前回のつづき②
しばらくはショックで何も考えられなかった。ただ、体には子供の頃に味わったのと同じ恐怖の感覚とあきらめのような落胆と、ほんの少しの解放感があった。収拾のつかない電話。母に私からようやく伝えたこと。「ママにどう思われてもいいよ。ママが思うことと私が感じることは違う。ママがもう私のことを娘と思えなくて会いたくないなら、私からは会いに行かないよ」「ママが会いたくなったら電話して」一人で勝手に怒ってまくし立てて暴言を吐き、最後は戸惑った母が言い残したのは「話すだけ無駄だ!ママが死んだら来ればいいさ」だった。やれやれ次女の卒業式で泣いたあとだったから私が目を腫らしていても誰も不思議に思わない。かえってよかったかもねひたすら悲しくて、悔しくて、涙が止まらなかった。でも少しして気づいた。ああ、私からはもう母に対して何もしなくていいんだ。何も思わなくても(期待しなくても)いいんだとわかったら、その時、心底ほっとした。