どうも、福村康廣です。

前回に続き、ドイツのワインと醸造についてご紹介します。
■ドクターヘーガー
ドクターヘーガーは1935年設立の伝統あるワイナリーで、何世代にもわたる家族経営を行っているそうです。
自社畑で収穫された品質の高い葡萄からハイクオリティなワインを造り、注目を集めている醸造所です。

バーデンで最も有名な生産者の一人として知られるドクターヘーガー。

1992年に3代目で現当主のヨアヒム・ヘーガー氏がドメーヌの全権を譲り受けて以来、畑が持つ固有の生命力を最大限に伸ばすため、2007年以降はすべての畑で除草剤・殺虫剤を使用しない栽培方法を採用しています。


ヨアヒム・ヘーガー氏は友人らと意見交換をしつつ、革新的な耐病性をもつ交配種の開発や、様々な有機肥料を導入などの実験を続け、常に新たな可能性を開拓し続けてきたといいます。

また、ドクターヘーガーはバーデンでも最高峰の畑の一つであるシュロスベルク、ヴィンクラーベルクなどのグランクリュを保有していることでも知られています。
非常に上質なシュペート・ブルグンダーやリースリング、古樹のシルヴァーナーなどを造り出すドクターヘーガー。
伝統を守りつつ、革新的な挑戦をし続けるその姿勢がワイン造りにも反映されているのが見てとれますね。

【代表的な商品】
ドクターヘーガー イーリンガー フォルダーラー ヴィンクラーベルク 2015
タイプ:赤ワイン/辛口
品種:シュペート・ブルグンダー

マッシュという伝統的な糖化プロセス後に、バリックバレルという70%のオーク樽で18ヶ月の間熟成されているそうです。滑らかなタンニンが感じられ、複雑かつ深みもあるエレガントなテイスト。何重にも変化し続ける余韻が特徴です。また、とても細かく複雑なミネラル感があり、チェリー、ベリーのコンポートなどが混ざったふくよかな香りも印象的だといいます。

【相性のいい料理】
ソースを使った肉料理がベター。パテドカンパーニュやソーセージとの相性も良いようです。カカオ感の強いチョコレートも合うのだとか。