FUJIYAMAめだかです
昨日、赤玉土の水槽の話をしましたが
何故赤玉土が良いかというと…
濾過バクテリアの話になってきます
熱帯魚などの世界では
あまりに当たり前の話なので
知ってる方はスルーして下さい(笑)
今回は初心者の方向けのお話です
通常、餌の食べ残しや糞は
微生物によって分解され
アンモニアに変わります。
で、このアンモニアってのは
魚にとって物凄く毒なんですね
そこで、活躍してくれるのが
濾過バクテリアと呼ばれるものです
まず、アンモニアは亜硝酸塩にされます。
亜硝酸塩も毒なんですが
アンモニアほどの毒性はありません
それでも毒は毒です
茶苔が出ている場合は
亜硝酸塩が溜まっている
可能性があります
で、更に濾過バクテリアの働きにより
亜硝酸を硝酸塩に変えてくれます
硝酸塩も毒ですが
アンモニアや亜硝酸に比べたら
魚への害は少ないものです
硝酸塩がたまってくると
ヒレが溶けたりします
以前、天女の舞で
やらかした事があります
よく聞く水を作る…と言うのは
この濾過バクテリアによる
濾過サイクルを作る事を言います
立ち上げたばかりの水槽には
バクテリアの餌となるものがないので
濾過バクテリアはいません
そこに魚を入れる事で糞が発生し
バクテリアも発生し、増殖を始めます
(バクテリアは空気中に存在しています)
濾過バクテリアが繁殖するのには
時間がかかります
で、大量の処理には
大量のバクテリアが必要なのですが
そのバクテリアの住処として
赤玉土は良いんです
赤玉土は多孔質なので
バクテリアの住処になりますが
余計な肥料を含んでいないので
重宝されています
当然、ソイルなども
多孔質という点から考えると同じですが
高いので赤玉土を使用しています
ただ、赤玉土は弱酸性に傾きますので
ご注意下さい
※メダカは中性～弱アルカリ性を好みます
更に、水が悪くなると酸性に傾くので
牡蠣殻などを入れて
アルカリ性に傾ける事をしている方が
多いと思います
我が家で、普通の赤玉土ではなく
硬質赤玉土を使っているのは
崩れにくく、赤玉土にくらべて
酸性になりにくいからです
赤玉土は崩れると酸性に傾きやすいです。
我が家の水のpH(※)は8.1で弱アルカリ性です
※pH＝酸性やアルカリ性を数値で表すもの
7が中性で数値が小さいと酸性
大きいとアルカリ性となります。
自分はデジタルのpH計を使用していますが
一度自分が使用している水のpHは
知っておいた方が良いと思います
で、赤玉土でしばらく飼育すると
pH7.4くらいになり
汚れた水でも6.9とかになります
元々の水がアルカリ性なので
助かっています(笑)
濾過サイクルの出来上がった水槽では
アンモニアや亜硝酸塩は
検出さにくくなります
水槽を立ち上げて3日目くらいから
アンモニアがかなり増えます。
大きな容器であれば
さほど影響はありませんが
NVボックス#13などの小さな容器では
かなり危険な状態になっているはずです
水換え頻度や餌の量や
飼育匹数にもよりますが
濾過サイクルが出来上がるには
約１ヶ月くらいかかると思います
冬場の加温飼育では
赤玉土を入れていない上に
二週間後には全交換してしまうので
積極的に濾過バクテリアに頼る飼育は
していません。
それでも、事前(水替えの一週間前)に
水を汲み置き加温し
ミナミヌマエビをいれていたり
全交換と言いつつも
約２リットルの容器に元々の水を入れ
そこに魚を避難させておき
最後に元々の水ごと魚を投入したり
産卵床から卵だけを取り
産卵床を使い回ししているのは
濾過バクテリアの力を
借りている事になります
汲み置きの水も当然継ぎ足しにしています。
また、濾過サイクルの出来上がっている
飼育水を2リットルくらい
新しい水槽に入れるようにしています
という感じで、積極的に
濾過バクテリアを活用していないので
頻繁な水替えが必要になってきます
そのギリギリのラインが一週間…
と見極めました(笑)
13リットル容器の加温で
餌をバンバン与える飼育では
コレは本当に最低限で
余裕があればもっと頻繁に
水換えしてあげたいくらいです
よく、アクアリウムの世界では
・水替えは1/3
・底土をガシャガシャと洗わない
などと言われますが、それは濾過バクテリアを残す為なんですね
昔、海水魚を飼育していた事もありますが
その時もフィルターや底砂を
真水で洗うことはせず
古い海水で洗うようにしていました
水替えしてもスグに★になってしまうと
嘆いている方は一度アンモニアや
亜硝酸の濃度の変化を測ってみると
良いかもしれません
水替えで★になるのは
他にも温度ショックやペーハーショックが
あります
次回はその辺に触れてみたいと思います
という事で濾過バクテリアのお話でした
