LaBriller(ラブリエ)が従来の「削らないベニア治療」と比較して
革新的な理由は何?
ここが皆さんが一番気になる点ではないでしょうか?
今までスーパーエナメルを全国に展開していた私、
船橋歯科医院がどうして中国製のLaBriller(ラブリエ)を導入するようになったのか?
それは、LaBriller(ラブリエ)が今までにない
まさに画期的なシステムで作成される技工物だからです。
今までの「歯を削らないベニア」のための技工物には
様々な種類がありました。
一番古いタイプのものは、
レイヤリング法という作り方で、
歯形をとって石膏模型を作ってそこに長石系のセラミックを薄く塗りつけて焼くという手法でした。
これは、35年〜40年近く前に歯学生をしていた歯医者さんは
ほとんどの方が学生実習で一度は作ってみたのではないかと想像します。
まあ、私立の歯学部は時間的に、あまり技工を自分で実習するという時間がなかったかもしれませんが、
国立では歯医者になるための勉強なんて授業で習った後は、自分で自学自習する(暗記しまくる)ものという感じでしたから
十分な技工実習の時間が確保できていたからでしょうかねえ。
(今の国家試験は難易度がとても高くなってますからなかなか実習時間に当ててもらえず、
国家試験対策に追われてしまうのかもしれません。学生のうちに十分な実習経験を積むということは実はとても大切で歯医者として一生の宝になるんですけどね・・・時代的にもう無理でしょうかね。)
40年近く前にはこういう歯を削らなくても歯の上に貼るだけのセラミックベニアを
実際に模型上で作ってみる体験学習みたいな実習がありましたよ。
だからこのタイプの技工物はとても古くからあったタイプということになります。
単に筆で水に溶いた長石系の粉を耐火模型上になすりつけて盛って、
窯に入れて焼成するだけのものですから、
薄く盛ればいくらでも薄く作れます。
そもそも長石系のセラミックは強度がとても弱いので
凸凹した歯の表面に盛って焼いて剥がすだけでも割れますから、
盛る前に模型に密着させる形で、箔を薄くシワにならないように敷いてその上に盛っといて焼くのです。
焼くと混入していた空気はボイルしますから気泡が残るんです。
できるだけ空気の粒を小さくしておくように(でも混入する空気をゼロにはできない)
盛った後に振動を加えたりして脱泡は試みておくのですが、
めちゃくちゃ小さな気泡というのがわんさかわんさか残るのがこの技工物の欠点です。
歯に接着剤でこの手法で作ったベニアをくっつけた後にちょっとでも形態修正をすると
小さな気泡に地雷を踏んだように当たるので、穴がボコっと開いたりしちゃって、
結局綺麗なものにならなかったりするのです。
とりあえず空いた穴には樹脂を詰めて誤魔化したりするのですけど、
樹脂とセラミックは別物ですから後からそこは汚くなるのです。
それに長石系のものは透過性が高いですから、下地の歯の色が透過しちゃって、
歯の色が元々綺麗な人に貼るならまだしも、
歯の色が汚い人や歯そのものに問題がある人には向かないです。
割れやすいから、アンダーカット(引っかかり)があるとその先は作れないので
デザインは限られてしまい、多くの場合、歯の半分を覆うのがやっとという限定がかかります。
ですから、そういう特性を利用して、すきっ歯の人の歯の隙間を塞ぐために
歯の一部だけを覆って貼り付けるという中途半端な治療法に使われることが多かったです。
歯の前側全部をセラミックで覆わないので、
時間が経つとセラミックと接着に使った樹脂と、付けられた歯の段差に色がついちゃって
見た目悪くなったりするんですよ〜〜〜
まあ、着色汚れならばホワイトニング剤で漂白かければまた綺麗にできたりしますけど、
いちいち面倒くさすぎですよね。
だから今はほとんどされないです。
レジンの色も性能も良くなったので
後から誤魔化し(修正ともいう)がいくらでも効く、レジン(樹脂)でやっておけば良いじゃんと皆思ってますよ。こんな物ならばね。
ですからわざわざ今の時代に技工物でこれを発注する歯科医は極レアものです。
時代の遺物という印象になります。
ま、こういうタイプですね。
拡大したら細かい気泡の混入がめちゃくちゃ沢山あるのがよくわかるタイプ。
この透過性は要らないでしょ。
でもまだお好きで提供されている歯科医院もありますよ。
時代は進んで・・・・・
次に出てきて世の中を熱狂させたのが、
気泡の混入が全くなくて強度も高いし、シェードバリエーション、
透過性のバリエーションも豊富なラインナップに育った
Ivoclar社のe.max Pressです。
こちらはまだまだ現役続行中の技工法です。
その後新しく出たジルコニアよりもまだこの強化ガラスセラミックが好きで
イチオシという歯科医もまだまだとても多い現役中の現役。
かくいう、私の歯科医院が提供している元祖スーパーエナメルや
スーパーエナメルVTは、
このe.max Press 製品です。
(注意:スーパーエナメルには、スーパーエナメル、VT、DX、ZR・・・と豊富なバリエーションをご用意してあります)
こちらは、
強化ガラスセラミックに分類され、
長石系セラミックの約5倍の強度。
長石系セラミックが100MPa、& 気泡混入アリアリの不良品前提のようなものとすると、
このe.max pressで作成した技工物は400〜500MPa(2軸試験)。
この強度だと天然歯とほぼ同水準の硬さなので、
いつも「審美性と耐久性を兼ね備えた」が修飾子として使われます。
二ケイ酸リチウムガラスセラミックスです。
わ〜硬くなったなあ!とは言っても、
試験片の厚みはもともと、1.2mmもの厚さのもので出してある強度(iOS規格)なので、
それよりもとっても薄いはず(5から6倍以上薄い仕様)の
「歯を削らないベニア」にはちょっと不安という声が常にあります。
実際に、歯と同じ硬さと考えられるのは1.2mm以上のしっかりした厚みのものであって、
そういうタイプは従来型ベニアのタイプで歯の表側面をガッツリ1.2mm以上削り落としてしまうタイプ。
そうではなく、
歯を削らないノンプレップベニアタイプ用ということになると、
製品は薄くなれば薄くなるほど割れやすく弱くなりますから、
臨床でも時に薄くて割れたとか欠けたというケースを経験済みです。
e.max Pressは、技工士さんが昔から慣れ親しんできたロストワックス法という手法で
歯型をとって石膏を流して作った模型を分割したり、マージントリミングしたりして作業しやすくした模型上に
ワックスやパターン用樹脂(レジン)を盛って作成したベニアの元を埋没剤に埋めて、
ワックスやパターン樹脂を焼いて飛ばして出来た陰型に真空下で溶かした強化ガラスを鋳込んで作成する方法なので、
気泡が混入することは無くなりました。
なので、メーカー指示通りの手順で、メーカー指示通りのもので作れば、不良品はできないという物です。
まあ、いついかなるところにも手抜きしたり材料費をケチって儲けを上げたいという技工士はいるでしょうから、
ハズレの技工士に当たらないことが重要になります。
ただし、システム内の埋没剤よりも後発のメーカーのものが精度高くできる(表面アレがなく)とか、
そういう技工士が作成する上での賢い選択の積み重ねというのは
どうしても生じますから、
そういうのを含めていくと結構バリエーションに富んだ製作法で作られていたりもします。
歯科技工物の良し悪しを見極める目を持っておくことも
歯科医にとってはとても重要な力量になります。
こちらは、スーパーエナメルの過去ブログに詳細について何度も記載がありますから
ご参考いただくと良いと思います。
で、ここまでは素材の進化によって素材の世代がどんどんより良いものに変化したことをお伝えしてきましたが、
同時にその間に技工法も印象法もどんどん進化してきております。
型取りといえば、ネバネバとしたピンクのアルジネート印象と寒天の連合印象だったものが
シリコン印象に進化した後、
今では光学印象(スキャナー)に進化し、
でも、光学スキャナーは光の特性からアンダーカット部分の印象は上手くできなかったものを
光軸を複数軸追加し交わるようにしたりしてアンダーカット部もうまく撮影できるように進化してきていたり、
技工法がロストワックス法だったものが、
スキャナー情報をデジタル加工してそれをミリング加工(削り出し加工)する機械(CAD/CAM)がどんどん使いやすく精度もあげたものが製品化してきたり・・・・・
とにかく、ここ15年の歯科の進化といえば実に目覚ましい進化を遂げています。
歯科って凄い!!
ま、医科の進化も凄いので!!
人類って凄い!!
時代の進化。
ついていくのとっても大変です。専門家がついていくのが大変なのだから、一般の人はついてこれてなくて当たり前です。
専門分野以外の人がいうことを参考にしないようにしましょうね。
大いに間違いますからね。
労力が少なくて済む方法として、機械でミリング加工する方法が一般的になってくると、
昔はレイヤリング法で作っていた長石系の極薄ベニア(ノンプレップベニア)を
弱いけどその分削り出ししやすい長石系なので、それをブロックにして、
そのブロックを削り出し加工するタイプのミニッシュが韓国製として韓国の歯科医院が、日本でフランチャイズ化を試みるようになったり、
e.max CAD(Pressとは異なりブロックを削り出し加工する用途の製品)で作って
それにステイニングやグレーズやレイヤリング加工を追加して提供するブラックフィルム等の様々なネーミングで様々な技工士作のものが
ウケそうな修飾子の韓国発とつけてみたりしちゃって、出てきたり・・・・・・
(スーパーエナメルは日本発、日本の技工士作で、e.max CAD製のものはスーパーエナメルDXとして提供しています)
まあ、とにかくこの辺りから玉石混交、雨後の筍、大競争状態に日本もなって参りました。
宣伝広告費を6000万もかけて勝負に出てくる歯科法人が出てきたり・・・・
インビザライン並みに流行ると言われる分野ですから、
広告したもん勝ち、目立ったもん勝ちで勝負師が勝負してくるのが今。という状態でしょう。
そして、いよいよ、ジルコニアの登場です。
ジルコニアは従来の長石系セラミックよりも10倍も強度が高いです。
つまり、少々のことでは割れない、欠けない。
強化型ガラスセラミックの2倍程度の強度があります。
最初ジルコニアが歯科材料として出た頃は、
人造ダイヤモンド、白い金属という代名詞のように
テカリ具合がなんとも金属っぽいテラテラとした嫌な玉虫色のテカりをしていました。
そして強度もめちゃくちゃ硬かったです。
ダイヤモンドバーで削ると口の中で火花が飛ぶほどの硬さを誇っていました。
その後、どんどん改良や目的に応じてバリエーションを増やしていき、
現在は、強化型ガラスセラミックよりもちょっと硬いか、同程度ぐらいの強度のジルコニアまで非常に幅広いバリエーションがあります。
作成法はチョークのような硬さの半焼結(仮焼き)状態で、焼成後の収縮率(約20%縮む)を計算の上で
まだある程度柔らかい加工しやすい状態のブロックやディスクからの削り出し加工です。
実はe.max CADも削り出し加工するにはあまりに硬すぎるため、
加工の時点ではまだ柔らかい中間体という加工しやすい状態で削り出しておいて焼成して結晶化処理がなされ、
加工時の約3倍(500Mpa)、約0.2%縮んで出来上がります。
ジルコニアも同じように柔らかい加工しやすいものの時に削り出し加工をしておき、
焼成してめちゃくちゃ硬い製品(技工物)に変化させて作ってあります。
スーパーエナメルZRはジルコニア製なのですが、
スプリウムという真っ白、焼くと強度900Mpaになる製品を使って作ってあります。(iOS規格)
この真っ白なチョークのような焼成前のベニアに内面から必要な色になるようにカラーリング材を浸透させて色だしを行って色のバリエーションまで作る手法を
使っているため、セット後に形態や咬合を微修正しても妙な色が出てくるということがなく
天然色により近い自然な色でありながら患者さん自身の歯の問題のある色味を消す(マスキング)ことを可能にしてあります。
この手法こそが、スーパーエナメルZRが非常に高く評価され続けて来た秘技中の秘技というところです。
今回、新しく出たPμSL法という超微細光造形法3Dプリントの一種による
LaBriller(ラブリエ)の弱い所は、この色出しにあります。
中国で製造されて雑品として輸入業者を介して歯科医により輸入され提供されるこの最新超極薄ラミネートベニアは、
残念ですが、Oシェードで作成されたものに
ステイングやグレーズという手法で表面に色味を焼き付ける方法のものだけであるために、
色が今一残念という印象を持たれてしまう選択があるでしょう。
ただ、この最新方式で製造された超超極薄ラミネートベニアの表面にはホットボンド処理されていますから
(この処理が行われていないとジルコニアは粒度が細かすぎて自然感を出せないし、
そもそも何もくっつかない=永遠にそもそもが清潔。だけど、レジン系セメントもボンディング剤もくっつかない)
表面にグレーズ処理、ステイニング処理ができ、
さらにもちろんレイヤリング処理も追加可能です。
ですから、超薄薄である必要性が生じる部位(例えばマージン部)以外には
レイヤリング加工も追加することだって、なんだって可能なのです。
つまりは、LaBllierを薄々の土台として使ってその上に好きなセラミック加工を追加すれば
いくらでも素敵な色出しは可能。
そういう使い方ができるところも、多くの達人の歯科医らがこの製品に目をつけた理由なのです。
ま、そういう加工が追加される際は、
ナノイズムジャパンに技工物を差し戻しオーダー追加するのではなく、
院内ラボや今まで長年タッグを組んできた技工士に依頼することになるはずで、
(そういう審美的な細かいツメはずっとタッグを組んで審美を実現してきた技工士とのやりとりの方が的確なので)
そういうものは個人的にはLaBriller PLUSとかLaBrillerプラスとか、LaBriller+と名乗っても良いのではないかと思いますが、
ま、そんなこと言ったら商標の関係で面倒なことになりそうですから、この辺で・・・・
全国標準治療費が88,000円の一律料金と最初設定されていたのが、
審美をずっと真面目に極め続けていた先進の歯科医らにとって、
そのLaBrillerが納品して来るレベルでは終わらず、
追加加工して提供したいので治療費をより高く設定して提供しないと割に合わないという交渉があって、
LaBrillerという同じ名称で提供がされていても出来不出来に差が大いにあったり、
治療費自体が大いに違うというのが出て来た。
ま、そのせいというのもあるのではないかなと
思ったりしています。
何につけても
この最新技工システム。
世界に先駆けて
アメリカ・中国・日本で提供され、
特に日本の歯科医らの高い要望によって
より改良改善されて提供が始まった
LaBrillerは、今後のノンプレップベニアの第一選択の一つに上がるのは間違いないです。
追加加工も容易にできるLaBriller(ラブリエ)
導入すべき!
です!!
とはいえ、精密な必要レベルの光学印象が歯科医院でできなければセミナーを受けたところで提供できないですし、
接着の基礎となる歯面の徹底的な清掃ができない歯科医院では外れたり接着部に色素が侵入したりというトラブルが続くでしょうし、
そもそものノンプレップベニアのカウンセリング(適応症の幅はそれぞれの歯科医のレベルで大いに変化する)がわからなければ
歯科医院に定着しないでしょうし、提供もできないでしょう。
ですから、セミナーを受講して取り扱い歯科医院に数年掲載されても
その後、何年継続して掲載され続けるか?症例を出し続けられるか?
という問題もあるでしょう。
かくいう、スーパーエナメルももう10年以上セミナーをして100軒以上の歯科医院が一旦加盟されましたが、
継続して加盟し続けられる歯科医院は毎年毎年40軒程度に収まっています。
つまり、どの治療法でも、それぞれの歯科医院が学んだとしても
その治療法でコンスタントに成果を上げ続けられるか?は別物という事実を
私たちはよく知っています。
地方になればなるほど歯にお金をかけたくない、かける価値を感じていない人の割合が増えますから
都会の環境と地方の市場環境も大いに異なります。
今後、どのように日本に定着していくのか?
未来が楽しみ( ◠‿◠ )
LaBrillerは本当に革新的なノンプレップベニア製品です。
ぜひ岡山の船橋歯科医院で
体験してみませんか?
👋👋


























