ザ・不二家
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<不二家>埼玉工場、県が2度目の立ち入り検査
1月17日11時20分

不二家が消費期限切れの原料を使いシュークリームなどを製造していた問題で、埼玉県は17日、食品衛生法に基づき同社埼玉工場(埼玉県新座市)を立ち入り検査した。県の検査は発覚直後の11日に次いで2度目。県は16日に同工場から報告書の提出を受けたが、15日に本社が発表した消費・賞味期限切れなどに触れておらず、こうした点を詳しく聞く。
 午前10時、県川口保健所の職員ら7人が、工場内に入った。県は、報告書の内容を検討した結果、前回検査で確認できなかった品質管理に関する記録が工場内にまだ多数あるとみている



不二家:「認識に甘さあった」 埼玉工場長、県に報告書提出し陳謝 /埼玉
1月17日12時1分

菓子メーカー「不二家」の埼玉工場(新座市野火止)が消費期限切れの原料を使った商品を製造・出荷していた問題で、同工場の広門昭男工場長は16日、社内調査結果をまとめた報告書を川口保健所に提出した。
 この日午後、川口保健所を訪れた広門工場長は野本親男保健所長に報告書を提出して「申し訳ございません」と深々と頭を下げた。野本所長は発覚した端緒が報告書に簡潔にしか触れられてないことに不満を示し、「書き足してほしいものがあればお願いするかもしれない」と語った。
 報告書は、藤井林太郎社長名でA4判6枚。昨年6~11月、シュークリームやアップルパイなど6種類の商品でずさんな品質管理が行われた理由について「消費期限に対する認識に甘さがあった」などと説明。今後の対策として「従業員に社内基準の順守の重要性を教育し認識させる」ことなどを挙げている。県は17日に工場を再度立ち入り検査。報告書の内容を精査した上でさらに報告を求めるという。
 広門工場長は報告書の提出後、記者団の取材に応じ「責任者として深く反省している」と謝罪した。また、昨年11月9日に、前日出荷のシュークリームに消費期限切れの牛乳が使われことを知らされた際の対応についても説明。細菌数が社内基準を下回ったことから「品質的に問題ない」と判断。出荷した商品を回収しなかったという。
 広門工場長は「工場の体制に問題があった。今後は二重、三重にチェックできるような体制を作りたい」と話した。【



食中毒発生を公表せず 不二家商品、9人被害 '07/1/17


不二家は十七日、一九九五年に販売した同社の洋菓子商品「ペコちゃんのほっぺ」で発生した九人の食中毒問題を公表していなかったことを明らかにした。消費期限切れ原料問題で隠ぺい体質が浮き彫りになった同社の企業の姿勢があらためて厳しく問われそうだ。

 厚生労働省、農水省は同日午後、同社の藤井林太郎社長を呼び、一連の問題について説明を求める。

 また、自動販売機などから不二家製飲料を撤去する動きが全国で広がっていることも同日明らかになった。既に大手スーパーなどでは不二家製品の撤去が進んでおり、飲料撤去の広がりは不二家の経営を圧迫する。

 不二家によると、食中毒の原因となった商品は大阪府の泉佐野工場で製造し、関西、中部、中国地区で販売。商品を食べた九人が九五年六月二十三日から同二十八日にかけて嘔吐(おうと)、下痢、腹痛を訴えたという。大阪府が立ち入り検査を実施、ブドウ球菌などが原因だった。

 不二家は泉佐野保健所に食中毒の発生を報告。工場を営業停止とし、消毒など衛生面の対策を講じたという。商品の回収も実施した。保健所は被害者が二十人未満だったことから公表はしなかった。

不二家 食中毒発生を公表せず

 不二家は17日、1995年に販売した同社の洋菓子商品「ペコちゃんのほっぺ」で発生した9人の食中毒問題を公表していなかったことを明らかにした。消費期限切れ原料問題で隠ぺい体質が浮き彫りになった同社の企業の姿勢があらためて厳しく問われそうだ。

 厚生労働省、農水省は同日午後、同社の藤井林太郎社長を呼び、一連の問題について説明を求める。

 また、自動販売機などから不二家製飲料を撤去する動きが全国で広がっていることも同日明らかになった。既に大手スーパーなどでは不二家製品の撤去が進んでおり、飲料撤去の広がりは不二家の経営を圧迫する。

 不二家によると、食中毒の原因となった商品は大阪府の泉佐野工場で製造し、関西、中部、中国地区で販売。商品を食べた9人が95年6月23日から同28日にかけて嘔吐、下痢、腹痛を訴えたという。大阪府が立ち入り検査を実施、ブドウ球菌などが原因だった。

 不二家は泉佐野保健所に食中毒の発生を報告。工場を営業停止とし、消毒など衛生面の対策を講じたという。商品の回収も実施した。保健所は被害者が20人未満だったことから公表はしなかった。

 ≪「菓子・飲料は安全」≫不二家は17日、スーパーやコンビニエンスストアで販売している菓子・飲料品について、「安全です」とする見解を発表した。スーパーなどが同社商品を相次いで撤去する中で、消費者の不安を和らげるのが狙いだ。

 洋菓子店以外で販売している菓子・飲料について、不二家は各菓子工場が品質国際規格「ISO」の認証を取得をしていると説明。その上で、「万全を期すための措置」として、第三者の外部審査を臨時に受ける手続きを進めていると強調している。



不二家への支援は白紙、要請もない=森永製菓
1月17日13時8分

森永製菓<2201.T>広報部は17日、ロイターの取材に対し、同社が不二家<2211.T>の支援先に浮上していることについて「まったくの白紙。協議もしていないし、不二家から要請もない」と述べた。そのうえで「あくまで一般論だが、第2位の株主として(不二家から)要請があれば検討するのは当然」と語った。
 森永製菓は不二家株3.9%を保有する第2位の株主。不二家の藤井林太郎社長は15日、期限切れ牛乳などを使用した問題で2度目の会見を開いた際、記者から森永製菓に支援を求める可能性について聞かれ「それについては今の時点では勘弁してほしい」と述べていた。



不二家、12年前に食中毒 泉佐野工場 9人発症公表せず
1月17日16時48分

消費期限切れ原料の使用問題で揺れる大手菓子メーカー「不二家」(東京)の洋菓子が原因とされる集団食中毒が平成7年6月に発生し、製造した泉佐野工場(大阪府泉佐野市)が府から営業停止を命じられていたことが17日、わかった。洋菓子を食べた9人が下痢などを訴えたというが、当時、同社はこの事実を公表しておらず、製品の回収もしていなかった。

 府などによると、7年6月24日、同工場で製造されたカスタードクリームを使った生洋菓子を食べた同府守口市内の住民3人が下痢や嘔吐(おうと)などの食中毒症状を訴えているという通報が地元の保健所にあった。同26日には同府吹田市や京都市でも同様の訴えがあり、患者は9人にのぼった。

 いずれも症状は軽かったが、患者の嘔吐物からブドウ球菌が検出されたうえ、工場に保存されていた洋菓子からも同じ細菌が見つかったことから、泉佐野保健所は原因がこの洋菓子と断定、同工場を2日間の営業停止処分にした。ところが同社は当時、食中毒の発生や営業停止を受けた事実について公表せず、製品の回収もしていなかった。府も集団食中毒の公表基準となる患者数を20人以上としていたため、発表していない。



<不二家>12年前の食中毒公表せず 9人が発症
1月17日17時14分

大手菓子メーカー・不二家の泉佐野工場(大阪府泉佐野市)が95年6月に製造した洋菓子を食べ、少なくとも9人が食中毒を発症していたことが16日、分かった。同工場は2日間の営業停止処分を受けたが、不二家は発症の事実を公表しなかった。同社は、当時の対応の誤りを認め、「今後、もし同じことがあった場合は自主的に公表したい」と話している。
 この洋菓子は、カスタードクリームをスポンジケーキで包んだ生菓子の「ペコちゃんのほっぺ」。当時、同工場で1日1万5000個以上が製造されていたという。
 関係者によると、同年6月23~28日の間、この洋菓子を食べた同府守口、吹田両市や京都市の計9人が嘔吐(おうと)や下痢、腹痛の症状を訴えて、地元保健所に通報があった。いずれも軽症だったが、うち3人の嘔吐物からブドウ球菌(エンテロトキシンA型)を検出。工場に保存されていたこの洋菓子からも同じ菌が検出され、大阪府泉佐野保健所が泉佐野工場で製造した「ペコちゃんのほっぺ」が原因の食中毒と断定した。大阪府は、ブドウ球菌に汚染された経緯などは、資料が残っておらず、不明としている。
 この洋菓子を食べて体調を崩した消費者が他にいた可能性もあったが、不二家は「温度管理、消毒の徹底など、保健所から指導された点を改め、改善報告した」として、新聞でのおわび広告や店舗での張り出しなどで消費者に知らせる措置は取らなかった。さらに、この洋菓子の回収について「今では分からないが、食中毒発生後に販売し続けることは常識ではありえない」としている。
 一方、大阪府も、当時の内規では食中毒の患者が20人以上の場合に報道発表をすることになっていたとして、公表しなかった



不二家、「菓子・飲料は安全」と見解を発表

2007年01月17日

不二家は17日、スーパーやコンビニエンスストアで販売している菓子・飲料品について、「安全です」とする見解を発表した。スーパーなどが同社商品を相次いで撤去する中で、消費者の不安を和らげるのが狙いだ。

 洋菓子店以外で販売している菓子・飲料について、不二家は各菓子工場が品質国際規格「ISO」の認証を取得をしていると説明。その上で、「万全を期すための措置」として、第三者の外部審査を臨時に受ける手続きを進めていると強調している。



不二家社長が改めて陳謝=厚労・農水両省、情報公開など指示
1月17日19時1分

大手菓子メーカーの不二家が消費期限切れ牛乳などを洋菓子製造に使用していた問題で、同社の藤井林太郎社長は17日、厚生労働、農林水産両省を訪れ、「社会と国民の皆様にご迷惑をお掛けし、深くおわびを申し上げる」などと陳謝した。
 両省の求めに応じて藤井社長が訪問した。厚生労働省の藤崎清道食品安全部長は、問題発覚を受けて自治体が行っている工場調査について、「的確な情報が迅速、十分に伝えられていない」と指摘し、速やかな情報提供を工場に指示するよう要請。衛生管理の徹底・改善も求めた。
 また、農林水産省の岡島正明総合食料局長は「消費者の信頼を損ない誠に遺憾だ」とした上で、情報公開の徹底や法令順守などを口頭で指導した。これに対し、藤井社長は「1日も早く信用を回復するための原因究明、問題解決を図りたい」と語った



Fマート、不二家工場を自主検査=小売りに不信感強まる
1月17日20時1分

大手菓子メーカー、不二家 <2211> が消費期限切れの牛乳などを使った製品を出荷していた問題で、ファミリーマート <8028> は17日、不二家の菓子工場3カ所を自主検査する方針を明らかにした。メーカーに対し、小売業自らが出向いて品質管理体制をチェックする。「こうした動きはあまり例がない」(大手スーパー)とされ、不二家の品質管理体制への不信感が小売業界に強まっている。



<不二家>減産長引けば、パート・アルバイトの雇用にも影響
1月17日20時2分

消費・賞味期限切れ原料の使用や、ずさんな品質管理が相次いで発覚している大手菓子メーカーの不二家は17日、キャンデーやチョコレートなど一般小売り向け菓子を製造する3工場の生産規模を一時縮小する方向で検討に入ったことを明らかにした。全国のスーパー、コンビニエンスストアで不二家製品の撤去が広がっているためで、減産が長引けば3工場で働く約900人のパート・アルバイトの雇用にも影響が出そうだ。
 3工場は「ルック」チョコレートなどを製造する平塚工場(神奈川県平塚市)▽「ミルキー」や「カントリーマアム」を作る秦野工場(同県秦野市)▽「ホームパイ」などを作る富士裾野工場(静岡県裾野市)。
 現在、担当部署が販売停止の影響や在庫を調べ、減産の開始時期や規模を詰めている。販売再開のめどはたっておらず、大幅な減産は避けられない見通しだ。
 不二家は期限切れ原料の使用が発覚した当初、不適切な事例があったのは洋菓子部門で、一般の菓子は問題ないとしていた。しかし、15日の記者会見で新たな問題が発表されるなど、ずさんな管理体制が明らかになり、小売り各社が相次ぎ商品を撤去。物流倉庫が在庫で埋まるのも時間の問題とみられている。【



<不二家>「菓子・飲料は安全」…HPで呼びかけ
1月17日20時21分

大手菓子メーカー・不二家が消費・賞味期限切れ原料を洋菓子に使うなどしていた問題で、不二家は17日、同社ホームページ上で「スーパーなどで販売している菓子・飲料は安全です」と呼びかけた。洋菓子だけでなく「ミルキー」や「ネクター」など一般の菓子・飲料にまで広がる不信感を沈静化したい狙い。



洋菓子以外で「安全宣言」=「早過ぎる」と批判も-不二家
1月17日21時1分

大手菓子メーカーの不二家が消費期限切れの原材料を生の洋菓子に使用していた問題に関連して、同社は17日、洋菓子以外のチョコレートなど菓子類や飲料について、「安全であり、安心して食べられる」との見解を発表した。ただ、今週初めに藤井林太郎社長が表明した全工場の再調査は完了しておらず、「『安全宣言』には早過ぎる」(大手スーパー)との反応がほとんどで、製品撤去を進めるスーパーやコンビニエンスストアの間に販売再開の動きはない。 



不二家が全面減産、一部は半分程度に
1月18日3時10分

消費期限切れの牛乳などを使った洋菓子を製造・出荷していた不二家は17日、製造するほぼすべての商品について減産に踏み切ったことを明らかにした。

 スーパーやコンビニなどで製品の販売中止が相次いでいるためで、対象はチョコレートやクッキーなどの「菓子」や、果汁飲料「ネクター」、炭酸飲料「レモンスカッシュ」などの飲料も含まれる。

 商品によっては通常の半分程度まで生産を縮小したという。既に製造を停止している洋菓子に加え、他の製品も減産することは、経営に大きな影響を与えるとみられる。

 不二家は「菓子」を平塚工場(神奈川県)、秦野工場(同)、富士裾野工場(静岡県)の3工場で製造し、飲料は外部工場などに生産委託している。問題が発生した埼玉工場を含め、洋菓子を製造する5工場は操業を停止しているが、「菓子」や飲料については工場の操業自体は続ける。今後は、スーパーなどの販売中止の状況などに基づき生産量を調整するという。



不二家 埼玉工場に2度目の立ち入り検査
1月18日10時12分

埼玉県は17日、不二家埼玉工場(新座市)に2度目の立ち入り検査を行い、11日の検査で提出されなかった「食品衛生マニュアル」や各種記録簿を確認した。11日に明示しなかった理由の説明を求める方針。また、不適切な製品すべてについて、23日までに原因を報告し製造記録を提出するよう求めた。不二家が県に16日に提出した報告書には、マニュアルに関する記述があり、「製品日付チェック表」など14種類のリストも添付されていた。【



不二家の菓子箱に虫混入 05年、購入者に謝罪 '07/1/18


期限切れ原料使用問題で揺れる大手菓子メーカー「不二家」の菓子箱に虫が混入するトラブルが二○○五年発生し、同社が原因を調査した上で購入者に謝罪していたことが十八日、分かった。

 菓子は、○五年七月に京都市の男性会社員(22)が同市内のコンビニで購入したチョコスナック「ペコパイ」。ペコちゃんの顔がデザインされた箱に一口大の袋入りパイが入った商品で、箱を開けると体長約一・五ミリの虫が数匹見つかった。

 数日後、家族が同じ商品を購入するとまた虫が見つかり、男性は不二家に連絡。同社は同年八月二日付で調査結果を男性に報告した。

 それによると、虫はユスリカで、商品は同年五月九日、湘南工場富士裾野製造部(静岡県裾野市)でつくられた。箱をのり付けする工程で、蛍光灯の熱などで死んだユスリカが落下し、混入したとみられる。

 同社は「場内は窓がなく出入り口に防虫カーテンを設置、殺虫作業を定期的に行っているが、今後一層の防虫強化を図る」と釈明した。

 男性は「不二家の衛生管理はずっと昔から駄目な段階に来ていたのかもしれない。安全面への意識が薄く、消費者をばかにしているとしか思えない」と話した。

 同社は十七日、富士裾野を含む菓子工場について「(品質国際規格の)ISOの認証を取得しており安全」との見解を出している。



<不二家>3カ所立ち入り検査 JAS法に抵触か 農水省
1月18日12時3分

不二家が消費・賞味期限切れ原料を使っていた問題で、農林水産省は18日午後、食品の表示について定めたJAS法に基づいて、同社本社(東京都中央区)、埼玉工場(埼玉県新座市)、泉佐野工場(大阪府泉佐野市)の3カ所の立ち入り検査に入った。
 JAS法に抵触する可能性があるのは、プリン、シュークリームなどで消費期限を社内基準より1日長く表示していた点。食品は消費期限か賞味期限を表示する義務があるが、期限の設定そのものは事業者の判断で行うことになっている。社内基準を超えると直ちに違法というわけではない。このため、農水省は立ち入り検査で、設定された期限に合理的・科学的根拠があるか、期限を1日超えたことで品質に問題が生じたかなどを調べる。【



不二家、レストラン事業の再建会社の設立に遅れ
1月18日13時37分

不二家<2211.T>は18日、投資ファンドのベーシック・キャピタル・マネジメントと共同で1月中旬に予定していたレストラン事業の再建会社の設立に遅れが生じていると発表した。不二家の広報部によると、閉鎖する店舗の選定などに時間がかかっているためという。現時点でベーシック・キャピタルのコメントは得られていない。
 不二家は昨年12月11日、経営不振が続くレストラン事業をファンド主導で再建するため、ベーシック・キャピタルと1月中旬に新会社を設立すると発表した。新会社の出資比率はベーシック・キャピタル64.6%、不二家35.4%。不二家の100%子会社で、レストラン事業を運営する不二家フードサービスを4月1日付で新会社に譲渡することにしていた。不二家広報部は「4月1日に譲渡するというスケジュールは変わっていない」としている。
 不二家は期限切れ牛乳などを使用した問題で、1月11日から全国のフランチャイズ店などで洋菓子販売を休止。「ミルキー」などの卸売り菓子もコンビニエンスストアなどの店頭から撤去されており、ほぼすべての事業で建て直しを迫られている。



農水省、不二家に立ち入り検査=本社と2工場、品質管理確認へ
1月18日15時1分

農水省は18日午後1時ごろ、消費期限切れの原材料を使用するなどずさんな品質管理が表面化している大手菓子メーカー不二家の本社(東京都中央区)、埼玉工場(埼玉県新座市)、泉佐野工場(大阪府泉佐野市)に対し、日本農林規格(JAS)法に基づき、立ち入り検査を始めた。
 同社から事情を聴いたところ、プリンなど一部製品の消費期限が社内基準を超えて延長されていたケースがあったといい、同法に違反していないかどうかを確認するため品質管理の方法や賞味・消費期限についての考え方について調べる。
 検査の結果、違法性が判明した場合は、同法に基づく改善指示などの措置を講じる。 



不二家、りそな銀と協議へ=製品撤去、減産で再建策検討
1月18日20時1分

消費期限切れ原料の使用問題で洋菓子の生産・販売停止などに追い込まれている大手菓子メーカーの不二家 <2211> が、再建策のとりまとめに入ることが18日、明らかになった。主力取引銀行のりそな銀行と近く、協議を開始する。問題の洋菓子だけでなく、チョコレートなど菓子類や飲料についても、スーパーやコンビニエンスストアが製品撤去に動いており、主力の菓子工場は減産を余儀なくされている。一段の業績悪化は避けられず、支援要請も含めた抜本的な対応が必要と判断したもようだ。 



<不二家商品>台湾や香港の店頭からも撤去
1月18日20時2分

台湾や香港の大手スーパーや日系百貨店の店頭からも「ミルキー」などの不二家商品が撤去された。台北では「太平洋そごう」は16日から、「ジャスコ」も18日から全商品の販売を取りやめた。
 不二家商品は、台湾では広く出回っており、コンビニなどでは販売が続いている。今回の不二家の問題は、台湾でも新聞やテレビが詳細に報道している。
 香港でも「ジャスコ」や「そごう」のほか、地元の大手スーパー「シティ・スーパー」が不二家の全商品の販売を中止した。



不二家、りそな銀と再建協議へ=製品撤去、減産で経営悪化
1月18日21時1分

消費期限切れ原料の使用問題で洋菓子の生産・販売停止などに追い込まれている大手菓子メーカーの不二家が、再建策のとりまとめに入ることが18日、明らかになった。主力取引銀行のりそな銀行と近く、協議を開始する。問題の洋菓子だけでなく、チョコレートなど菓子類や飲料についても、スーパーなどで製品撤去の動きが広がり、主力の菓子工場は減産を余儀なくされている。一段の業績悪化は避けられず、支援要請も含めた抜本的な対応が必要と判断したもようだ。 



<不二家>営業許可取り消し処分も 農水省立ち入り
1月18日22時9分

消費・賞味期限切れ原料を洋菓子に使うなどしていた不二家に対し、農林水産省が18日、中央省庁で初の立ち入り検査に踏み切った。厚生労働省も製品の消費期限を1日長く表示した行為が「特に悪質」とみて調べている。工場を直接監督する埼玉県は同社に厳しい目を向けており、営業許可取り消しの処分が出る可能性もある。



<不二家>消費期限表示ないままプリン出荷 泉佐野工場
1月19日0時18分

大阪府泉佐野保健所が18日、不二家泉佐野工場(泉佐野市)に立ち入り調査した結果、同工場で製造したプリンを消費期限表示のない状態で埼玉工場に出荷していたことなどが分かった。一連の問題の中で泉佐野工場の不正が明らかになったのは初めて。
 プリンの期限表示外しについては本社も了承していたといい、府は食品衛生法の表示義務違反の疑いがあるとして、泉佐野工場に適正表示するよう指示した。今後、他の商品についても調査する。
 泉佐野工場は、保健所のこれまでの調査に「プリンはカップ容器に入れ、ラップをかけた状態で埼玉工場に出荷し、仕上げは埼玉でやっている」と説明していたが、追及したところ、販売できる完成品で出荷していたことを認めたという。
 同法では、商品が完成した段階で消費期限を表示することが義務づけられており、府の担当者は「期限を先送りする意図があったと思わざるを得ない」としている。
 また、05年7月11、12日に製造したシュークリーム約1万9060個について、社内基準より1日先延ばしした期限を表示して埼玉工場に出荷。さらに、06年10月22~24日、同様の表示がされたシュークリーム約1万4600個を埼玉工場から納入していたことも判明した。製造ラインの清掃や保守点検で生産が追い付かない際に、両工場長間で申し合わせて行っていたという。



不二家、衛生法違反か 大阪工場製造→埼玉で期限刻印
1月19日8時0分

農林水産省は18日、大手菓子メーカー「不二家」の本社(東京都中央区)と埼玉工場(埼玉県新座市)、泉佐野工場(大阪府)の3カ所を立ち入り検査した。期限切れ原料使用など一連の問題で、本社への立ち入り検査は初。農水省の検査は日本農林規格(JAS)法に基づき、商品に記載する消費期限を延長表示していた問題が対象。

 また、東京都と、本社のある中央区の保健所も同日、食品衛生法に基づき、本社の実務担当者から一連の経緯などについて説明を求めた。

 不二家は期限切れ原料使用のほかに、プリンやシュークリームの消費期限を社内基準より1日長く表示していた。特にプリンについては、現場担当者から工場長まで関係者全員が容認していたとしている。

 同省が16日、担当者から事情を聴いたところ、事実関係を認め、「消費期限は安全に食べられる期間より短く設定しており、期限を1日長く表示しても安全性には問題ない」と説明したという。

 一方、不二家はプリンを泉佐野工場(大阪府)で製造後、消費期限を付けずに埼玉工場(埼玉県)に出荷。埼玉工場で消費期限を刻印していたことも判明。製造日が異なっても、一括出荷する際は消費期限を同じ日にしていた。埼玉工場は県に「小売店からの要望」と説明した。大阪府は、この方法は食品衛生法違反の疑いがあるため、適正表示を指示した。



森永製菓 衛生管理で支援 不二家の再建後押し
1月19日8時1分

消費期限切れの原料使用問題で揺れる不二家に対し、資本提携している菓子大手の森永製菓は18日、衛生管理などで技術支援する方針を固めた。不二家は主力取引行のりそな銀行と経営再建について近く協議する予定だが、同業他社などの協力を得て再建を進める計画を策定する見通し。このため、森永では不二家側からの要請を待って技術支援し、不二家の経営再建を後押しする構えだ。

 問題が発覚したシュークリームやケーキなどの洋菓子について、森永首脳は「当社にはノウハウがない」として協力は難しいとの考え。ただ、不二家が「基準を満たしているので安全」と強調している一般の菓子についても、小売り業界では不二家製品を店頭から撤去する動きが相次いでいる。

 こうした主力製品の撤去は不二家の経営に大きな打撃を与える恐れが強い。このため、不二家ではこの分野で森永の協力を求める見通しだ。

 菓子大手として安全性に高い信頼を確保している森永が衛生管理などで不二家に協力すれば、不二家製品を撤去したスーパーやコンビニエンスストアなどに対して安全面で説明しやすく、小売り店の早期販売再開につながるとみている。



不二家 支援要請、りそなと協議 自主再建成否が焦点
1月19日8時32分

不二家が消費・賞味期限切れの原料を使用していた問題で、同社が主力取引銀行であるりそな銀行と支援要請に向けた協議に入ることが18日、分かった。洋菓子の販売休止の長期化や菓子や飲料の店頭からの撤去により、想定以上の業績悪化が避けられなくなったためだ。

 また、不二家は同日、不振の外食事業再建のため、みずほ証券系投資ファンドと計画していた受け皿会社の設立を延期すると発表した。ファンドが受け皿会社への出資に慎重になっているためとみられる。

 不二家では、問題が起きた洋菓子部門の製造・販売を休止しているほか、売り上げの半分を占めるチョコレートなどの加工菓子や飲料でも店頭から撤去が相次いでいる。洋菓子部門では、6000万~1億円の減収となるほか、フランチャイズチェーン店への休業補償も1週間に1億円に上る。

 また、加工菓子や飲料では、各工場で減産を始めた。スーパーなどでの販売休止が長期化すれば、一段の生産調整を迫られるのは確実で深刻な影響は避けられない状況となっている。

 このため、同社では、危機管理の専門家を加えた再生チームを近く発足させ、洋菓子事業の分離売却や銀座本社などの資産売却、次期社長人事などについて検討した上で、りそなに支援を求める考え。

 ただ、同社はこれまで自主再建を目指してきたが、りそなとの協議では、自主再建の成否が焦点になるのは必至。りそな側が、他社からの支援受け入れを求める可能性もあり、株式を相互に持ち合っている第2位株主の森永製菓を筆頭とした同業他社との資本業務提携のほか、外資系ファンドと組んだ再建策などが浮上してきそうだ。



不二家、泉佐野工場でも期限延ばし出荷…本社も承知
1月19日10時37分

期限切れの原料使用が問題となっている大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)で、同社の泉佐野工場(大阪府泉佐野市)が2005年7月、埼玉工場(埼玉県新座市)に、消費期限を社内基準より1日長く表示したシュークリーム計約1万9000個を納入していたことが18日、大阪府の調査でわかった。

 泉佐野工場の工場長は府の調査に対し、「本社も了解していた」と話している。同社の製造・販売を巡る不正に、本社が関与していたことがわかったのは初めて。

 府によると、05年7月11日と12日に、泉佐野工場で製造したシュークリーム計約1万9000個を埼玉工場に出荷する際、消費期限を社内基準より1日長く表示していたという。



<不二家>04年販売のビスケットに金属片 委託先製造
1月20日3時7分

不二家が、04年に販売した「アンパンマン幼児用ビスケット」に、金属片が混入していたことが19日分かった。同社は公表や商品回収はしていなかったが、事実関係を認めている。
 不二家の委託を受けた京都製菓(京都市)が同年2月に製造した約2万8000個のうちの一つで、大阪府内の主婦が同年4月にスーパーマーケットで購入。当時1歳未満だった自分の子どもに食べさせようとした際、表面に金属片が付いているのに気づいた。
 不二家が調べたところ、金属片はブリキ缶の破片で、長さ約5ミリ、幅0.06ミリの針金状。同社は「作業時に原料の卵を入れていた一斗缶をぶつけるなどして発生した金属片が混入したとみられる」としている。
 工場に金属検出機はあったが、感度不足でチェックできていなかったため、同社は製造責任者らを厳重注意し、感度を上げた






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<不二家>数年前も期限切れ卵…従業員証言 常態化の疑い
1月14日3時3分

大手菓子メーカー、不二家の埼玉工場(埼玉県新座市)で製造されたシュークリームに消費期限切れの牛乳が使われていた問題で、2~3年前にも同工場が消費期限の切れた卵を使ったシュークリームを出荷していたことが分かった。昨年9月に設置した社内の構造改革チーム「2010推進プロジェクト」の調査に対し、パート従業員の1人が証言していた。数年前の管理不備が明らかになったことで、消費期限の切れた食材使用が常態化していた疑いが強まった。【斉藤信宏、渡辺暖】
 同社によると、この従業員は消費期限を1日過ぎた卵をシュークリームに使用していたことを認めたという。ただ、使用した食材の記録などが残っていないため、出荷数量や出荷先、詳しい時期までは調べられないという。
 不二家は15日に記者会見を開き、社内調査の途中経過を公表する方針だ。
 埼玉工場ではこれまで、昨年10~11月に8回にわたって消費期限の切れた牛乳を使ってシュークリームを製造し、計1万6000個を出荷していたことが判明。昨年6月には社内基準の100倍、食品衛生法の規定の10倍の細菌が検出された洋菓子「シューロール」を出荷していたことも明らかになっている。また、アップルパイでも昨年10~11月、消費期限を最大4日間過ぎたリンゴ加工品を使用して約500個を出荷。消費期限を社内基準より1日長く表示したプリンも数十個出荷していた。
 これまで判明した管理不備の事例は、いずれも昨年の出荷分だったが、新たに明らかになった消費期限切れの卵使用は数年前で、少なくとも数年間はずさんな管理が行われていた疑いが濃くなった。
 同社幹部は11日の記者会見で「継続的に常態化していたと受け止めている」と話していた。



<不二家>腹痛やおう吐を訴える苦情数件 問題発覚後
1月14日3時4分

不二家の洋菓子を昨年11月に関東地方で購入し食べたという消費者から、腹痛やおう吐などの健康被害を訴える苦情が同社に数件寄せられていることが13日、分かった。15日に開く記者会見で公表する予定。苦情があったのは、いずれも、不二家が問題を公表した今月11日以降。「健康被害」の時期から時間が経過しているため同社は、「因果関係を証明できない」と話している。
 不二家は、問い合わせに応じるための「お客様サービス室」を設置した。問い合わせ総数は数千件に上るが、その中で、「おかしな味がした」「食べた後、下痢や腹痛を起こした」などの声が複数寄せられたという。
 同社は健康被害の報告を精査しているが、中にはいたずらとみられる電話もあるといい、「昨年の話なので事実関係の確認ができず、健康被害に関しては謝罪するなどの措置も取れない」(同社幹部)と話している。時間が経過したのは、不二家が問題の公表を遅らせたためで、早期に顧客対応をとらなかった同社の姿勢があらためて批判されそうだ



<不二家>ISO認証で事実関係の調査依頼 経産省
1月14日19時10分

不二家の埼玉工場が消費期限の切れた牛乳をシュークリームに使っていた問題で、経済産業省は同社が取得しているISO認証が「実態に適合していない可能性がある」として、ISOや日本工業規格(JIS)などの認証制度全般を統括する財団法人「日本適合性認定協会」に事実関係の調査を依頼した。
 これを受け、同協会は不二家のISO認証取得を担当した民間認証機関に調査を要請。臨時審査の結果、品質管理の問題点が確認されれば、認証が取り消される可能性もある。
 ISOは「国際標準化機構」(本部・ジュネーブ)が定めた国際規格。企業の品質保証に関する「9000」シリーズや、環境保護に関する「14000」シリーズなどがある。不二家は本社の菓子事業部門で9001、埼玉、野木(栃木県)、泉佐野(大阪府)の3工場が14001を取得している



<不二家>消費期限切れの牛乳、パート従業員に押し付け
1月15日3時3分

不二家の埼玉工場で消費期限切れの牛乳が使われていた問題で、使用したパート従業員は、工場内で使い切れなかった牛乳を別の部署から押し付けられていたことが同社の調査で分かった。同社幹部は「工場からの廃棄物が増えると、是正報告を求められる。弱い立場のパートにしわ寄せがいった」と話している。



藤井社長が辞意表明=期限切れ問題、新たに18件判明-不二家
1月15日16時0分

大手菓子メーカー不二家の藤井林太郎社長は15日記者会見し、消費期限切れ牛乳などを洋菓子製造に使用していた問題の責任を取り、辞任する考えを表明した。また、埼玉工場で過去7年間に消費・賞味期限を過ぎた原料を使用した例が新たに18件判明したことも発表した。
 藤井社長は会見で「社会の不安を招いたのは私の責任だ」と述べた上で「事態の収拾と品質の保証に対する信頼確保体制をつくった上で辞任する」と語った。



不二家社長辞任へ=期限切れ原料使用、新たに18件-細菌基準10倍の製品出荷も
1月15日18時31分

大手菓子メーカーの不二家が消費期限切れ牛乳などを洋菓子製造に使用していた問題で、同社の藤井林太郎社長は15日、都内の本社で記者会見し、「社会の不安を招いたのは私の責任だ」と述べ、辞任する考えを表明した。この問題では同日、不正使用が発覚した埼玉工場(新座市)で過去7年間に消費・賞味期限を過ぎた原材料使用が18件に上り、札幌工場でも細菌が法令基準の10倍超の製品出荷が6件あったことが、新たに判明した。
 藤井社長は会見で「会社の体質そのものに重大な問題がある」と語った。辞任時期については「まずは事態の収拾と、品質の保証に対する信頼確保体制をつくる」とし、3カ月をめどに新体制に移行する考えを示した。後任人事については「不二家を再建できる人間。創業家か社外かは分からない」と述べるにとどまった。



セブン&アイ、不二家全商品を一時撤去=他の小売大手追随も
1月15日20時1分

セブン&アイ・ホールディングス <3382> は15日、傘下のセブン―イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、ヨークベニマルなどで扱っている不二家 <2211> の全商品、約30品目を一時、売り場から撤去することを決めた。他の大手スーパーやコンビニが追随する可能性も出てきた。 



<不二家>セブン&アイなど流通各社が商品撤去
1月15日21時28分

不二家で新たな不祥事が発覚したことを受け、セブン&アイ・ホールディングスなど大手スーパー、コンビニエンスストア各社は15日、不二家商品を相次いで店頭から撤去した。不二家の連結売上高の半分を占める一般小売り向け商品の店頭からの撤去は既に販売が中止されている洋菓子に加え、経営に深刻な打撃を与えそうだ。



<不二家>シュークリームの細菌は問題なし 埼玉県の検査で
1月15日22時10分

埼玉県は15日、不二家埼玉工場が製造したシュークリーム3個の細菌検査を県衛生研究所で行った結果、いずれも国の衛生規範に適合していたと発表した。細菌数は国の基準を下回り、大腸菌群や黄色ブドウ球菌も陰性だった。県は洋菓子製造の管理体制を確立する報告書の提出を同工場に求めている。



<不二家>不正「工場ぐるみ」衛生規定も現場で無視
1月15日23時55分

菓子メーカー大手、不二家が消費期限切れの牛乳などを使って洋菓子を製造していた問題は、藤井林太郎社長が引責辞任を表明する事態に発展した。埼玉工場(埼玉県新座市)では過去7年間にわたって不正使用され、工場長が容認していたことも判明し、「組織ぐるみ」ともいえる不正体質が露呈した。これを受け、大手スーパーなどで不二家製品を撤去する動きが広がり、同社経営への打撃は深刻さを増す一方。構造的な市場縮小に悩む菓子業界再編につながる可能性も否定できなくなってきた。【宇田川恵、斉藤信宏】
 埼玉工場で、新たに判明した18件の消費・賞味期限切れ原料使用のうち、2件は上司の指示で使用したものだった。また、プリンとシュークリームの消費期限を1日長く表示した事例は、04年6月以降「頻発」しており、現場担当者から製造課長、生産管理課長、工場長と関係者全員が表示を容認していたという。いずれのケースも工場ぐるみのずさん管理の疑いが強まった。
 「倫理観が薄かった。組織ぐるみと言われかねないケースがいくつもあった」。藤井社長は15日の会見で、こう謝罪した。企業の体質そのものが問われることになったが、会見でも、その原因についての詳しい説明はなく、不祥事の背景は明らかにされなかった。



不二家社長が辞意表明、期限切れ新たに18件
1月16日1時58分

大手菓子メーカー、不二家の藤井林太郎社長は15日、東京・銀座の本社で記者会見し、消費期限切れ牛乳を洋菓子製造に使うなどしていた問題で、社長を辞任する考えを表明した。

 埼玉工場(埼玉県新座市)で消費・賞味期限切れの原材料の使用が新たに過去7年間に18件あったことが分かり、「会社の体質そのものに重大な問題がある」ことを認め、経営責任を取る。

 藤井社長は「社会に対するご迷惑とご不満を招いたのは私の責任」と述べ、謝罪した。辞任時期は「事態の収拾と安心、安全、品質保証の体制が確保できてから」と述べるにとどめた。後任の社長人事には言及しなかった。自らの報酬も1月から全額返上する。



<不二家>マニュアルに従わず細菌検査 札幌工場
1月16日3時45分

不二家札幌工場が昨年夏に製造した洋生菓子の中から、国の基準を超える細菌が見つかった問題で、同工場は国の検査マニュアルに従わず、生のイチゴを除去しないまま細菌検査をしていたことが15日、分かった。札幌市保健所は同日、工場長らを呼んで、国の基準に沿って検査するマニュアルを早急に整備するよう指導した。



不二家 消費者から怒りの声「もう食べない」
1月16日10時3分

「信じられない。もう食べない」。7年にも及ぶ裏切り行為に、消費者から一斉に怒りの声が上がった。対応に追われるフランチャイズ店関係者は「組織ぐるみ」にショックを隠さず「早く販売を再開したいのだが……」と頭を抱えた。
 札幌市中央区の不二家レストラン札幌店で、洋菓子販売の自粛を告げる張り紙を見ていた同市東区の主婦(59)は「お金を出しているのに、細菌だのネズミだのなんて冗談じゃない。もう食べない。隠ぺいまでして雪印(乳業の事件)と同じ」と憤った。
 閉店中の数寄屋橋店(東京都中央区)前では、買い物客らが立ち止まりシャッターにはられた「おわび」に見入った。千葉県船橋市の学生、萬年聡未(さとみ)さん(19)は「辞任は当然だが説明は不十分。販売が再開されても買わない」と手厳しかった。
 「ケーキが高価だった子供時代から、あこがれのお店だった」という愛知県江南市の自営業、堀田とよ子さん(61)は「どうして7年間も不正に気が付かなかったのか信じられない」と嘆いた。
 フランチャイズ店からも怒りの声が上がった。
 名古屋市の女性経営者は「『買ったシュークリームを返品できるのか』という電話がかかってきた。賞味期限切れの商品を長い間卸していたのはショック。今は早く再開したいとしか言えない状態」と不安げな表情。大阪府内の女性店主は「組織ぐるみだった以上、社長の辞任は当然だ。本家がこんなえげつないことをするなんて、情けない」と憤る一方で「不二家には愛着がある。信頼回復は時間がかかるだろうが、こつこつとやっていくしかない」と話した。



不二家 本社がかん口令 埼玉工場従業員は一切語らず
1月16日10時3分

不二家の藤井林太郎社長の会見が行われた15日夕、不適正な洋菓子製造の主な舞台となった同社埼玉工場(埼玉県新座市)では、従業員の多くが固く口を閉ざしたままゲートを出入りした。帰宅途中という男性従業員は「ご迷惑をお掛けしてすみません」と頭を下げたが、質問には一切答えなかった。
 従業員の一人によると、本社がかん口令を敷いており、工場の電話に出た従業員も「本社総務部に聞いてほしい」と繰り返した。10日の問題発覚後、工場は操業を停止し、食品衛生法の順守などの教育を従業員に行っているという。
 工場前を通りかかった同県入間市の会社員の女性(31)は「7年前からずさんな品質管理が続いていたと聞いて驚いている。社長の辞任もやむを得ない」と話した。
 一方、洋生菓子の中から国の基準を超える細菌が見つかった札幌工場は、11日に在庫をすべて処分して操業を停止しており、15日は社員や一部のパート従業員が出勤し、工場内の清掃などを行った。男性職員は「休日だったがニュースを見て、慌てて出勤した。詳しいことはわからない」と戸惑った様子だった。



<不二家>サークルKサンクスも商品撤去
1月16日11時11分

不二家が消費期限切れ原料を使用するなどしていた問題で、コンビニエンスストア大手のファミリーマート(約6900店)とサークルKサンクス(約6300店)は16日、「ミルキー」など不二家商品を撤去することを決めた。セブン―イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、イオンなどは不二家で追加の不祥事が発覚した15日に商品を撤去しており、スーパー、コンビニの店頭から軒並み不二家商品が姿を消すことになった。
 ファミリーマート、サークルKサンクスは午後までに撤去を終える。撤去期間は「安全性が確認されるまで当面」としている。ライフコーポレーション(195店)、いなげや(129店)などの食品スーパーも、午前中までに店頭から撤去した。
 不二家は売上高の半分をスーパーやコンビニなど一般の小売り向け商品が占めている。ケーキなどの洋菓子販売も全面休止中で、売上高激減は必至だ。



不二家製品、店頭から姿消す=ファミマ、ユニーなども撤去
1月16日13時1分

大手菓子メーカー、不二家が消費期限切れ原材料を使用していた問題で、同社製品の販売を見合わせる動きが広がっている。全国に約6900店を持つファミリーマートは16日午前、製品の一時撤去を決定。大手スーパーのユニーも同日の開店前、全国147店で製品を撤去した。同様の動きは他の小売りチェーンにも広がっており、不二家製品は一斉に店頭から姿を消しつつある。 



クッキーを一部回収=健康コーポ
1月16日13時1分

健康コーポレーションは16日、首都圏のデパート催事店で販売しているクッキーの一部を自主回収すると発表した。対象は「豆乳とおからで作ったクッキー」(抹茶味)の昨年12月製造分約2600袋(1袋9個入り)。
 同製品の一部で、過度の加熱や加熱不足があったためで、同社は「衛生上の問題などはない」としている。同社は不二家の期限切れ材料使用問題を受け、商品の自主点検を行ったという。 



不二家:期限切れ原料使用 細菌検査は「問題なし」--埼玉工場 /埼玉
1月16日13時1分

菓子メーカー「不二家」埼玉工場(新座市野火止)が期限切れの牛乳を使ってシュークリームを製造していた問題で、県は15日、県衛生研究所(さいたま市)で10日製造されたシュークリーム3個を細菌検査し、問題はなかったと発表した。
 また、県が同工場に提出を求めている報告書は早ければ16日に提出される見通しで、県はその内容を踏まえて再び埼玉工場を立ち入り検査する。報告書の内容を確認するほか、11日の指導が徹底されているかなどを工場長らから聞き取る方針。
 県川口保健所と朝霞保健所は11日、同工場に緊急の立ち入り検査を実施。すでに製造は休止していたが、残っていた10日製造のシュークリーム3個を持ち帰り細菌検査を行った。細菌数は国の基準(製品1グラム当たり生菌数10万個以下)や同社規格(同3000個以下)を大幅に下回る300個未満で、大腸菌群や黄色ブドウ球菌検査も陰性だった。【



<不二家>埼玉工場長、期限切れ牛乳使用を「容認」と述べる
1月16日21時17分

不二家(埼玉県新座市)が消費期限切れの原料を使ったシュークリームなどを製造していた問題で、広門昭男同工場長(53)は16日、消費期限切れ牛乳使用の事実を把握後も回収などの措置を取らなかった具体的な経緯について「(社内検査の結果)細菌的に安定的な状態と確認して容認した」と明らかにした。報告書提出のため訪れた川口保健所(同県川口市)で記者団に語った。埼玉県は報告書を精査し、17日午前に同工場を再び立ち入り検査する方針。
 広門工場長によると、問題のシュークリームは昨年11月8日に同工場から出荷。社内検査の結果について9日と10日の2回にわたって報告を受けたが、細菌の量などが社内の基準をクリアしていたため問題ないと判断したという。
 プリンなどの消費期限を社内基準より1日長く表示したことについては「一部でそうしたことがあったとは聞いていた」と述べ、知っていたことを認めた。また「コストと安心安全のバランスが崩れた。認識の甘さからコストを優先することがあったかもしれない」と話した。
 操業停止中の工場については「再開に向けて清掃や整理をし、なぜこういうことが起きたのか全員で話し合っている」と説明。新たな品質保証体制について、今週中をめどに文書にまとめる考えも示した。



<不二家>期限切れ原料使用18件は別々の従業員が作業
1月16日21時29分

不二家は16日、18件の消費・賞味期限切れの原料使用について、いずれも別々の従業員が作業に携わっていたことを明らかにした。埼玉工場の従業員138人を対象に実施した聞き取り調査で判明した。上司の指示で期限切れ原料を使った人数は「2人」としていたが、うち1人は上司ではなく年長従業員だったとしている。



<不二家>埼玉知事「行政指導違反」指摘 会社名公表へ 
1月16日22時45分

埼玉県の上田知事は16日の会見で、不二家埼玉工場が県の行政指導に従っていなかったと指摘。今後は行政指導違反した社名の公表規定を厳格に適用する方針を示した。県は昨年12月の定期立ち入り検査で、同工場に原材料ごとに製品の販売先が追跡可能な記録の作成と保存を指導したが、今月の検査の際も作っていなかった。



不二家の消費期限切れ原料使用、ケーキなど8品目も
1月16日23時58分

大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)の埼玉工場(埼玉県新座市)で、シフォンケーキやスイートポテトなど8品目でも、消費・賞味期限切れの原料が使用されていたことが新たにわかった。

 期限切れの原料を使用した商品は、これで10品目になった。また、同社は、昨秋の社内調査で問題を把握しながら公表しなかったことについて「改善策に追われていた」と説明していたが、不正な製造が今月5日に行われていたことも判明。実際には改善策が徹底されていなかった実態が浮かび上がった。

 同社は11日、埼玉工場で消費・賞味期限切れの原料を使用してシュークリームとアップルパイを製造したことを公表。15日には、新たに、消費期限切れの牛乳などの使用が15件、賞味期限を過ぎたブルーベリージャムなどの使用が3件確認されたと発表したが、この計18件については、「期限切れの原料が、どのような商品に使われたのかは不明」としていた。



<不二家>飲料を自販機から撤去 サッポロ飲料
1月17日3時4分

大手菓子メーカーの不二家が期限切れ原料を使用していた問題で、不二家製飲料を委託されて販売しているサッポロ飲料は16日、同社の自動販売機を設置している個人商店などで不二家製品を撤去する動きが全国的に広がっていることを明らかにした。サッポロ飲料自身も、不二家が不祥事を小出しにする不誠実な対応を続けた場合、販売契約の解消に踏み切る方針だ。
 不二家は、「ネクター」(64年発売)、「レモンスカッシュ」(75年発売)の人気商品を中心に計20種類の飲料を製造・販売しており、06年3月期の飲料部門の売上高は約48億円。98年からサッポロ飲料に全面的に販売を委託し、全国約5万台の同社の自動販売機と中小の食品スーパーで販売している。
 サッポロ飲料によると、問題の発覚以降、自販機を設置している個人商店主などから、イメージの悪化を恐れて不二家製品だけを撤去するよう求める声が増加。すでに一部の自販機で「ネクター」などが撤去され、サッポロ飲料製の果汁飲料への切り替えが進んでいるという。
 不二家が飲料の委託販売先を失うことになれば飲料部門の切り離し・売却に発展する可能性があり、「業界再編の火種になる」(飲料大手)との見方もある



不二家 埼玉工場長、期限切れ牛乳使用を「容認」と述べる
1月17日9時51分

不二家(埼玉県新座市)が消費期限切れの原料を使ったシュークリームなどを製造していた問題で、広門昭男同工場長(53)は16日、消費期限切れ牛乳使用の事実を把握後も回収などの措置を取らなかった具体的な経緯について「(社内検査の結果)細菌的に安定的な状態と確認して容認した」と明らかにした。報告書提出のため訪れた川口保健所(同県川口市)で記者団に語った。埼玉県は報告書を精査し、17日午前に同工場を再び立ち入り検査する方針。
 広門工場長によると、問題のシュークリームは昨年11月8日に同工場から出荷。社内検査の結果について9日と10日の2回にわたって報告を受けたが、細菌の量などが社内の基準をクリアしていたため問題ないと判断したという。
 プリンなどの消費期限を社内基準より1日長く表示したことについては「一部でそうしたことがあったとは聞いていた」と述べ、知っていたことを認めた。また「コストと安心安全のバランスが崩れた。認識の甘さからコストを優先することがあったかもしれない」と話した。
 操業停止中の工場については「再開に向けて清掃や整理をし、なぜこういうことが起きたのか全員で話し合っている」と説明。新たな品質保証体制について、今週中をめどに文書にまとめる考えも示した



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売り殺到!不二家株が急落

2007年1月11日12時30分

11日午前の東京株式市場で、シュークリームに期限切れの牛乳を使用していたことが明らかになった不二家の株式に、取引開始直後から売りが殺到、株価は一時前日比26円安の207円まで急落した。

 午前の終値は15円安の218円。市場では「経営への影響が嫌気された」(大手証券)としている。



不二家期限切れ牛乳使用事実把握も隠ぺい

2007年1月11日8時3分

大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京都中央区)が消費期限切れの牛乳を原料としたシュークリーム約2000個を製造し、関東、福島、新潟、静岡の1都9県に出荷した事実を把握しながら回収や公表の措置を取らず隠ぺいしていたことが10日、分かった。

 不二家は05年度の洋菓子を含む小売部門売上で前年比6億4100万円減益。さらに10年の創業100周年を前に、問題点を洗い出して意識改革を促すため昨年9月にプロジェクトチームを発足させた。

 同11月の調査で埼玉工場(新座市)の原料仕込み担当者から「11月7日消費期限の業務用牛乳60リットルを11月8日に使った」との証言をとり、幹部でつくる委員会に「委員会外秘」とする文書で報告された。しかし、すでに期限切れ牛乳を原料としたカスタードクリームが混入された「生クリームINカスタードシュークリーム」など3種約2000個は11月9日に、消費期限を11日として1都9県に出荷されていた。

 原料の仕込み担当者は「牛乳はほか(の部署)で余ったら、ここに持ってくる。捨てると怒られる。においをかいで品質的に問題ないと判断したら使っている」と、過去にも期限切れ牛乳を使っていたことを認めたという。

 不二家は消費者からの健康被害の報告はないとしたが、埼玉以外の北海道、大阪、佐賀など7工場は調査しておらず、他工場での期限切れ牛乳の使用について「現在調査中」とした。不二家人事総務部河村宣行部長は「改善すべき事実と受け止め、公表するということは思い至らなかった。今後は法令順守を徹底し、再発防止に全力を挙げたい」と事実の隠ぺいと責任を認めたが、食品衛生法に抵触する可能性も出てきた。



<不二家>消費期限切れの牛乳使い、製品出荷
1月11日3時0分

子メーカー「不二家」(東京都中央区)の埼玉工場で昨年11月、消費期限切れの牛乳を原料としたシュークリーム約2000個を製造、出荷していたことが分かった。出荷前の検査では問題はなく担当者は社内調査に「捨てるともったいない。2年前にも同じようなことがあったかもしれない」と話したという。



<不二家>洋菓子販売を全面的に休止 社長陳謝
1月11日13時20

菓子メーカー大手の不二家がシュークリームに消費期限切れの牛乳を使用していた問題で、同社の藤井林太郎社長は11日会見し、会社として事実を把握していながら、回収措置や公表を怠っていたことについて、「対策が不十分だった」と陳謝。そのうえで当面の間、全国での洋菓子販売を全面的に休止すると発表した。
 不二家によると、昨年11月8日に埼玉工場で製造したシュークリーム2000個に前日が消費期限となっていた牛乳を使用していた。シュークリームは1都9県で販売された。このほか、社内調査によって、りんごの加工品「アップルフィーリング」を期限切れのまま出荷したり、殺菌検査で出荷基準に満たない洋菓子「シューロール」を出荷していたことなども新たに判明したという。
 同社は今後、問題のあった埼玉工場を含む全5工場で操業を休止。同日から全国の不二家チェーン約800店舗での洋菓子販売を休止する。
 一方、この問題を受けて、埼玉県は11日、同社埼玉工場を立ち入り検査した



不二家、期限切れ牛乳使用はシュークリーム1万6000個分
1月11日13時28分

不二家<2211.T>は11日、記者会見し、消費期限の切れた牛乳をこれまで計8回使用したことが判明したと公表した。シュークリーム1万6000個に相当するという。



不二家:期限切れ牛乳使い、シュークリーム製造

2007年1月11日 0時48分

菓子メーカー「不二家」(東京都中央区)の埼玉工場(埼玉県新座市)で昨年11月、消費期限切れの牛乳を原料としたシュークリーム約2000個を製造、出荷していたことが分かった。

 同社によると、原料を仕込む担当者が昨年11月に「7日が消費期限の牛乳60リットル分を8日に使用した」と社内改革のプロジェクトチームに申告した。同13日に社内委員会に報告されたが、回収しなかった。出荷前の検査では問題はなく担当者は社内調査に「捨てるともったいない。2年前にも同じようなことがあったかもしれない」と話したという。河村宣行人事総務部長は「今後は再発防止に全力を挙げたい」とコメントした



不二家、消費期限切れ牛乳使用のシュークリーム出荷
1月11日16時22分

不二家<2211.T>は11日、昨年11月8日に消費期限切れ牛乳を使用したシュークリーム2000個を出荷していたことなどが判明したと発表した。品質管理の徹底管理が図れるまで、11日から5カ所の洋菓子工場の操業を休止するほか、全国の不二家チェーン店での洋菓子販売を休止する。会見した藤井林太郎社長によると、同社の洋菓子事業は4年前から営業赤字が続いており、再建途上にある。 
 問題があったのは、同社の埼玉工場。昨年11月8日、前日が消費期限切れの牛乳を使ってシュークリーム2000個を製造し、関東や新潟、福島、静岡の1都9県に出荷していた。調査を進めた結果、同工場ではこのほかにも期限切れ牛乳を7回使用していたことが判明。最大で1万6000個のシュークリームを出荷した可能性があるという。さらに、アップルパイなどに使うりんごの加工品の賞味期限切れを4回使用していたこと、細菌検査で出荷基準に満たない「シューロール」と呼ばれる洋菓子を出荷していたことも判明した。また、同工場内でねずみが捕獲されたことも確認されており、2004年には1カ月で50匹が捕獲されたこともあるという。 
 藤井社長は、11月に問題が発覚してから公表するまでに2カ月かかったことについて「考え方に甘さがあった。どう対応策を考えていくのかという点に気をとられ、(公表するということに)意識が及ばなかった」と述べた。

 同社長によると、品質管理の徹底を確認するため、洋菓子製造の5工場の再開は最短でも1週間はかかる見通しだという。業績への影響については「いろいろなことを精査しなくてはならない」と述べるにとどまったが、「洋菓子部門の1日の売り上げは平日で6000万円から7000万円、週末で1億円前後」(藤井社長)とした。



不二家 洋菓子販売を全面的に休止 社長陳謝
1月11日17時17分

菓子メーカー大手の不二家がシュークリームに消費期限切れの牛乳を使用していた問題で、同社の藤井林太郎社長は11日会見し、会社として事実を把握していながら、回収措置や公表を怠っていたことについて、「対策が不十分だった」と陳謝。そのうえで当面の間、全国での洋菓子販売を全面的に休止すると発表した。
 不二家によると、昨年11月8日に埼玉工場で製造したシュークリーム2000個に前日が消費期限となっていた牛乳を使用していた。シュークリームは1都9県で販売された。このほか、社内調査によって、りんごの加工品「アップルフィーリング」を期限切れのまま出荷したり、殺菌検査で出荷基準に満たない洋菓子「シューロール」を出荷していたことなども新たに判明したという。
 同社は今後、問題のあった埼玉工場を含む全5工場で操業を休止。同日から全国の不二家チェーン約800店舗での洋菓子販売を休止する。
 一方、この問題を受けて、埼玉県は11日、同社埼玉工場を立ち入り検査した



不二家 洋菓子販売を全面的に休止 社長陳謝
1月11日17時17分

菓子メーカー大手の不二家がシュークリームに消費期限切れの牛乳を使用していた問題で、同社の藤井林太郎社長は11日会見し、会社として事実を把握していながら、回収措置や公表を怠っていたことについて、「対策が不十分だった」と陳謝。そのうえで当面の間、全国での洋菓子販売を全面的に休止すると発表した。
 不二家によると、昨年11月8日に埼玉工場で製造したシュークリーム2000個に前日が消費期限となっていた牛乳を使用していた。シュークリームは1都9県で販売された。このほか、社内調査によって、りんごの加工品「アップルフィーリング」を期限切れのまま出荷したり、殺菌検査で出荷基準に満たない洋菓子「シューロール」を出荷していたことなども新たに判明したという。
 同社は今後、問題のあった埼玉工場を含む全5工場で操業を休止。同日から全国の不二家チェーン約800店舗での洋菓子販売を休止する。
 一方、この問題を受けて、埼玉県は11日、同社埼玉工場を立ち入り検査した



<不二家>基準超す細菌検出の菓子出荷…消費者から厳しい声

1月11日21時5分

シュークリームに消費期限切れの牛乳を使用していた不二家の藤井林太郎社長は11日、食品衛生法の規定の10倍、社内基準の100倍の細菌が検出された洋菓子「シューロール」を出荷していたことを明らかにした。また、社内調査の結果2カ月前に問題が報告されていたにもかかわらず「発覚すれば雪印の二の舞い」などと公表を先延ばししていたことも判明。「ペコちゃん」で親しまれた老舗の看板を裏切るような行為に、消費者からは厳しい声が相次いだ。
 記者会見した藤井社長らによると、昨年6月8日に埼玉工場(埼玉県新座市)で製造したシューロールで、基準を超える細菌を検出した113本をそのまま出荷した。同工場では04年に1カ月で50匹のネズミを捕獲、’06夏以降も2匹捕獲するなど衛生上の問題があった。昨年9月、洋菓子事業の再建に向けて設立した構造改革チーム「2010推進プロジェクト」の調査で分かった。




<不二家>問題隠ぺいの形跡?「雪印の二の舞い」と内部文書
1月11日21時50分

シュークリームに消費期限切れの牛乳を使用していた問題で11日、会見した菓子メーカー大手、不二家の藤井林太郎社長は、食品衛生法の規定の10倍、社内基準の100倍の細菌が検出された洋菓子「シューロール」を出荷していたことを明らかにした。同社は「発覚すれば(解体的出直しを迫られた)雪印乳業の二の舞いは避けられない」との内部文書を作成しており、問題を隠し続けようとした形跡もある。
 不二家によると、昨年6月8日に埼玉工場(埼玉県新座市)で製造したシューロールで、基準を超える細菌が検出されたが、そのまま113本を出荷した。消費期限を社内基準より1日長くしたプリンの出荷も判明した。また、同工場では04年に1カ月で50匹のネズミを捕獲、06年夏以降も2匹捕獲しており、衛生上も問題があった。
 一方、内部文書は社内の調査チームが作った報告書に添付されていた。
 藤井社長は、自身の責任について「社会的に信頼回復を図ることを一義に考えたい」と述べるにとどまった



不二家の販売休止で店じまい '07/1/12


大手菓子メーカーの不二家が消費期限切れの牛乳を使った洋菓子を出荷していた問題で、不二家は11日から全国のチェーン店での洋菓子の販売を当面、取りやめることを決めた。中国地方でも同日、不二家チェーンの洋菓子店13店舗、子会社が運営するレストラン1店舗の計14店舗で、洋菓子の販売が休止された。消費期限切れの牛乳の使用が発覚した埼玉工場で製造した洋菓子は中国地方では流通していない。



不二家、洋菓子販売休止 賞味期限切れアップルパイ、期限偽造プリンも出荷

2007年1月12日06時00分

大手菓子メーカー「不二家」の埼玉工場(埼玉県新座市)が消費期限切れの牛乳をシュークリームの製造に使っていた問題で、同社は11日、品質管理の徹底を図ることができるまで、洋菓子5工場の操業を休止し、全国の不二家チェーン店(約890店)での洋菓子販売を同日から休止すると発表し、謝罪した。賞味期限切れのアップルパイや、賞味期限を偽造したプリンを出荷していたことを発表。老舗洋菓子店が窮地に立たされた。

 全国の不二家の店頭から、シュークリームがショートケーキがモンブランが、消えた。不二家銀座店のショーケースには、カバーがかけられた。店頭で寂しそうにたたずむペコちゃん。隣にはおわびの文書が張り出された。

 10日に消費期限が切れた牛乳を原料としたシュークリーム約2000個を製造、1都9県に出荷していたことが発覚した不二家。埼玉を含め全国にある洋菓子5工場の操業を休止、約890ある不二家チェーン店での洋菓子販売を休止した。

 東京都中央区の本社では藤井林太郎社長らが会見。昨秋からの調査で、埼玉工場ではほかにも〈1〉期限切れ牛乳を7回使用〈2〉アップルパイなどに使っているりんご加工品の賞味期限切れを4回使用〈3〉プリンの消費期限を1回、社内基準より1日長く表示〈4〉細菌検査で出荷基準に満たない「シューロール」を出荷した―ことを明らかにした。

 期限切れの牛乳は、元社員でパートとして再雇用された60代男性が使用していた。藤井社長らは「古くからの職人なので、消費期限を自分で判断できるとの甘さがあったと思う」と説明。

 いつごろから期限切れの牛乳を使っていたかはわからないという。期限切れの牛乳は排水口に流すことができない規則になっているが、どのように処理するかの取り決めは社内になかった。

 また、昨年11月に問題を把握しながら公表を見送ったことについて、藤井社長らは「考えが甘かった。隠ぺいのつもりはなかった」と釈明した。

 休止した洋菓子部門は売上高全体の約3割をしめる主力事業。1日休止するごとに平日で6000~7000万円、休日で1億円前後の減収要因となる。また、ブランドイメージの失墜も必至。社長の責任問題や、幹部らが恐れる「(グループ解体に追い込まれた)雪印乳業の二の舞い」に陥る可能性すら否定できない状況だ。



不二家の期限切れ牛乳使用問題、再建途上の洋菓子事業に打撃
1月12日6時37

不二家<2211.T>は11日、昨年11月8日に消費期限切れの牛乳を使用したシュークリームを出荷した問題で会見を開き、ほかにも期限切れ原料を使用していたケースが判明したと発表した。同社は品質の徹底管理が図れるまで5カ所の洋菓子工場の操業を休止するほか、全国の不二家チェーン店での洋菓子販売を休止する。
 不二家の洋菓子事業は、2003年3月期から4年連続で営業赤字に陥るなど再建途上にある。しかし会見した藤井林太郎社長によると、03年3月期に約8億円あった赤字は06年3月期に約3億円まで圧縮。07年3月期は営業黒字を目指すなど、復活の兆しが見えてきた矢先だった。

 藤井社長によると、品質管理の徹底を確認するため、洋菓子製造の5工場の再開には最短でも1週間はかかる見通し。業績への影響については「いろいろなことを精査しなくてはならない」と述べるにとどまったが、「洋菓子部門の1日の売り上げは平日で6000万円から7000万円、週末で1億円前後」(藤井社長)とした。洋菓子事業を売却する可能性については「ない」(同)と否定した。 



ペコちゃんしょんぼり 不二家が販売中止
1月12日8時0分

大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)が消費期限切れの牛乳をシュークリーム製造に使っていた問題で、同社は11日、埼玉工場など洋菓子を製造する5工場の操業をやめ、チェーン店での洋菓子販売を休止すると発表した。製造されたシュークリームは計約1万5000個に上り、昨年10月から12月に出荷されていた。藤井林太郎社長らは「態勢、対応が不十分だった」と陳謝した。

 飯田橋神楽坂店(東京都新宿区)では、普段は洋菓子であふれる商品棚もほとんど空。和服姿の人気キャラクター「ペコちゃん」も店内に引っ込められ、客らは困惑した表情で謝罪文を読んでいた。



不二家、洋菓子販売休止 賞味期限切れアップルパイ、期限偽造プリンも出荷
1月12日8時2分

大手菓子メーカー「不二家」の埼玉工場(埼玉県新座市)が消費期限切れの牛乳をシュークリームの製造に使っていた問題で、同社は11日、品質管理の徹底を図ることができるまで、洋菓子5工場の操業を休止し、全国の不二家チェーン店(約890店)での洋菓子販売を同日から休止すると発表し、謝罪した。賞味期限切れのアップルパイや、賞味期限を偽造したプリンを出荷していたことを発表。老舗洋菓子店が窮地に立たされた。

 全国の不二家の店頭から、シュークリームがショートケーキがモンブランが、消えた。不二家銀座店のショーケースには、カバーがかけられた。店頭で寂しそうにたたずむペコちゃん。隣にはおわびの文書が張り出された。

 10日に消費期限が切れた牛乳を原料としたシュークリーム約2000個を製造、1都9県に出荷していたことが発覚した不二家。埼玉を含め全国にある洋菓子5工場の操業を休止、約890ある不二家チェーン店での洋菓子販売を休止した。

 東京都中央区の本社では藤井林太郎社長らが会見。昨秋からの調査で、埼玉工場ではほかにも〈1〉期限切れ牛乳を7回使用〈2〉アップルパイなどに使っているりんご加工品の賞味期限切れを4回使用〈3〉プリンの消費期限を1回、社内基準より1日長く表示〈4〉細菌検査で出荷基準に満たない「シューロール」を出荷した-ことを明らかにした。




不二家 信頼裏切る…消費者からは厳しい声
1月12日10時3分

シュークリームに消費期限切れの牛乳を使用していた不二家で、社内調査の結果2カ月前に問題が報告されていたにもかかわらず「発覚すれば雪印の二の舞い」などと公表を先延ばししていたことが分かった。同社の洋菓子店舗は11日、軒並み休業の張り出しを掲げ、直営レストランはデザート類を出さずに営業。「ペコちゃん」で親しまれた老舗の看板を裏切るような行為に、消費者からは厳しい声が相次いだ。
 問題発覚のきっかけは、洋菓子事業の再建に向け、社内外のメンバーを集めて昨年9月に設立した構造改革チーム「2010推進プロジェクト」の調査だった。
 職員のヒアリングの結果同11月8日、前日に期限切れになった牛乳を使用していたケースが判明。同13日にこの事実をまとめた報告書を管理職など約30人に配布したが、報告書には「期限切れの原料使用がマスコミに発覚すれば、雪印(乳業)の二の舞いとなることは避けられない」と記した文書が添付されていた。この時点での公表見送りは、雪印乳業の事例におびえ、隠し続けようとしたとも受け取れる。
 混乱ぶりは、休業を決めた店舗でも垣間見られた。東京・銀座の「不二家数寄屋橋店」では11日、1階洋菓子売り場のシャッターを閉め、おわび文書を掲示。文面には「全国の洋菓子工場の製造並びに全洋菓子店舗の販売を1月11日より休止させていただきたい存じます」と誤植があった。


 



不二家 Xマス商戦前の公表遅らせる 期限切れ問題発覚も
1月12日10時3分

期限切れの牛乳でシュークリームを製造していた大手菓子メーカー・不二家は、洋菓子販売の全面休止を余儀なくされた。問題を昨年11月に把握しながら、公表を遅らせ、ケーキの大商戦であるクリスマスシーズンまでやり過ごした責任は重い。少子高齢化や健康ブームで菓子業界全般が苦戦する中、主力の洋菓子事業で赤字にあえぐ同社の再建の道のりは険しさを増した。【宇田川恵】
 同日会見した藤井林太郎社長は「安心と安全を保障するため」として、全国の不二家チェーン約900店舗で洋菓子販売を休止すると発表したが、安全のための品質管理体制はあまりにお粗末だった。
 最初に発覚した11月8日に、期限切れの牛乳を使っていたのは同工場で数十年勤めたベテランの60代の男性パート職員で、「においなどで判断し、問題ないと思った」と話しているという。工場には原料使用の基準を定めた管理マニュアルはあったが、作業に当たる職員1人がチェックするだけで済む仕組みだった。
 複数でチェックする体制に切り替えたのは問題発覚後。そもそも、「牛乳が余ることは想定していなかった」(同社)といい、牛乳の廃棄方法の規定さえ存在しなかった。


 今回の問題が、経営に深刻な影響を及ぼす可能性もある。菓子業界は、消費の伸び悩みで厳しい環境に直面している。不二家の洋菓子事業も03年3月期から4年連続で営業赤字。同事業の立て直しを急ぐ同社は、誕生日用ケーキの販売強化などで、今年度黒字化を目指していた。同社の洋菓子の売り上げは年間約270億円で、休日なら1日に約1億円。今回の洋菓子販売休止は、「最短でも1週間」(藤井社長)に及ぶ。この間の減収に加え、安全性への不信から消費者の不二家離れが広がれば、経営への打撃は深刻さを増す。
 藤井社長は「失われた社会的信用を復活させたい」と述べたが、消費者の健康と命を預かる食品メーカーとして、その信頼を裏切ったツケは重い。





不二家:埼玉工場、県が立ち入り調査 安全管理体制にずさんさ /埼玉
1月12日12時1分

菓子メーカー「不二家」の埼玉工場(新座市野火止)が消費期限切れの牛乳を原料としたシュークリームを製造、出荷していた問題で、県は11日、食品衛生法に基づき同工場に立ち入り調査した。同法上の違反は見つからなかったが、原料の詳細な使用記録や安全管理マニュアルがないなど安全管理体制がずさんだとして、同工場に対し、体制が確立されるまでの製造停止や、問題の経緯と今後の対策をまとめた報告書の提出を指導した。
 県によると、同工場の細菌検査では国の基準より厳しく設定した社内基準を満たしており、安全上の問題はないという。しかし、製造日報はあったが、原料ごとの製品出荷先の記録や安全管理マニュアルがなかった。国の衛生規範には義務化されていないが、県は「大手企業なら作るべきで安全管理がお粗末」と判断。県内の大規模食品製造施設に対して年1~2回行っている定期調査の項目に、新たに安全管理マニュアルの有無を盛り込む方針だ



不二家:期限切れ牛乳使用、県内24店舗も休業 最短でも1週間販売自粛 /静岡

1月12日12時1分

大手菓子メーカーの不二家(東京都中央区)は11日、埼玉県内の工場で消費期限切れの牛乳を材料に使ったことなどが発覚したことから、同日から全国のチェーン店・レストランを臨時休業した。最短でも1週間は販売を自粛する予定で、県内の24店舗も休業する。
 同社によると、埼玉工場は8回にわたり、期限切れの牛乳でシュークリームを製造・出荷した。同工場では他にも期限切れの原料を使う例があり、担当者の申告で発覚後も未回収だった。同社は国内の生菓子工場も操業を停止したが、「ミルキー」などを製造する富士裾野工場(裾野市)は事業部も製造工程も違い、乳製品には脱脂粉乳などを使うため期限切れの可能性はないという。
 「不二家静岡パルシェ店」の入るJR静岡駅ビルに買い物に来た静岡市葵区大和の小学2年、白谷美樹さん(8)は「クリスマスに不二家のケーキを食べたのに、食べられなくなるのは残念」と話した。同市内の母親の一人は「もったいないし自分だけなら1日ぐらい切れててもいいけど、子供が食べるのは心配」と話していた



<不二家>埼玉工場、安全管理マニュアルなし
1月12日12時57分

菓子メーカーの不二家が消費期限切れの牛乳を原料としたシュークリームを出荷した問題で、製造した埼玉工場(埼玉県新座市野火止)には製品ごとに使われた原料の消費期限などの記録や、安全管理マニュアルがないことが、埼玉県の11日の立ち入り検査で分かった。
 同県によると、製造日報はあったが、製品ごとの使用原料の記録の詳細は残っていなかった。国の衛生規範には義務化されていないが、県は「大手企業なら記録するべきで安全管理がお粗末」と話した。食品衛生法上の立ち入りで、同法違反は見つからなかったが、県は同工場に安全管理体制が確立されるまで製造を停止し、今後の対策をまとめた報告書を提出するよう指導した。



<不二家>北海道、栃木、佐賀の3工場に立ち入り検査
1月12日12時59分

菓子メーカーの不二家が期限切れの牛乳でシュークリームを製造していた問題で、全国5カ所の工場のうち、北海道、栃木、佐賀の3工場に対して、各道県の保健所が12日午前、食品衛生法に基づく立ち入り検査を実施した。栃木県野木町の野木工場では焼菓子の製造を停止。県職員3人が立ち入り、衛生管理について確認した。



洋菓子販売休止、甘い安全・安心意識 不二家 2007/01/12
消費期限切れの牛乳使用が発覚した大手菓子メーカーの不二家は、食品企業として最も重視すべき安全・安心への意識の甘さを露呈した。消費者と直接向き合う業態だけに、今後の取り組みで信頼を回復できなければ、幹部らが恐れる「(グループ解体に追い込まれた)雪印乳業の二の舞い」に陥る可能性すら否定できない。
 不二家は十一日の記者会見で「企業ぐるみか個人(の問題)かはまだ調査中」(藤井林太郎社長)と説明しつつ、消費期限切れ牛乳を実際に扱った六十代のベテラン従業員について「古いあしき慣習を引きずった人間」(役員)と指弾。個人の資質の問題に矮小(わいしょう)化させようとする意図をうかがわせた。

 ただ、調査の進んだ昨年十月以降だけでも消費期限切れの食材使用が牛乳以外にも複数判明した。それ以前についても「類似の事象があったと認識している」(関口宏記執行役員)と認めており、組織の常態的な緩みは明らかだ。

 昨年十一月に問題を把握しながら公表を見送ったことについて、藤井社長らは「考えが甘かった。隠ぺいのつもりはなかった」と釈明するのが精いっぱいだった。

 不二家は十一日から、全国の不二家チェーン店での洋菓子販売を休止した。二〇〇六年三月期連結決算で、洋菓子部門は約二百七十億円と売上高全体の約三割を占める主力事業。一日休止するごとに平日で六千万-七千万円、休日で一億円前後の減収要因となり、痛手は大きい。

 さらに深刻なのはブランドイメージの失墜だ。洋菓子業界は市場全体が伸び悩む中、業界三位の不二家でもシェアは約8%にとどまる。こうした中での不祥事は影響が計り知れず、藤井社長らの経営責任も問われることになる。



不二家が隠ぺい文書、全国894店舗休止 2007年1月12日8時24分

大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京都中央区)が埼玉工場(新座市)で消費期限切れの牛乳をシュークリームの製造に使っていた問題で、同社は11日、謝罪会見を開いた。これまで事実公表しなかったことに藤井林太郎社長は「隠ぺいはない」と断言したが、昨年11月に「消費期限切れの原料使用がマスコミに発覚すれば、雪印乳業の二の舞いになることは避けられない」などと書かれた社外秘文書を作成したことを認め、隠ぺいを図ろうとしたことが分かった。

 不二家は10日深夜「昨年11月8日に消費期限を1日過ぎた牛乳を使用したシュークリームを約2000個出荷した」と発表したが、この日の会見では昨年10~11月にさらに7回、同様のシュークリーム製造が行われ、計1万5000~1万6000個が出荷されたことが明らかにされた。さらに期限切れのアップルパイの具も500個に混入されて出荷されていた。

 また、細菌検査で出荷基準値の10倍の細菌が付着した冷凍シューロールも出荷されていた。問題の続発した埼玉工場では04年に1カ月でネズミ50匹が捕獲されるなど、ずさんな衛生状態も報告されたという。

 不二家は埼玉を含む洋菓子5工場、全国894店舗を休止し、洋菓子だけではなく、クッキーやアイスなど、すべての製品を廃棄した。品質管理の徹底が図れるまで営業再開はせず、藤井社長は「再開は最短でも1週間後になる」と話し、頭を深く垂れた。



不二家、期限切れ牛乳使用…10都県に出荷、公表せず 2007年1月11日02時11分

大手菓子メーカー「不二家」の埼玉工場(埼玉県新座市)で昨年11月、消費期限が切れた牛乳を原料としたシュークリーム約2000個を製造、関東や福島、新潟、静岡の1都9県に出荷していたことが10日、分かった。同社は出荷後、事実を把握しながら回収や公表の措置を取らなかった。

 不二家は「過去にも数回、同様のことがあった」としており、期限切れ牛乳の使用が常態化していた疑いもある。

 シュークリームは出荷前の細菌検査で問題はなく、同社に対して現在までに健康被害の報告はないという。同社は「社内規定に反する行為」と責任を認めているが、食品衛生法に触れる可能性も浮上している。

 不二家によると、社内の諸問題改善に向けて設置したプロジェクトチームが昨年11月に調査したところ、埼玉工場の原料仕込み担当者が「11月7日消費期限の牛乳4ロット(60リットル)分を、11月8日に使用した」と証言。

 さらに担当者は「捨てると怒られる。においをかいで品質的に問題ないと判断したら使っている」と、これまでにも期限切れ牛乳を使っていたことを認めたという。

 プロジェクトチームは11月13日、同社の幹部らでつくる委員会に事実を報告したが、この牛乳をカスタードクリームの原料に使ったシュークリーム約2000個は既に出荷済み。同月11日のシュークリームの消費期限も過ぎていた。埼玉工場長がこの担当者に厳重注意したところ、担当者は「申し訳ない」と話したという。

 埼玉工場以外の北海道、大阪、佐賀など7工場はプロジェクトチームの調査対象になっておらず、同社は他工場での期限切れ牛乳の使用について「現在調査中」としている。

 同社の河村宣行人事総務部長は「改善すべき事実として受け止め、公表するということには思い至らなかった。今後は法令順守を徹底し、再発防止に全力を挙げたい」と話している。




不二家 問題隠ぺいの形跡?「雪印の二の舞い」と内部文書
1月12日17時16分

シュークリームに消費期限切れの牛乳を使用していた問題で11日、会見した菓子メーカー大手、不二家の藤井林太郎社長は、食品衛生法の規定の10倍、社内基準の100倍の細菌が検出された洋菓子「シューロール」を出荷していたことを明らかにした。同社は「発覚すれば(解体的出直しを迫られた)雪印乳業の二の舞いは避けられない」との内部文書を作成しており、問題を隠し続けようとした形跡もある。
 不二家によると、昨年6月8日に埼玉工場(埼玉県新座市)で製造したシューロールで、基準を超える細菌が検出されたが、そのまま113本を出荷した。消費期限を社内基準より1日長くしたプリンの出荷も判明した。また、同工場では04年に1カ月で50匹のネズミを捕獲、06年夏以降も2匹捕獲しており、衛生上も問題があった。
 一方、内部文書は社内の調査チームが作った報告書に添付されていた。
 藤井社長は、自身の責任について「社会的に信頼回復を図ることを一義に考えたい」と述べるにとどまった。



<不二家>全国5工場立ち入り検査 記録不備など見つかる
1月12日21時19分

大手菓子メーカー・不二家の期限切れ原料使用問題で11、12の両日、同社の全国5工場に対して食品衛生法に基づく各自治体の立ち入り検査が行われた。現場となった埼玉工場(新座市)だけでなく、複数の工場で記録の不備などが指摘された。
 埼玉工場では、埼玉県の検査で、製品別の使用原料の消費期限の記録や、安全点検マニュアルがないことが分かった。使用原料の詳細記録は国の衛生規範では義務化されていないが、県は「大手企業なら記録すべきで安全管理がお粗末」と指摘。安全管理体制が確立されるまで同工場の操業を停止し、今後の対策をまとめた報告書を提出するよう指導した。
 札幌市豊平区の札幌工場でも同市生活環境課の調査で、自主管理規定で記載することになっている原材料の使用記録の一部に不備が見つかった。牛乳や卵の使用日や温度管理記録が一部記載されていなかったもので、同課は操業再開時に洋生菓子の細菌検査を行う方針を決めた。
 また、栃木県野木町の野木工場についても、立ち入り検査した同県生活衛生課が12日、消費期限に関する社内マニュアルに分かりにくい記述があったことと、病害虫駆除で継続的な対策を取ることの2点を指摘した。



不二家 同族経営、甘い認識 隠蔽…「法令順守」二の次
1月13日8時0分

大手菓子メーカー、不二家が消費期限切れの牛乳を原料にシュークリームを製造していた問題で、同社のコンプライアンス(法令順守)体制の不備に強い批判が集まっている。同社は藤井林太郎社長をはじめ代々創業家が経営の実権を握ってきたが、同族経営ゆえの判断の甘さが不祥事の根底にあるとの見方も強まっている。(石垣良幸)

 「失われた社会責任を復活させることが経営責任と考えている。今は信頼回復に努める」。洋菓子販売の中止を発表した11日の記者会見で、藤井社長はこう語り、自身の経営責任を明確には示さなかった。

 同社は昨年11月に事実を把握していながら、外部から指摘されるまで約2カ月にわたって隠蔽(いんぺい)し続けた。事実を伏せたまま、菓子メーカーの書き入れ時であるクリスマスを乗り切ったわけだ。公表を遅らせたことについて、藤井氏は「認識が甘かった」と謝罪したが、隠蔽体質との批判が強まった。

 藤井氏は創業者、藤井林右衛門氏の孫。昭和13年の株式会社設立以来、藤井家は代々社長を務めてきた。

 創業家が経営トップを務める企業の不祥事では、平成13年、輸入ダコをめぐる脱税事件を引き起こしたマルハ(現・マルハグループ本社)や、14年の日本ハムの牛肉偽造事件、昨年のガス給湯器不具合で死亡事故を起こしたパロマ工業など枚挙にいとまがない。「ワンマン経営で独断に陥りやすいことが、不祥事を起こしやすい土壌を生んでいるのでは」(大手証券)との指摘もある。

 その一方で、サントリーのように早い段階からコンプライアンス体制強化に取り組んでいる企業も多い。コンプライアンスに詳しい桐蔭横浜大学の郷原信郎・法科大学院教授は「『同族企業だから』と結論づけるのは難しい」と話す。

 だが、同族企業の不祥事のたびに、「甘えの構造」が浮かび上がる。今回の不祥事は問題の根深さを同族企業に突きつけている。



不二家、販売休止は長期化へ 下方修正、消費者離れ懸念
1月13日8時32分

大手菓子メーカーの不二家が、消費期限が切れた牛乳を使用したシュークリームを出荷していた問題は、同社の経営に深刻な影響を及ぼすことが避けられない状況となってきた。同社では、洋菓子の販売休止期間について、「最短でも1週間」(藤井林太郎社長)としているが、全国5カ所の洋菓子工場に、地元自治体が立ち入り調査に入っており、長期化は必至。株価の下落にも歯止めがかかる気配はない。

 ≪2日で35円急落≫

 全国の約890店の不二家チェーンでの洋菓子販売を11日から休止。問題のシュークリームを製造した埼玉工場(埼玉県新座市)を含む5カ所の洋菓子工場について、品質管理の徹底が図れるまで操業を中止するとしている。

 各工場のある自治体では12日までにすべての工場に立ち入り検査に入り、原材料や施設の衛生管理の状況について調べており、再開のメドは立っていない。

 また、同日の東京株式市場では、同社の株価が前日終値比11円安の198円で引け、200円の大台を割り込んだ。問題発覚後の2日間で、35円も急落した。

 同社の洋菓子の小売りベースの売上高は、平日で6000万~7000万円、休日には1億円にも上る。「業績への影響などは調査中」(人事総務部)としているが、販売休止が長引けば、大幅な業績の下方修正は避けられない。



<不二家>フランチャイズ店への休業補償方針明らかに
1月13日11時25分

消費期限切れの牛乳でシュークリームを製造するなどしていた問題で、大手菓子メーカーの不二家は13日、洋菓子販売の全面休止に伴い、営業を停止していた全国38都道府県の計707のフランチャイズ店に対し、休業補償する方針を明らかにした。
 フランチャイズ店は、不二家ブランドの商品を販売する契約を結んでいる。販売休止は「最短でも1週間」(藤井林太郎社長)とされており、不二家は休止期間が確定した段階で、各店舗の通常の利益などを考慮して補償額を決める。ただ再開の見通しは立っておらず、不二家にとって休業が長期化した場合、営業停止による減収に加え、補償の負担も経営を圧迫しそうだ。
 不二家は11日から、安全性が確認されるまで、全国のチェーン店計約900店舗で洋菓子販売を休止。同日から翌12日にかけて、各道県の保健所が全国5カ所の工場に対し、食品衛生法に基づく立ち入り検査をした



不二家:期限切れ原料使用 「認識に甘さ」と謝罪 工場長「野木に違反ない」 /栃木
1月13日12時0分

不二家埼玉工場で消費期限切れ材料の使用が明らかになった問題で12日、県の立ち入り検査を受けた野木工場(野木町野木)の深野勝工場長(47)が取材に応じた。同工場は、本社の通知を受けた11日から操業停止中だが、深野工場長は「(野木工場に)違反はない」との認識を示した上で「全工場が足並みをそろえて信頼回復に努めたい」と話した。【関東晋慈】
 深野工場長は「会社全体として品質管理の認識に甘さがあった。消費者の皆様にご迷惑をかけ、申し訳ない」と謝罪。ただ、野木工場については、工場内の品質管理委員会を毎月開催しているうえ、本社の通知後も管理体制をチェック、「法令やマニュアル違反はないと確認した」と話した。
 検査を実施した県生活衛生課によると、同工場は1971年2月、食品衛生法に基づく菓子製造業の営業許可を取得。バームクーヘンやチーズケーキなど焼き菓子を中心に毎月200~300トン(販売額4億~5億円相当分)を製造。従業員約230人は11日から、操業再開に向け清掃や保守点検作業をしている。
 また、埼玉工場で再雇用された元菓子職人が仕入れ担当だった点について、深野工場長は「団塊世代対策や技術の継承という面でも大切な人材。本工場でも定年退職後の再雇用をしている」と話した。同工場長は11、12両日とも全体朝礼を実施。「工場では大量に作る製品でも、消費者が買うのは1個。一つひとつを大事に作って失った信頼を回復してほしい」と社員に求めたという。



把握時点に詳細調査せず 不二家、期限切れ牛乳問題 '07/1/13


大手菓子メーカー「不二家」の埼玉工場(埼玉県新座市)が消費期限切れの牛乳を使った洋菓子を出荷していた問題で、同社が昨年十一月に問題を認識した後、この牛乳を使用した男性従業員が過去にも期限切れ原材料を使用していたかについて詳しい調査を実施していなかったことが十二日、分かった。

 また同社は埼玉工場以外の札幌、野木(栃木)、泉佐野(大阪)、九州(佐賀)の洋菓子四工場に関して衛生管理のチェック態勢を強化するよう指示したが、埼玉工場と同様の行為が過去にあったかどうか調べなかった。

 埼玉工場の男性従業員の証言では、期限切れ牛乳の使用が常態化していた疑いが強い。同社が本格的な追跡調査を実施しなかったことは、食品企業としての意識の甘さをあらためて露呈した格好だ。

 埼玉県は、さらに詳しい調査が必要と判断、来週にも埼玉工場に再立ち入り検査を実施し、社員らから詳しく事情を聴く。

 関係者によると、不二家は埼玉工場の男性従業員による期限切れ牛乳の使用が社内調査で判明した後の昨年十一月中旬、期限切れ牛乳の在庫記録を調査。その際、男性従業員は「これまでにも数回、同様の行為をした」と証言したが、この従業員が同工場で働き始めてから関与した洋菓子製造については追跡調査を行わなかった。

 同社幹部は「古い記録が残っておらず、確認しようがない。男性従業員を追い込んでしまうことにもなりかねなかった」と説明している。

 男性従業員は昭和三十年代から洋菓子を製造してきたベテランで、社内調査に対し「期限切れでもにおいをかいで判断していた」と話しており、埼玉工場では昨年十月以前も期限切れ牛乳が使用されていた可能性が高い。

 不二家は十一日の記者会見で、期限切れ牛乳の使用は埼玉工場での昨年十~十一月の計八回と説明している。



不二家:期限切れ原料使用 埼玉工場、従業員に経過を報告 /埼玉
1月13日14時1分

菓子メーカー大手の不二家がシュークリームに消費期限切れの牛乳を使用していた問題で、新座市の埼玉工場は12日も操業を休止したが、従業員は通常通り出勤した。
 同工場にはパートを含め、約300人の従業員が勤務している。同日、出勤した約150人を食堂に集めて広門昭男工場長が経過報告し、食品衛生管理の順守を指示するなどのコンプライアンス教育をしたり、各製造工場の清掃作業を行ったりしたという。
 工場の管理職社員は「今回こういうミスが出て、お客様の信頼を裏切ることになってしまった。原料の日付管理を徹底するなど、再発防止に取り組みたい」と話した。
 パートの男性従業員(62)は「パートなので詳しいことは分からないが、あってはならないこと。会社にはしっかりしてもらわないといけない」と困惑した様子だった



<不二家問題>小売店で商品撤去の動き広がる 全国で31社
1月13日21時6分

消費期限切れ牛乳を製品に使用していたことが明らかになった不二家の菓子を売り場から撤去する動きが小売店の間で広がっている。不二家はシュークリームやケーキなど洋菓子の販売を全面停止しているが、「ミルキー」など洋菓子以外の菓子を取り扱う小売り企業でも販売を停止し始めている。不二家によると13日現在、キャンデーなどの菓子の取り扱いをやめた小売り企業は全国で31社に上った。
 販売停止の大半は「消費者の不安を招く恐れがある」との理由。販売を全面休止した洋菓子に続き、別の菓子の取引停止がさらに広がれば、経営に打撃を与えることになる。
 今月10日に問題が発覚して以降、「ミルキー」などの不二家の商品を撤去したのは、東急ストア(全約100店舗)や、クイーンズ伊勢丹(全18店舗)などの食品スーパー。現在は販売を続けていても、「今後の推移次第で取引を中止する」「消費者の反応を見て対応を決める」など様子見の企業があり、撤去の動きが拡大する可能性がある。
 一方、「ネクター」や「レモンスカッシュ」など不二家製の飲料を委託販売しているサッポロ飲料は13日、問題が発覚した後に飲料の製造工場を独自調査したと明らかにした。調査の結果、「飲料と洋菓子は製造過程が大きく違い、安全上の問題はなかった」(同社)とし、引き続き販売を継続するという



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