こんにちは!

前回は、令和6年6月から保険診療の大改訂がされ、

その一例として

3例

①CAD/CAM冠、インレーの適用範囲が増えた

②光学スキャンがインレーで保険適用に入った

③PMTCに保険点数が配分された

 

をご紹介いたしました。

 

今回はその続きとして

●矯正相談が保険適用に入りました。
学校歯科検診で歯並びに問題があるに☑が入ったお子さんは

公費で歯科矯正相談を受けられる仕組みが出来ました。

こちらについてご紹介しておきます。

毎年、たいてい決まった時期にお子さんは学校で歯科検診を受けて

その結果のお知らせを保護者の方に見せてくれていると思います。
昔は、歯科検診と言えば虫歯と歯ぐきの状態、歯磨きができていそうかどうか?程度のチェック内容でしたが、

昨今の集団歯科検診は、生え変わっているはずの乳歯がまだ残っていたり、歯並びやかみ合わせや顎関節に問題があると

チェックするようにその検診内容も大きく変化してきました。

 

それで、虫歯や歯茎の状態に☑が入っていると

親御さんはお子さんを近隣の歯医者さんに連れて行って

歯科医院できちんとした検査を受けなおして

治療や指導をしてもらう事が当たり前になっています。

それは、虫歯や歯磨きの状態や歯茎の状態が悪いとCやG等の保険病名をつけて

どこの歯科医院でもきちんとした検査と指導と治療を行ってもらえる保険医療の仕組みが

ちゃんと出来上がっていたからです。

ところが、

最近のお子さんで虫歯があるのは

ネグレクトを受けているか困窮家庭を疑うような

歯や子どもに全く関心を持てないとんでもない親の元に育っているお子さんぐらいと言われるようになっており、

ほとんどのお子さんは虫歯はなく歯磨きもある程度する習慣がついていて

(前回書いたように歯垢染色液で染め出して確認してみると2割程度は磨き残しがあるのが普通なので

染め出しをしない状態で集団歯科検診を行っても細かい部分の問題は見逃されるのが普通)

歯ぐきもそんなに腫れていない(ぱっと目視でわかる程度の酷い歯周炎にはなっていない)のが

一般的なお子さんの像になってきています。

 

それは長年歯科がとても頑張って啓蒙活動や歯磨き指導を行ってきたり

民間の企業や歯科関連品を取り扱う各事業体が製品開発を進めて来た長年の素晴らしい成果の賜物なのでしょう。

特にフッ化物入り歯磨き粉の流通が当たり前になり

お子さん用歯ブラシも各種販売されていますから

歯磨きの習慣があればまあほとんどのお子さんに虫歯や酷い歯肉炎は見られなくなってきています。

またかかりつけ歯科制度が浸透し、

地域にたくさん喜んで子どもを診てくれる歯科医院が増え、

さらに

小児・学童期は医療費自己負担ゼロという地域がほとんどになってきていますから

虫歯になりやすそうな部位にはさっさとシーラント処置をしてもらうお子さんだらけになっていますから

子どもの歯の健康に関心を割ける親御さんの元に育っていれば

日本人の平均像として

子どもには虫歯も歯肉炎もほとんどないというよい時代になってきているのです。

ところが、

日本国民には健康的な生活を送る権利があるはずなのに

ずっと手を付けられずに無視され続けて来ていたのが

歯並びやかみ合わせだったのです。

(ネット上から)

こういう歯並びやかみ合わせに問題を抱えている人って、

いつから問題を抱えていたのですか?

と考えるとわかりますよね。

それは子どもの頃からですからね。

2人、、「歯列 咬合の診査 異常なし 要観察 2要精検 継続的な観察を要する、 軽度の不正合が認められる かなり重度な不正合があり、 精密検査が必要と判断される 反対咬合: 反対咬合:3歯以上 3歯以上 上類前突 オーバージェット8mm以上 (歯鏡直径の 1/2以上) 開 咬 上下前齒切綠問垂直的空隙6mm以上 6mm以上 (歯鏡のホルダーの太さ以上) 叢 生 :障接抜が互いの歯冠補経の1/4以上の重なり /4以上の重なり 正中離開 上頭中切齒問6mm以上 (歯鏡のホルダー (歯鏡のホルダーの太さ以上) その他: 過蓋咬合 その他:過蓋咬合・交叉咬合・ 交叉咬合• 缺状咬合 一歯のみの暮しい異常等 要観察」 観察」とし、学校歯科医所見期に練正治療中と記載 とし、 学校歯科医所見欄に矯正治療中と記載 ※矯正治療中の場合 Γ1 反対咬合 著しい上類前突 開咬 著しい護生 著しい正中離開 過蓋咬合」というテキストの画像のようです

歯並びも咬み合わせも一朝一夕に生じる健康問題ではなく

ずーーと子供の頃からの悪い芽がどんどん問題を抱え続け

その結果、

歯を失ったり、歯周病を誘発したり、歯の破折リスクが爆上がったり、

磨き残し部位が増えどうやっても磨けない部位が生じたりして虫歯に繋がっていったり、

歯並びが悪いがために虫歯になって神経の処置が必要になって抜髄になって無髄歯になっったために歯が黒ずんで見た目に大きな問題を抱えたり、

歯並びが悪かったり顔の形が歯並びに起因して特徴的だったりするから

クラスメートに馬鹿にされたり気持ち悪がられたり、コンプレックスを抱えて思いっきり笑うのが憚られる暗い学校生活を強いられたり、どの世界の人が見ても日本人の悪い歯並びが放置されているのは何故???ですか???

と馬鹿にされたり蔑まれたり気味悪がられたり笑われたり・・・・・

これって、

憲法の基本的な人権が蔑ろにされているのではないですか??

 日本国憲法第二十五条は、(1)「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」 

 

憲法は、すべて国民は個人として尊重され、生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、立法その他国政の上で、最大の尊重を必要とし(十三条)全て国民は法の下に平等であって人権、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において差別されず(十四条)すべての国民に対し健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を保障し、国はすべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない(二十五条)旨を規定している。これらの条項は、生存権の重要な部分をしめる医療と人権に関する憲法の基本的な考え方を明らかにするものである。

 


って、色々なところから指摘を受けるようになるにしたがって、

国がやっとその重い腰を上げ

学校歯科検診で歯科医によって歯並びやかみ合わせや要注意状態で乳歯が晩期残存していたりしている項目に☑がはいったらその相談までは健康保険を使って歯科医院に行ってもらってよいですよ

(さらに公費負担制度があるのでお子さんが保険診療を受ける場合は、

実質自己負担無料や数百円程度でOKとやっとなったのが

今回の保険の大改訂の目玉なのです!!素晴らしい!!!!

 

第212回国会に衆議院厚生労働委員会から提出され、

1 請願審査に関する件 ・本委員会に付託された請願(18 種 146 件)について審査を行いました。 

・以下の請願について、採決の結果、全会一致をもって採択の上、内閣に送付すべきものと決しました。 (賛成-自民、立憲、維新、公明、国民、共産、有志)

 ① 難病・長期慢性疾病・小児慢性特定疾病対策の総合的な推進に関する請願(1件)

 ② 全ての世代が安心して暮らせる持続可能な社会保障制度の確立に関する請願(12 件) 

③ 子供の歯科矯正治療における保険適用範囲の拡充に関する請願(1件)

https://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_rchome.nsf/html/rchome/News/Honbun/kourou21220231213005.pdf/$File/kourou21220231213005.pdf

引用:

学校の健康診断で要治療となった子どもの歯の矯正は、保険適用にしてほしいー。山梨県北杜市の小尾直子さんの訴えから始まった署名が、8万1000人にまで広がっています。小尾さんは1月15日、橋本岳厚生労働副大臣に直談判橋本副大臣は「保険適用されないのはスジが通らない」と改善を約束しました。
 小尾さんの長男(高3)は中学2年のときの歯科健康診断で、「歯列・咬合」が「要受診」という結果の「お知らせ」を学校からもらいました。「お知らせ」には歯科を受診し、結果を学校に提出するよう書いてありました。
 虫歯の治療の折に歯科医師に矯正の費用を相談することもありました。矯正は保険適用とならず自己負担です。精密検査だけで5万5千円。矯正費用は30万~70万円。毎回の診察も5000円から1万円で、総額65万~95万円かかることがわかりました(相談に行った歯科医院での治療費です。うちの歯科医院ではそこまでかかりませんが・・・)。
 小尾さんは母子家庭。本業だけでは生活費が足らず、アルバイトをする生活です。学校に出す受診結果には、「経過観察中」と書いてもらいました。
 小尾さんの長男は以前、「もしおれが宇宙飛行士になりたくても、歯が悪いから、なれないな」と話したことがあります。「歯並びが悪いことで子どもの夢が壊され、将来の職業選択に影響が出ることもある。息子が笑ったときの歯並びを見るたびに苦しい思いになります」

共感広がり署名8万人

 保険適用を求めて1人で自治体に請願を出すなかで共感が広がり、2017年1月、「保険適用拡大を願う会」が発足。昨年1月からとりくんだ「子どもの歯科矯正に保険適用の拡充を求める」国会請願署名は8万1000人にのぼりました。地元自治体や国会議員、日本学校歯科医会などの関係団体に要請を続けています。
 検診項目作成に関わる日本学校歯科医会に「保険が適用されないのになぜ『歯列・咬合』の項目があるのか」と聞くと「歯並びが悪いと全身に影響を及ぼすため、項目から抜くことはできない」と言われました。
 日本共産党の宮本徹衆院議員も同席した、橋本副大臣との面談で小尾さんは訴えました。「費用の負担が高額で治療に踏み切れない親子は周りにも多くいます。2人の子どものうちの1人しか治せない、という声も聞きました。学校検診で要治療と通知されれば、治療に該当します。治療が必要な場合は保険適用にしてほしい」
 検診項目は厚労省とも協議して決めています。

学校検診で要治療となる項目では、

「歯列・咬合」以外に保険が適用されない項目は「ない」と橋本副大臣。

橋本副大臣は「学校から要治療と指摘され、

受診結果を出せというものに保険が適用されないことはスジが通らない」とのべ、

「関係団体と調整したい」と応じました。

 

(注:私的に得た情報を基にネット検索をしたらこのページが上がったので貼ってあります)

 

同じ歯科治療のなのに、歯科矯正については「相談料」から保険が適用されず、

3,000円~という料金が発生します。

これでは相談することすら考えてしまいますし、本来の医者の仕事に疑問を持ってしまいます。

相談することすら躊躇させてしまう今の医療制度では、頼るべき場所(病院)に足を運ぶことすらできません。

その点も十分考えたうえで、一刻も早い医療制度の見直しを行ってもらいたいと思います。

 

こういう国民一人一人の問題意識が

国にきちんと伝わっていくことは

本当に大切なことなのだな~~~~!!!

活動には歯科医師側として頭が下がります。

 

確かに!!

学校歯科検診で外せない集団検診項目に

☑が入った後の受け皿が公的に用意されていなければ

片手落ちです。

ということで、

この度の保険の大改訂から

国が学校歯科検診で☑が入っているならば

その受け皿として令和6年6月から

地域の歯科医院できちんと歯並びに関して保険診療で相談できるように

大改善がなされました。(新設)

 

保険医が頼りにしている赤本によれば(この本、保険改定の度に歯科医院は買う必要があり1万円もするので高いんですよ)

学校歯科検診で不正咬合の疑いがあると判断された患者に対して、

歯科矯正治療の保険適用の可否を判断するために必要な検査・診断等を行った場合、

歯科矯正相談料を算定する事。

歯科矯正相談料2は、歯科矯正診断料/顎口腔機能診断料の施設基準届出をしていない一般歯科医院で算定する。

 

つまり、親御さんが好きな歯科医院を選んで

学校歯科検診結果の紙(歯並びに問題があるとか、要注意歯があるとかに☑が入っていると行きますよね)をもって

歯科医院で「診てもらいたいんですけど~~~」と予約して行けば、

学校歯科検診で不正咬合の疑いを指摘されて来院という事から

保険適用で(小児、学童、学生の時代の医療費は地域行政から助成があって実質無料)

岡山市の場合はこちら(他所のエリアよりショボい)
 

子ども医療費助成制度の拡充内容について。小学生の通院自己負担は1割負担から無料へ、中学生の通院自己負担は3割負担(助成なし)から1割負担へ、高校生の通院自己負担は3割負担(助成なし)から1割負担へ、高校生の入院自己負担は3割負担(助成なし)から無料へそれぞれ医療費助成制度が拡充されます。

 

 

レントゲン(パノラマ)、型どり、口腔内写真、顔面写真などの検査小学生なら無料(岡山市)で、

中高生なら1割(岡山市)で受けられて

きちんと診断と説明を受けられることとなりました!!!

さらに、

万が一保家診療で矯正治療を受けられるケースに該当すると診断される場合

外科矯正が必要になるほどの骨格的な問題を抱えているケースの他、

以下のケース(歯科だけではなく医師の診断書が必要になる場合もあります)

  1. 唇顎口蓋裂
  2. ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む。)
  3. 鎖骨頭蓋骨異形成
  4. トリーチャ・コリンズ症候群
  5. ピエール・ロバン症候群
  6. ダウン症候群
  7. ラッセル・シルバー症候群
  8. ターナー症候群
  9. ベックウィズ・ウイーデマン症候群
  10. 顔面半側萎縮症
  11. 先天性ミオパチー
  12. 筋ジストロフィー
  13. 脊髄性筋委縮症
  14. 顔面半側肥大症
  15. エリス・ヴァンクレベルド症候群
  16. 軟骨形成不全症
  17. 外胚葉異形成症
  18. 神経線維腫症
  19. 基底細胞母斑症候群
  20. ヌーナン症候群
  21. マルファン症候群
  22. プラダー・ウィリー症候群
  23. 顔面裂(横顔裂、斜顔裂及び正中顔裂を含む。)
  24. 大理石骨病
  25. 色素失調症
  26. 口腔・顔面・指趾症候群
  27. メビウス症候群
  28. 歌舞伎症候群
  29. クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群
  30. ウイリアムズ症候群
  31. ビンダー症候群
  32. スティックラー症候群
  33. 小舌症
  34. 頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群及び尖頭合指症を含む。)
  35. 骨形成不全症
  36. フリーマン・シェルドン症候群
  37. ルビンスタイン・ティビ症候群
  38. 染色体欠失症候群
  39. ラーセン症候群
  40. 濃化異骨症
  41. 6歯以上の先天性部分無歯症
  42. CHARGE症候群
  43. マーシャル症候群
  44. 成長ホルモン分泌不全性低身長症
  45. ポリエックス症候群(XXX症候群、XXXX症候群及びXXXXX症候群を含む。)
  46. リング18症候群
  47. リンパ管腫
  48. 全前脳胞症
  49. クラインフェルター症候群
  50. 偽性低アルドステロン症
  51. ソトス症候群
  52. グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)
  53. 線維性骨異形成症
  54. スタージ・ウェーバ症候群
  55. ケルビズム
  56. 偽性副甲状腺機能低下症
  57. Ekman-Westborg-Julin症候群
  58. 常染色体重複症候群
  59. 巨大静脈奇形(頸部口腔咽頭びまん性病変)
  60. 毛 ・鼻・指節症候群(Tricho Rhino Phalangeal症候群)
  61. その他顎・口腔の先天異常」

保険医を取っている矯正治療を保険適用で提供するための施設登録をしているような

保険医でありさらに矯正専門医で外科矯正などの高度な矯正治療まで提供している一体それどこ???と

一般のかたにはどこがどうなのか???よくわからないでしょうからお勧めの施設へ

おかかりになった一般の歯科医院からちゃんと紹介をしてもらえるものと想像できます。

 

紹介された先では、

その歯科医院の専門的な規格に基づいて再度必要な資料が採取され保存され

さらにセファロ撮影によるセファロ分析まで保険診療で受けることが出来るようになりました。

 

つまりは、

学校歯科検診で早めに成長発育の問題を集団検診下で発見してもらい

早めに相談を受けられる環境がこれで整ったことになります。
一般歯科では上記に上げたような非常にシビアなケースではない軽度の成長発育に問題を抱えているケースを担当する事となり、

予防矯正や小児矯正を受けることが出来ないお子さんであったとしても

口腔機能発達不全症の病名があるので

その病名の元、お顔つきの異常や歯並びの異常、飲み込みや食事の食べ方、発語発音、姿勢、舌の筋力、ポジションなどについて

17歳まで継続管理下にいることが可能となり、

その他の歯科疾患の継続管理とともに口腔機能についても保険診療で指導管理を受けることが可能になったのは

本当に素晴らしい事ですね!!

歯並びが悪くなったり、歯が欠けたり、歯の一部が弱くなったり色がついたり、

歯ぐきの腫れがいつまでも治らなくて口が超臭かったり・・・・・・

色々な疾患の芽は子どもの頃からちゃんとあるので、

それをきちんとよい方向へと修正していくことを歯科医院で行ってもらったり

教えてもらっておいたり、

後に必要となるだろう本格矯正の費用や期間などの概算を聞いておき生活費から仕分けしてレジャーや役に立つのか絶たないのか?わからないような習い事に使い果たすのではなく計画的にお金を貯めておけるという事は

お子さんのその後にとって

本当に役立つことですよね!!

 

という事で、

今回、

実に素晴らしい保険の改定がありましたので

お子さんをお持ちの親御さんは

しっかりとその恩恵を甘受してください!

 

当院では、

保険適用に入る前から

しっかりと小児期の口腔機能の発達と向き合って

すでにベテランの域に入った歯科衛生士達が

しっかりとお子さんの成長発育の問題を指摘し

指導管理してくれます。

しかも、

従来型の小臼歯抜歯による歯の移動スペースを確保するタイプの矯正歯科医院ではない為
お子さまの成長発育に応じて様々な効果的な既製品のトレーナー装置を駆使して非常に安価で

歯並びまでも綺麗に治してきた実績の数々がすでにあります。

実際に成長発育期に歯並びよくお顔よく育てていくことは自費治療になりますが、

学校歯科検診で☑が入っている紙をお持ちいただければ相談は公費で(自己負担金無料)で行えます。

 

とうとう、日本もここまで来たのか~~~~!

と、感慨深く思っております。
学校に行っている間は、せっかくの権利ですから
毎年歯科検診の紙をもって相談に行ってください!!

大人になったらもう美容のためにという事に分類されちゃうことが多くなるし、

歯ぐきが歯の移動に対してついてきてくれなくて歯が長~くなったり

ブラックトライアングルが出来て悩みが深くなったり、

そもそも、小さな頃に歯医者に行かなかったツケが溜まりにたまって

歯並びだけの問題で終わらない…という事によくなりますから

子どもの頃は公費をしっかり使ってきちんと歯科医院に行きましょう!!
 

 

こんにちは。

皆さん、ご無沙汰しております。

この度、久々に歯科の保険診療の内容が大きく変化します!

 

今回の改定に名前をつけるならば「自費ツブシ」とでも命名しましょうか。

 

今まではず~~と、4月に保険の改定があったのですが、

今回は改定の現場の準備がとても大変だからか?

6月1日からの大改訂になりました。

 

2カ月も遅れるなんて、

その改定の影響力の大きさ、何だか恐ろしいですよね。

とはいえ、きっと多くの患者さんにとっては朗報なのではないかと思いますよ。

 

1.まず、白物治療と言われていたハイブリッドレジン系のCAD/CAMものでの治療が

材料業界ではずっと囁かれていたのですが、

大臼歯のしかも最後臼歯までが保険で適用可能になりました

(一部例外もあるのでおかかりの歯科医にご確認ください)

 

ハイブリッドレジンとはレジン(樹脂)にたくさんのセラミックの粉を練り込んで工場で固めて作ってあるブロックを

技工所の専用機械で削り出して作るもの(CAD/CAM)です。

ちょっと前までこれを都会の歯科医院ではセラミックと言って提供していたりしたその代物です。

セラミックの粉の含有率は結構高くなっていますから

安直な歯科医院ではハイブリッドセラミックをセラミックに分類して高額に自費で提供していたりしたので

まず、これがほぼ全て保険適用で可能になります

もちろん、セラミックにはかなりの種類とグレードがありますから

ハイブリッドセラミックでも自費専用のものもあります(日本の保険適用を取ってないもの)。

さらにセラミックの上位クラスにはe.maxなどの多種多様のガラスセラミックや

多種多様の超硬いジルコニアから多少硬めのジルコニアまでなど、

材料もですが、

その作り方も多種多様で、

天然歯にそっくりに見えるようにするために匠の技をもつ高級セラミスト(セラミック作製に命を燃やす技工士)

に作ってもらうとなると技工代だけで数万円かかってしまうという超ハイグレードのものまでピンからキリ。

とてもとても幅広くありますから上を見ればキリがないわけなのですが、

とりあえず最低限の、単に工場で作られたブロックから機械で削り出したものをツルツルっと磨いただけの

白い冠や白いインレーやアンレーがほぼ全部保険適用で可能
素晴らしい時代が到来です。

 

2.光学スキャナーでの型どりが一部保険適用に!!

6月1日から光学スキャナーでの型どりが保険適用になりました。

とはいえ、こちらはまだCADインレーに限定されています。

インレーと言えば、保険診療では隣接面虫歯の治療には欠かせないものですが、

実は光学スキャナーの2級インレーの精密な型どりは非常に難しく
光学スキャナーで精密に型どりできる程度の2級窩洞なんだったら(2級窩洞のグレードも多種多様なのでね)

レジンで詰めればいいんじゃない?って思っちゃう歯科医も大勢いると思いますが、

そんな細かい難易度とかはお役所にはわからないでしょうし、

歯科医も業界関係者もそれをわかってもらう必要もさらさらないと(メリットがない)と考えたんだと思います。

とりあえず光学スキャナーが一部保険適用に入ったという事が大切なのでしょう。

製造業も儲かりますし、輸入業者も儲かりますし、販売業者も儲かりますし、材料屋も儲かりますし、

導入した歯科医院ももしかしたら役だったな~今回の保険改正はと考えてくれるかもしれませんし、

技工所もやっぱり時代の流れにはこれ以上逆らえないな~~とデジタル化を推進せざるをえないでしょう。

とりあえず、経済活動に貢献しますからそういうのは政府はどんどん推進するのでしょうね。

ついに、ずーっとそろそろでは?そろそろでは?と言われ続けていた

光学スキャナーでの型どりが一部保険適用に入りました

型採りでオエ~~~って気持ち悪くなっていたお口の中に何かが入ると窒息しそうになる鼻口腔機能が低い過敏患者さんには

光学スキャナー保険適用は一筋の光なのではないでしょうか?
大きな深い歯茎の下にまで進んだような虫歯では上手く型どりしてもらえることは期待薄でしょうから

とにかく早めに歯科医院に行ったほうがよいですよ

虫歯は早期発見早期治療、その後メンテナンス予防管理がとっても重要ですからね。

奥歯の深い虫歯を遅くなって発見とかはどんな治療でも治療難易度は爆上がってますから

とにかく定期的に歯科医院を受診して疑いがあればレントゲン撮影を拒まず

早期発見早期治療を受けられるように自分で自分の環境を整えておくことは

光学印象に限らず何につけても大切ですね。

 

3.PMTCが保険適用に!!しかも、毎月可能に!

そもそも、自費のPMTCと保険の機械的歯面研磨の何がどう違うんだ?

問題というのが以前からあったと思いますが、

保険の赤本に保険の機械的歯面研磨は歯面研磨剤を用いて汚れがついた歯面を綺麗に磨きあげる事と

明記されていますから1時間1万~~で自費で丁寧におこなっていようがいなかろうが

それ、保険適用の内容と変わりませんから。

保険診療で1時間枠で丁寧にしてもらえるところに行けば保険適用です。

歯科医院には3000円程度の自己負担額を支払うだけですし

保険適用のほうが細かい保険のルールにのっとって

きちんと画像管理もしてくれるでしょうし、

紙出し費用を支払えば(加算点数がある)どこが汚れていて磨き残しがあるのか?記載された紙を出してもくれるでしょう。

 

そもそも、歯科衛生士実地指導というものを算定されている際(80点)に

きちんと歯垢染色液を使って歯垢を染め出してくれているのか?

あなたにも見えない歯垢を歯科衛生士なら隅々まで見えるのか?って問題がありますから

きちんと毎回歯垢染色液で歯垢を赤くあるいは2色で染め出してもらい

その色を歯科衛生士の高い技術力で(技術が低いなら通院する必要性も疑問になる)

きちんと隅々まで磨き上げてくれているのか?

色を付けないとわかりませんからね。

歯科医院できちんと隅々まで歯面を磨き上げてもらうと

歯面は本当に信じられないくらいツルツルピカピカに輝いて

お口爽やか~息爽やか~になりますよ。

舌で触ったときの感覚も非常にスムーズで

ヌルヌルがない新品のお風呂に入ったような感覚に!

石鹸カスや脂汚れ細菌汚れカビ汚れなどでヌルヌルしているお風呂場って気持ち悪くないですか?

一旦歯科医院でリセットしましょうよ。

機械的歯面研磨は歯科衛生士の匠の技の結晶です。

それを保険診療で毎月受けられるなんて幸せすぎですよね!!

歯科医院には定期的に行って

お口の汚れと細菌叢の悪化を防いでもらいましょう。

 

子どもならば30分枠の短時間でも可能でしょうが、

複雑化した大人の歯の場合、特に歯周病が進んだり元々歯冠長が長いやせ型脆弱なお顔の人、

すでにたくさんの修復物があったり、欠損歯があるような人の場合、

お口の中の凸凹はかなり複雑化していますから

綺麗にしてもらうには結構な時間を要します。

大抵1時間枠は必要でしょう。

それを15分枠でグルグルぶんぶんブンまわずのが保険診療ですと割り切って歯科医院を運営しているところも

沢山ありますが、

もうそういう時代ではありませんから(周囲に歯科医院がほとんどないため治療枠の方が優先順位が高くメンテナンスに時間枠を割けないという歯科医院も世の中にあっておかしくないが、それはそれが地域の歯科需要なので保険診療枠をどう運用するか?は各歯科医院の院長の責任ですね)

きっとあなたの周りにも複雑化してしまったお口の状況に応じて必要であればちゃんと1時間枠を確保して

保険診療で染め出した歯垢の隅々まできちんと汚れを磨き上げてくれる歯科医院はいくつかあるはずですね。

そういう歯科医院をかかりつけ歯科医院に持てれば最高の幸せでしょう!!

 

当院は、
大人の方のメンテナンス枠は保険診療で1時間の予約枠でずっと行っていましたから、

この度、機械的歯面研磨にきちんと保険点数がついて歯科衛生士さんの丁寧な仕事がちゃんと評価されるようになり

よかったな~と思っています。

 

次につづく・・・・・

 

 

 

本日は、

乳歯列期や交換歯列期に使用して

よい顔・よい歯並び・よい口元・よい機能を獲得させるための

T4K(Myobrace)プレオルソのような

上下一体型既製品 トレーナー装置の使い方に関して

とても重要なことをお教えしますね。

 

当院ではT4K(各種Myobrace含めて)やプレオルソやムーシールドなどを用いて

小さなお子さんの頃から

既成品の型枠に合致したような

規格内の歯並びとお顔に育つように

永年の間、歯科医院スタッフ総出でサポートいたして来ております。
日本全国の歯科医院様から依頼されて

各地にセミナーを行いに行っていたりもしています。

こちらは当院に通院されたお子さんたちが使い破壊してきた装置の数々です。

山のような破壊しつくされた装置のうちのいくつかが記念として保存されています。

汗と努力の証ですね。

お顔や歯並び、歯の交換時期に問題を抱えておられる多くのお子さんは、

元々が規格外に育って困っておられるお子さんばかりなので、

綺麗な型枠で作られている既製品を使うとどんどん装置は壊れてきます。
装置は薄めのシリコン製の「T4Kソフト」から開始するのが一般的です。

その程度の装置でなければ最初に受け入れ難いお子さんだらけです。

そしてそのとても軟らかくて薄めの既製品をしばらくはめてお口で保持しておくことさえも

難しい状態からの開始になることがほとんどです。
どんだけ機能が低く形態も規格外なのか~~~という感じですが

それが普通でしょう。

それくらいでなければ歯科医院に自費で小児矯正を希望してくる親御さんは岡山の場合ほとんどいません。

お口の中ほとんどを支配する結構大きな装置ですし、

しかも上下一体化している装置ですから

そんなものがお口に入ると

規格外の歯列で顎の位置が最初の一歩なので

装置は安定せずに

しばらくはグニャグニャグニャグニャと

落ち着くことなく口の中を勝手に

マッサージしてくれて

お子さんのお口のキャパを広げてくれるための役に立ちます。

装置を最初にお渡しする際は、

使用法に従ってお口に装置を入れてもらい

タンタグという装置についた出っ張り部を舌の先でなめてもらい

舌の正しい位置づけをまず体験してもらいます。

この舌の正しい位置づけを獲得できていない子どもだらけなのが

日本の大問題なのですね~~~~~!!

もちろん、海外でも歯並びや顔つきに異常が生じているお子さんや成人の方のほとんどが

舌の位置づけを間違って育ってしまった方と言われています。

タンタグのところを舌の先でなめ続けるこれが

正しい舌の位置ですよと

はじめてお子さんは教わるのです。

正直言ってとても酷いお子さんの場合、このタンタグを舐める事さえ無理というお子さんも中にはおられます。

舌を口蓋につけたことが生まれてほぼなかったのか???というような酷い状態に陥っているお子さん。

そういうお子さんの多くが舌小帯短縮症です。

舌小帯短縮症 - Wikipedia

ただ、この舌小帯は早期に外科的に切ってしまうという考え方もありますが、

多くのケースでトレーニングを根気よく継続されればどんどん伸びていってくれます。

授乳障害にもなるし発語障害にもなるから

さっさと切ってしまう事を推奨する歯科医も多くいますし、

歯科医だけではなく医師も助産師さんも切ってしまう事を推奨しています。

当院では、T4Kやムーシールド、プレオルソを上手く使って

MFTというお口や首や肩甲骨などのトレーニングを行ってくれれば

切らなくても全く問題なく伸びてしまうお子さんがほとんどですから

早急に切るという選択はしていませんが、

切りたいという方にはレーザーでも切れますし、

口腔外科医による外科手術でも保険適用で切れます。

切ってもそのままでは逆に癒着して動きが変わらなかったりしますから

舌のトレーニングを併用することは必要とされています。

 

舌の正しい位置を教わったお子さんは、

「装置のタンタグというところを舐めておくのが

正しい舌の位置だからね」と人生で初めて舌の正しい位置について指導を受けることとなります。

そこで、それが仮に上手く舐められたとして、

次は唾の飲み込みの練習が必ず必要になります。

舌先を正しい位置に伸ばしておいておき

何回か装置をぐにゅぐにゅと噛んでいただきますと

装置のぐにゅぐにゅとする刺激とともに唾液がお口に溜まってきます。

そのツバをごっくんと装置を入れたまま飲み込めるか?とりあえず確認しておきます。

そうしておかないと装置を手渡してもお子さんは唾が口に溜まるたびに装置を取り出して唾を飲みこもうとするため

帰宅されてから、親ごさん「からうちの子は装置を使えないみたいですから解約したいです」と

電話をもらう事となります。

まあ、それほどまでに飲み込み下手なお子さんが非常に多いという事なのですがね。

装置を入れたまま唾を上手に飲み込めないお子さんは

なんと可哀そうにまだ赤ちゃん嚥下しか出来ていないという事の証なのです。

赤ちゃん嚥下とは授乳時の嚥下(飲み込み方)で

舌の動きが上下前後にしか動かせていない非常に幼稚な飲み込みで止っていることを意味します。

お乳を飲み込む事が出来ないと子どもは経管栄養でしか生きられないので

とりあえず生きて普通の歯科医院に通院してくることが出来るまで育ってきたお子さんは

お乳を飲み込むことまではうまくできていて

その後の離乳食の飲み込みのステップアップから上手く行えずいい加減な飲み込みでず~と育ってきていることを意味します。

異常嚥下癖や赤ちゃん嚥下ではお口の中はうまく育ちませんから

歯並びに問題を抱えていて当然です。

もしも正常に育ってきていれば、

T4Kやプレオルソやムーシールドなどのような上下一体型既製品トレーナー装置を口に入れていても

舌を上顎にべったりつけて陰圧を作って飲み込む正常嚥下(年齢相応な)が出来るお子さんという事になります。

そういうお子さんは歯並びに元々大きな問題を抱えることなく育ちますから

口腔機能獲得不全で歯科医院に来るという事はまずありません。

ですから、装置をお渡しする時には

正常の飲み込みを指導しそれが最低でも1回はうまくできたという事を確認しておかなければいけません。

親御さんにもうまく唾が飲み込めたことを確認してもらっておくとよいです。

まぐれで1回だけ出来ていたとしても

それを1回から毎回にどんどんバージョンアップお家で練習して来てもらう事が可能になりますからね。

そのあたりのやり取りが初回にとても大切になります。

口蓋に舌をくっつけて装置を入れたまま唾をごっくんと飲み込める。

これが出来ないとまず、その子は装置を使ってくれませんし、一々装置を出さないと唾が飲み込めないなら

装置を数分間でも口に保持し続けておくのは無理です。

装置を手渡して使ってもらえるようになるまでに

とんでもなく幼稚なお口の機能しか獲得できていないお子さんであれば

先にMFTという口腔機能訓練をある程度先行させる必要が生じます。

そんな感じでワンステップずつ装置を上手く使用してもらえる為に

歯科衛生士はきちんと訓練を受けてステージングを見極めながら

トレーニングを平行してさせていくテクニックを持っていなければいけません。

(残念ながらそういう口腔機能訓練に関してきちんと習ってきていない歯科衛生士がまだ大多数です)

昨今は歯科医や歯科衛生士や歯科助手向けの口腔機能に関する書籍が複数販売されるようになってきましたが、

口腔機能訓練とT4Kなどのトレーナー矯正装置をセットで習得させていくような教本は未だ販売されていません。

 

T4Kなどのトレーナー装置は、結構大きくて

最初は問題のある歯列にはフィットしていませんから

お子さんとしては結構大変な装置なのです。

それを歯列にはめて適合させることで

位置が悪い歯に矯正力をかけようとするのですから

お子さんからすれば結構大変ですが、そういう装置を使う矯正治療を受け入れてくれるお子さんは、

親御さんの熱い期待になんとか応えようと頑張ってくれる偉いお子さんなのです

装置の断面はこんな感じですから、

ピッちりと装置が意図する歯列アーチに

お子さんご自身が自分の歯を押し付け続ける努力をしてくれますと

歯に持続的な矯正力がかかりますから

歯並びは規格品と合致して

見事に綺麗に育ちます。

Myobrace In Dubai Silicon Oasis - Get Your Child Teeth Straight

使用する子ども自身が装置にグーっと歯列を押し付けることが肝要です。
これをガジガジむしゃむしゃモゴモゴと動かして使用されてしまいますと

装置はすぐに破れて破壊されてしまいます。

1装置〇〇万円ですという買い取り制度で提供を受けていると

装置をお子さんが破壊してしまう都度お金がかかってどんどん課金されて

さらに歯列も治りません。

親御さんの監視と声がけが必要です。

子どもからすると

最初はなんだか楽しそうな玩具を買ってもらえたという新鮮な気持ちで

親の期待に応えて口に入れておこうかな~~と協力的な姿勢を見せてくれますが、

そのうち飽きてしまうから

装置を口に入れる事さえお付き合いしてくれなくなるでしょう。

さらにグ~っと噛んで歯を装置に密着させることを繰り返してねと教えられていても

グニャグニャモゴモゴと遊びが始まります。

そもそもが口の機能が低いために

歯並びがまともに育ってきていないのですから

シリコン製の厚みゼロではないドデカい装置を口に入れて適切な位置に保持しつつ

ぐっと歯を装置に押し付けるようにバイト(咬むこと)を維持してねと言っても

無理~~そんなの嫌だしと協力しなくなるのは

よくある話です。

それで子どもが飽きてやらなくなるうちに成長が終わって時間を無駄にしてしまわないように

歯科医院のスタッフ総出でお子さんのやる気スイッチを入れ直す声がけや

MFTという機能訓練や頑張った子どもへのご褒美が必須になります。

学校や塾に行って怒られてばかりでは

お子さんは登校しなくなりますよね。

子どもの可能性を伸ばすのは

褒めておだてて報酬系を満足させ続けて自立へ導くスキルが大切になります。

T4Kなどの歯列に合致していない落ち着きが悪い装置を上手く使いこなしてくれて

比較的安価に小児期によい顔・よい口元・よい歯並びで育て上げるには

親御さんやご家庭で子育てのスキルがある程度高い必要があります。

こんな装置で誰もが羨むような結果を出せたならば

その子は将来を約束されたようなもの!

親のお金がどんどん目減りすることなく

人の羨望を集めるような立派でやる気のある目がキラキラしたお子さんに育ちます。

 

装置にはこのような歯列矯正に有効な構造が付与されています。

小児矯正 | 大阪市阿倍野区西田辺の歯科 いえさき歯科

この装置は切端咬合に誘導するタイプになっていますが、

この上下の咬合の位置に関しては

被蓋関係がⅠ級に設定してあるものもあります。

また被蓋(オーバージェット)が6mm(通常は2~3mm)に設定されていて

上前歯をアンカーにして下前歯を舌側に引き倒して受け口を回避させる設定のものまで様々なタイプが用意されています。

大臼歯関係がⅢ級傾向にあっても(咬頭と窩の関係には多少の幅というか融通があるので)

山を越えて完全なⅢ級にしないように下顎前歯部を内側に押し込んで下顎の成長を

前にではなく下に開放しとりあえず見かけ上前歯の正常咬合の範疇に押し込むというような装置まで

幅広いタイプが用意されています。

基本の切端咬合に設定されているタイプは主に出っ歯のお子さんに使います。

また睡眠障害がある下顎後退タイプにも使用して

成長期を利用して上の前歯をアンカー(固定源)にして

下顎自体を前に引いて少しでも前にと成長させることを目指します。

ただ、逆も然りで、下顎の後方への引きが強すぎるお子さん(指導されるMFTをしない頑張れない子)や

寝ている時に装置を入れながら口を開けて寝るお子さんでは

下顎が後方への重りの役目を8時間くらいして上の前歯を内側に引き倒すという有害事象が生じてしまいますから

前歯に全く傾斜がなくなって

前歯は外人並みに立ちすぎてしまい

後から生えるはずの犬歯のスペースがなくなって酷い八重歯になりましたねという事態を引き起こす場合もありえます。

そういう悪い使い方による意図に反した装置の効き方を見のがさない為に、

必ずお子さんは定期的に歯科医院に通院して

口腔内写真やスキャンをしてもらって装置の効きがどういう方向になっているのか?を十分な勉強を積んだ歯科医に

確認してもらい必要な装置の変更や装置のカットを行ってもらう事が大切になります。

 

また、横向き寝で使用してしまうお子さんの場合は、

下顎が長時間同じ方向へ装置の重りとして働いて

正中が右または左にズレてしまいますから

必ず正中ズレが生じてきていないか?

これも厳しくチェックしてもらう必要があります。

そしてそもそも、どうして右向きにしか寝られないのか?左向きにしか寝られないのか?

身体の歪みをチェックしてもらい

左右同じように回旋できるようになるように必要な全身運動を指導してもらったり

適切な枕を処方してもらう必要もありますね。

そして姿勢や呼吸のチェックも重要になります。
口を閉じて舌を口蓋にくっつけて鼻から息をして腹式呼吸で上を向いて寝られる人になっているのか?

子どもの頃からこのチェックを入れて修正を入れつつ育ててもらうと

ボケ老人になって寝たきりになって歯をどんどん失っていくというような老後を防ぐことに繋がります。

そもそもが自律神経失調症や自己免疫疾患のような難病にならなくなります。

早期予防。これ大切です!

睡眠時無呼吸症や睡眠時低酸素症のような全身的に大病に繋がっていくような重大な芽を成長期に摘んでいくことが出来ます。

 

また睡眠時に大きく口が開くお子さんにこういう上下一体型装置を使用させますと

前歯にかかる引き倒しの矯正力によって前歯の歯根が唇側の皮質骨にゴリゴリ当たり続けるという事態が生じますから

(装置を何も使用しなくてもこういうことは切端咬合や反対咬合にも生じやすい)

歯根が上手く作り上げられずに大変短い歯根で終わるという有害事象を生じてしまう可能性も生じます。

そういうことを生じないようにお子さんの状態をよく見極めながら装置にカットを入れたり選択を変えたり

あれやこれやと手を尽くす必要があるケースもあります。

 

他にも歯の萌出障害を引き起こしていないか?

骨の中でまだ生えていない永久歯に回転が入ってきていないか?

埋伏歯や過剰歯の見逃しがないか?

など

歯科医が専門的にチェックを入れておかないといけない見るべき点がたくさんあります。

 

特に6番6歳頃、最初に生える永久歯の対向関係はとても矯正治療では重要になりますが、

上6番には近心、遠心と頬側・口蓋側に2個づつ4山(咬頭)あり、

下6番には近心頬側、遠心頬側、遠心、近心舌側、遠心舌側と5山(咬頭)があるので

それぞれが正しい位置でがっちり噛みこむように育っていかないと

後から生え変わる小臼歯や犬歯の位置づけがどんどん総崩れで悪くなってしまいますから

そこの位置づけを如何にキープし続けるか?または早期に別の装置を併用して治しておくか?

そのあたりも矮小歯の有無や、欠損歯の有無も含めて総合的に考えてもらいながら

治療を受けておく必要があります。

 

さらに、中学生に上がるころに生えてくる第2大臼歯(7番)と親知らずがいつどういうタイミングで石灰化始まって萌出してきているか?が最後の大問題になるケースは非常に多くなります。

そもそも顎の発育が悪いのに歯を特に前歯のコントロールを早期に行っているわけですから

奥歯になればなるほど大きな大臼歯が生え切るスペースがなくなっていて

7番さえも変な傾斜が生じるというケースもあったり

とんでもなく条件が悪いと78が元々傾斜しつつあった6番をさらに傾斜させてしまうというケースまであったりします。

この辺り顎骨の成長最後まで全く気が抜けないのがトレーナー矯正になります。

少なくとも前歯を最初に綺麗に整のえて上手く育てたならば親知らず8番は埋伏しているうちに早期抜歯まで終えておかなければ

親知らずが非常に厄介なことになるケースが多発します。

 

どういう装置でも顎自体の発育を非常に特殊な治療法以外ではコントロール不能な部分が多々あるわけですから

最後の最後、永久歯列の完成と親知らずの問題解消まできちんと面倒を見てくれるような歯科医院を選んでおくほうがよいでしょうね。

 

トレーナー矯正だけではうまくいかないケースもどうしても生じてしまいますから

歯1個1個を何とかコントロール可能にしているインビザライン矯正や

最終的には歯1本1本をガッチリと24時間365日以上コントロール可能なワイヤー矯正まで

そして最悪なケースでは外科も含めた外科矯正まで紹介してくれるような

ある程度きちんとシステムが整っている歯科医院を選択するか

そういう歯科医院になることを歯科医院側も目指した方がよいようです。

 

上手く行くケースも非常にたくさんありますが、

上手くいかなかったケースにたまたまあなたのお子さんが該当してしまった場合の事も

多少は考えてリスク管理しつつ

歯科医院に通ってください。

 

小児期に矯正治療を受けるメリットは結構多くあり、

最も大きいメリットは費用負担が安くて済む、

小臼歯抜歯ケースになることを回避できるケースが多くなる、

小児期に子どもが劣等感や自己否定感を抱きつつ(生んだ親を恨みながら)育たずに済む、

子どもの見た目がどんどん良くなるので親子関係も深くなり愛情も抱きやすくなる

(不細工だな~とか思いつつ子育てをしている親御さんって意外といたりするんですよね)、

MFTが組み込まれている為口腔機能がよく育つ、

自主自立の習慣がつき自分で歯並びもよくしたという自信が後々まで凄い自己肯定感につながる、

睡眠の質がよくなるので日中のパフォーマンスが向上して活動的な子どもになる、

自己免疫や自律神経系の疾患(花粉症、アトピー性皮膚炎、過敏性大腸炎等々多数のいわゆる難治性の病気の数々)の改善につながりそれが家族全体の負担感を無くす、

 

 

 

小児期に歯科医院に定期的に通院し続けることで虫歯ゼロ、歯磨き上手に育つ、

口臭がしなくなる、

歯磨きがしやすくなるため虫歯、歯周病になりにくくなる

等々、

小児期に歯科に通院して加療を受けておくメリットは山のようにあるのですが、

歯並びだけに限局すれば、

小児期はガタガタ歯がガタついていても放置しておいて後で小臼歯を抜歯してその安全な抜歯スペースを利用して矯正治療を行うという選択もあります。

何もしないで並びたいように並ばせておいた歯の歯根は真っすぐでそこそこ長く抜くのも根管治療もやりやすいという

そういうたまにケースもあります。

もちろん歯ガチャで育つと隙間がない骨の中で歯根を作って石灰化をして歯が固まるので

矯正治療を受けなかったために歯根が複雑に折れ曲がったり湾曲して後の歯科医院での治療が滅茶滅茶難治化してしまうという

場合も多々あります。

 

何が一番よかったのか?は

常に悩ましいところがありますが、

とりあえずこういうトレーナー矯正を真面目に行ったお子さんはガミースマイルにはならず小顔に育つので
(上顎がダウングロスするのを抑え込める)

ほとんどの方が小さい頃から頑張ってよかったと感想を述べられています。

 

さあ、あなたのお子さんは、

どう頑張りますか?

親御さんや家族のサポートはとても大切です。

頑張ってみてください!!

 

 

それではね!バイバイ

 

 

 

 

前回はあまりに嬉しいEAS(ヨーロッパアライナー矯正歯科学会)ベストアワード受賞の話題にいきなり入っちゃいましたが、今回は、まだ途中だったドバイDubaiでの研修後半について、書きますね。

ドバイは長い間タックス・ヘイブン(Tax Haven,租税回避地)の国として有名で、

事業をすると日本では高い税金を支払う必要があったり、高い社会保険料を支払う必要がありますから、

高額所得者には租税率実態80%ともいわれる日本に居続けたら

税金ばかり取られるから事業の伸びしろがないと言われたりしますよね。
じゃあ、せっかく儲けたものをいかに税金払わなくて済まそうか?という事で、

沢山の事業家や起業家、それを目指す若い人達がとりあえず、

一度はドバイを視察に行くのが今やルーティンになっているようです。

ま、観光地としても楽しいですしね。

 

 

ドバイ行きを対象としたセールを、4月18日から5月3日まで開催

 

私自身は岡山の社会保険料の高さには辟易しますが(歯科医師国保なのでカバーされる内容も限定されていてショボいし)、

決して高額納税者ではない為、別にドバイに資産を移す必要など最初から全くないのですが、

ドバイではそういう高額納税者や高額納税者になりたい夢をもつ人達を相手に商売する人も沢山いるようで、

そのうちのお一人が竹花さんという、SNSで成功を勝ち取った事業家さんです。

 

 

 

それとサロンを全国展開されている辻さんのお話も聞いてきました

(辻さんの歯はホワイトニングではああはならないので

やっぱりオールセラミックだそうです)

 

 


あ、私は全く儲けてませんから、あくまでもドバイで開催されたデンタルショーに行くついでにセッティングされていたので、くっついて行って単に受講しただけです笑😆

 

 

何しろ普通の歯科医が持っている日本の歯科医師免許は日本だけでしか有効ではありませんし、

そもそも対人医療サービスですから歯科は言葉と文化の大きな壁がついて回りますから

現実的に歯科医が海外にどんどん流出していける環境にはなっていません。

今回はどうもこの勉強ツアーの主催者さんがこのドバイを使って節税したかったのかな?と思ったくらいのもので…

私はあまりこれについて興味は最初から無かったのです。

まぁ、せっかくこの竹花セミナーに2日間使って習ったので、

習った事を忘れないようにまとめておきますから、ご興味を感じられる方は参考にしてください。

 

ドバイは今はドバイで事業をするときにはかなりのお金を国に納める必要がある国に変わったという事でした。

(つまり魅力なし)

例えば、こんなちょっと古い内容に引っかかると

 

わ~!ドバイってフリーゾーンで法人税ゼロの

無税の国なんだ!って羨ましく思う事となるのですが、

実際はどんどん国王が税制を変えてきます。

 

2023年6月1日以降の会計年度で、法人の課税所得に対して税率9%を適用する。課税対象となるのは年間所得が37万5,000ディルハム(約1,163万円、1ディルハム=約31円)を超えるUAE国内の企業で、同金額以下の小規模事業者は対象外となる。個人所得は引き続き課税対象とはならない。また、UAE国内でビジネスを行っていない外国投資家や、投資に対するキャピタルゲインと配当についても対象からは外れており、国際的な金融ハブとしての立場維持に配慮したものと考えられる。

 

ようは、元々何もない砂漠だったのに

そこにあれよあれよと建物群を建設誘致した国策が今は一段落して

課税しても海外から資本を集められるエリアになっているという判断に至ったという事でしょうね。

ドバイに進出又は移住するにあたっての税務リスク

日本で役員給与を高くもらったり、個人事業主として儲かっていると、日本での課税を免れるためにドバイや香港、シンガポールなどのタックスヘイブン(租税回避地)に進出又は移住を検討するケースがありますが、ドバイに進出又は移住するにあたり、以下の点に留意する必要があります。

 

(1)外国子会社合算税制(タックスヘイブン対策税制)

株主が日本にいる場合において、ドバイに事務所を持たず、人材も雇用しないまま、国税庁が定める一定の取引にとどまってしまっている場合は、日本国内で取引を行ったものとみなされ、ドバイ法人の利益が日本の株主の所得に合算されてしまいます。

 

(2)居住者認定

非居住者になることによって、上記aの外国子会社合算税制(タックスヘイブン対策税制)や個人の所得税を不当に免れようとする者に対しては、たとえ年の半分以上国外にいたとしても、日本の居住者として認定される場合があります。

 

(3)移転価格税制

日本法人がドバイ法人に不当に高い金額で物品を輸出することにより法人税課税を免れようとした場合は、移転価格税制が発動されます。

 

(4)国外転出時課税

たとえば1億円以上の金融資産を保有している者が国外に移転しようとする場合、移転時にその含み益に対して所得税等が課税されます。

 

 

結局、年間200日は日本国外に居なければ日本居住者になりますし

 

海外居住者として日本の所得税をのがれるためには

(元々、日本の中小企業は6割から7割は赤字決算で所得税ゼロなので、

個人でも複数企業したりして所得分散しそれぞれ赤字にするスキルは今や公然と認知奨励されているので

(例えば、サラリーマンでも副業やマイクロ法人起業を推奨される時代になっていますよね)

個人事業主や中小企業でなぜに?わざわざ海外?というそもそもの疑問はある)
その国の税務や申告に詳しい自称専門家にずっとお金を支払い続ける必要が生じるわけですから

何?それ?それで儲けてる人の鴨葱なんじゃない????

って感じですね。

 

日本の税制に疎い人間がドバイに行ってもカモられるのがオチ。

って事です。

 

そういうことを再確認するために今回のドバイ研修では何故だかマル2日を費やすスケジュールが組まれていました。

またその移動が半端なく不便・・・・・・

(ドバイは交通網がまだ需要と比較して不十分でタクシーやUberを使うにしても

ガソリン無税、所得税無しなので安いのですが

なかなか来ないし、道は劇混みだし)

 

トホホでした。

が、面白い事もありました。

 

まあ、獲物を待つ蜘蛛たちが跋扈しているのがドバイというイメージを持っちゃいました。(あくまでも個人的な感想です)

そうはいっても

世界中からお金持ちが集まる国、ドバイに魅力を感じている人はいるでしょうから、

竹花さん関連も貼っておきます。

 

超人気のインスタグラマーさんです。

 

日本の税制の重税感に嫌になる人は多々いるでしょうが、

とりあえず日本に住んで日本で生活するという選択を多くの人がしていますよね。

若い人はどんどん海外に出稼ぎに出ていけばよいと思いますが、

ある程度の年齢になったらやっぱり日本は長寿の国で国の介護医療サービスが秀逸なシステムを誇っていますから

日本でよいのではないか?と思いましたね。

ほとんどすべての医療を保険診療費ベースで受けられるこんなに恵まれた国は滅多にないですよ。

と高齢者になりかかって来た一歯科医は思ったのでした。

 

ドバイは本当に成金成金成金の国。金金金金。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何もない砂漠に作られた金の亡者たちの国でしたね。
アラブの風土や歴史が好きな人は、

そういう雰囲気が残されている場所もあるようでしたから楽しめるのかもしれませんが、

私はラクダは鳥取砂丘で見慣れているし、

砂漠も鳥取砂丘と何が?って感動もできないし、

高いビル群やショッピングモールは海外のどこかでいつか見た風景と基本変わらないし、

食事は何故か今回はツアーガイドさんセレクションでマメマメ尽くしで

またこの中近東料理ですか?って感じで

日本に軍配が上がっちゃうしで

あまりドバイは好きにはなれませんでした。

とはいえ、女性が一人で歩いていても安全な国ですし、

携帯やPCを机に置き忘れてもずっとそこに置かれたままが普通という

監視カメラ満載の安全さを誇っており(何か犯罪を犯したら超恐ろしいらしい。そこは中東の国)

戦争が起こるとドバイのマンション価格は超高騰するような安全な国なので

(今はロシアやウクライナから避難してきた超富裕層が多いらしい)

ちょっと遊びに行くには大変人気が高いようです。

 

とにかくお金をたんまりと持っていってみてください。

 

かくゆう、私は無料で楽しめるドバイモールの噴水や巨大水槽を単に眺めて回っただけなので

ドバイ国内ではほとんどお金を使わずに帰国しました。

 

 

 

 

 

飛行機はエミレーツ航空の相変わらずのeconomy

エミレーツ航空の内装はそれだけで豪華で快適でしたから

 

 

よい経験は出来ました。

 

 




 

 

たいへん、ご無沙汰しております。

この前はドバイの国際歯科学会参加について書いていましたが、

ドバイの体験をすっかり忘れ去ってしまうような

大快挙!

歯科医人生の中でベストワン!ともいえる

大変すばらしい賞を受賞してきましたから

スーパーエナメルを愛してやまない数多くの日本の皆さまに

早速ご報告させていただきます。
 

Dr.ふなちゃんも もう若さはなくあと数年で60歳になろうとしていますから

歯科医人生も後半に入って来て昨今は、出来れば臨床の第一線から徐々に退いて

後に続いて来る若い歯科医師たちの指導に注力し始めていることは

以前にも、ブログ内に書いていますよね。

ですから、船橋歯科医院は、

大学病院から第一線でどんどん活躍していこうという若い歯科医師たちや

大学病院勤務後に一般開業医で多くの臨床研鑽を積んでいこうとしている若い歯科医たちが

複数臨床を担当しに来てくれていて、

一般診療をどんどん担ってくれるようになってきています。

そのおかげで、こうやって60歳前で海外にいろいろ行って知見を広めて来るという事が

安心してできるようになっているのですが、

(歯科医以上に、ベテランの衛生士さんや有能な受付助手さんが頑張ってくれているお蔭も大きいです)

そういう事が出来る歯科医って実はかなり稀なのはよ~~く知っています。

歯科医院というところは、秀逸な歯科医の代わりをなかなか確保できないのが一般的ですから、

ほとんどの歯科医は海外で勉強してきたいな~~と思っても

実際にはなかなか行くことが出来ず、

国内でウロウロとセミナーや勉強会や学会に参加するしかなく

せっかくの短い休日を殺し身体が悲鳴をあげてきているのに目をつぶりつつ

自己研鑽するしかないのが実態でしょう。

 

幸いにも、船橋歯科医院はその点非常に恵まれていて十分な歯科医師数を毎年院長が頑張って確保してくれていますから、

休日ではない日にも長期有給休暇を取得して

海外まで出張研鑽、勉強、発表に行ける環境づくりを完了しているのは

非常に幸運なことです。

 

さて、そんなことで、

今回は、2月初旬にドバイに行った後、

しばらく日常診療に戻り、

今度は2月終盤から3月初旬にかけて

スペインのバレンシアに行って参りました。

何をしに???今度は観光なんじゃない??って勘ぐらないでください。

今回バレンシアに行ったのは、EASという

ヨーロッパのアライナー矯正歯科学会に参加するためでした。

そして、ただ参加するのでは面白くないので、今回は満を持して発表を行って参りました

発表と言いましても、壇上でレクチャーを学会から依頼されたわけではなく

ポスターセッションというEAS会員で大会に参加するすべての歯科医に

参加資格が与えられている戦いの場への参加です。

とはいえ、英語での発表でしたし、学会参加だけが楽しみという歯科医も案外多いので、

参加資格は学会当日参加者全員に与えられていましたが、

結局、抄録受理に至って当日ポスター発表に至った歯科医は割と少なかったように思います。

それがラッキーだったのかもしれませんw

なんと!日本の矯正認定医でもない私の発表が最優秀賞をいただいたのです!!!

凄い!凄い!!

これ、って、とても凄い事なのですが、一般の方にはわかるでしょうか??

快挙としか言いようがありません。

 

私は大学の医局(補綴科)に在籍中に一度インプラント学会で発表する機会をいただいたあことがあり、

その発表はなんと、30年以上前なのですが、今も複数の論文に引用されていますから

ネット検索すると歯科雑誌などの中に出て来るのですが、

それ以降は、一開業医になりましたから、

個別セミナーを提供したりして歯科界や若い歯科医への技術伝承には

様々に貢献してきていますが、

学会に貢献してきた実績はそのインプラント学会のみで終わっていました。

今回は、異国のヨーロッパの学会になりましたが、

学会の発展への貢献(学会が発展することは医療の発展と同義)を

大変久しぶりに貢献できたことが

本当に嬉しいことでした

 

発表の内容としては、未だ日本の閉塞した矯正歯科学会では認可さえされていない

インビザライン矯正(アライナー矯正、マウスピース矯正)と

未だ日本の補綴や保存学会でも紹介されてきていないスーパーエナメル®の

コンビネーション治療についてです。

これが、遅れがちな日本ではなくヨーロッパの学会で認めていただけ、

ベストアワードの表彰を受けることが出来たという事こそ、

本物の快挙だと自認しております。

 

日本の色々なしがらみで閉ざされがちな扉を開けるよりも

海外の扉を開けるほうが、

案外よい治療はよいと公平な目で判断してくれる。

そういうものなんだな~~と感じ入りました。

とにかく、

長年頑張って来た自分におめでとう!を言いたいです。

そして、

それを長年支えて来てくれた

素晴らしいスタッフたちに

心から感謝したいと思いますラブラブラブラブラブラブ

そして、悪意ある口コミ(相性が合わなかった患者の数個のみですが、

もともとの口コミ評価数を少なくセーブしてきたのでその数個の低評価が割と目立ってgoogleの口コミ評価は下がる一方ですね)、

を きっと目にしたこともあるはずなのに船橋歯科医院を信頼して頼って治療を受けてくださって、すっかり綺麗な口元になり

素晴らしい笑顔になられて幸せな人生を歩まれておられる

非常に数多くの患者様方にも

心から感謝いたしますおねがい

という事で、今回は

EAS(ヨーロッパアライナー矯正歯科学会)で

ベストポスターアワードを

幸運にもいただきましたことを

ご報告させていただきました。

 

やればできる!!

日本の歯科医も捨てたもんじゃないでしょ!

日本の学会や歯科用雑誌が時代に追いついてくれることを

あとは祈りたいと思います。

(ぼんやりと鎖国している間に中国、韓国に完全に後れを取ってしまっていますね)
とりあえず、中国に追い抜かれる前に(黒船はそこまで来ています)私が日本人として賞を取ってきましたから

日本の企業さんも大学も学会もこれ以上ボンヤリせずにもっと海外に出て

きちんと勉強を積んで製品開発、システム開発で国際特許を取っていっていただくように強くお願いしたいものです。

まずは英語!と思う必要は昨今は少し軽減してきています。

今はGoogle翻訳とネット検索で根性と知的処理で何とかなります。

あとはきちんとした相談者を持つことが大切です。

今回はその先駆者として世界の扉、日本のガチガチ頭の大学の矯正歯科教育の扉を切り開いて来られている実績をお持ちの

長崎県の村上久夫先生(矯正専門医)にご指導を依頼し

無事、受賞を勝ち取ることが出来ました。

村上先生は今回の共著者として連名掲載させていただいておりますので

2回目のEASポスターアワード受賞者になられておられます。

2度も最優秀賞を取られた歯科医は滅多にいないのではないか?と思います。

さらにその素晴らしい臨床により今回EBAO合格もダブルで勝ち取られましたことも忘れず併記しておきます。

 

また、以前、AAO(アメリカ矯正歯科学会:ロサンゼルスで開催された際)参加時に

大変お世話になりその後もスーパーエナメルにご加盟くださっている北名古屋の天野先生も

この度EASにご一緒に参加する事になっていたので共著者として連名掲載させていただております。

実は本来ならばうちの歯科医院でブラケットとワイヤーによる矯正治療を担当してくださっている矯正認定医の先生も

共著者として連名したかったのですが、残念ながらEAS会員で当日参加しないと共著者になれないという決まりがあったため

お名前を載せることが出来ずそれは少し残念でした。