べると迫力が足りないことは確かです。

 

旧盤CDを持っているファンが、音質の劇的な向上を期待して購入すると、肩透かし……と言うか、詐欺にあったような気分になると思います。それくらい、音の変化を感じることができません。

 

ただ、改めて聴き直したリマスター盤は、とにかく曲がカッコイイ。そのひとことです。もしもこれでサウンドが本来のBJCサウンドだったなら、もしかしたら、最高傑作のデビュー・アルバムになっていたかもしれません。

 

こちらは、アルバムの1曲目に収録された「Cat Was Dead」ですが、音源はアルバムではなくライブ?のようですね。

ホント……もしもこれくらい迫力のあるサウンドにリマスター…いや、リミックスでも良いのでされていたならと……悔やまれます。でも、公式が「メンバーの承諾がない作品は出さない」と言っているので、リミックス盤は不可能でしょうけど……。

 

ってことで。

興味のあるかたは、ブランキー・ジェット・シティの2026年リマスター盤CDを聴いてみてくださいね。

 

 

 

ついに! なのか?

やっと! なのか?

BLANKEY JET CITYの、

2026年最新リマスター盤オリジナル・アルバムCDが発売です。

2024年7月28日のサブスク全曲解禁&オリジナル・アルバム全アナログ・レコード化から始まった今回の再発企画。ラストを飾る、オリジナル・アルバム未収録楽曲集「TRINITY(LP3枚組)」の発売に合わせ、最新リマスターを施した再発盤CDが発売されることになりました。って言うか、発売されました。

※このブログは、発売日の前日に書いているのですが……。

 

ブランキー・ジェット・シティ(以下BJC)と言えば、今や

伝説のロック・バンドとして語られるくらい超・有名な孤高のロック・バ……

 

え?

そんなバンドは知らない?

……マジで?

 

1998年に発売されたシングル「赤いタンバリン」がオリコンチャート11位を記録し、15万枚以上のセールスを記録した、あの伝説のロック・バンドを知らない?

う~む、確かに。

よくよく考えてみれば、当時はCDバブルの真っただ中で、スピッツミスチルが当たり前のように100万枚以上のセールスを記録するバカ売れシングルをバンバン発売していた時代です。

 

思い返してみれば、当時、僕の周りでもBJCを聴いてる人はごくわずか……いや、誰もいなかったような記憶が……。

 

1999年に椎名林檎さんが「丸の内サディスティック」で、そしたらベンジーあたしをグレッチでぶってなんて歌って、会社の同僚女子が「ベンジーってロックバンドの人なんだって知ってたぁ~」なんて言ってるのを横目にローソンで買ったオニギリを食べていたブラック企業勤めの頃の嫌な思い出が……ううぅ。

 

と、まあ、それは置いといて。

 

ブランキー・ジェット・シティは、1991年にデビューした日本のロック・バンドです。

 

メンバーは、

浅井健一(G&Vo)、照井利幸(B)、中村達也(Dr)の3人。

 

ロカビリー、パンク、ガレージロックなどを融合させたバンド・サウンドと、都会的な孤独やアウトローの世界を描いた文学的な歌詞の世界観を特徴とする3ピース・バンドですね。

……なんて説明がウィキペディアに書かれています。

 

いやぁ~便利ですね、ウィキペディア。

リアルタイムで聴いていた時は、音楽雑誌を読むくらいしか情報収集の方法が無く、ディスコグラフィを調べるのにも苦労していました。当然、サブスクもYoutubeも無かったので、購入したCDを擦り切れるくらい※実際にはCDは擦り切れませんが聴きまくっていたのは良い思い出です。

 

ただ、僕は……

ミッシェル派のロック・リスナーだったため、そこまでドップリとBJCにハマっていたわけではありません。割合で言えば、ミッシェル7割、BJC3割って感じでしょうか?

 

それでも、当時は音楽を聴くにはCDを聴くくらいしか方法が無い時代だし、ネットも普及していなかったし、音楽の消費スピードも今よりもう少しゆったりしていた時代なので、BJCのアルバムも擦り切れるくらいには聴いていた記憶があります。

 

そして、かなりの衝撃を受けたバンドだったのも事実です。

 

何が衝撃かって……

もちろん、ベンジーこと浅井健一さんの歌声です。

……え?

下手すぎなんだけどっ!

ダサすぎなんだけどっ!

 

マジで、何なん?

 

でも、それでも、CDが擦り切れるくらい聴けたのは、演奏のカッコよさと、まるで映画のワンシーンを観ているかのような歌詞の世界観が圧倒的に凄かったからでした。

 

なんてことを書くと、今どきの(炎上狙いの?)ブロガーの方から、「こんな歌詞を深いなんて言って考察しているファン(オジサン世代)がダサい」なんて辛辣な意見をネットで書かれてしまうのですが、当時は、そりゃあもう衝撃的でしたから。

 

以前、読んだブログの中に、「赤いタンバリン」の歌詞がダサい……だったかな? そんな解釈も読んだことがありました。

 

うん、確かに……。

これが女性に向けた普通のラブソングならダサいかも?

でも実は「赤いタンバリン」が心臓の鼓動のことで、生まれてきた自分の娘のことを唄った歌だとしたら、どうでしょう?

 

まったく解釈が変わってきちゃいます。

 

そんなに美人なわけじゃないけど、そんなBabyから、愛という言葉に火をつけられちゃって少しだけ未来が好きになった元・暴走族の総長……浅井健一さんの父性爆発ソングです。

 

まあ、どこまでが後付けなのかは知らないけど……。

 

そもそも、BJCやミッシェルがカッコよかったのって、カラオケで歌って万人が共感するラブソングや応援歌で溢れていた90年代に、そんなの無視した独自の世界観を曲に詰め込んだオリジナリティ……みたいな? そんなのだった気がします。

BJCなんて、そもそものバンド・コンセプトが、ブランキー市長が作ったジェット・シティという架空の都市で暮らす人々の生活を唄ったもの。なんて壮大なコンセプトでしたもの。

 

ちょっとマイノリティが過ぎる気がします。

 

当時は今みたいに、マイノリティの声が大きく取り上げられる時代じゃないかったから。今では市民権を獲得しているアニオタなんて、そりゃあもう肩身が狭い……。

 

おっと、話が逸れました。

 

さて、実際に手元に届いたリマスター盤CDを聴いてみました。

 

【追記】

このブログを書いた後で知った情報ですが、2024年から始まった再発企画で、アナログ・レコードとサブスクの音源は2026年リマスターではなく、旧マスターがそのまま使われているそうです。

サブスクもハイレゾではない通常の旧盤音質のようです。

2026年リマスターは今のところCD盤のみに採用だそうです。

↓詳細は、こちら。

BLANKEY JET CITY特集|リマスタリングでよみがえる歴代音源、新たな解釈が浮き彫りにする唯一無二のサウンド - 音楽ナタリー 特集・インタビュー - Media | wacoca.com

 

今回のリマスター盤…と言うか再発企画。

コンセプトとしては、元々はアナログ・レコードの発売が主軸です。ハッキリ言ってCDはそのオマケ。悪い言い方だと利権ビジネスという意味合いもあるかもしれません。

 

で、コンセプトですが。

アナログ・レコーディングされたオリジナル・マスター・テープから、マスタリングによるデジタル・リミッティングを行わない事によるオリジナルミックスのダイナミックレンジそのまま再現すること。それが目的です。

 

要するに、CD化する際にカットされる※データの制限上で収録できない高音・低音をカットすることなく忠実に再現することを目的としたアナログ・レコード盤の再発です。

 

ダイナミックレンジというのは「最も小さい音から最も大きい音までの幅」みたいな感じかな?

CDって、特に90年代後半の作品は、迫力ある大きな音量で収録するために、ダイナミックレンジを犠牲にして音量を大きくするのが主流な時代でした。

 

簡単に言うと、マスタリングする際に、ギターの爆音で聴こえにくくなる小さな音※例えばアコギで弦を爪弾くような繊細な音やドラムの鳴らす小さな音を意図的に大きくして聴きとりやすくする…みたいな。

そうすることで、音としては聴きとりやすくなるんだけど、楽器の大・小の音の差が無くなって、立体感や奥行きの無い平坦な音になる。

 

そーゆー音作りは、現代では「ラウドネス・ウォー」の負の遺産みたいに否定的に語られちゃうですね。

 

まあ、これは、イヤホンで音楽を聴くのが主流になった時代に、小さな音でも聴きとりやすい迫力のある音作りを目指した、当時の流行りの音作りだったわけなのですが。

 

アナログ・レコードが復権し始めた頃から、いや、正確には(多分)2009年にビートルズのリマスター盤が発売された頃から、「ラウドネス・ウォー」時代の平坦サウンドに批判が集まり始めてしまったようですね。

 

今回のBJCのリマスター盤CDは、アナログ・マスター・テープから新たにハイレゾリューションを施してのデジタル・リマスタリングってことみたい。

CDなので、どうしてもデジタル・リミッティングは避けられないけど、できる限り原音に近い臨場感と立体感を再現した…とのことですね。

 

今回、届いたCDをiTunesに取り込む際に、好きな数曲を旧・新盤で聴き比べを行いました。簡易的な聴き比べです。

 

この時点での音質の差は、無いに等しい……そんな感じ。

…けど、「Sweet Milk Shake」「SEA SIDE JET CITY」の2曲に関しては、PCで聴き比べた時点で明確な音の違いを感じたので、音質自体は変わっているっぽいですね。

 

これを、高音質なDAPにモニターヘッドホンをつないで聴いたら、どれくらいの音の違いになるのか……。

 

これについては、また次回ってことで。

 

興味のある方は、是非、90年代の孤高の癖強バンド、ブランキー・ジェット・シティを聴いてみてくださいね。

2024年にサブスクも解禁されているので、ハイレゾで聴けば、CDよりもっと高音質で聴けるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カナダ出身のマスロック・デュオ

Angine de Poitrine

「Vol.1」「Vol.2」を購入したのです。

 

 

 

知らない方は、先ずは聴いてみてください。

 

2026年2月に、一本のYoutube動画が突然の大ヒットとなり、あれよあれよと言うまに世界中で知名度が爆上がりした、謎の覆面音楽デュオです。

 

メンバーは、クン・ド・ポワトリーヌ(G&B)、クレック・ド・ポワトリーヌ(Dr)の二人組。

 

ルーパーと言うのでしょうか?

直前に弾いたフレーズをその場で録音して繰り返し鳴らし続けてくれるエフェクト効果がかけられる機材ですね。

エフェクターには詳しくないので、どういう仕組みになっているのかは分かりませんが、上の動画なら、ベースのフレーズを弾いて繰り返しエフェクトさせながら、その上でギターを演奏する、みたいな。

 

なので、ギター+ベースのダブルネックを、一人で全て演奏しちゃう……なんてトリッキーな演奏を披露してくれていますね。

かなり高度な演奏テクニックだなって思います。

 

そりゃあそうですね。

マスロックなんてジャンルの音楽を演ってる方々だもの。

 

は?

マスロック?

…と、首を傾げた女子高生&女子大生&中二男子&メタルキッズ&メシュガー・ファンの方々がいるかもしれませんが、マスロックと言うのは、彼らがかぶっている覆面(マスク)のことではありません。

マスロックとは、変拍子や複雑なメロディ、不協和音、従来のロックとは違う和音やコード進行などを使い、数学的(Math)な楽曲構成で作られた音楽……みたいな?

 

ちなみに、彼らは自分たちの音楽については

マイクロトーナル・ロックなんて呼んでるのかな?

 

これは一般的な音階の1オクターブ(12音)を、もっと細かく分割した24音で表現するみたいな……うん、ちょっと理解はできませんが。解説によると、通常のピアノよりももっと細かな音階で音を表現してる……とのこと。

 

要は、数学的な楽曲構成を持ったドラムの変拍子リズムと、ピアノよりも音階の多い※普段は耳にしない音階を奏でるギターとベースが組み合わさって生まれる、摩訶不思議で気持ちの悪い、それでいて癖になる変態的サウンドを鳴らすバンド…ってこと?

 

とまあ、小難しい話は置いといて。

 

実際に聴いてみました。

 

う~ん、なんだこれ?

確かに癖になる、奇妙なサウンド。

正直、ガツンと衝撃を受けるようなサウンドではなく、聴いてるうちにジワジワと脳内に浸透してきて、気が付くと頭の中に変則なメロディがループしてるって、そんな感じ。

 

1周目を聴いた時は、「ふーん、こんな感じなんだ……」で終わったのだけど、2周目を聴いた時は「へえ、なんか不思議な感覚で良いよね?」ってなって、3周目を聴くころには「ヤッベ、トリップするわっ!」って、そんな感じ。

 

個人的には、演奏に生音感が残っている2024年作の「Vol.1」の方が好みでした。2026年の「Vol.2」は進化してトリップ感が増した分、バンド演奏としての生々しさは薄くなったかな。

 

まあ、僕が個人的にガレージロック好きな、好みの問題ですが。

 

ちなみに、2枚合わせても収録時間が約70分という、絶妙にコンパクトなサイズ感のEPでした。

 

今回、僕が購入したCD盤に関してです。

発売前、タワレコオンラインで見た際は、国内盤CDの発売も出ていたのですが、現在は無くなっています。

発売レーベルが「ディスクユニオン」になっていたので憶えています。レコード国内盤はそのままレーベルが「ディスクユニオン」となってますね。

 

2026年6月21日時点(商品が届いた日)では、ディスクユニオンではCD輸入盤は入荷済。タワレコオンラインはお取り寄せ、Amazonは通常販売はしていないようです。

 

各作品、CDのみのボーナス・トラックが1曲づつ入っていますが、これに関しては曲と呼べる代物ではないSE的な1分ちょっとのオマケ音源でした。正直……邪魔。

 

ディスクユニオンの商品説明では、CDにはシークレット・カード入りと紹介がありましたが、とりあえず、何も入ってないぞ? と思ったら、ガチのシークレットでした。

CDのプラケースをバラすと、その中にカードが封入されているガチのシークレット仕様です。

間違っても、カードが封入されていないと返品するのはやめましょうね。

 

ってことで。

かなりフィジカル盤の入手が困難なバンドですが、興味のある方は、是非、聴いてみてくださいね。