ザ・不二家 -2ページ目

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検査方法に問題? 不二家札幌工場の細菌超過、実は6件じゃなくて1件

2007年01月19日

札幌市保健所は19日、大手菓子メーカー「不二家」札幌工場で昨年1年間に製造した洋生菓子のうち、細菌数が国の検査基準を超えたのは1件だったと発表した。

 不二家は自社調査で、同工場で昨年5月から7月にかけて基準超過が6件あったと公表していた。結果の違いについて、市保健所は「不二家がデータを精査しなかったためではないか」としている。

 市保健所は同工場から提出された昨年1年間の検査記録356件を調査。昨年7月に製造されたパイナップルを使った生菓子が国の基準を超えていた。

 細菌数を検出できなかった検査ミスが10件あり、同保健所は「検査方法や記録の仕方に問題がある」として指導する方針。




チョコ製品「B」にガの幼虫、製品回収せず…不二家

1月19日13時53分

北海道旭川市のスーパーで、昨年10月中旬に販売された不二家のチョコレート製品「B(ビィ)」に、ガの幼虫が混入していたことがわかった。

 同社では「健康被害はなく、拡大の恐れは小さい」として、製品の回収はしなかった。

 同社によると、混入していたのは、ノシメマダラメイガの幼虫。昨年10月中旬、同市内の男性が購入したチョコレートの菓子箱の中から見つかったという。同7月10日に神奈川県平塚市の平塚工場で製造されたもので、同社は「製造工程の台紙詰めから自動包装機までの間に虫が入った可能性が高い」としている。自主回収や公表しなかった点については、「当社のマニュアルにのっとって対応したが、不快な思いをかけて申し訳ない」としている。




<不二家>チョコの箱にガが混入12件 保健所に届け出せず

1月19日14時44分

「不二家」の平塚工場(神奈川県)で製造されたチョコレートの箱の中に昨年9月から今月にかけ全国で計12件、ガの幼虫が混入していたことが19日、分かった。不二家は購入者に謝罪し調査報告書を渡したが、保健所への届け出や商品回収はしなかった。同社は「発生件数も少ないので、お客様へ直接説明した」としている。

期限偽装 「不二家本社も了解」 泉佐野工場長、府に説明

1月19日15時47分

不二家の泉佐野工場(大阪府泉佐野市)で、同工場がシュークリームの消費期限を社内基準より1日長くごまかして表示していた問題で、工場長が府に対し「(偽装表示は)本社も了解していた」と話していることが19日、分かった。

 さらに同工場で製造したプリンに消費期限を付けないまま埼玉工場へ出荷したことについても「本社は承知していた」と説明しているという。

 府によると、泉佐野工場と埼玉工場はシュークリームの数が足りない時などに、互いに商品を融通し合っていた。工場長は「消費期限の表示は製造日を含め4日間だが、社内の検査では6日間は安全とされていた。埼玉工場までの輸送に1日かかるため、消費期限を1日分延長して表示した」と話しているという。

 一方、北海道旭川市のスーパーで昨年10月に販売された不二家のチョコレート菓子にガの幼虫が入っていたことが19日、判明。「健康被害の可能性が低い」と公表せず回収もしていなかった。

不二家札幌工場、細菌数確認せず出荷…「無限」記録も

1月19日15時48分

大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)が、国の基準を超える細菌が検出された洋菓子を出荷していた問題で、同社札幌工場(札幌市)では、検出された細菌数をきちんと記録しないまま出荷したケースが13件あったことが19日、札幌市保健所の調査で分かった。

 同工場では検査で細菌数が不明の場合、「無限」と記録していた。同市では、「どういう意味か分からず、あまりにも不適切な記録方法」として改善を指導した。

 札幌市保健所が、札幌工場で昨年1年間に実施した356検体の検査結果を調べたところ、検出細菌数が「無限」とだけ記され、具体的な数値の記載がない例が3件判明。検査ミスでデータがない例も10件あり、計13件が、1グラム当たりの細菌数が10万個以下という国の基準を満たしているかどうか不明のまま、出荷されていた。

<不二家>静岡県、富士裾野工場を立ち入り検査

1月19日20時3分

静岡県は19日、食品衛生法に基づき不二家の富士裾野工場を立ち入り検査し、05年7月に同工場で製造した菓子の箱に虫の死がいが入っていた事実を確認した。チョコスナックの箱の中に、数匹のユスリカの死がいが入っていたという。同工場はその後、防虫対策を取っており、この日の検査では特に問題はなかったという。

<不二家>埼玉工場が賞味期限切れリンゴ加工品、翌日に使う

1月19日20時26分

埼玉県は19日、不二家埼玉工場(埼玉県新座市)が、今月4日を賞味期限とするリンゴ加工品を翌5日に使ってアップルパイを製造していたことが新たに分かったと発表した。今月17日の県の立ち入り検査で確認した同工場の「原料消費/賞味期限チェック表」や工場側の説明から判明した。

不二家埼玉工場、期限切れ材料使いアップルパイを出荷

1月20日1時48分

埼玉県は19日、不二家の埼玉工場(埼玉県新座市)で賞味期限が今月4日に切れた加工原料を使用したアップルパイを翌日作り、出荷していた可能性があると発表した。

 埼玉工場で不適切な製品の製造が確認されたのは33件目。

 同社は「昨年秋以降、社内調査に基づき、各工場に期限切れの原料使用をやめるよう指導した」と説明していたが、「改善を指導してきたが、工場での運用が徹底されていなかった」(人事総務部)としている。

 県は食品衛生に関するマニュアルや、同工場で不適切に製造・出荷されたすべての製品の製造記録を23日までに提出するよう求めており、引き続き工場の製造実態の確認を進める。

<不二家>森永が支援本格的に検討 山崎パンも意欲

1月20日3時3分

大手菓子メーカーの不二家で消費期限切れ原料の使用が明らかになった問題で、同業大手の森永製菓が19日、不二家の菓子部門を支援する方向で本格的な検討に入ったことが明らかになった。一方、製パン最大手の山崎製パンも不二家支援に意欲をもっていることが分かった。

<不二家>04年販売のビスケットに金属片 委託先製造

1月20日3時7分

不二家が、04年に販売した「アンパンマン幼児用ビスケット」に、金属片が混入していたことが19日分かった。同社は公表や商品回収はしていなかったが、事実関係を認めている。
 不二家の委託を受けた京都製菓(京都市)が同年2月に製造した約2万8000個のうちの一つで、大阪府内の主婦が同年4月にスーパーマーケットで購入。当時1歳未満だった自分の子どもに食べさせようとした際、表面に金属片が付いているのに気づいた。
 不二家が調べたところ、金属片はブリキ缶の破片で、長さ約5ミリ、幅0.06ミリの針金状。同社は「作業時に原料の卵を入れていた一斗缶をぶつけるなどして発生した金属片が混入したとみられる」としている。
 工場に金属検出機はあったが、感度不足でチェックできていなかったため、同社は製造責任者らを厳重注意し、感度を上げた。【

不二家 銀座本社の売却検討 休業補償など膨らむ

1月20日8時1分

期限切れの原料使用が発覚した不二家は19日、経営の立て直しに向けて東京・銀座の本社など保有資産を売却する方向で検討に入った。洋菓子の製造休止に加え、スーパーやコンビニエンスストアなどで、不二家製の菓子を撤去する動きも加速しており、事態の長期化に備え、手元資金を確保する必要があると判断したもようだ。

 期限切れ原料の使用問題が発覚した後、不二家は1日6000万円~1億円の売り上げがあった洋菓子の製造を休止。加えて、スーパーやコンビニなどでの商品撤去が広がって売り上げは大きく落ち込んでいる。

 同社では、営業を休止した洋菓子のフランチャイズ店約700店に対し、すでに1週間分の休業補償約1億円の支払いを済ませたものの、今後も補償の支払いは膨らむとみられている。

 一方で同社は、東京・銀座の本社ビルや洋菓子販売店などの不動産のほか、アイスクリームチェーン「ビー・アールサーティワンアイスクリーム」の43・4%の株式を保有している。経営再建に向け、洋菓子や菓子事業など主力事業に経営資源を集中させる必要があると判断し、サーティワン社株などを含めた資産売却の検討を始めた。

 同社は来週中にも主要取引銀行であるりそな銀行と経営再建について協議に入る予定で、保有資産の売却を再建計画に盛り込むかどうかの具体的な詰めに入る。

 今回の問題では、不二家製品に対する消費者のイメージが悪化しており、森永製菓に加え、山崎製パンも衛生管理など技術面などでの支援に名乗りを上げている。

不二家 不正使用発覚から10日、再開のめど立たず

1月20日8時32分

今月10日に大手菓子メーカーの不二家が消費期限切れの原料を使用し洋菓子を製造・販売していた問題が発覚してから19日で丸10日が経過した。発覚当初は、「最低でも1週間」としていた洋菓子の販売休止は、次から次へと発覚するずさんな衛生管理により、再開のメドすら立っていない。チョコレートなどの加工菓子や飲料の商品撤去による販売休止も続いており、明治時代から続く老舗の経営は、窮地に陥っている。

 埼玉工場(埼玉県新座市)での消費期限切れの原料使用は、内部告発によって明るみに出た。同社は11日に洋菓子の販売休止を決定。東京・銀座の本社で藤井林太郎社長が記者会見し陳謝した。しかし、経営責任には言及せず、休止についても、「1週間」という甘い見通しを示した。

 しかし、11月に事態を把握しながら、公表していなかった隠蔽(いんぺい)体質に対する批判が噴出し、1000件を超える苦情が殺到。工場がある自治体が実施した立ち入り検査でも、細菌検査や賞味期限の刻印などをめぐる問題が次々に発覚した。

 15日にはついに藤井社長は引責辞任に追い込まれた。しかし、辞任会見で、新たに判明した18件の不正使用を発表。さらに、工場長ら幹部が不正使用を了承していたことや最初の11月の把握後も不正使用が続いていたことなども明らかになり事態はさらに悪化する。

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不二家の期限切れ牛乳使用問題、再建途上の洋菓子事業に打撃

1月12日6時37

不二家<2211.T>は11日、昨年11月8日に消費期限切れの牛乳を使用したシュークリームを出荷した問題で会見を開き、ほかにも期限切れ原料を使用していたケースが判明したと発表した。同社は品質の徹底管理が図れるまで5カ所の洋菓子工場の操業を休止するほか、全国の不二家チェーン店での洋菓子販売を休止する。
 不二家の洋菓子事業は、2003年3月期から4年連続で営業赤字に陥るなど再建途上にある。しかし会見した藤井林太郎社長によると、03年3月期に約8億円あった赤字は06年3月期に約3億円まで圧縮。07年3月期は営業黒字を目指すなど、復活の兆しが見えてきた矢先だった。

 藤井社長によると、品質管理の徹底を確認するため、洋菓子製造の5工場の再開には最短でも1週間はかかる見通し。業績への影響については「いろいろなことを精査しなくてはならない」と述べるにとどまったが、「洋菓子部門の1日の売り上げは平日で6000万円から7000万円、週末で1億円前後」(藤井社長)とした。洋菓子事業を売却する可能性については「ない」(同)と否定した。 

012

不二家、洋菓子販売休止 賞味期限切れアップルパイ、期限偽造プリンも出荷

2007年1月12日06時00分

大手菓子メーカー「不二家」の埼玉工場(埼玉県新座市)が消費期限切れの牛乳をシュークリームの製造に使っていた問題で、同社は11日、品質管理の徹底を図ることができるまで、洋菓子5工場の操業を休止し、全国の不二家チェーン店(約890店)での洋菓子販売を同日から休止すると発表し、謝罪した。賞味期限切れのアップルパイや、賞味期限を偽造したプリンを出荷していたことを発表。老舗洋菓子店が窮地に立たされた。

 全国の不二家の店頭から、シュークリームがショートケーキがモンブランが、消えた。不二家銀座店のショーケースには、カバーがかけられた。店頭で寂しそうにたたずむペコちゃん。隣にはおわびの文書が張り出された。

 10日に消費期限が切れた牛乳を原料としたシュークリーム約2000個を製造、1都9県に出荷していたことが発覚した不二家。埼玉を含め全国にある洋菓子5工場の操業を休止、約890ある不二家チェーン店での洋菓子販売を休止した。

 東京都中央区の本社では藤井林太郎社長らが会見。昨秋からの調査で、埼玉工場ではほかにも〈1〉期限切れ牛乳を7回使用〈2〉アップルパイなどに使っているりんご加工品の賞味期限切れを4回使用〈3〉プリンの消費期限を1回、社内基準より1日長く表示〈4〉細菌検査で出荷基準に満たない「シューロール」を出荷した―ことを明らかにした。

 期限切れの牛乳は、元社員でパートとして再雇用された60代男性が使用していた。藤井社長らは「古くからの職人なので、消費期限を自分で判断できるとの甘さがあったと思う」と説明。

 いつごろから期限切れの牛乳を使っていたかはわからないという。期限切れの牛乳は排水口に流すことができない規則になっているが、どのように処理するかの取り決めは社内になかった。

 また、昨年11月に問題を把握しながら公表を見送ったことについて、藤井社長らは「考えが甘かった。隠ぺいのつもりはなかった」と釈明した。

 休止した洋菓子部門は売上高全体の約3割をしめる主力事業。1日休止するごとに平日で6000~7000万円、休日で1億円前後の減収要因となる。また、ブランドイメージの失墜も必至。社長の責任問題や、幹部らが恐れる「(グループ解体に追い込まれた)雪印乳業の二の舞い」に陥る可能性すら否定できない状況だ。