ミッシェル・ガン・エレファント | ぐれむりんの気ままなブログ

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THEE30THです。

昨年、2025年から始まったミッシェル・ガン・エレファントのメジャーデビュー30周年記念企画。

<94k24bit,180g&4k>というテーマのもと、オリジナルマスターテープから新たにリマスタリングを施した96kHz/24bitでのハイレゾ配信、180g重量盤でのアナログ盤の再発売、MUSIC VIDEOの4K画質へのアップコンバートがおこなわれてきました。

 

そして2026年3月1日にリマスターCDボックスの登場です。

 

そんなリマスターCDボックスの発売を※勝手に記念して始めた、オリジナル・アルバム紹介の第8回目です。

▼第7回目はコチラ。

 

 

 

SABRINA HEAVEN

2003年 7thアルバム

前作「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」から約2年振りのユニバーサル移籍第1作目です。

そして、最後のオリジナル・フル・アルバムです。

 

収録曲:

ブラック・ラブ・ホール

太陽をつかんでしまった

ヴェルヴェット

メタリック

ブラッディー・パンキー・ビキニ

マリアと犬の夜

ジプシー・サンディー

マリオン

サンダーバード・ヒルズ

NIGHT IS OVER

 

リアル・タイムで聴いた時には、

ミッシェル、終わった

……って、思った作品でした。

こんなのミッシェルじゃないっ!

 

収録曲10曲中の半分がミドル・バラードや実験的なアプローチの楽曲で、前作「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」の大人サウンド(雰囲気)をより具体化したような作品になっています。ジャズ・テイストな楽曲まで登場です……。

 

……と、言っても、当時の僕にとって、ミッシェルはあくまで「大好きなバンドのひとつ」という位置づけだったように思います。この頃は、椎名林檎さんやスガシカオさんの方に興味が移っていた気がするし、海外のガレージ・ロック・リバイバルも始まりつつあったし、他にも色々な音楽を聴いていた時代でした。

 

正直、リアル・タイムでは「サブリナ・ヘブン」を熱心に聴いた記憶がありません。ミッシェルも駄作を作ることがあるんだな、なんて、そんなことを思った記憶が薄っすら有るような無いような……。その程度のボンヤリした思い出しか残っていません。

 

よく、ロック好きの芸人の方々がミッシェルを神聖視するような発言をされていますが、当時の僕にはそんな感覚は無かった気がします。地方の田舎都市に暮らす自分にとってはフェスなんて現実離れした世界だったし、当時はまだ、ライブの映像を簡単に観れる時代じゃなかったし……。僕にとっては、テレビや雑誌の中で大人気のバンドって感じだったのかも。

 

今だったら、例えばミセス・グリーン・アップルやキング・ヌーのような人気バンド※ゴメンなさい、オジサンはどちらも詳しく知りませんのような存在……なのかもしれません?

 

少なくとも、2003年の当時はミッシェルより宇多田ヒカルさんや椎名林檎さんの方が人気があったように思います。

他にも色々と新しいミュージシャンが出ていたし、僕もそういう新しい音楽を聴いていたので。

 

ただ、あれから20年以上の月日が流れ、自分の中で当時聴いていたミュージシャンやバンド※洋楽・邦楽問わずの多くが「若い頃に聴いていた懐かしい音楽」になっていく中で、今でもあの頃と同じ気持ちのまま聴ける数少ない音楽のひとつ、それがミッシェル・ガン・エレファントだった。そんな感じでしょうか。

 

歳をとって、自分が本当に好きなモノが分かるようになり、要らないモノを捨てていった後に残ったもの。

 

それが、今の僕にとってのミッシェル・ガン・エレファントです……と言うのはちょっと言いすぎな気がします。

 

そんな、

今の耳で聴くサブリナ・ヘブンは……

むちゃくちゃカッコいいっ!

そんな作品です。

 

作風としては※異論はあると思いますがミッシェルの作品というよりも、この後のチバユウスケさんのバンドであるROSSOThe Birthdayへと向かい始めた雰囲気を感じます。

※実際、ロデオとサブリナの間に発表されたチバさんのソロ・プロジェクト「ROSSO」の音楽性に通じるものを感じます。当時はまるで良さが分からなかった作品でした……。

もしも、ミッシェル・ガン・エレファントが解散せずに活動を続けていたら、最終的にはThe Birthdayのようなバンドになっていったのかもしれないな……と、そんなことを考えちゃいますね。

 

リマスター音質については、旧盤との差はほとんど感じません。

2003年作品という時代的(技術的)な問題なのか、レコード会社を移籍した(エンジニアが変わった?)影響なのか、このアルバムは旧盤自体の音質がすごく良かった気がします。

 

無理やり違いを探し出すなら、例えば、「ブラック・ラブ・ホール」のギター・リフ※特に歌の後ろで鳴っている小さめのリフなどの分離が良くなり聴きやすくなった……かも?

例えば、最初のサビ部分「ブラァーック・ラァーッブ・ホーッル」ってチバさんの絶叫※ラ行は巻き舌の後ろで鳴ってるギター・リフ。旧盤だとボーカルや他の演奏に埋もれて聴こえにくくなっているのが、リマスター盤だと分離が良くなってワズカニ聴きとりやすくなっている……みたいな。

本当に、ワズカな差です。気のせいかもしれません。

 

全体的に、収録曲全ての音の分離が良くなっているのかも?

気持ち、低音も持ち上がった気もします。気がする程度です。

 

ミッシェル旧盤では顕著(?)だった音圧の上げすぎによる音割れや歪みも、サブリナ・ヘブンの旧盤には感じません。

 

正直、オジサンの耳ではリマスター盤の音の変化はほぼ無いに等しい状態です。モスキート音が聴ける若い耳だと色々な音質の変化に気が付くのかもしれませんが、往年のファン※40代以上には分からない気がします。実際、僕には分からないので……。

 

いえ、これはリマスター盤の否定ではありません。

 

そもそもミッシェル・ガン・エレファントはガレージ・ロック・バンドであって、ジャズやクラシックや、ましてや大衆向けのポップスではないのです。

綺麗な音のミッシェルが聴きたいなら※往年のファンには不評かもしれませんが、僕はAIカバーをお勧めします。

特にこのGEAR BLUES ARCHIVEさんのAIカバーはお勧めです。

下手にバラード調やアコギ調にすることなく、原曲の雰囲気を残したカバーは往年のファンも納得ではないでしょうか?

※唯一気になるのは、画像のタトゥーでしょうか? ミッシェルにタトゥーのイメージはありません。タトゥーはブランキーです。ちなみに、上の2曲はシングル・カットすらされていないアルバム曲(人気曲)だったりします。

AIカバーだと、歌詞が聴き取りやすくて良いですね。

まさか、こんな男気溢れるガレージ・ロックの「ブラック・ラブ・ホール」の歌詞にニャオなんて言葉が使われているとは。

 

サブリナ・ベイビー

しっぽをふって ニャオ

 

実はここだけの話。

リアル・タイムで聴いた時は※僕は歌詞カードをあまり見ない人なので、サブリナ・ベイビーの部分は「しゃぶりなベイビー」って歌ってるとずっと思っていました。

ちょっとチバさん、いくらなんでも表現が露骨すぎるでしょって思ってましたが……そう聴こえるように歌っていたのかも?

 

それにしても、まさか、これがミッシェルのラスト・アルバムになってしまうとは……。

 

実際には、この後にもう1枚「サブリナ・ヘブン」と対になる「サブリナ・ノー・ヘブン」が発売されますが、そちらはミニ・アルバムという括りになっています。

 

チバさんはサブリナ・ノー・ヘブンを「ミニ・アルバムとは思っていない。ただ曲数が少ないだけ」と発言していましたが、サブリナ・ヘブンに封入されている応募券用紙には、…~発売予定のミニ・アルバム「サブリナ・ノー・ヘブン」に~という文言があるので、間違いなくミニ・アルバムですね。

 

2枚組の作品として発表する案もあったようです。

「2枚組って、結局、全部聴かないから……」とチバさんはインタビューで言ってた気がします。

 

個人的には、「サブリナ・ヘブン」収録の実験的な楽曲「マリアと犬の夜」「サンダーバード・ヒルズ」「NIGHT IS OVER」の3曲の代わりに、次作収録の「ミッドナイト・クラクション・ベイビー」「デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ」「PINK」の3曲が収録されていれば……なんて思ったこともあります。

ついでに言うと、「太陽をつかんでしまった」のカップリング曲「ヴァレンタイン」もカッコイイ曲なので、アルバム未収録なのが残念無念でした。

公式音源がYoutubeに見つからないので、こちらはAIカバーで。

 

「ヴァレンタイン」はこれまでずっとアルバム未収録(ベスト盤にも未収録)の楽曲でしたが、今回のリマスターBOX限定盤の「RUMBLES-Disc2」で初めてアルバム収録となりました。

配信やDLでは(旧盤は)普通に聴けるのかな?

 

ハッキリ言って、ヴァレンタインも旧盤とリマスター盤の音質に区別はつきません……。

 

興味のある方は、是非、聴いてみてくださいね。

 

【ちなみに】

ミッシェルのカバーですが、BIS新生アイドル研究会というアイドル・グループ(?)も数年前にカバーしていますが、MVを観てちょっとだけ痛々しい気持ちになってしまいました……。

※あくまで個人の意見です。

子供たちも観るであろうアイドル(?)のMVで、煙草をカッコいいファッションのように演出するこのセンスの無さ……。

あるいはそんな批判を狙った炎上商法なのか?

ラ行の巻き舌も再現されてて、カバー自体は悪くないのに……もう少し何とかならなかったですかね?

オリジナルMVをリスペクトしているのかバカにしているのか、ヤニで固めてる肺の中から「愛という憎悪」を叫んでいるオドロオドロシさがまるで見えないし、何より、咥え煙草がギリ・カッコよかった30年前のロックの感性を今見せられても……ね。

 

良い子の皆さんは、決して真似しないでくださいね。