どうも、福村康廣です。

前回に続き、ドイツのワインと醸造についてご紹介します。
■ベルンハルト・フーバー
ベルンハルト・フーバーは、1987年に当時加盟していた協同組合を脱退後、醸造所を新設。シュペート・ブルグンダーの栽培に尽力した有名ワイナリーです。

ブドウ造りから醸造まですべてを管理するワイナリーとして、設立後からわずか20年あまりでワインガイド誌「ゴーミヨ」の2008年度最優秀醸造家賞を受賞した実力派。赤ワイン部門では3冠を制する偉業も達成しています。
ベルンハルト・フーバーは世界各国で常時最高の評価を得ており、品評会でフランスやカリフォルニアなどの有名ワイナリーに勝ることもそれほど珍しくないといいます。

ベルンハルト・フーバーでは現在、シュペート・ブルグンダーのタンニン分の抽出を抑えるため、果実に日光が当たるのを避け、皮を薄くするよう心がけているとのこと。
地球温暖化が進行する中で、収穫するブドウを低温に保つため、早朝からカンテラの明かりを頼りに収穫作業を行い、収穫後には選果台を導入するなどの取り組みを実施しているといいます。

世界有数のワインを生み出す造り手として、数多くのワイン愛好家を魅了するベルンハルト・フーバー。
そのワイン造りには、途方もないほどの手間暇と真心が込められているのでしょうね。

【代表的な商品】
マルターディンガー シュペートブルグンダー トロッケン
タイプ:赤ワイン/辛口
品種:シュペート・ブルグンダー

チェリー、ラズベリー、ブルーベリーといった赤系果実の魅惑的なアロマに、スミレ、ローズヒップなどの植物性の香りが合わさって奥行きが感じられる仕上がり。
鮮烈な赤色が美しいワインを口に含めば、ジューシーな果実味と酸味が溶け合って優雅な骨格を作り上げます。
また、ミネラル感とスパイシーさがアクセントが余韻となり、後味に土のニュアンスが広がる点も特徴的です。タンニンが溶け込んだ心地よい滑らかさのある舌触りで、の熟成後も楽しみな出来栄えです。

【相性のいい料理】
鶏肉とマッシュルームの赤ワイン煮、鴨肉のコンフィなど、コクのある旨みが感じられる料理がおすすめ。良質な食材を用いたシンプルな調理法のメニューと相性が良いそうです。