どうも、福村康廣です。
前回に続き、チリのワインと醸造についてご紹介します。
■ペレス・クルス
「ワイン造りは家族にとって大切なもの」という熱い思い入れから、「ペレス・クレス」とペレス家のファミリーネームを名付けたワイナリー。
最初の葡萄を植えるときに、マイポアンデスの地に適した葡萄品種は何かを徹底的に調査し、黒葡萄、特にカベルネ・ソーヴィニヨンが最適であると導き出したそうです。
それからはこの地で赤ワインだけを造り続けているといいます。
葡萄園は、夏は乾燥し、冬には雨の降る地中海性気候の地にあるそうです。
面積は240ヘクタールで、そのうちカベルネ・ソーヴィニヨンが全体の70%を占めているといいます。
最も古い葡萄は1992年に植樹され、その当時の面積は、27ヘクタールのみだったのだとか。
そして、かつて3,200本/ヘクタールだった植密度は、現在は6,000本/ヘクタールになっているといいます。
病気の予防には、硫黄を使うだけで農薬は使用していないそうです。肥料も全く与えないのだとか。
葡萄の栽培においては、土壌の調査を専門の業者に依頼し、その結果を参考にしながら、収穫時期の計画を立てているといいます。
収穫は、葡萄の温度が最も下がる日の出のタイミングに合わせ、早朝に全て手摘みで行っているとのこと。
マイポアンデスのワインは、葡萄本来が持っているピュアな味わいを尊重し、自分たちの土地らしさを最大限に表現することをモットーにしているそうです。
同ワインは、ローストしたハーブ香、ミントの香りがあるのが特徴とのこと。
【代表的な商品】
ペレス・クルス カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ
タイプ:赤ワイン/辛口
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン/カルメネール/シラー
世界的著名誌「デキャンター」の、ワールド・ワイン・アワード2017で95点という、その年の最高得点を獲得したワイン。
深いルビーレッドの色調で、熟れたレッドベリーとスパイスの香りが、ワインが持つドライフルーツやバニラのニュアンスをより一層引き立てそうです。
力強いタンニンとスムースな果実味がバランスよく調和しており、チリ・カベルネらしい味わいに仕上がっているとのこと。
【相性のいい料理】
鶏肉や豚肉、BBQソースなどと相性がいいそうです。