どうも、福村康廣です。

 

前回に続き、チリのワインと醸造についてご紹介します。

■ビーニャ・バルディビエソ

ビーニャ・バルディビエソは、1879年にアルベルト・バルディビエソ氏によって設立された家族経営のワイナリー。

同ワイナリーは、南アメリカで初めてスパークリングワインを生産したそうです。

現在ではチリ国内のスパークリングワイン市場で最大のシェアを獲得し、品質・生産量ともにトップレベルの生産者として地位を確立しているようです。

 

設立者のアルベルト・バルディビエソ氏は裕福な家系の出身で、社交界で多くの著名人と親交を深めていたそうです。

何度もヨーロッパを旅し、特にパリに長期滞在していた彼は、そこで学んだ醸造学の技術や理論、特に強い興味を持っていたシャンパーニュの技術を故郷であるチリで実践したいと考えるようになったのだとか。

そして、チリに帰国後、家族が経営していた小さなワイナリーを買収し、近代的な設備を整え、高品質なワインの生産を目指したといいます。

フランスから苗木も取り寄せ、その中にはチリで最初に植えられたシャルドネも含まれていたそうです。

バルディビエソのスパークリングワインはたちまちチリの社交界の注目を集め、現在のトップシェアを築く礎となったとのこと。

 

1980年代に、チリの偉大なテロワールを反映した高品質のスティルワインの生産を開始したといいます。

100年以上かけて培われてきた歴史と伝統は、現在ではスパークリングワインの枠に留まらず、スティルワイン、スパークリングワインの両カテゴリーにおいて、世界一流のワインを生み出すワイナリーとして数々の賞を受賞してきたとのこと。

そして、多くのテイスターや消費者にも認められるようになったといいます。

 

【代表的な商品】

バルディビエソ ブリュット

タイプ:赤ワインスパークリングワイン白

品種:シャルドネ/ピノ・ノワール

 

シャルドネとピノ・ノワールをふんだんに使用した高品質なスパークリングワインとのこと。柑橘系の爽やかな風味とふくよかな質感が特徴的で、心地よい泡が立ち上がるといいます。

 

【相性のいい料理】

シーフード全般と相性がいいそうです。

また野菜と組み合わせ、柑橘を添えることで、さらに相性が高まるとのこと。